幼い凛が、背伸びをして差し出すチョコレートを、那月は、身をかがめて、小さな指先へと開いた口を近づける。
「あー……、ん」
ぱくん、と舌の上にチョコを乗せ、ゆっくりと甘い味が溶けていく。
それと同時に、那月の身体も、激しい快楽が燃え上がり、嬌声をあげた。
「ひぃあぁあああぁんっ!! 私、小さくなっちゃう!」
しゅるしゅると、那月は、身体を縮めていく。
背伸びをしていた凛の目線が、みるみるうちに近づき、同じ高さに、そして、ほんの少しだけ、凛の方が高くなる。
「はぁ、はぁ……、はぁん……っ」
那月は、顔を赤らめたまま、ぶかぶかになった自身のワンピースを、片手で押さえる。白い肌をした肩が、すっかりあらわになってしまっている。スカートの裾も、フローリングの床についてしまっていた。
今日のチョコレートは、半分と少し。
那月は、凛よりも、わずかばかり、小さな身体へと、縮んでしまっていた。
「ふふ。那月ちゃんの方が、おちびさーん」
凛が得意げに、那月と背比べするように、水平にした片手を、那月のおでこへと当てる。
「これで、那月ちゃんも、凛と一緒にハロウィンができるね」
凛が、丸くやわらかな手を、那月ののばし、ぎゅ、と手を握る。
あんなに小さかったはずの凛の手が、自分より、わずかに大きいサイズとなっていて、那月は、年齢すら、若返ってしまったような錯覚に陥る。
幼稚園に通う同級生を案内するかのように、凛は、小さくなった那月の手を引き、自身の部屋のクローゼットへと導いた。
凛の部屋には、ハロウィン用のコスチュームが、どさりと並んでいた。
「うふふ、どれにしようかなー!」
魔女にお化けに、吸血鬼。カボチャをモチーフにしたお洋服や、絵本に出て来るようなキャラクターまで、豊富にそろっている。
那月は、小さく縮むたびに、人形用の洋服を着せられているので、もはや、慣れてしまっているが、凛にとっては、滅多にない機会で、おおはしゃぎだ。
那月は、ぶかぶかの自分の洋服が、脱げてしまわないよう、よいしょと、袖をたくし上げ、だぼだぼのスカートを、手でつまみながら、凛の傍に歩み寄る。
「いっぱいあるんだねえ」
「うん、可愛いでしょ。うーん。迷っちゃうなあ」
「幼稚園でも着るんだし、何着か試してみてもいいんじゃない?」
「でも、那月ちゃんと一緒に着れるのは、今日しかないもん。そうだ、那月ちゃん選んでよ」
「私が選んでいいの?」
凛のリクエストに、那月は、並べられたコスチュームへと目を向ける。
ふだんの凛の好みと、似合いそうなものといえば。
「じゃあ、この、お姫様の服は? 凛ちゃん似合いそう」
小さな手で、服を取る。淡いピンクのサテン生地に、ふんだんに白のフリルがついたドレス。ところどころにあるリボンも、可愛らしい。
凛を見れば、ぱあああ、と顔を輝かせ、喜びいっぱいの笑みを浮かべている。
「ほんと?! 凛も、それが着たかったの」
「えー、そうなの。かわいいもんねえ。着てみてよ。きっと似合うよ~」
「うん、うん!!」
那月に言われてうれしくて仕方がないらしい。凛が、てきぱきと、ドレスへと着替えていく。
「そうだ、髪もいつもと違う髪型に結ってみようか。編み込みとかお団子とか」
「ほんとー!?」
今の那月より、少し高い背丈にして、妹のような反応をする凛に、なんだか不思議な感覚を覚えながら、那月は、にこりと年相応の笑みを浮かべて、凛の髪をセットする。
「那月ちゃんは、どれ着るの?」
「うーん、そうだなあ……。じゃあ、私の服は、凛ちゃんに選んでもらおうかな。いつもみたいに……」
人形サイズの時のように、という意味合いで、つい言った後、那月は、自身の身体が、トクンと熱くなるのが分かった。
いつも、着せ替えられた後は、必ずと言っていい程、えっちな遊びに発展してしまうのだ。
それは、那月が、一方的に乱れているだけに等しいのだが、早々、反応を始めてしまった身体に、那月は、だぼだぼの服の下で、こっそりと、内股を引き寄せた。
那月の淫らな内心を知る由もない凛は、それなら、これ! と、魔女のコスチュームを指差す。
黒をベースにしたワンピースだが、袖とスカートのフリルが、カボチャの色になっている。四角い襟首から、へそまで伸びたボタンも、カボチャ色のボタンが並んでいて、ハロウィンテイストの衣装だ。
那月は、だぼだぼの私服を、ばさりと床に脱ぎ捨て、凛の指定した服へと、袖を通す。
子供向けに作られた服は、丈はジャストサイズだが、バストが、大人の身体をした那月には、キツイ。
「ん、んー……」
ぎゅ、ぎゅ、となんとか胸元のボタンを留めるが、今にもはちきれてしまいそうで、ハラハラしてしまう。
上、ふたつのボタンは、どうあがいても届かず、結果として、谷間を主張するように、胸元を開いた格好になってしまった。
「あの、凛ちゃん……、私、ちょっと、これ、小さいかも……」
「大丈夫だよ、那月ちゃん、すっごくかわいー!」
「そうかなあ……」
凛ちゃんは、こんなに可愛らしい姿なのに。
那月は、クローゼットに取り付けられた鏡で、自分の姿を見つめる。
胸元は、谷間が見えてしまっているし、ミニスカートから覗く足は、成熟した大人のむちむちした脚。
やっぱり、サイズだけが小さくなっても、那月が着ると、卑猥なコスプレをした大人にしか見えなかった。
「那月ちゃん~! 魔女はねえ、これもつけなきゃダメだよ」
凛が、三角帽子を手渡す。
黒い帽子に、オレンジ色のリボンがつけられていて、ぽすん、と頭に乗せると、ますます魔女らしい雰囲気になった。
「わあ。魔女っぽいねえ」
三角帽子に角度をつけて、那月が微笑んでいると、凛が大きなクローゼットから、更にアイテムを取り出す。
「あと、これも!」
手渡されたのは、竹ぼうきだった。
柄の部分がオレンジ色に塗られ、大きなリボンが装飾されている。
今の那月と同じくらいの大きさの竹ぼうきを、那月が掴み、しげしげとみていると、凛が、むう、と口を膨らませる。
「だめだよ、那月ちゃん。ほうきに跨るの」
「えっ……」
凛にうながされ、那月は、ためらってしまう。
竹ぼうきの柄は、ごつごつと、節を主張した造りだ。
これを、無防備かつ、刺激を求めている、自身の脚の間に、入れるなんて……。
しかし、凛に、それを断れる空気はまるでなく、那月は、こくんと息を呑んだ後、おそるおそる、ほうきに跨る。
「ん……っ、ぁ……」
こすん、と硬い竹ぼうきの柄が、那月の下着越しに、フィットする。
あぁ……、どうしよう。やっぱり、気持ちいいよお……。
うっとりと、頬を緩ませ、ぐりぐりと、柄をなじませるように、那月は腰を左右に振る。
「あ、那月ちゃん、ほうきで飛ぶ練習?」
「はぁん……、ぁん……っ、そ、……そう、なの……っ、空、飛ばなきゃ、だか、ら……」
くちゅくちゅ、と、下着が愛液に濡れ、ほうきの柄まで濡らしてきているのが分かる。
可愛らしい子供用のミニスカートの下で、卑猥な行為を隠しながら、那月は、甘い息をする。
「そうだ、お空を飛べる遊びしようよ、那月ちゃん」
「お、空を……?」
とろんとした卑猥な顔をしながら、那月が聞き返すと、凛が、那月の箒を勢いよく、引き抜く。
「ぁあぁはぁんっ!!」
ぐりり、と濡れそぼった割れ目を、柄でなぞられ、那月は、思わず声を上げる。
「あ、ごめん。びっくりした?」
「う、ううん……、らいじょうぶ……」
へろへろした表情で、那月は、舌足らずな言葉を返す。
凛が、ほうきを、ベッドの傍に持っていくと、ほうきの柄の先をベッドの上に、ほうきの穂先をサイドテーブルに乗せる。
ベッドとサイドテーブルを繋ぐブリッジのようだ。
「ほら、那月ちゃん。このほうきに乗って! こうすると、浮いてるみたいでしょ」
凛が嬉々として、設置したほうきを指差す。
那月は、トクトクと、身体の熱をあげて、下腹部をきゅるりと疼かせながら、ほうきを見つめる。
凛の身長では、ほうきは、少し背の高い椅子のような高さだろう。
しかし、今の那月では、凛よりもわずかに背が低い小ささに縮んでしまっている。
那月がまたがると、足が床に届かず、浮いてしまうだろう。
……そんなの、またがっちゃったら、私、絶対、えっちなこと、いっぱいしちゃう。
荒い呼吸をして、もじもじと、腰をくねらせる。
魔女を模したミニドレスが、ひらひらと、左右に揺れ、三角帽子のリボンが、ゆらゆらと風に乗る。
「えっと、あの……、こんなの、乗ったら、私、ほうき壊しちゃうかも……だから……」
──早く乗って、いっぱい、いっぱい、えっちな遊びしたい。
那月の中の強い性欲が、身体に火をつけて叫んでいる中、那月は、懸命に断る理由を、ぽつぽつと呟く。
しかし、凛は、きらきらした笑顔のまま、声をあげる。
「大丈夫だよ! 凛が遊んでも壊れないほうきだよ。今の那月ちゃん、凛より、小さいんだもん。──ほら、早く乗って。那月ちゃん!」
無邪気に否定され、那月は、凛にほうきの目の前に押し出される。
きゅんきゅん、と、下腹部が、より一層、うずきだす。
あぁあ、もう、何も考えられない。
那月は、魔法にでもかかったかのように、熱いまなざしをほうきに向けて、ふらふらと近づく。
竹ぼうきの柄に、手を当て、バレリーナが柔軟でもするかのように。
艶めかしい脚を、高らかと片方、持ち上げる。
黒のサテン生地のスカートの下に眠る、オレンジ色のパニエのようなフリルが、するすると、まくりあがり、那月のショーツをあらわにする。淡いピンク地に、細やかなレースと小さなリボンがついた華やかなショーツは、那月の濡れそぼった割れ目に食い込み、布地の色を変える程、愛液を染み込ませている。
「きゃははは! 那月ちゃん、パンツ丸見え~!」
「えへへ……、もう。見ちゃだめだよお……ッ」
那月は、ほうきに跨り、スカートをぐいと、引っ張り、下着を隠すフリをしながら、下着越しに柄が当たる部分を、くりくりと調整する。
軸足とした片足を、床につけたまま、魔女のスカートの下で、こっそりと行う動きだけで、那月は、「はぁん……」と甘い声を、ひそかに上げる。
凛ちゃんが見てるのに。私、こんなところで、オナニーしちゃってる……。
背徳は快楽を加速させるばかりで、那月は、ほうきの柄を、小さな手で、ぎゅ、と握りしめる。気持ち良さで、手放してしまいそうだ。
「じゃあ、那月ちゃん!! 早く、空飛んでみて! ぽんって、床蹴ったら、ほうきに跨れるでしょ?」
「う、……うん……。い、……行くよ……っ!」
トンッと小さな足で、床を蹴り上げる。
座高の高い自転車に乗り上げたように、那月は、竹ぼうきの上に、完全に乗り上げる。
ぐちゅん、とスカートの下で、音を立て、那月の割れ目が、竹ぼうきの柄に、強く食い込む。
「はひゃぁああんッ!」
那月は、刺激のあまり、背を反らす。
身体を倒しそうになり、慌てて、両手で、ほうきの柄を掴み、太ももを、ぴちりと寄せて、竹ぼうきの柄を挟み上げる。
「すごーい! 那月ちゃん、本当に魔女になったみたーい!」
「ぁあぁ……ッ! こ、これ……ッ、だめぇ……ぁんっ!」
那月は、ほうきの上に跨ったまま、ピクピクと小刻みに震えあがる。
小さな身体とは言え、子供ほどの大きさだ。自身の体重で、ほうきの柄を、食い込ませるのは、想像以上に、耐えがたい快感だった。
「んひぃっ! ひぃん……ッ! 凛ひゃあん……ッ!」
「そうだ、凛、いま、お姫様だったんだ。魔女の那月ちゃんと戦わなくちゃだった!」
凛が、クスクスと笑いながら、ほうきの柄を乗せたベッドへと走る。
そして、ベッドへと、勢いよく飛び乗って座る。
「あぁあぁあんッ!!」
反動で、ほうきが大きく揺れ、那月は、ほうきの上で身もだえる。
「ゃ、やだ、揺らしちゃだめえっ、凛ちゃんっ!」
「だって、凛、魔女と戦わなきゃなんだもん! 凛、戦うお姫様なんだ!」
ベッドに座り、両足を、ぱたぱたとベッドの側面へとぶつけて遊びながら、凛の小さな手が、ほうきの柄に触れる。
そして、いたずらに、那月を乗せたほうきを、左右へと揺らす。
「それ~! 魔女を凛のお城には、行かせないぞー!」
「ひぁあぁっ! な、中、擦れちゃうっ! らめえ、凛ひゃんっ、こんなの、私、……あぁああぁんっ!」
那月は、ビクビクッと、ほうきの上で、震えあがる。
「ふふふ、凛のプリンセスジャンプー!」
凛が、ベッドの上に立ち上がり、トランポリンのように、その上で跳ねあがる。
ほうきが、カタカタと、那月を乗せたまま、今度は上下へと動く。
「ぁんっ! ぁんっ! あぁあんっ! ゃあぁあッ! 那月の中、突かれちゃう!」
ほうきの柄の、ギザギザした竹の節目が、那月のぐちょぐちょに濡れた割れ目をいたずらに突き上げる。
柔らかな胸が、上下に激しく揺れ動く。そして、耐え切れず、ぽろり、と那月の乳房をあらわにしてしまう。
「ひゃはははは、那月ちゃんのおっぱいだ~! 大きい~!」
凛が飛び跳ねながら、笑い声をあげる。
「み、見ちゃ、やらあああ、あぁぁああんッ!!」
尖り切った薄桃色の乳首をあらわにして、激しく揺らしながら、那月は鳴き声をあげる。
やがて、那月は、バランスを崩し、身体全体を、ほうきの柄に預けるように倒れ込んでしまう。
「ゃあぁああんっ! 落ちちゃうっ!」
ぎゅ、と両太もも、両足首で、ほうきの柄を抱え込み、たぷん、とたゆたう胸が、ほうきの柄を挟み上げる。
無意識に、那月は、柄を、すりすりと、身体で擦り上げながら、フローリングの床を見下ろす。
ぽたり、と、一滴、また一滴、と、那月の愛液が、ほうきの柄から雫を作って、落ちていることに気付く。
それでも、腰の動きも、凛の飛び跳ね、ほうきの動きも止まらない。
「り、凛ひゃん……っ、わ、わらひ、もう……」
イっちゃう、と思わず言いそうになったところで、凛は、ベッドから、床へと飛び降りる。
「くらえー! 悪い魔女は、ここまでだー!」
凛が、ほうきに跨り、息も絶え絶えの那月の口に向かって、二本の指を勢いよく突き刺した。
その指には、──那月を縮めるチョコレートが摘ままれていた。
「んぎゅふぅうう!? ふぁッ、あぁあ、あぁああああああああああああああッ!!」
那月は、咥内にチョコレートを溶かした後、叫び声をあげる。
ほうきの柄の上で、何度も、身体を跳ねさせながら、みるみるうちに、身体を縮ませていった。
「ぁあぁああああんッ!!! イクううっ!! わらひ、イクぅうう! イきながら、縮んじゃうのおおお!!」
胸をあらわにしていた魔女のドレスが那月を包み込み、肩を隠す程度だった袖が、腕を隠し、手首を飲み込み、手を出すことすら敵わなくなる。
視界が暗くなったと思えば、被っていた魔女の三角帽子が、すっぽりと、那月全体を、覆ってしまったらしい。
支えをなくした三角帽子は、那月の真上に一度、落ちた後、ぐらりと、ほうきの柄から滑り落ち、床へと落下していった。
その後を追うように、那月の魔女の服と、那月のショーツが、バサバサと床に落ちていく。
「はあぁあぁぁ……!」
那月は、燃えるように熱い身体が、一緒に床に落ちてしまわないよう、必死で、ほうきにしがみついた。
いつもより、身体が熱い。
かなり小さくなってしまったようだ。
「……ほうきから、本当に降りれなくなっちゃった……」
那月は、ほうきの柄の、竹の節目を、ハンドルでも握るかのように、小さな手で、しっかりと握りしめる。
この節目に、自らの割れ目を当てて、喘いでいたというのに。
今では、その節目、一つ分にも足らない程、小さくなってしまった。
私、今、何センチぐらいなんだろう……? もしかしたら、センチの単位じゃ、もう、身長、測れないのかも……。
ドロドロに溶けそうな程、顔を快楽でゆがめながら、那月は、そんなことを考えていた。
「那月ちゃーん! どこ~? 凛、いつもの那月お姉ちゃんにあげるつもりでチョコレート、いっぱい、入れちゃった……」
凛が、少し、焦りながら、ほうきの柄の下に落ちた、那月の衣服を、バサバサと探している。
既に小さく縮んだところに、いつもの那月に与える量を食べさせたせいで、こうなってしまったらしい。
元に戻れるだろうか、とか、凛に見つけてもらわないと、という考えより先に、那月は、身体を、すりすりと、竹ぼうきの柄にこすり付けていた。
「ぁあぁんっ! あぁああんっ! ほうきが、大きすぎて、もう那月の中に、入らなくなっちゃったよぉお!」
でも、この大きさなら、凛の目も気にせず、思いっきり、ひとりえっち出来ちゃう……!
那月の瞳は、完全に、熱欲に染められていた。
小さな身体を、艶めかしく起こし、四つん這いになり、ほうきの柄を進む。そして、竹ぼうきの節目に、那月は跨った。
「えへへ……。ほうきの柄の幅より、私の方が小さくなっちゃった……」
嬉しそうに卑猥な笑みを浮かべた後、那月は、竹ぼうきの節の上で、かくかくと、馬にでも乗るように、腰を動かす。
「はひぃんっ! おほひぃいいっ!! 気持ちいいよおお! これえええ、今の私の大きさに、しゅごくいいのおおお!! あぁああんっ!! いいよおお、いいのおお!! いっぱい、いっぱい、イっちゃうううう!!」
ガクガクと、腰を上下に激しく動かしながら、那月は、自らの胸を、激しく摘まみ上げ、泣き叫ぶ。
あらん限りの力を使い、乱れに乱れまくった雌が、暴れている姿だった。
しかし、大きな竹ぼうきは、柄の上の小さな生物が震えたところで、ビクとも動かない。
「あぁあん!! あぁああん!! イクぅうう!! イクぅうううううっ!! なちゅき、ちいさいえっち、らいしゅきいいいい!!!!!! イっちゃう、ぁんっ! あんっ! あんっ! あぁああああああああああああッ!!!!!!!」
ぷしいいい、と、小さな水滴の潮を柄につけて、那月は、竹ぼうきの上で、絶頂する。
「あぁあぁああ………」
焦点の合わない瞳で、だらしなく口を開け、しかし、卑猥な悦びに満ちた笑みを浮かべたまま、那月は、竹ぼうきの節の上へと、倒れ込んだ。
*
「うーん……。これ、ひょっとして、那月ちゃん……?」
凛が、竹ぼうきの上で、眉間にしわを寄せて、目を細めながら、竹ぼうきの節の上に落ちた、小さな粒を見つめる。
爪の上に置くネイルストーン程の大きさの、黒い粒だが、人の形を模している。
「那月ちゃん~! 聴こえる? 周りが、なんか、ビショビショに濡れちゃってるけど……、溺れちゃったりしてないよね……?」
凛が、心配そうな声をあげながら、粒を、そっと、瓶のふたへと落とす。
「……とりあえず、元に戻るチョコレート、溶かして流し込んだら、前みたいに戻るかなあ……」
凛が、心配半分、楽しみ半分の声色で、ひとりごちて、部屋の隅へと歩いていく。
「ふふふ。那月ちゃんが、ハロウィンのお菓子みたいだなあ。ちょっとだけ、大きく戻ってもらって、今度は、前みたいに、お菓子の中に入ってもらおうかなあ」
凛の楽しむ声も知らず、小さな粒と化した那月は、瓶のふたの中で、未だ消えない快楽の余韻で、幸せそうに身体を震わせていた。