『わたしのプロット』という企画が開催されているようなので、私も投稿してみました。
普段小説を執筆する時も、このようなプロットを書くことが多いです。
予定が立て込んでいるため、今回投稿したプロットで実際に小説を書くかは未定です。
現時点でも、時間が取れずプロットだけ作って放置状態の小説が何本かあります。
・冒頭
近未来の東案下市での出来事。
主人公の鳥籠優香(とりかごゆうか)という女子高生は、帰宅後見たことも無い人型の機械を見てびっくりする。
兄の鳥籠直哉(とりかごなおや)から、先端技術を駆使して製造された家庭用アンドロイドだと説明を受けるが、なぜ必要なのか分からない。
しかし直哉は、この家は広くて掃除や整理整頓にも時間が掛かるという点を指摘し、
そして何より食事の用意を材料の調達も含めて一括で引き受けてくれるというメリットを説明した。
研究開発に勤しむ両親は最近家を留守にしがちであり、自分だってこれから忙しくなるかもしれないから、必要性はあるだろうと言う。
優香はそれなら使い道もありそうだと思いながらも、本当に役に立つのか疑問に感じる。
そこで、直哉が試しに夕食を試作という条件で作らせてみると、割と美味しかったので2人とも結果に満足した。
褒めてみると、その機械はニコっと笑ってお辞儀をしてくれたので、また2人は驚く。
・アンドロイドと優香
元々兄も忙しい傾向があるため、優香が一人で過ごすことも珍しくはない。
ちょうど話し相手にもなるアンドロイドの存在をあっさりと受け入れていた。
ただし、作る食事の量が多いという点について彼女は困っている。
何度も多いと指摘するのだが、その度に『日本の女子高生は過度に痩せた体型を理想とする傾向があります』などと言う。
そして『高校生のダイエットは身体に悪影響を及ぼす恐れがあります』『もっと食べましょう』と勧め、結局は完食するのである。
相手は機械、そして冷静かつ論理的に話すのだから優香は仕方ないかなと諦めていた。
だが食事自体は美味しいので別にいいかと納得している。
しかも食べ終わった後は片付けまで行うので、何もする必要が無いのも優香にとって嬉しい点だった。
・太り始める
そんな生活が続いたある日、優香は久々に取り出したジーンズがキツくて穿けなかったことにショックを受ける。
原因は明らかで、アンドロイドが作り過ぎることだった。
優香はかなり太ってきたと言って食事量を減らすように要求したが、機械は首を横に振る。
『優香さんは実際には太っていません』等と言って取り合おうとしない。
太ってるよと言うが『むしろもっと体重を増やすべきです』と言い張る。
基本的には優秀なアンドロイドなのに、何故ここは融通が効かないのかと不思議に思う優香。
変だとは思うがそれ以外で困った点は無いので仕方ないかと思うことに。
・結末
しばらく経ち、優香は随分とぽっちゃりした体型に変わっていた。
ゆったりしたスカートを頑張って穿こうとしているが、ファスナーが中々閉まらない。
鏡で自分の姿を色々と確認しているが、顔やお腹、お尻に脚といった部分に贅肉がしっかり付いていてげんなりする。
アンドロイドに作り過ぎだからと言うが、『丁度良いですよ』と言い、『最近の優香さんはあっという間に食べますから』と言う。
確かに多いと思っていた食事もいつの間にか慣れていて、今ではもうちょっと欲しいと思ってお菓子まで食べている状態である。
そのお菓子もアンドロイドに頼んで買ってきて貰ったものなので、優香は何も言えなかった。
ただ、何故この機械が妙に作り過ぎるのかを知りたかったので、直哉に相談してみることに。
原因を調べると言った兄は、ついに問題を特定した。
食事量が多いのは、身長の高い兄に合わせたものになっていたからだと言う。
『私に合わせてよ』と言う優香だったが、直哉は家族全員しっかりと設定したはずだと言い、設定一覧を見せる。
そして、兄はバグで2人目の場合のみ、誤ってオーナーのデータを参照するプログラムになっていたと説明した。
しかも、女子中高生は過度に痩せた体型を理想とする傾向があるため、BMIが22になるように誘導するよう仕組まれているのだと言う。
すまないと言う直哉だが、メーカーが悪いんだよと言う優香。
原因が判明したため兄は2人目を空欄にして再設定し、そして再びアンドロイドを起動させる。
だが、問題の解決には至らなかった。既にお腹いっぱい食べることに慣れた優香にとって、適正量の食事は少なすぎたらしい。
それで『もっと食べたい』と言って、機械に沢山作らせるようになっている。
何でこんな指示なら素直に聞くの、と不満に思いながらも作ってもらった食事を美味しくいただく優香だった。