封印術師 家庭潜入編
Added 2023-10-04 12:21:43 +0000 UTC「よし!これで結界の完成だ!」
夜の闇に紛れて、閑静な高級住宅地の中で壁に囲まれた一軒の四隅に、術式の基本となる『符』を貼り終えた俺は、密かにほくそ笑む。
情報によると、今回ターゲットにした家は夫婦と娘の3人家族で、高校生の娘はかなり美少女として有名だ。
現在、父親は長期出張中らしく、その留守を狙う。
俺は『封印術』を生業とする一族の当主の家系で、このまま行けば次期当主となる。
歴史の陰で国家に害をなす様々な存在を封印してきた一族で、今現在でもそのような存在が現れれば密かに処理する役目を負っている。
その分、上級国民としての特権を有しており、世間を騒がせるレベルの事件でも起こさないない限り、大抵の事は揉み消すことができる。
つまり、術の研究と己の研鑽という名目で、一般市民を玩具にして弄ぶ程度のことは許されるのだ。
実際、そうやって開発されてきた数々の術と、それを駆使する優秀な術者がこの国を守って来たのだから……。
俺が用意した術式は、発動すると『結界内にいる人間の思考力を封印する』ものだ。
平たく言うとその効果は『範囲内の人間に超強力な催眠術を掛ける』ようなものである。
この術は俺のオリジナルで、開発に成功した日の夜に意気揚々と大学の女子寮に仕掛けたが、起動と同時に大量の精神力を持っていかれて、その場で気絶するという醜態を晒してしまった。
そもそも『封印術』に共通するルールとして、消耗する精神力はその範囲と術の対象者の人数に比例する。
つまり俺はこの術の負担を甘く見過ぎていた訳である。
実験を重ねて、家一軒の範囲で2人を対象にするならば十分余力を残せることを確認すると、この術を使って色々と楽しませてもらうことにしたのだ。
俺は正面の門に向かうと、『野々上』と書かれた表札の横にあるインターホンのボタンを押す。
ちなみに、術はまだ発動していない。
『はい?どちら様でしょうか?』
しばらくすると明るい女の声で返答があった。
声の感じからして、母親だろう。
「むん!」
『え?あぁぁぁぁ・・・』
返答があったタイミングで、気合と共に術を発動させると、声の主は術の影響を受けて急に大人しくなった。
「よし、門を開けて玄関まで迎えに来い!」
『……はい……』
俺の命令に、従順になった女の声での返答に続く。
門のロックが外されたので俺は中に入る。
そして玄関まで辿り着くと、ドアが開いた。
「ほぅ、こいつは娘の方も相当期待できそうだな!」
迎えに出てきた女を見て俺は感嘆の声を挙げた。
土足で上がり込み、催眠状態の女に寄り添うと、そのカラダを遠慮なく弄り始める。
「はぁ~ん」
頬を微かに染めながら、色っぽい声を漏らす母親。
見た目、30前後の中々の上玉だ。
高校生の娘がいるから実際は40前後のはずで、10は若く見えていることになる。
「それにしても想定以上に精神力を削られたな。誰か他に居るのか?」
術を発動した時に感じた疲労は、予想より多かった。
何らかの想定外があったようだが、それでも一応余裕はある。
「まあいい。考えるのは後だ!とにかく楽しませてもらおうか!」
母親の胸や腰回りに遠慮なく指を這わせながら、俺は考えを巡らす。
「娘はどこだ?」
「……愛子は風呂に入っていると思います……この先です……」
母親は、少しだけ考えた後、娘の居場所を指さす。
「よし!お前は早く寝るんだ。朝になったら今あった事は忘れて、いつも通りだ。いいな?」
「……はい、わかりました……」
命令に素直に頷いた女がそのまま自室に向かって歩きだしたのを確認すると、俺は風呂場に向かって歩を進める。
「ここだな」
ドアを開けて脱衣所に入るが誰も居なかったので、そのまま通り過ぎる。
「くっくっく、いたいた!」
浴室に入ると、湯煙の漂う中、鏡に向かって座っている裸の少女を見つけた。
カラダ中、泡まみれで、どうやら手に持ったスポンジで洗っていたようだ。
催眠状態の虚ろな表情で視線を若干落として、その動きを止めていた。
「ほ~う」
その姿を俺はニヤニヤと笑みを浮かべながら鑑賞する。
昨今ではガチガチにメイクをした顔で美少女を主張する連中もいるが、目の前の少女は、母親の顔を数段バージョンアップしたような美しい素顔をしている。
「よ~し!では俺様が洗ってやろう!隅々までな!」
「……はい……」
俺が宣言すると、少女は手に持っていた泡まみれのスポンジを俺に差し出す。
「ん?そんなものは使わないぞ?俺が直接手で洗ってやる!」
そういって少女の背後に屈みこむと、後ろから彼女の揉みごたえのありそうな胸に両手を伸ばし、その2つ膨らみをじっくりと揉み解す。
予想通り肉付きの方も文句ない。
「ああ~~ん!」
気持ちよさそうに声を挙げる美少女。
そのまま手の位置を下げていき、腰のクビレを確認するように指を滑らせると、そのまま股間に辿り着き、その筋に這わせるように指を動かす。
「ひぃん!あひん!はぁ~ん!」
今度は驚いたように声を挙げるが、その可愛らしい声がだんだんと色っぽくなっていく。
「くっくっく、こいつは情報通りの上玉だ!これからもっとイイコトしてやるぜ!」
俺も服を脱いで一緒に風呂に入ることも出来るが、後々のことを考えれば、ここは焦らずに少女には風呂を済ませてもらった方が良いだろう。
少女に後の事を命じて先に風呂から出ると、2階にあるという愛子の部屋に向かう。
「お!ここだな……うん?何だ、この女は?」
愛子の部屋に入ると、愛子より少し年上に見えるパジャマ姿の女が簡易テーブルを開いて座っている姿が目に入った。
もちろん俺の術式の影響を受けていて、その表情は虚ろで、動きも止まっている。
テーブルの上には複数のノートや教科書らしきものが開かれており、何かの勉強していたように見えた。
この3人目が家の中に居たために、術に余計な気力を使ってしまったらしい。
予定外の事態に慌てることなく、俺はこの女に事情を説明させることにした。
催眠状態の女は、素直に頷くと、自分の事や現状を語り始める。
女の名前は『山神 初音(やまかみ はつね)』。
愛子の従姉妹で女子大生。
この度、愛子の通う女子高で教育実習を行うため、その期間はこの家に世話になっているようだ。
俺は初音の容姿を眺めながら考える。
美人母娘の親戚だけあって、この女もかなりの上物だ。
しかも、明日から女子高の教育実習というのも、なかなか興味をそそられるイベントである。
「よし、決めた!」
俺は指先に念を集中して床に封印術式を2つ描く。
そして、その片方の中央に立つと、初音に命じてもう1つの中央に立たせる。
今から行うのは『俺自身』の封印だ。
俺の先祖の中には、神や魔を自分のカラダに封印して、その力の一部を行使していた者もいるらしい。
その話を聞いて、俺は発想の転換をしてみた。
つまり『俺自身』を他人に封印して、その相手を自分のモノとして使う事を考えたのだ。
分かりやすい現象で説明するならば、それは『憑依』に近いだろう。
ただし、自身を肉体ごと相手の中に封印する点が大きく異なる。
「むん!!!」
残った気力を振り絞って術式を発動すると、俺は初音の中に封印される。
同時に俺がこの家に仕掛けた術式も解除されるので、女たちは多少の違和感を感じながらも普通の生活に戻る。
余力があれば、その中で初音としての生活を楽しめるはずだ。
だが、気力を使い果たした俺は、そのまま意識を落として深い眠りに就いたのだった。