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短編

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【ラストピリオド ポポカテ·なんでもない日常】

メインキャラクター:ラパンテ アニマルレルム 火属性☆四

          クォン  アニマルレルム 水属性☆四

「……まだ終わっていない夏休み」


――ノーマル


 名義上の転校生として、ポポカテで生活を送るのはもう三年、今日になっても、だれがどうやって自分の戸籍情報を登録したのかをまだ知らない。孤児である身空で軍事国家と獣国家の接する西の地域で育てられ、下級兵士たちに穢れ事をやって生計を立てることはどう見ってもそう簡単に隠せるものではなく、それ以上、アニマルレルムのピリオド支部の間に合法的に転移し、行き末、ポポカテの学校の転校生名簿に現れたのはより理解しようもないことだ。

 これに対して、三年前の彼は枯れた声で「ありがてぇだなぁ!!」と叫ぶかもしれない、が、彼の前に立て、代わりに弾を被ったことにしたアルル先生と出会ったから、今のクォンはその面倒事を気にしないと言わんばかりに「ありがとぉ。」というだろう。

 もちろん、アルルのあれが大きいからじゃない、絶対に。


 獣の国<アニマルレルム>は文字通りの原始的な国家。化学技術は発展していないとも言えるが、農業は興され、民風は安泰である。ケモミミや多様な特徴が付いている獣人は自由自在の生活を送り、首都中心の世界樹と数多の守護神に恵まれて、どうやらのんびり過ぎたようだ。

 ――隣国の軍事国家<スペアレルム>、隣接の土地をもはや植民地にして、さらに侵攻してきそうだが…

 民衆はそれを気にせず、擁護されている精霊王様も同じ態度だったし、ともかく、相手は商売しに来たと信じて疑わない。西の軍姫は地下コスプレイヤーとしてかなり有名で、時に服装専門家フェフェの時間を横取りして、それ以外の客を困らせる他、特注品である軍姫の抱き枕が四桁の売り上げもあったらしい。

 ――と、このような噂の情報はクラスメイトの一人から聞いたが、言及したところで、このクラスメイトも今回主役の一人である。


 アニマルレルムはこのような雰囲気の故、村の間では基本的に物流の流通しかなく、それ以上の情報交換はともかく、各村では大家族が存在していて、その長の作風や態度がその村の方針と言っても過ぎない。アルル先生は昔献上された生き贄の孤児で、何となくポポカテ村に流されて先生になった。しかしながら、村のみんなが学校という概念はそもそも薄く、何学期があるか、進級制度は何か、誰も知らない。なので、冬と夏休み以外、アルルの教育方針はかなり自由であり、教えたいものがあれば何でも教えるし、ある国が祭りを開かれれば、修学旅行を即時決定することも珍しいことじゃない。

 ――これもいいじゃないか。

 クラスには結構の人数があり、一匹狼のクォンには腐れ縁を含めても二三人の友達がいる。中でいつも一緒になっているのはそのラパンテ、低年齢層のキッズキングと称されたガキに、自分が入学の初日からアルルに偏ったことを気づき、何となく不満が全身で表そうと喧嘩を売ってくる。月日が経って、それがいつしか犬猿の仲になっていた。

 ラパンテの傍にはもう一人が居る、シャロン、怪力の幼馴染、という印象。その人は結構ラパンテを庇うし、本気に出しても勝てると保証できない、シャロンは女の子であっても。

 ——これにて、アルルの生徒たちの中に、お互いの個性が補われ、かつ微妙なバランスがある三人組が定着されつつある。

 

 とある午後。

 「ひーまーねーー」言いながら、手を自分の肩にかけたのは、その俺流王、災い星、赤きアホーーラパンテ。

 「暑い、あとくっつくな、あと確かに夏休みの午後は授業なしだから暇だ!シャロンはどこだ?」蒼毛から伸びてきた白いアホ毛が熱風に揺れ、クォンがラパンテを体から押し退けた。

 「先生に手伝ってるーー」伸ばした声で答える。 

 春にかけて夏が近いところは大体農活の時期、アルル先生(と便利の三古神を工具に)はいつも手伝いに行くから、学校がそれゆえ休みで、このような暇ができたわけだ。

 「じゃあお前も行けばいい暇つぶしになるんじゃねーか!」自分をこんなに汗をかいた犯人に叫んだ。

 「お前もここでサボってんじゃね?!」赤面の鬼のようなラパンテの顔。

 「えぇ、あっ、とりあえず…行きたくない。」反論はなっている、というより正当な理由はないから彼もうまくごまかせない。


 ここは「クォンの家」。

家とは言え、実際はグラスハウスみたいなテント、鍵などの類は付いていない。到底、クォンは時々アルバイトで生活費を稼ぐ程度の孤児、どういってもアルル先生と一緒に住む…わけにはいかない。結局、一応干し草のベッドにかけ布団と敷布、石塊を積んで形だけがある机と腰掛、あとは「門」をカバーする布、これで家の完成だ。

――だからこんな身勝手な奴を外にブロックできないんだ。


 農活の時期はどうしてもこんなに暑く、風が通りやすいこの草テントの中に座っているだけでも、互いに突っ込んだり突っ込まなかったりするこの二人がもうびしょびしょになっている。

 ラパンテの上半身は服を着ていないと違いないが、クォンが困る方だ。


この数年間、服を買うことはほぼない他、西の寒冷拠点から内陸に来る時は袖なしの冬服、アルル先生がそれを参考して新たに作ったのはほぼ同じ服で、もう一着は去年クリスマスのトナカイ冬服……冬服ばかりだ!

 クォンは石の机に頬をくっつき、上から温度を下げようと考えているが、その表面は自分の体温より下のところか、自分より少し上だった。それに汗が石に染みて、触るさえしない方がいい。

 こんな状況で、ラパンテがまた身を寄せてきて、その等身長のマフラーと共に。

 「うりゃああ!!うっとしい!!何をしたいのだ!!!」熱中症になりかけた鬼技から逃げ出し、ラパンテに向かって咆哮しているクォン。

 「暇だと言ったじゃねーかーー遊んで来いよ~」

 「お前っちのシャロンに聞け!」

 「いやーー聞きに行ったらぜってー畑仕事だから嫌だぜ!」

 「そりゃいいじゃねーか、愛しいアルル先生が見直ししてあげるから、俺も楽になる。(ついでに落ち着いてほんの少し涼しくなれる)」

 「うぐぐー……」獣が不満のような鳴る声がラパンテから発すれば何らか違和感がある。

 「はぁ……マジであっち―」それを構えなくまた石机に寝転ぶ。

 

 午後は過ぎ去っていけーー

 暑さに耐えねーー

 寒さに強い寒冷地域からの一匹狼、暖かいポポカテ村に夏午後の日常、その惨めそうに聞こえる嘆き、今日も絶賛発生中。


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原作:ラストピリオド

文字創作:蘇卡玄冥

翻訳:ナナツキ

短編

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