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「マーシャル博士の恐竜ランド」レビュー




「マーシャル博士の恐竜ランド」(原題:LAND OF THE LOST)


2009年劇場公開作品


ブラッド・シルバーリング監督のSFコメディ映画です。

邦題のせいでよくわからなくなっていますが、原題の元ネタは恐らく「LOST OF THE APES(猿の惑星)」


~あらすじ~

タイムワープを夢見て研究を続ける主人公マーシャル博士(ウィル・ヘレル)は、そのトンデモ理論により学会やテレビ番組、世間から笑いものにされていました。

そこに博士の理論が正しいと主張するホリー(アンナ・フリエル)が興味深い化石を持ってきます。

それは2億6500万年前の地層からオイルライターの跡の化石が見つかったというもの。

その次の日、マーシャル博士はついに時空の扉を開く装置を開発し、それを見て大喜びしたホリーは博士を連れて化石を見つけた洞窟へ向かいます。

そして現地のガイドのウィル(ダニー・マクブライド)と一緒に洞窟へ入ると、装置が反応して地響きが起こり、3人は谷底へと落下。

目を覚ますとそこは砂漠のど真ん中、隣にはバイキングの船にセスナの飛行機の残骸、空には複数の月……ここは一体!?


というところからはじまるんですけれどもね、このタイムワープしてからの世界(恐竜ランド)がまたものすごく凝っていて、冒頭のとても下らないジョークや下ネタの連続が嘘のようなVFXでございます。

それもそのはず制作は「ワイルド・スピード」「ゴースト・ライダー」「ハムナプトラ」「ハンコック」「デス・レース」などを手掛けてきたレラティビティ・メディアで、配給はユニバーサルピクチャーズというプロチームによって1億ドルの予算をつぎ込まれて制作されました。


どう見てもB級映画にしか見えないタイトルとあらすじですが、1億ドルといえば日本なら映画が50本は作れる大金です。

それだけの予算があって、売れない作品が作れるわけがありましょうか?


ありました。


興行収入4900万ドルという結果に終わり、第30回ゴールデンラズベリー賞という最低の映画を決める祭典ではワースト作品賞を含む7部門にノミネートされ、その中で「ワーストリメイク及び続編賞」を受賞しました。

5000万ドル=60億円の赤字というと、標準的なサラリーマンの生涯収入が2億円であると仮定するならば30人、つまり30世帯の家族が首をくくったことになります。




まぁそんな数字の話は一旦置いておきましょう。

全く売れなかった今作ですが、ならばつまらないのか?と問われるとそうではありません。

随所にちりばめられた伏線、一味も二味も濃い味のキャラクター、ジュラシックパーク顔負けの豪華なCG、ノリがよくワクワクする音楽、恐竜の躍動感、なにをとっても文句はありません。

完璧な仕上がりです。

B級映画としては。


B 級 映 画 と し て は 。


大事な事なので二回言いました。

この作品は展開もギャグセンスもポスターもタイトルも何もかもがB級映画のそれなのです。

どう考えても1億ドルもかけてはいけない作品だったのです。

明らかに意識しているジュラシックパークは時代が違うとはいえ製作費は6,300万ドルです。興行収入は4億ドルです。

随所にオマージュを取り入れた元ネタである猿の惑星:創世記の製作費は9,000万ドルです。興行収入は4億8,000万ドルです。

同年に同制作会社が同配給元で作ったワイルドスピードMAXですら製作費は8,500万ドル、興行収入は3億6,000万ドルです。


どうあがいても数字の話を置いておくことができません。

ユニバーサルはどうしてこの映画に大金をつぎ込んで、ワイルドスピードにお金を出さなかったのかが謎で仕方がありません。

どうして……ドウシテ……。


内情を知るとどうあがいても映画史の黒歴史なのですが、一人の視聴者として、ただただ映画を観る立場であれば単純に面白いクソ映画の一つとして楽しむことができます。

お決まりの展開に、下らないジョークに、使い古された下ネタに笑って満足して、アサイラムと同じ棚に仕舞うことでしょう。

「マーシャル博士の恐竜ランド」レビュー

Comments

るりりーさんなんでも観たくなっちゃうじゃん…? 面白い映画ですのよ!

青井ひなたちゃんねる

逆に見たくなる、というか内容自体は普通に面白そう(売れなかったけど

るりりー


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