SakeTami
ぶんちゃん
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スク水戦闘員を殲滅せよ 8話

スク水少女達の後ろに、澄ました顔で控えるリーダー格の少女。 (あの大将を倒せば敵は逃げるんじゃねえか?) ハルキはジッと彼女に狙いを定めた。 そしてーーー 彼は敵のリーダーに向けて一直線に駆けて行った。 ハルキの向かう途中にはーーー たまたまそこに居合わせたスク水少女二人。 彼女達は急に猛スピードで接近してきたハルキに対し、一瞬驚きを見せる。 が、すぐに冷静な様子で身構えた。 彼女達は冷静ながらも、緊張感を持った厳しい表情で、迫りくるハルキを睨む。 いよいよ間近まで迫ってきたハルキに対し、自らのうっすらと膨らむ胸の前に両手を構え直し、鳥の様に細く長い脚を内股に、そして滑らかなラインを象る腰をグッと落として、再度構え直した。 そしてハルキを迎え撃つーーー がーーー 「「きゃあぁーーッ!!!」」 別に何か攻撃を受けたわけでもなく、ただ怒涛の勢いで突っ切ってきたハルキにーーー スク水少女二人はなす術なく吹き飛ばされた。 「オメェ等ザコどもには用はねぇんだよぅッ!!!」 ハルキは勢いそのままに、敵のリーダー一直線に突き進んでいく。 と、また一人のスク水少女が身軽な動きでハルキの行く手に飛び出してきた。 彼女もまた、必ず敵を止めてみせると言わんばかりの覚悟を持った表情でハルキの前に立ち塞がった。 ハルキは構わず疾走するーーー スク水少女は足のバネを効率よく使うためか、その前傾姿勢の身体をリズミカルに小さく上下させながら身構えた。 ハルキは構わず疾走するーーー スク水少女のその覚悟のこもった顔に一筋の汗がたらりと。 ハルキの顔に殺気が宿るーーー 前傾姿勢だった少女の身体は少し浮き上がり、その表情には怯えの色が見え始めた。 ハルキは気迫の叫びを上げたーーー 少女はもはや身体がのけ反り、構えていたその両手は、掌を完全にハルキへと向け、その様はまるでーーー 「少し待ってください」と言っているようなーーー 仮にも『戦う戦闘員』には全く似合わない姿だった。 おまけにそのスク水戦闘員の表情は完全に恐怖に支配されていたが、しかし一人の美少女としてはそんなか弱い表情がとてもよく似合っていた。 ハルキと彼女の身体が衝突するや否やの瞬間ーーー 彼女はギュッと目を瞑り、顔をしかめ。 そのままハルキの勢いに、押し倒される様な形でーーー 「ぃやああッ!!」 両手をバンザイさせながら、パタンと倒れていった。 ハルキはそのまま疾走するーーー もう敵のリーダーまでは後少しの距離だ。 彼は勢いを緩める事なくそのまま突き進んだ。 しかしーーー 「サヤ!ここは私に任せて!!」 また突如、ハルキの前に立ち塞がる少女が出てきた。 (ったく!何人出てくんだよ! ロクに足止めもできねぇくせによ!) ハルキはいい加減腹が立ってきた。 しかし目の前に立ちはだかるスク水少女の面構えや佇まいなどを見ると、今までの戦闘員達とは一味違うらしい。 さっきリーダー格の少女の事を呼び捨てにしていた事からも、恐らくはほぼ対等な関係だと見える。 おまけに彼女のその顔立ちーーー 切れ長の目は頭が切れるだけではなく、こちらの出方を見透かしている様にも感じる。 そして引き締まった口元からは一切の油断は感じられず、先程やられていった少女達とは違い、敵の気迫に押されぬ覚悟を感じられる。 それでいて頬からアゴにかけては滑らかな曲線を描いた逆三角形を象っており、かなりの小顔である事がわかる。 さらには真っ黒のショートの髪は後ろでアップで束ねている為か、ポニー部分が纏まらずに大きな尻尾を象っており、そして全体的に髪は左に流している為、左目は長い前髪によって隠れている。 そして手足は細く長いが、それは貧弱さよりも俊敏さを感じさせられーーー まさにくノ一の様な女の子であった。 さしずめナンバー2といったところか。 「私の名はリン! 他の仲間達の様に、そう簡単にヤラれはしないよ!」 彼女は芯の通った、張り上げる様な声で名乗りを上げた。 そしてハルキは強烈なアッパーを繰り出すため、右拳を大きく後ろに引いた。 「その可愛らしいアゴッ…弾き飛ばしてやるよ!!」 ハルキがそう叫びながら接近すると、リンと名乗った彼女は足幅を大きく広げ、他の少女達以上に腰を沈め、ぶらんと垂らした左手はもはや地面に着きそうなほど、上体を前に倒した。 いかにもーーー くノ一らしいというか、 まるでケモノの様な構えである。 そしてハルキが激突のタイミングに合わせて繰り出した右アッパー。 狙いは低い位置にある彼女の顔ーーー 下から見上げる様に睨む彼女の顔ーーー ハルキは今から何を繰り出すかなど隠しもしない。 フォームでバレバレだ。 彼女もハルキの繰り出す攻撃は読んでいることだろう。 そしていよいよハルキの拳は風車の様に大きな軌道を描く。 リンもそれに応じる様に。 さらに一層表情を厳しく。 さらに一層体勢を落とし。 ハルキの拳はまるで地面を抉るように地を這いーーー ブウンーーー 唸りを上げたハルキの拳は、 リンの小さなアゴを弾き飛ばした。 格好良く名乗りを上げた割には…… あまりにあっけない幕切れだった。 カチッーーー 軽く響いた歯と歯を打ち付ける音とともに、 彼女の顔は跳ね上がりーーー さっきの低い、低い体勢とは逆に、 今度はつま先から脳天までをピンと姿勢を伸ばし、まるで弓の様に身体を反らした。 広く開いた長い足と、頭を跳ね上げられた反動で大きく広げた長い腕。 それはまさにXの字そのままの形であった。 目は半開きで焦点が定まらず、魚の様に口をパクパクとさせ、さっきまでの、くノ一を彷彿とさせる鋭い表情は見る影もない。 ハルキはそれに構わず彼女の横をスルリとすり抜けーーー その後ろに控える、先程サヤと呼ばれたリーダー格の少女に肉薄した。 彼女は未だに最初に取っていたポーズ、骨盤を左に突き出し、左手を腰に当てた余裕そうな態度のままだった。 恐らくは彼女の癖なのだろう。 しかし彼女がそんな態度を取っていたのも束の間ーーー 「ッ!?……キャッ!?」 たちまちハルキに身体の動きを封じられた。 それはまるで抱き寄せられるように。 「あんな大振りのパンチを躱せないとか…。 お前らちゃんと訓練してんのか…?」 「クッ……。離せッ!」 (こいつ…『クッ……。』好きだな。) ハルキの左手は彼女の黒のグローブに包まれたほっそりとした右手首を、スク水の肩紐が通った肌剥き出しの肩の横でガッシリ掴み、そして彼の右手は彼女の、スク水のサラサラとした生地に包まれた細くくびれた腰を強く抱き寄せている。 彼女の左手はハルキの右肩を押し退けようと頑張っているが、ハルキからすればもはや抵抗とは呼べないほどささやかなものだった。 「ッん……!……うッ。……クッ。……アンッ!」 彼女は顔を歪め、歯を食いしばり、と思えば口をギュッと結んで目を瞑り眉間にシワを寄せ、首を左右に振り乱しーーー さらには、突如『フッ……!』という声で呻いたかと思えば、力尽きた様に表情筋から力が抜け、まるで「感じている」様な表情も見せた。 ハルキの目と鼻の先で見せられる彼女の様々な苦悶の表情は、さっきまでのサバサバした感じとは正反対の、まさにか弱い女の子が苦しむ様だった。 「………。」 別に性的なことは一切していないはずなのに、何故か彼女の表情はとても官能的で、身体を密着させているせいもあって、ハルキは無性にムラムラしてきた。 しかしーーー 彼は冷静に考えた。 せっかく敵のリーダーを捉えたのだ。 彼女を人質に、この戦闘を終わらせてしまえるのではないか? ハルキは瞬時に彼女の後ろに回り込み、彼女を後ろから捕捉した。 そしてハルキがさっき突っ切ってきた方向、つまり身体を反転させた彼の前方に残っているスク水戦闘員達に向け、声高らかに叫んだ。 「よく聞け!!てめーらのリーダーはたった今………」 と思ったら、目の前は一人のスク水少女の背中で遮られていた。 そこには、先程ハルキが倒したリンという戦闘員。 彼女はさっきと同じ弓形に身体を反らせ、X字に手足を広げた体勢でハルキに背を向けて立っている。 恐らくは絶妙なバランスで体勢が維持され、倒れられないのだろう。 身体は弓なり、足はおおっ広げている為に前後左右にも倒れられない。 さらには大きく広げた腕も力なく、ぶらんとはしているが上体が後ろに傾いているせいで下に落ちる事もないーーー それはまさにーーー 奇跡の様な光景だった。 さらに奇跡がもう一つ。 立ったまま既に意識が途切れている彼女は、 その体勢のままーーー 失禁していた。 しかもその勢いはまあまあ強くーーー スク水の生地を突き抜けて、まるで男の立ち小便の様に前方に噴出していた。 小便が噴き出す中で、彼女のやや内股に開いた太ももがビクッビクッと痙攣する。 あまりに滑稽な光景。 しかもその無様な姿を晒す少女というのは、先ほどまで凛々しい顔つきに睨む様な目つき、そしてくノ一を彷彿とさせる氷の様な雰囲気を纏ったクールビューティーである。 恐らくは他のスク水戦闘員達、いや、すべての女子の憧れであろう。 まるで『見てください』とばかりに両手両足をおおっ広げ、クールビューティーの立ち小便を披露するその滑稽な様に、他のスク水戦闘員達は吹き出してしまうものこそいないもののーーー 普段の彼女を知っているばかりに、余計にみっともなく思える姿を見ていられず、顔を背けたり… あまりのショッキングな光景に戦慄したり… 完璧人間だと思っていた憧れの先輩戦闘員の無様な姿に、軽蔑の色を隠しきれなかったりと… 様々な表情を見せた。 しかしーーー こんな中でも誰一人として笑うものがいないというのは、彼女達スク水戦闘員はやはり皆、真面目な性格なのであろうか。 必死に笑いを堪えていたのはハルキくらいである。 しかしそんなことよりもーーー 「っていつまでそこにいんだぁ!! 邪魔なんだよッ!! 見えねぇだろうがッッ!!!」 ハルキはリンのピクピクと震えているその小ぶりなお尻を、足蹴にして蹴飛ばした。 彼女はまるで、足元から順に手の指先までを地面に貼り付けていく様に、ビタンッと倒れた。


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