SakeTami
ドーン
ドーン

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『魔法の鏡』で美女のカラダを『コピー』&『ペースト』



 最後の授業が終わり、校舎に差している陽も僅かに低くなって、至る所に陰が出来ていた。

 その一つに身を潜めるように立っている俺は、視線の先の廊下を見つめて独り呟く。


「そろそろだな……」


 この高校の用務員である俺は、目的の人物が授業を終えて職員室に帰るところを待ち伏せしていた。


(きた!)


 女教師…蒲生美咲(がもう みさき)が姿を現したのを確認して、俺は平静を装いながら潜んでいた陰から抜け出し、彼女に向かって廊下を歩き出した。


「お疲れ様です、用務員さん。えっと……その『鏡』、どうされたんですか?」


 お互い少しぎこちない会釈をして擦れ違う時、美咲は俺の手元を見て、不思議そうに話しかけてきた。

 そこには縁が装飾されたアンティーク感のある『鏡』があった。

 校内の備品を扱う用務員である俺だから、ぎりぎり怪しまれることは無いと思うのだが、違和感を持たれるのは想定内だ。

 俺は平静を装いながら、その鏡面を彼女に向ける。


「ああ、蒲生先生。これはですね、何かの手違いで届いたようでして……、引き取りにくるまで私が預かることになりまして……」


「そうなんですか。それにしても素敵な鏡ですね」


 そう言って、女教師が鏡を覗き込む。

 その美しい姿が鏡にしっかり映り込んだのを確認して、俺はこっそりと呟いた。


『コピー』


 手にある鏡が、俺の呟きに応えるかのように、微かに震える。

 一瞬、鏡に映っている女教師の姿が静止画のように止まるが、次の瞬間には何事も無かったかのように動き始める。


「え?何かおっしゃいました?」


「いえ、何も?」


 幸い、鏡の異常な挙動は気づかれなかったようだが、呟きの方は聞こえていたようだ。

 あまりにも期待通りに事が進んで顔がニヤけそうになるのを必死に抑えながら、俺は出来るだけ平然と応える。


「……そうですか?では、私も仕事がありますし、これで失礼しますね」


「はい、蒲生先生もお仕事お疲れ様です」


 女教師をその場で見送り、その姿が視界から消えると、俺は急いで物陰に隠れて、周りに誰も居ないことをしっかりと確認する。

 そしておもむろに鏡に向き合うとその表面に人差し指を当て、鏡面を右に『スワイプ』した。

 すると、そこに映っていた俺の顔が右にスライドして、代わりに若い女の姿が鏡面に映し出される。

 それは先程の美人教師・蒲生美咲の姿だった。

 この『鏡』は、合言葉を唱えるとその時映していた人物を記憶することが出来るのだ。


「こうやって見ているだけでもイイ女だな」


 20代半ばで、若い男が好みそうな清楚系の美貌。

 それに対してしっかりとした凹凸の、色気のある体つき。

 恐らくこの学校の男どもの夜のオカズとして大活躍しているであろう女の姿は、このまま眺めているだけでもいろいろ楽しめそうだ。

 美人なだけでなく、気さくな性格で女子にも人気のこの女ならば、これからの作業に最適の人物である。


「くっくっく、そのカラダ、使わせて貰うぜ!『ペースト』!」


 鏡に向き合いながら別の合言葉を唱えると、俺の全身が光に包まれる。

 それが数秒で収まると、俺の姿は鏡の中に映る蒲生美咲になっていた。


「やったぞ!これで今から俺は蒲生美咲だ!」


 声も美咲本人にそっくりの綺麗な声に変わっていて、もはや表面上は本人と変わらない。

 俺はにやけながら、細くなった自分の手を自分の胸にもっていき、そこにある膨らみを服の上からじっくりと揉み、その感触を楽しむ。


「結構、大きさがあるんだな。この美貌でこのカラダか……こいつはかなり楽しめそうだ」


 女の声での自分の呟きに満足しながら、しばらく写し盗った美咲のカラダを触診していたが、ようやく本来の目的を思い出す。


「おっと、余計な時間をとってしまったな。急がないと、帰っちまう!」


 俺は少し乱れた服装を元通り整えると、慌てて歩きだした。




 目的地である女子更衣室に着くと、俺は遠慮なくドアを開けて中に入る。

 本来の俺の姿なら即人生終了モード突入だが、今の美咲の姿なら何の問題もない。

 突然入って来た俺に室内の女子の視線が集まる。

 表面上は女同士であるので騒ぎ出すことは無かったが、若干戸惑った様子で女子たちは着替えの手を止める。


「先生、どうかしたんですか?それと……その鏡は?」


 俺の姿と手に持っている鏡を見て、ひとりの女子生徒が声を掛けてきた。

 他の女子も考えていることは同じなのだろう。

 大半が手を止めて、黙ってこちらに視線を向けている。


「え?あ、うん。この鏡を取り付ける良い場所がないかと、色々見てまわっているの。だから、皆、気にせずに着替えてね」


「そうなんですか、分かりました」


 上手く美咲のフリをして返答すると、それで納得したように女子たちは着替えを再開する。


(……正直、あやしい理由だと思うのだが、さすが生徒に信頼されている女だな……。そういう意味でも、この姿を使って正解だったぜ!)


 内心の笑みを漏らさないように気を付けながら、女子たちの中に混ざる。


「う~ん、どこがいいかしら……?」


 表面上は言葉通りに設置場所を探しているフリをしながら室内を見渡し、実際は横目で着替えている女子たちの品定めを始める。


(見れば分かるって言ってたな……。うむ、確かに分かりやすいな)


 更衣室の中で着替えている女子たちを見渡すと、明らかにレベルが抜けている一人が目に留まった。

 凝視していると気づかれないように気を付けながらその美少女の鑑賞を始める。

 既に女子大生と言われても違和感のない垢抜けた容姿と体つきをしており、その体操服姿が異様に浮いている。


(コイツは是非いろいろと楽しませてもらわないとな!うひひ……)

 

 体操服を脱いで晒された下着姿を堪能しながら、俺は期待感を膨らませていく。

 やがて着替えが終わった女子が、部屋を出て行こうと俺の前を通過する。

 すかさず不自然にならないように気を付けながら、目的の少女に鏡を向けた。


『コピー』


 制服姿が鏡にしっかり納まった瞬間、俺は合言葉を唱える。

 鏡像が一瞬だけ固まるのだが、それに気づかれることは無かった。

 だが、声の方は聞こえたらしく、怪訝そうな顔をしながら、俺に話しかけてきた。


「えっと……、先生、何か言いました?」


「何も言って無いわよ?うん、他の場所も見たほうがいいかもしれないわね!じゃあ私はこれで失礼するわね、おほほほ」


 誤魔化すように一気に言い切ると、俺は女子更衣室を出た。


 とりあえずの目的は達成した。

 万が一怪しまれても、それは美咲のやったことになるだけだ。

 あとはこのカラダを堪能しながら奴が来るのを待てばいい。

 焦る気持ちを抑えながら、遠回りだが目立たない場所を選んで用務員室を目指す。

 なんとか人目を避けて辿り着くと、もう一度誰にも見られていないことをしっかりと確かめてから中に入る。


 部屋の中には、その散らかった有様の中で浮くように、等身大の姿見が設置されている。

 もちろん、これから色々楽しむために、秘密裡に運び込んでおいたのだ。

 その前に立って、今の自分の姿を映し出す。

 

「くっくっく、やはり他人のカラダを写し盗るのは最高だな!」


 姿見に映し出されている美人教師・蒲生美咲の姿を見つめると、自分の心の声が女の綺麗な声で再生された。


「それじゃあ早速、げへへ……」


 鏡の中の美咲が下品な笑みを浮かべると、その両手が動き始めて身に着けているモノを次々と脱ぎ捨てていく。


「やっぱイイカラダしてんな~、下着の趣味もイイな!」


 俺好みの薄いピンクの下着姿になると、美咲のカラダの線がはっきりと分かる。


「それじゃあ、その綺麗な裸、拝ませてもらおうか!」


「ちわ~す~って、えええええ!!!」


 下着を脱ぎ捨てようと背中に手を伸ばすと同時に、聞き覚えのある男子の声が響く。

 振り向くと、目を大きく見開いて固まっている見覚えのある男子が立っていた。


「が、が、が、蒲生先生?な、なんで、ぬ、脱いで!?」


 まあ、用務員である俺が待っていると思っていたところに、こいつも夜のオカズに何度もしたことがあるだろう美人教師が下着姿で立っていたのだ。

 驚かない方が無理だろう。


「あ~、これはだな……俺だよ、言っただろ?変身できる魔法の鏡を手に入れたって」


「え?……うわ、その話し方……何より、そのアゴをポリポリ掻く仕草!マジで用務員さんだ!すげぇ!」


 どう説得しようかと考えていたら、話し方と仕草で分かってくれたらしい。

 さすが俺の同志だ。

 最近仲良くなったこの高校の生徒で、例の美少女の情報をくれたのもコイツだ。

 奴は興奮が収まらない様子で言葉を続ける。


「魔法の鏡って、新しいゲームか何かと思ってたっす!それにしても姿だけじゃなく声まで美咲先生になるんすね!?マジっすか!すげぇ~!」


「ああ、着ている服も一緒にカラダ丸ごと写し盗ってるからな」


 そこまで会話して、奴が急にモジモジし始める。


「じゃ!じゃあ!そのカラダ、触ってみてもイイっすか?」


 期待に目を輝かせながらお願いしてくるが、俺は首を横に振る。


「いや、中身は俺だから無理!」


「そこをなんとか!」


「普通に考えて、男に触られるのは嫌だろ……って、そうか!お前も男じゃなければいいんだ!」


「へ?何言ってるっすか?」


「だから、お前も変身すればいいのさ。そうすればいくらでも触っていいぞ」


「誰に?」


「だからお前が言ってたこの学校の一番人気」


「ええええ!あの超絶美少女・瀬端志帆(せばた しほ)に変身できるんすか!?」


「ああ、この美咲の姿でわざわざ女子更衣室まで行って写し盗ってきてやったんだぞ、感謝しろ」


「ど、どうすればイイっすか!?」


 奴が鼻息荒く問いかけてくる。

 憧れの美少女に変身できるのだ。

 男なら興奮しない訳がない。

 落ち着かせるためにも、俺は落ち着いた口調を意識しながら説明を始めた。


「この『魔法の鏡』をタブレットだと思ってくれ。実際、操作は有名OSのまんまだしな」


「ふむふむ」


「まずはだな……鏡面を右にスワイプしてみろ」


「こうっすか?ええええ!」


 鏡に映っている自分の顔がスライドして、代わりに美少女の姿が映し出されれば、誰だって驚くだろう。


「で、鏡をしっかり見据えながら呪文を呟くのさ、『ペースト』と。ほら、やってみろ!」


「で、では早速……ペ、『ペースト』!」


 呪文に反応して、奴のカラダが光り輝く。

 その光が数秒後に収まると、そこには制服を着た美少女が立っていた。


「え?……あれ?声が……凄い!女の声になってる!」


 美少女の姿に変身した奴が嬉しそうに声を挙げる。

 そして、鏡を覗き込んで自分の姿を確認すると、再び声を挙げる。


「す、凄いっす!俺があの瀬端さんになってるっす!」


「くっくっく、その姿なら触られても文句無いな」


「ほんとっすか?じゃあ、触るっすよ!」


 美少女が息巻いて尋ねてくる姿に違和感があり過ぎる。


「ちょっと待て!焦る気持ちが分からないでもないが、どうせならお互いもっと楽しめるようにしないか?」


「……どういう事っすか?」


「ほら?どうせなら、生まれたままの姿でお互いのカラダを弄り合おうぜ!」


「うひょ~!そ、それはイイっすね!」


「あとな、その……んんっ!言葉遣いもお互いの姿に合わせた方が楽しめると先生は思うのだけど……瀬端さんはどう思う?」


 途中から女教師の言葉遣いを意識してみたのだが、目の前の美少女の表情から察するに、大変気に入ったようだ。


「そ、それ、最高っす……じゃない……最高だと思います、先生!じゃあアタシも脱ぎますね!美咲先生もその綺麗なカラダ、アタシにみせてください!」


「ふふふ、分かったわ。お互い見せあいこしましょうね」


 お互いノリノリで言葉を交わした後は、黙々と身に着けているモノを脱ぎ捨てていく。

 やがて全裸になった俺たちは向かい合って立った。

 視線は自分や相手に交互に配られ、顔には至福の表情が浮き上がっている。


「瀬端さん、とっても綺麗よ」


「蒲生先生も……ああ、我慢できない!」


 志帆(奴)が両手で美咲(俺)の胸の柔らかい肉を恍惚とした表情で揉んだかと思うと、その先端にしゃぶりついてきた。


「あっふ~ん!ああ、これが女の快感なの……か!ふふ、お返しだ!」


 突然の出来事を快感と共に受け止めた美咲(俺)は、今度はお返しに志帆(奴)の胸と股間に手を伸ばし、その両方を下から持ち上げるように愛撫し始める。


「ああん!そこ!気持ちイイっす!あは~ん!」

 

 まるで本人かのように、可愛らしい喘ぎ声を挙げる志帆(奴)。

 それが合図となって二人は床に倒れ込んだ。

 そして、お互いが脱ぎ捨てた服と下着が散乱する床の上で、美咲(俺)と志帆(奴)はお互いのカラダを飽きるまで貪り続けるのであった……。


Comments

以前途中までだったモノを、一応最後まで書いてみました。場合によっては書き足したり、続きを書くかもしれません。

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