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ウルトラティール二話 カレンvsヴォルズ(後編)

「……あっ♡」

 極部から白い液体を滴らせながら、カレンは身動きが取れずにいた。

 全身は2つのハサミと両手でしっかりと拘束され、立ちバックの姿勢で侵され切った後だった。

「はいっ、種付完了っと。あはっ、雑魚のくせにいい身体してんじゃない。ちょっと気持ちよかったわ」

 覆面越しにニヤニヤとカレンを見下ろすヴォルズ。その間も、二振りのハサミの形をした髪の毛は容赦なくカレンを締め付けた。

「うっ……ぐ……っ!!」


『お腹が……熱い……。痛いし……苦しい、助け……』

 そこでカレンは我に返る。

『ティールはいつもこんな怪人と戦ってきたんだよね。助けてなんて、そんなの……!』

「私だってぇ……っ!!」

「なにっ……!!?」

 渾身の力でカレンは拘束を振りほどいた。

 ぐったりと気絶寸前だったカレンが突如反旗を翻したことにより驚きを隠せないでいたヴォルズ。しかし流石に怪人。すぐさま反撃のハサミ攻撃を仕掛ける。

「ぐぅっ……!」

 胸に直撃を食らうカレン。しかし今度は怯まずに、ハサミを抑え込むとそのまま反撃の蹴りをヴォルズの下腹部に叩き込む。

「がはっ……!」

 初めて入った明確な一撃。カレンはそのまま畳み掛けるように猛烈なラッシュを仕掛ける。

 しかし、既のところでヴォルズは体をひねらせて躱す。器用に両方のハサミを地面に突き刺してバランスを取る。

 明確な隙。カレンはその一瞬を逃さなかった。

 さらにヴォルズに肉薄すると、驚愕に目を見開くヴォルズの顎に強烈なアッパーカットを繰り出した。

 宙を舞うヴォルズの覆面。直後地面に倒れ伏すヴォルズの姿があった。

「はぁっ……はぁっ……!」

 肩で激しく息をするカレン。連戦によって疲弊したカレンのタイマーはついに赤色に点滅を始めた。

「くっ……身体に力が……入ら……ない」

 受けたダメージもあり、ふらつくカレン。

 しかし彼女の悪夢はまだ終わっていなかった。

「ってぇなぁ……」

「なっ……!?」

 倒れたヴォルズが悪態をつきながら立ち上がったのだった。瞳に憎悪の炎のをたぎらせながら。

「テメェよくも私のマスクを……殺すっ……!」

「くぅっ……」

 じんじんと痛むお腹を抑えつつ、カレンはファイティングポーズを取る。瞳は既に黒く濁っており、意識が朦朧としている。

 そんなカレンに、先程とは比較にならないほどのスピードで迫るヴォルズ。なんとか両手からのパンチ攻撃を凌ぐも、3本目、4本目のハサミ攻撃には対処が間に合わず、もろにダメージをくらってしまう。

「がっ……ぐふっ……あぁっ……!!」

「止めだオラァっ……!」

「あっ……」

 腹部、顔に痛烈な一撃を食らったカレンは、長い道路をゴロゴロと吹き飛ばされ大の字になってダウンする。

「まだだぞ、おら立てよ」

「……うぐ……っ!」

 髪の毛を起用に操り、カレンを縛り上げるヴォルズ。カレンは抵抗できず、されるがままだった。

 カラータイマーはより一層点滅の速度を上げ、エネルギーが残り僅かであることを示していた。

「そーら1発っ!」

「ぐふっ……っ!」

「もう1発!」

「がは……っ!」

「まだまだ……」

『もう……だめ……私、ここで死ぬのかな?ちゃんと……瑠璃ちゃんと話したかったな……』

「どうしたよ、雑魚野郎さっきの威勢はどうしたよ……っ!」

「……」

 既にカレンの瞳は虚空を映していた。カラータイマーはかすかに赤く点滅していたが、やがて点滅もしなくなった。身体はだらんと脱力しきり、ただただヴォルズの攻撃をくらい続けた。

「ちっ、死んだか。結局こんなもんか」

 ポイッと投げ捨てられるカレン。

 その直後だった。

 力尽きたカレンの体が緑色に光り輝き出した。

「……何だっ!?」

 驚き後ずさるヴォルズ。しかし緑の光と共に激しい衝撃波がヴォルズに襲いかかり吹き飛ばされた。


「……」

当のカレンは普段とは様子が異なっていた。明るい性格からは想像のつかない鋭い眼光。

何よりも、丸い形をしていたはずのカラータイマーが四葉のような形へと変形し、赤い光でも青い光でもない緑井の光を発していた。

 

「カ……レン……?」

 病室で目を覚ましたティールはその眩い光に目を奪われた。

「力が……漲ってくる。これはエネルギー……?あの時と同じ……」

 瑠璃の戦闘で傷ついていた身体はみるみるうちに癒え、体がああつく火照っていくのを感じていた。


「くそっ!何だよこれ!!?」

「……」

 凄まじい衝撃派にあ後ずさるヴォルズ。カレンはそんな彼女の姿を一瞥するともう一度その光の羽を羽ばたかせた。

「ぐわぁッ……なんだよコイツッ!!一旦引くかッ……!」

 またも吹き飛ばされるヴォルズ。流石にどうしようもないと考えたのか器用に鋏をつかって大ジャンプし姿を消す。

後に残されたカレンも、やがて

エネルギーがつきたのか、その場にぐったりと倒れて意識を失ってしまう。ウルトラカレンの体は光に包まれ、やがて元の人間の姿へと戻っていった。

彼女の傍には、ヴォルズに産みつけられた卵がドクンドクンと脈打っていたのであった。

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申し訳ない。何やかんや忙しくなって月の最終日投稿になってしまいました。

いただいたプロットから逸れていってしまったので何とか軌道修正しました。

いやほんと、実力不足で魅力ハンゲ園しちまってますね、こりは。

何とかしてクオリティアップを図ってゆく所存。

ではまた翌月。


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