C104のドルフロ新刊「SNIPER-WA2000狙撃勝負-」を描く際
「WA2000」と指揮官のライフル「MSR338」を描く必要が出てきたのですが…
ーWA2000ー(エアソフトガンメーカーARESのHPより)
-MSR338-(エアソフトガンメーカーARESのHPより)これは所有。
となったので急遽作りました。
しかし、自分は3D作成自体は初心者…
エアガンのパーツを作ったことがある程度…
[S&T_M249-MINIMI-のストックをM4とかのバッファーストックにするためのパーツ]
なのでほぼ初心者なのですが頑張りました。
こういうものはとりあえず検索して何か情報がないか?と探ると、銃関連で世話になったことがない人はいないレベルの「Forgotten Weapons」さんにて扱われてることを発見!
清聴!
…
…
あれ?なんか形が違くね?
違うよな絶対!
Forgottenさんの動画を見進めればどうやらドルフロのWA2000やどこぞの殺し屋ハゲの奴は上のモデル。そして動画で扱われ…実はCODのMW2当たりで使われたWA2000は後期型…Forgottenさんの弁を借りれば「MODEL2」ということが判明。
うわ、めんどくせぇ(うわ、めんどくせぇ!)
ほかのYouTUbe動画を探ると大体出てるのはMODEL2…というかForgottenさんも同じ方から借りている様。
じゃぁ仕方ねぇMODEL2で作るか!(資料もあるし)と作り始めました。
その中で、いろいろな発見があったので、新しい知識を得たという意味でとても楽しかったです。
というのも…
WA2000の開発が始まった1970年代のワルサーが考えるセミオート狙撃銃の考え方と今のセミオート狙撃銃の考え方がかなり違っていた!ということ。
近年の狙撃銃(ここでは対人口径の銃とする)は、銃身が根元以外はどこにも接触していない「フリーフロート」という形式が採用されている。
それの方が精度が良くなるからだ。
しかしWA2000は違い、上下の桁というかラダーが、銃身を頑強に支えるような構造になっている。
そのラダーはバイポットを支える支柱の役目をしている。
これにはForgottenさんも驚いており、それほど「今のトレンドから外れた思想をもって」作られたことが分かった。
なんでや!おかしいのか!?と思いたくもなるが、それは早計。
そもそもこの時代(1970年代)に高精度セミオート狙撃銃という文化時代がまだなかったとみるのがいいと思う。みんな手探りの中で高精度セミオート狙撃銃というものを作っていた時代だ。
70年代ならSVD(ドラグノフ)があるやん!という言葉もあるが、あれは冗談抜きでAK47に7.62x54mmRというフルサイズライフル弾を投射する能力を与えたモノ…今でいうマークスマンライフルというもので、WA2000が要求された「セカンドショットが可能な高精度狙撃銃」というものからは離れると思っている。
(WA2000が要求された理由に関しては各自調べて)
分解方式も、+ネジを外す、勘合部を頑張って外すなど、ひいき目に見て良好とはいえない。
結果として、(今の目線で見れば)特異な形となり、「トレンドから離れた高性能狙撃銃」という異質な存在という理解を得れた。
今までのイメージが一新されたとともに、伝説というのはこれほど目をくらませるのか…という驚きも得た。(まぁWA2000にそれほど興味がなかったというのもあるが)
ところでWA2000とトライアルを同じとしたHKのPSG-1、あれも同様高価な銃となったが、フリーフロートバレルを装備していたりと今の目線で見ても黎明期にしては驚きの仕組みとなっている。
まぁこれに関してはローラーロッキングというドイツ小火器では使い慣れた方式で、さらにそれがバレルを伸ばしてもバレルに干渉するものが何もなく、しかもそれを採用したG3小銃が元からあったという幸運に恵まれただけだと思っているが…(G3の前にセトメを経由するがめんどくさいので割愛)
それとさらに、日本には2本のWA2000が存在したという話がある。少なくとも1丁は警察がテスト購入したということだ。(伝え聞き見たいなものなので与太話程度で聞き流してほしい)
もし本当にそうなら、もしかしたら日本で存在を全うした(溶鉱炉に没した)WA2000も存在したのかもしれない…
とりあえず制作
軸設定などは行っていないのでバイポッドはほぼ固定。
グリップ関連もメッシュ操作がわからなかったので単純形状。(どうせ握るからね)
スコープに関してはシュミット&ベンダーPM2 HighPowerを数値上から作成(多少はずるしてる)
1~2日営業日くらいででっちあげたものだけど、作中で何度もこれ使い、3D素材パースの勉強の元になったりと本当にいろいろ助かった。
コミケ原稿が終わったら微調整してアセット登録や3Dプリンターで印刷してお人形のおもちゃとして販売してもいいかも…と考えている。まぁ版権とかもあるのでそこらへんは要調査…であるけど。
次、指揮官の銃!
ARES AIRSOFTのMSR338エアガン(持ってる)
実銃(レミントンMSR)
レミントンXM2010(一部ではこれもMSRに入れられている)
内心は中川みたいに「全部同じじゃないんですか?」ってなったのだが全部違うのだ!
というか単純に自分の調査不足で(時間がなくて焦ってたってのもあるし)、最初はエアガンのMSR338を採寸しながら作ってたんだけど、なんか違う。
「そりゃエアガンのオミットがあるから仕方ないよね~」としたり顔だったのだが、やっぱり何かが違う。
そしてこの時自分自身がMSR338とXM2010の違いを明確にしておらず、しかも中段のMSRも下段のXM2010もRACS(レミントンアームズシャシーシステム)というほぼ同じ土台を使用しており、さらに混乱する。
迫る締め切りと焦りから「なんか中心部の形が違うやん!」となって、エアガンのMSRで作ってたデータを一度捨て、残骸からXM2010を作り上げる。
スコープは日本のDEONのMARCH-FX
金色に着色した部分は明らかにM700の機関部。
(M700は今ではボルトアクションライフルとして定番のライフル。米陸も米海兵隊も北米の狙撃好き人も日本の猟師も使っているトラディショナルなモノ)
ここまで作って「あれ?M700にも338使うのはあるけどこれは明らかにちがうよな?それにwiki見ればXM2010の使用弾は.308WIN(ウィンチェスター)(7.62mmNATO)と.300ウィンチェスターマグナム(WINMAG)って書いてあるやん!338ないやん!そもそもWA2000と弾が同じになっちゃあかんやん!」と盛大な間違いに気づく。
つまり上で作ったXM2010はまったくもって無用の長物となる…
まぁこれも素材化すればいいや…とはなったけど。
そしてまたXM2010の残骸から作り上げたのが
MSR338。スコープはMARCH
金色に塗った部分を比較すれば明確に違う。こちらはいろんな弾を使え、その最大のモノに合わせた特別なもので形状がとことん違う。
ほかにもマガジンの大型化でフレーム自体の形状が違ったり(実際は結構太く作ってしまった気がする)する。
しかも時期によってバレル交換システムが付き微妙にほかの形も変わる。
でもまぁとりあえず作画に必要なレベルまでは描けたのでよしとし、なんとか原稿完成までこぎつけたのでした…
うん…頑張ったよ俺は。
これも時間を作って数パターンを素材として作ってアセットやらお人形のエモノとして印刷して見たいと思っています。
というわけで
ドルフロの夏の新刊の予約も始まってるのでよろしくお願いします!
それと、いろいろと糧になりますので、支援していただけると助かります。
返礼は…ガンバリマス…