陸上部を引退した女子高生がクラスメートに誘われて食べ過ぎる話(限定公開後半、75kg~85kg、3000文字)
Added 2023-06-25 14:57:12 +0000 UTC※2023 6/26 1時 文章の訂正を行いました。
以下本文
---
7月に入り、やっと雨も少なくなってきた。
しかし暑さは本格的に厳しさを増している。
(あっつぅ……しんどい……)
汗をたっぷりと流しながら、私は通学路を歩いている。
最高気温が33度なのもあるけど……一番大きな要因は贅肉の付きすぎだと思う。
私はもう全身に大量の脂肪が付いてしまっている。
顔は二重顎が常に出来てしまう程で頬はかなり丸っこい。
二の腕はハムみたいでどこまでも柔らかく、筋肉質という言葉と無縁の姿をしている。
胸は着けてるGカップのブラがキツい程に膨らんでしまい、制服のボタンが今にもブチっと弾け飛びそう。
ウエストに至ってはでっぷりした段々腹がせり出し、とうとう留まらないボタンが出てきた程。
スカートなんてホックは当然飛んでるしファスナーさえ上手く閉まらない。
サイズがもっと大きくなったお尻はミニ丈のスカートに何とか収まっているけど、かなり際どくなってしまっている。
おかげで山ほどの贅肉が余すことなく付いてしまった太ももがガッツリと見えてしまう。
こんな下半身じゃ、去年まで運動部だったこと自体が悪い冗談にしか聞こえない……
痩せてた時は当然かなり余裕のあった制服なんだけど……今ではキツいというか破けるのが怖い。
夏休みまでは何とか強引に着て行くつもりではある。
でも太り続けることが根本的に悪いんだけどね。
帰宅部の女子たちのグループと比べても、随分とだらしない身体になってしまった。
私よりも太ってるのはせいぜい貴奈ぐらいだと思う。
……
「はぁ……ふぅ……しんどいよねー……」
「流石にしんどいとは思わないけど……」
帰り道、私は貴奈と一緒に歩いていた。
理由は当然、食べ歩きのため。
しかしこの子は更に増量したようで、今では坂道を歩くのも少し億劫な感じになってしまった。
ちなみに大食い勝負は向こうの方が常に勝つようになったから中止している。
だって食べる量が凄いから……そのせいで体型も余計に丸々していた。
顔は真ん丸で首は徐々にお肉に隠れて見えなくなりつつある。
お腹はボンと大きく張り出し、もうブラウスも役立たずだ。
ボタンも留まらず、おへそ周りがぼよっとはみ出てしまっていた。
お尻はかなり巨大で、スカートを穿いていてもサイズ感がよく分かる。
よく見ると穿いているスカートは制服とちょっと柄が違う。
本来のスカートはまともに穿けなくなったらしく、市販の制服っぽいスカートで誤魔化しているんだろう。
しかしそれでもサイズが合わずに安全ピンで無理に留めてるのが不格好だ。
太ももは丸太そのもので、ぼよぼよ震える贅肉が何とも哀愁を感じさせる。
……流石に制服を買い替えた方がいいような。
ブラウスもまともに着れてないし、スカートなんて誤魔化すぐらいならちゃんと買い替えたらいいのに……
「ねぇ、流石に買い替えたら?」
「それは、はぁ、早香も一緒でしょ?」
「う、うぅ……」
「分かるでしょ?買い替えたら負けだって……」
正直、私も制服を新調したら『正真正銘のデブ』になったと認めてしまう気がして……中々踏み切れない。
貴奈もきっと同じように思ってるんだろう。
「私たち、デブなんだから細かい事気にする必要ないよ。
それよりもっといっぱい食べよう?」
「……今日だけだからね?」
大食い勝負は終わったけど、こんな感じで食べ歩きは続いてるから結局食べる量がなかなか減らない。
しかも最近は露骨に貴奈がデブ仲間扱いしてくるし……
あの子、私よりも20kgぐらい太ってるんじゃないの?
今の私が75kgだから向こうは95kgぐらいあっても不思議じゃない。
そう思ったら……私もまだデブの領域に入って……ないよね?
なんて自分に言い訳をしながら、食べ放題のお店に入る貴奈に付いて行った。
---
いつの間にか、8月に入ってそれなりに経っていた。
まだ夏休み中ではあるんだけど……
勉強が多くて全然休んでいる感じがしない。
一応はダイエットしようと考えてはいる。
でも……全く着手出来ていない。
(このまま先延ばしにしてたらいつまで経っても運動できないよね……?)
全然身体を動かしてないことに危機感を覚えた私は、ランニングウェアを取り出してきたんだけど……
(これ……着れる……?)
2カ月ぶりに見たレーシングトップとレーシングショーツだけど、何だか凄く小さく見えてしまう。
当然、放置して縮んだ訳ではない。
私は下着姿になり、それから慎重に運動着を着ようとして……
「あ、あれ……!
えいっ、ふんっ……!入らない……!なんでぇ……」
かなりみっともない声を上げながら、私はショーツを引っ張り上げてお尻を包もうとしている。
でも立派過ぎるでっかいヒップをこんな小さな布に押し込めることなど不可能だった。
「ぐぬぅ……!とりゃ……!」
『(ビリッ……)』
「嘘!破けた!?」
強引に引っ張り続けてたんだけど……何だか嫌な音が聞こえてきた。
慌ててレーシングショーツを脱いで確かめてみたら……ちょっと生地が破けてしまってる……
「こんなの……嘘……だよね……」
私がずっと着てたウェアが、とうとう着る事さえ不可能になってしまった。
でも、鏡に映る姿を見ると納得するしかない。
まずお尻は横にも後ろにもぼよんと大きく張り出していて、見るからに巨大になってしまった。
そんなヒップを包む下着も……買い替えてるのにキツくてしょうがない。
こんなデカいお尻じゃ入る訳無いよね……
しかも、その下の太ももは呆れるほどに大量の贅肉が溢れかえっている。
内股も擦れる程に脂肪の付いた脚は、もう陸上競技どころか普通の速さで走ることすら叶わないだろう。
筋肉などどこにも見当たらないし、触ってみても掴めるのは柔らかい駄肉だけ。
そして上半身も同じくだらしない状態だ。
バストはとても大きく育ってしまい、レーシングトップも結局上手く入らなかった。
着けているGカップのブラが今にもはち切れそうになっていて、背中にはブラがミッチリと食い込んでしまっている。
はっきり言ってキツ過ぎるから家では外してるんだけど……
そうしたら今度は歩く度にプルンプルンと激しく揺れて鬱陶しいんだよね……
こんなに膨らんで重たくなった胸を抱えて早く走るのは……無理に決まってる。
そしてお腹は胸に負けず劣らず前にせり出していて、太鼓腹と言うしかない。
おへそ周りのお肉が嫌になるほどショーツに乗ってるし……
……体重を測ると、とうとう85kgになっていた。
女子高生どころか、男子ですらデブの領域……
(……運動のために着る服すらない……)
学校の体操服なら辛うじて入るかもしれない……とは思った。
でも仮にも元陸上部員、かつて着ていた服以外は着たくない。
だから……運動が出来ないのもしょうがないよね。
(……せめて食事量でも減らすしかないかな)
勉強のストレスもあるし、中々お菓子の量とか減らしにくいんだけど……
意を決して今日から食べる量を普通にしないと……
だって陸上部時代よりも余裕で多くなってるし……流石に早く何とか……
そして、一刻も早く減量して、またあの服を着たい……
……と思ってたら貴奈から電話が掛かって来た。
『もしもし、早香?
今日一緒にドーナツのバイキングに行かない?
最近勉強ばっかりでストレス溜まっててさー。
行くよね?』
……折角誘われた以上、無下に断る訳にもいかない。
「分かった。行こう」
……あのウェアを再び着る機会は訪れるんだろうか。
そう思いながら、電話を切った私は運動着を仕舞い込んだ。
(END)