夜。残業してまで仕事を終わらせた俺は、マンションの一室に向かって階段を上る。手すり越しに見える住宅街からは既に明かりを消し就寝しているであろう家とまだまだ明かりが消える気配のない家が混在しており、夜空のような光景を生み出している。
………仕事で疲れすぎたのか。恥ずかしいことを考えてしまった。自身の羞恥心をかき消すかのように頭を横にブンブンと降った俺は、いつの間にか自宅の玄関前まで来ている事に気づいた。
フゥ…と息を吐き、襟元を正す。汗を拭い、扉を開けた。
──────ガチャリ。
「ただいま。今帰ったよ」
『───────おかえりなさいませ……あなた。』
《む……ッちゅぅうん゛…ッッ゛♡♡♡♡ブん゛ニぃ゛ィイイ゛……ッッ゛ッ♡♡♡》
そこには、和服を着た女が土下座の体勢で待ち構えていた。髪は全身を覆うほどに長くきめ細かい。折りたたまれ圧迫された体の隅々から、押し潰されて柔らかく形を歪ませた乳房や尻肉…体中全ての淫肉が溢れでて…ふるふると波打っている。
───俺自身はあまり、結婚というものにはあまり興味がなかった。
それは『愛し合う事を否定している』とか『男女の関係など汚らわしい』とかそういう意味ではなく、単純に『結婚というシステム』に興味が持てなかった。
それというのも、意味を感じなかったのだ。真心から愛してあっている男女がいれば…そこには自然と『他人が付け入る隙のない、名状し難い絆』が生まれるもので。そこに書類だなんだを付け加えた所で大した意味があるようには思えなかった。
だが…現に俺は結婚していて、そんな自分が結婚したのにはある理由があった。
その理由を語るには、そこそこ昔の話をする事になるのだが──────………。
───………。
《……………………。》
《村を出る!??お前ら頭狂っちまったのか!??》
《狂ってるのはお前らの方だ!!!神の妻にするために彼女を生贄にするだと!??神の妻に相応しくさせるためにと下らない作法を叩き込み、『人』としての尊厳を奪った!!見ろ!!
彼女は文字すらかけないんだぞ!??知っているのは『どうすれば男が悦ぶのか』という事だけだ!!!彼女から人としての尊厳を奪い、挙句その命さえ生贄として奪うというのか!??
─────もう我慢ならん!!!俺は彼女を連れて村を出る!!!》
《ふざけるな!!貴様如きにこの神聖なる儀式を邪魔立てしていい権利など、微塵もあるものか!!さっさとその娘を神に奉納しろ!!》
《…………………。》
《いいや、彼女は俺が嫁に取る!!!俺が彼女の伴侶となろう!!》
《なッ!??お、おい待て!!!待てぇ!!!》
───………。
…俺が生まれ育った村はいわゆる『因習村』で、満月の夜に生まれる女の子には村の男達総出で『男根を労り射精へと導く淫技を叩き込み、いずれ成人した際、村の守護神への捧げものとして奉納する』というしきたりが存在した。
俺は…彼女が母親の手すら握れずに男の男根を握り、父の男根を躊躇なく舐めしゃぶる姿を見て、酷い吐き気と嫌悪感を覚えた。
俺は彼女を村の外に連れ出す事を決意した。正義感なのか、それとも元々あの村が好きではなくて…その反骨心からだったのか…。ともあれ、俺は決意したのだ。
しかし事はそう単純ではなく、あっさり俺の計画はバレて村人達に包囲された。そこで先程の回想に移るわけだが…俺が彼女を嫁にすると言った後、村の連中は俺達を追いかけては来なかった。あの村には『伴侶のいる女は村にとって子宝を齎す貴重な財産であり、決して傷つけてはならない』というしきたりも存在していた。
皮肉な話だ。俺は彼女を村の因習から解放するために村の因習に縋ったのだ。そんな自分を情けないと思いつつも、彼女を救えたという達成感もあった。
………。いや、嘘をつくのはやめよう。これは自分に言い聞かせているだけにすぎない。
村から脱出して一年が経つが…俺は彼女の事を救えてなどいない。彼女は未だに村の因習にて叩き込まれた『作法』に則って生きている。今俺の目の前で土下座しているのもその証明だ。
『男の帰りを待つ女は飯の支度を済ませ、風呂の準備を済ませ、土下座の姿勢を持って男の帰りを待たなければならない』。
彼女はこの一年間、一日たりとも欠かさず必ず俺をしゃなりとした美しき土下座の姿勢で出迎えていた。俺がいくらやめるように説得しても変わらなかった。いずれ俺はその様子を咎める事も無くなり、当たり前のように受け止め始めていた…。
彼女の心は、未だにあの村に囚われているのだ。
「……あぁ。ただいま時雨。ご飯の準備はできているかな」
『はい……。こちらに』
時雨。それが彼女の名前だ。名字はない。村人達は『いずれ神の妻となる者に、現世の痕跡など必要のない』として名前だけを与えた。
俺が彼女と正式に夫婦になった時も、彼女は『私如きが男性様の名字を名乗るなど烏滸がましく思えます…。私は、何者でもない時雨のままで良いのです』と言い、決して俺の名字を名乗ろうとしなかった。俺も無理強いするつもりはなかった。彼女がそれを望むなら、今はそれでいいと。そう思い続け…一年が経った。
時雨は土下座の姿勢から立ち上がり、欠片も無駄のない動きで俺の上着や荷物を預かると、そのまま食卓へと案内を始めた。
………食卓には、いつも驚くほど豪華な食事が並んでいる。なにを使ったのか食材の事を聞いても、彼女はどこのスーパーでも買えるような至って普通の食材しか使っていないという。それでどうやってこんな食事を作っているのかは分からないが、深い事を考えるのは止めた。
『あなた…今晩の料理は牡蠣が安かったので……たっぷりと牡蠣を使った献立にさせていただきました……』
「……ありがとう。早速頂いてもいいかな?」
『はい……私などに伺いなどたてずとも、お口になさって下さいませ』
俺が席につくと、時雨も俺の横にピタリと密着しながら席につく。箸で料理をつつき、口に運び咀嚼する。牡蠣のプリプリとした食感が口の中で跳ねる。味付けも絶妙で、すぐさま次の箸が料理に伸びる。
──しかし、その箸が料理に触れる前に。
《─────モ゜ニん゛ッ゛♡♡♡》
「────……ッ゛ッ……」
『…………………………。』
時雨が…俺の股間に手を這わせ丹念に揉みほぐしてくる。これは毎日毎晩の事であり、食事の際に行ってくる『作法』である。『男の精子袋を優しく按摩し、自分に劣情を向けるように努力するのが女の嗜み』であるとの事で…時雨は飯の時間になると必ず俺の横に密着し、俺のキンタマを玉袋ごともみくちゃにしてくるようになった。
しかも時雨は精のつく料理を頻繁に作る。そのせいか俺のキンタマは村で暮らしていた頃より二周り以上も大きく膨らんでおり、精子の生産量も比較にならない程高まっていた。
その上での、このキンタマ按摩である。それも俺のキンタマを揉み回すのは淫肉を豊かに実らせた絶世の美女。精巣は著しくヤル気を滾らせ、必要以上の精子をキンタマに製造して重量を増していく…。
それでも、時雨はキンタマ按摩を決して止めない。彼女はキンタマが鉛のような精液を溜め込み肥え太り、ギチギチに張り詰めるまで決して手加減などしてくれないのだ。
《コネ゛…ッコネ…ッ゛♡♡ムニ゛ん…ッ゛♡♡》
「〜〜……ッ゛ッ、し、時雨…ッッ♡♡」
『あなたの……濃ゆいお子種汁様を……こうして、キンタマ様ごと揉みしだき…更に煮詰めるのが……私の役目の一つですので……どうか、なにも…深く考えずに……。キンタマ様を煮立たせる事に集中なさって下さい……私の事は…キンタマ様…ひいてはおちんぽ様のご機嫌伺いしか能のない……炊事機能付き全自動肉便器と思っていただければ……光栄ですので……』
「ッ゛そんな…事は…ッ゛ッ♡♡うぉ♡このメス便器ちんぽの接待うっま…ッ!💢♡♡」
《もんにュ゛ッ゜♡♡♡も゛ぎゅッチッ゛♡♡♡》
『構わないのです……男性様という性別が……メスの上位に君臨しているのは当然の事で……それに対して、えぇ…。一切の疑問や不安は……持ち合わせておりません………。ただ…あなたは……当然の事を享受して下されば……。メスという…生まれつきの性処理バカ肉お便女が……メスの上位存在たる男性様に、……孕ませるに値する……優秀な、メスであると認めていただきたい一心で……滑稽に…無様に…ご奉仕する事を……ンぇえ゛…♡れぇろォお…ン…ッッ♡♡♡』
《ぴちゃ……ッ゛♡♡ぬッッとぉおお〜〜……ッッ゛♡》
「おぉ゛お…ッ゛♡♡♡舌゛…ッ゛あっつ…ッ゛ッ♡♡♡これ最ッ高…ッ゛♡♡♡そ、それもっとして…ッッ♡♡」
キンタマ按摩に心を奪われていた俺は、時雨の次の行動に気づく事が出来なかった。時雨は顔を屈め俺のちんぽの目の前まで、その端正で美しい顔を鼻先まで近づけていたのだ。そして会話の流れのまま、一瞬も躊躇する事な肉厚の舌を口から伸ばし、ピタリとちんぽへと濃厚に密着させたのだ。
時雨の舌はプリップリの肉厚でいて尚且つ体温が高い…。世界一の高級オナホールなんて足元にも及ばない時雨の口まんこは、天性のものであったらしく…本人は『メスならば……お口まんこにて…この世で最も敬愛すべき伴侶の益荒男おちんぽ様から……愛する男性様の種汁様をしゃぶりコく事くらい……出来なくてはなりません……それすら出来ぬなど……肉便器の……名折れにございます……』と、語っていた……。
《ヂュろろッ゛ッ♡♡ヂュッパッ゛♡♡♡ピチャピチャピチャッ゛ッ♡♡♡れろッれぇろレロん゛ッ゛ッ♡♡♡ヂュるるッ゛♡♡♡》
『お好きら…時にぃ……射精なさってくだはいまへ……れぉお゛…ッ゛゛♡♡♡ヂュう゛ぅ……ッパんッ゛♡♡♡……私の事はぁ……お気になさらず……私も……あなたの種汁様を啜りたくて仕方ないのです…ッ゛ッどうか……お慈悲を゛くださいまッへ゛ッッ゛ぶゅんッ゛ッッ♡♡♡♡♡』
我慢できなくなった俺は、時雨の顔を掴みちんぽを激しく突き入れる。腰を動かすのではなく、掴んでいる時雨の頭の方を前後に動かして……それはまるで、時雨の事をモノとして扱うような…最低の動きだった。それでも今の俺は彼女の口に精を吐き出す事に夢中だった…。
『んぢゅッぼッ゛ッ♡♡♡ぐぼぽッ゛ッ♡♡♡ぅんふ゛ッ゛ッ♡♡♡ぬぽぽぽ…ッ゛゛ッ♡♡♡ちゅッ゛ぞぞッ゛ぞぞ♡♡♡ジュロロロッ゛゛♡♡♡♡ん゛ゴチュ゛ッッ♡♡♡ぞッチュ゛ぅんッッ゛♡♡♡ぢゅぶる゛…ッ゛んるる゛ッ゛♡♡♡』
「──────射精゛…ッ゛………る゛ッ゛ッ゛!!!💢💢♡♡♡」
《───ぶッ゛ぴゅッ゛る゛ッッッ゛ッ💢💢💢💢♡♡♡♡》
『ごぶプッ゛ブュッ゛゛ッ♡♡♡♡』
《ぶぴぴびゅびゅくく〜〜ッ゛ッッ゛💢💢💢♡♡♡♡みゅ゜びゅ゛るりゅりゅ゛る゛るる〜〜ッ゛ッ゛💢💢💢♡♡♡♡♡》
射精る。射精る。射精る。吐精が止まらない。糊のように濃い精液が狭苦しい尿道をグリュグリュと掻き分けながら時雨の口内を目指してキンタマの中から這い上がって来ていた。時雨のキンタマ按摩にて余分な水分を飛ばして煮えだったゼリー状の濃厚精液にとって俺のちんぽの尿道は狭すぎたらしい。一回射精する毎に脳の中枢がスパークしている。それなのに、不思議と意識は明瞭なままだった。
『ゴキュ゛…ッ゛♡♡♡ゴキュり゛…ッ゛♡♡♡ゴック…ッ゛ッ♡♡♡ゴク…ッ゛゛ゴク…ッッ゛♡♡♡♡グピ…ッ゛ッ♡♡♡♡………じゅぞッ゛♡♡♡じゅぞぞぽぽぽぉお……ッ゛゛ッッ♡♡♡♡
────ぶは…ン……ッ゛♡♡もぐ…ッ゛もちゅ♡♡くちゅ゛…ッ゛♡♡♡くち゛く゛ち…ッ゛♡♡♡ゴキュり…ッ゛ッッ♡♡♡……大変美味しゅうございました…。あなたの濃ゆいオス伴侶汁様……ごちそうさまでした……あなた……。あなたのこってりとブッ濃ゆいギトギトオス様種汁を…一日に数度は飲まないと満足できない……淫乱バカ肉メス便器な私を……どうかお許しくださいませ……
どうか……私のような、おちんぽ様の幸せしか考えることの出来ない……不出来な妻を…見捨てないでいただきたいのです……』
俺の射精が終わったのを確認すると、時雨は一滴も精液を逃さぬよう尿道に残った精液さえも啜りだし始める。数度に渡る最終搾精バキュームフェラによって精液を根こそぎ奪われたちんぽはグッタリと力を失くしていき、時雨はそんなちんぽを最後まで労るように舐め上げてから『ちゅぽんッ♡♡』と口を離した。
両頬がぽっこりと膨らむほどの精液を一滴も残さず口のみで受け止めた時雨はそのまま精液を咀嚼し始める。先程まで俺のちんぽをしゃぶり尽くし、ちんぽから吸い取った精液を食べ始めたとは思えないほど上品な所作だった。
こんなにも上品なのに、今咀嚼し美味と評したのは…俺の精液。その下品さ…無様とのギャップが、また俺のキンタマを刺激した。新たな精液が、急速に作られていくのを実感している…。
《ぎゅるるる…ッ゛゛💢💢💢♡♡♡ぎゅぷぷぷ…ッ゛💢💢♡♡♡》
「ぜ…ッ゛💢💢💢♡は゛ぁ…ッ゛💢💢♡は…あ゛ぁ…ッ゛ッ💢💢♡ッ゛ひゅ゛…ッ゛…ううッ💢💢💢♡」
震える脳、砕けた腰、浮つく意識。そんな微睡みのような余韻の中で、俺の脳裏に一瞬……ある言葉がよぎった。
『こんなに気持ちのいいメス穴を、見捨てるわけがない』
───そんな下卑た事をほんの一瞬でも考えた自分を、後で殺したくなった。
───………。
【続きはFANBOXかファンティアにて!
本文はプロローグを含め約20000文字 です。】
【なお、本文には挿絵もつけております。】