SakeTami
ぶんちゃん
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スク水戦闘員を殲滅せよ 12話

「んっ……んんっ」 彼の耳元をーー 鈴の音のような、小さく、透き通った喘ぎ声が撫でる。 彼女の秘部が、メリメリとハルキのモノを呑み込んでいくとともに、彼女の声もだんだんと苦しみを帯びていく。 「んっ……あっ……いっ」 ーー痛い 彼女は明らかにそう言おうとしていた。 しかし必死で我慢しているのか、彼女はなぜかその言葉だけは口にしまいとしているようだった。 ハルキの頭の横では、彼の左手と彼女の右手が、まるで恋人のように指を絡ませている。 彼女の右手を覆う特殊素材の黒手袋は、すっかり熱を帯びており、それでいて独特な質感がハルキの左手を包んでいる。 彼はそんな彼女の小さな手に、弱々しいながらも、彼女なりに力が篭っていくのを感じた。 「……痛い?」 思わずハルキは心配になり、彼女にそう問いかける。 しかし彼女は苦痛を隠すように、フッと笑うと、強がるような口調で言った。 「バカ……。 一個下の子供に心配されちゃあ世話ないわよ。」 「一個下だったらそんなに歳変わんねえだろ」 たった一歳年上というだけで威張って見せる彼女に対し、ハルキは言いようもない愛おしさを隠しながら、苦笑する。 その言葉に対し、彼女からの返答は何も無いーーが、わずかにだが笑ったような気がした。 そして一拍の間を置き、彼女が再びほんの小さく息を吸い込むとーー 「じゃ……行くわよ。」 また、覚悟を決めたかのように真剣な口調でそう囁いた。 「ウッ……クッ……!」 押し殺すような声が漏れ出すにつれて、徐々にハルキのモノが深く深くへめり込んでいく。 ハルキはまた、自分の手を握る彼女の黒グローブに包まれた手が、ギチギチと音を立てて強まっていくのを感じた。 やがてーー 自らの亀頭が、壁のような部分にわずかに触れる。 ハルキがそのような感触を抱くと、次に感じたのは…… ーー暖かい。 そんな感想だった。 彼女も彼女で何かを感じているのだろうか。 「これが……男の人の、オチンポ?かぁ……。」 感慨深げにそう言うと、彼女はフフフと嬉しそうに笑った。 本当に、まるで夢が叶った幼い少女のようにーー ーー嬉しそうだった。 「一緒に、卒業しちゃったね……」 彼女はーー まるで、子供が友達と一緒に悪戯をした時のように、小さく、弾けるような声で囁いた。 ハルキは、今この時、今目の前にいるこの彼女と、互いの秘密を共有し、互いの身体の一部を共有し、互いの体を密着させ…… そしてーー 互いの手を重ね合わせる。 その相手である彼女が、とても他人とは思えず、とても今日出会った女子とも思えず、とても偶然出会った人とも思えず、とても現在命のやり取りをしている敵とも思えずーー とても…… あの極悪非道のスク水戦闘員とは思えなかった。 「何で……」 彼は思わず呟いていた。 「何でアンタが敵なんだよ。」 彼のその声には、やるせない悔しさが込められている。 「そうだね。 もっと……違う形で出会ってればよかったね。」 彼女はまるで駄々をこねる子供を慰める様に、しょうがない気持ちを漂わせた声で言った。 しかしーー 「まあ……そんな事ありえないけどね。」 彼女はボソッとーー さっきとは打って変わって虚しく、悲しい声で付け加える。 「どういう……」 ハルキがその意味を汲み取れず、もう一度聞き直そうとした時ーー 「私ねーー」 突如また、コロっと明るい声で、彼女がハルキの言葉を遮った。 「体力バカだったからさ。身体能力とかにかけては他の仲間よりも自信あったんだけどさーー」 自嘲気味に笑う彼女の言葉を、ハルキはイマイチその意図が分からないまま、ただ聞き入っていた。 「女としての魅力はお世辞にもあるとは言えなかったからさ…… だから今まで男を知らなかったんだ。」 悲しさを、誤魔化すように笑う彼女に、ハルキは思わず否定する。 「そんな事ねえよ。」 「え?」 素で驚いたような、そんな彼女の反応が帰ってきた。 ハルキは彼女の顔を一瞬しか見ていないが、記憶によると、確かに彼女はいわゆる体育会系のような雰囲気で、ボーイッシュなイメージがあった。 さらには他のスク水戦闘員達があり得ないくらい美少女揃いであるため、どうしても彼女の容姿は霞んで見えてしまう。 しかしーー それはスク水戦闘員と比べるからだ。 彼女の顔立ちも十分に整って見えたし、快活な印象も、引き締まった身体も、一般的な女子で言えば平均よりも上ーーいや、はるかに上の方だ。 だから彼は言った。 「もしアンタが普通の学校にいたら…… アンタも学校中の男子から告白されると思うぜ。」 これは、嘘じゃない。 だって、彼はこの暗闇にも、目が慣れてきたから。 実際、目と鼻の先に、うっすらと見える彼女の顔はとても可愛らしく、そしてハルキが言った言葉に、嬉しさを隠しきれないようだった。 しかし、彼女はハルキにそれを悟られまいとしているのか、嬉しさを押し殺したような声で取り繕う。 「ま、まあ痛みにも慣れてきた事だし、そろそろ動かすわよ。」 おそらくその強がりは、一歳年上のお姉さんとしての威厳なのだろう。 それはそうと、彼はそこである問題を思い出した。 「つーか…この状況で腰動かせんのか?」 彼らは今、山積みになったスク水戦闘員達の下敷きになっている状態であり、全く身動きが取れない状況だ。 さっき挿入した時もだいぶ苦労した。 しかし、当の彼女はなんの問題もないようでーー 「私たち二人で力を合わせれば、全然平気だよ。」 と、明るい声でそう言い飛ばしたのだった。 そしてーー 彼らは試行錯誤しながら、お互い腰を振り合う。 状況も状況で、しかも、二人とも初めての経験だ。 彼らの動きは緩慢とした、ゆっくりなものでーー こんな拙い動きでは、普通はイクどころか、感じることすらできないだろう。 しかし彼らの口からは激しい喘ぎ声が吐き出されていた。 「あ、いや……き、気持ちいいっ……」 「ん……クッ、俺も…… 俺も……気持ちいい。」 かかる彼女の吐息は熱く。伝わる彼女の体温は熱く。 彼女が汗でベチャベチャの身体から噴き出すフェロモンは、ハルキの鼻腔を突く。 ただでさえ熱を帯びた彼の身体は、身体の芯から、まるで上書きするようにさらに高い温度で身体の外まで広がっていく。 股間はもちろんの事ーー ハルキの体内は高熱に支配され、それは頭の中まで溶かしてしまいそうだ。 快感、興奮、悦び と同時に押し寄せるーー 苦痛、疲労、辛さ そしてそれは彼女も同じだろう。 さっきから溢れ出る彼女の喘ぎは、必ずしも快楽だけが込められたものではなかった。 「クッ……私……辛いけど、頑張るねっ……」 彼女は苦しみに喘ぐも、何とか気丈に振る舞おうとする。 「ハァ……やべえ、もうダメだ。 でもッ……お前となら、まだッ……」 ハルキはつい弱音を吐いてしまいそうになるが、それでもかつて見せた事の無いほどの根性でそれを乗り越えようとする。 なぜ自分がこれほど頑張れるのか、彼にも理由は分からない。 彼の言葉に、彼女は相変わらず苦しみに悶えながらも、明るく笑って見せた。 「ハァ……んっ……ハハッ…… そういえば、訓っ練でも、こんな……辛い事、やった事ない。 でもーー」 彼女は言う。 「キミと一緒なら、どんな事でも、ヘーキ……。」 その一言にーー ーーハルキの股間はますます熱くなった。 「一緒に……一緒にイこう! 俺たち二人……同時にイクんだ!」 いや、ハルキの股間が熱いのか。 それとも彼女の股間が熱いのか。 「もっとッ……もっと速く、するわよっ…… 付いてっ、来れるっ……?」 「どこまでもっ……付いていくっ……よッ!」 ハルキにとって、今握っている彼女の小さな右手すらも愛おしい。 「これがッ……私の、最期のっ、チカラ!」 二人はますます激しく求め合う。 「俺たちッ……相性……バッチリ、じゃね?」 「そうだねッ…….私たちならっ……ウクッ……どんな事でも、出来そう!」 ハルキの手を握る彼女の右手に、力が入る。 「ねえっ……はんッ……私、聞いた事っ……あるんだっ」 今度は彼女の方から、唐突に言い出した。 「好きなっ……人と、する……エッチはッ……すごいッ……気持ち、いいって……」 「それって……どういうっ……んっ、意味、だ……?」 「だからっ……キミのことっ……ヤンッ……だ、大好き……だよッ」 今度は、彼女の手を握るハルキの左手に、力が入った。 「な、何でっ……俺のこと……」 ハルキは股間が膨れ上がるような感覚を覚える。 そろそろ、か。 「だってっ……ウッ、人生でっ、初めて……わ、私の事……可愛いって、言ってくれたっ……アッ……人、だもんッ」 彼女の弾けるようなその声は、おそらく快楽によるものだけではないだろう。 「俺……そろそろ……イク! 可愛いッ!今のお前、最ッ高に……可愛いよッ!」 ハルキにとって、今の彼女は世界中の誰よりも愛おしく思え、その想いは口からだけでなく、股間からも溢れ出さんとしている。 「嬉しいッ!私もッ……イクよ! 一緒にッ……いこう!」 そんなハルキに応えるように、彼女もまた、スク水戦闘員である前に、一人の女として受け止めようと覚悟を決めた。 そしてーー 「ハァ……ハァ……ヤバイッ……イキそう!」 「ハァ……ハァ……私もッ……イク!」 「ああッ!可愛い!すっげえ可愛いよ!」 「私ッ……んっ……キミの事、好き!」 「俺もッ……ううっ……お前の事が好きだ!超好きだ!」 「愛してる!アンッ……!キミの事!大好き……!」 二人はまるで打ち合わせたかのようにーー 「大好きだーッ!」 互いの声が合わさると…… ありったけのハルキの想いが、彼女の膣内に注ぎ込まれた。 ハルキの全身に力が込められる。 「ウッ……ううっ……ぐぁっ!」 股間ではドクドクと何かを、彼女の体内を支配せんとばかりに放出していた。 絶頂 今までに味わった事の無い最高の快楽は、もはや苦しみに喘ぐ声となって彼の口から吐き出された。 それは彼女も同じだ。 「クッ……ああっ……アウッ……」 彼女の吐き出す嬌声は、スク水戦闘員が倒される際に出る悲鳴を思わせた。 射精の勢いが収まるにつれてーー ハルキの股間と、頭の中は、次第に落ち着きを取り戻していく。 そんな中ーー ハルキは、何とも不思議に思っていた。 もたらされたエクスタシーによって溢れ出る声は、悦びの声であるはず。 なのに、何故かそれは、人が苦しみ悶える時の声にもよく似ているように思えたのだ。 先程まで散々彼が聞いていたスク水戦闘員達の悲鳴、断末魔。 腕に唸りをつけて殴り飛ばした時の、スク水戦闘員の悲鳴。 顔を蹴り上げ、首があらぬ方向に曲がった時の、スク水戦闘員の断末魔。 身体を抱え上げ、軽々と投げ飛ばした時の、スク水戦闘員の悲鳴。 体重の全てを脚力に乗せ、薄い板のような腹を、貫くように蹴り抜いた時の、スク水戦闘員の断末魔。 スク水戦闘員、いや、女があげる嬌声というものは、苦しみ悶える際にあげる悲鳴や断末魔にひどく酷似している。 ハルキは、次第に冷えていく頭の中でーー そんな事を考えていたのだった。


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