木製の重厚な扉をノックして呼びかけても返事がしない。
「お師匠様~。開けますよー?」
ギィ、と重い音を立て、那月は、師の寝室の扉を開ける。
カーテンが閉ざされ、弱々しい灯りがともされていた。
那月が、ぽすぽすと絨毯の敷かれた床を進み、広々とした部屋に鎮座するベッドを見れば、すやすやと眠る師匠の姿があった。
ブランケットを被ることなく、シャツとスラックスという普段着のまま、片膝を立てて眠っている。
仮眠が熟睡に変わって、起きない感じ。
那月は、ふむ、と観察しながら、師匠が眠るベッドを覗き込む。那月の灰色の髪が、赤いショールを纏った肩から零れ落ちていく。
「師匠~。起きなくていいんですか?」
白いシャツ越しに師匠の腕に触れ、声を掛けるも、師匠は、寝たまま少し顔をしかめただけで、睡眠を続行する。
これは無理に起こしても、寝起き悪さ最高値を記録するだけかもしれない。
那月は、うーん、と一人、悩みながら、眠る師匠の顔に近づく。
魔力の影響で、外見年齢が青年で停止している師匠だが、眠っていると、より一層、幼さが増している。
つまらなさそうな顔や、呆れる大人びた表情を見せず、垂れ目を静かに閉じているからかもしれない。
那月は、無防備に寝顔を見せる師の顔に、そっと手を伸ばし、額にかかった彼の黒い前髪をかき上げる。
頭部をなぞるように撫でていけば、さらさらと、柔らかな黒髪が、那月の白い指先から零れていく。
心地良い触感だ。
髪質、いいなあ。同じシャンプー使ってるはずなのに。これも魔力のなす術かな。
なでなでと、平常時にしたら、平常では済まない行為を堪能した後、那月は手を胸元に戻す。
赤いショールの下に忍ばせた、渡すつもりだったものを、布越しに感じながら、那月は、じっと、眠る師匠を見つめる。
全然起きない。
キスでもすれば起きるかしら、なんて、本人には絶対に聞かせられない八割がた冗談の案が頭をかすめた後、那月は、くるりとベッドに背を向ける。
窓辺に向かおうとして、那月は、ハッと目を見開く。
「あっ……」
大きなカーテンを開けて、光でも入れようかと思ったのだが、その手前のテーブルに、複数の贈り物が置かれているのを見つけ、那月は、むう、と口を尖らす。
バレンタインの贈り物だ。
愛しい人に贈り物を贈る。異国の文化が、那月の街にも浸透したのは記憶に新しい。
師匠の立場上、日頃の感謝という名の、義理に分類されるものが届くのは珍しくはないのだが。
リビングに置いていたはずなのに、一部の品だけ、ここに持ち込むなんて。
「特別だったのかなあ……」
那月は、口元に手のひらを添え、テーブルを覗き込む。
桃色やら赤やら、可愛らしいラッピングを施された小さな箱が並べられている。
ここに、私の分も、置いたらダメかなあ。
那月が、ショールの下に隠した小箱をそっと撫でていると、ふいに、カタン、と音が響く。
それは、目の前のテーブルに置かれた一つの小箱からで、薄紫色の箱に、赤いリボンが添えられたそれが、カタコトと、小さく左右に揺れていた。
「えっ、生き物?!」
那月が、ぎょっと驚いていると、小箱が、ぴょこんと飛び上がり、那月の目の前で浮遊する。
驚き、身構える前に、小箱は、ぽぉおおぉおおんっ!! と弾けるような音を立て、那月に向かって白い煙を噴射させた。
「きゃぁあぁあ?!」
那月は、ぎゅっと目を瞑り、両手で顔をかばうも、足がふらつき、その場に尻餅をつく。
「けほっ、けほ……っ、……なに、今の」
顔を上げるが、浮遊していたはずの、薄紫色の小箱が見当たらない。那月は、身体を起こし、テーブルの上を探すも、やはり見つからない。
那月は、灰色の長い髪を、指先で耳にかけながら、師匠のベッドへと駆け寄る。
「お師匠様っ。今、師匠のプレゼントが爆ぜたんですけどっ」
変わらず眠る師匠にそう声を掛ける那月だったが。
──ドクンッ。
「ひぁ……?!」
師匠の寝顔を見るや否や、那月は、自身の身体が、桁違いに熱を帯びていくのが分かった。
ビクンッ、とベッドのシーツを掴んだまま、那月は小さく飛び上がる。
肩にかけた赤いショールの隙間から、ころりと、那月が用意していた小さな贈り物の小箱が、ベッドの上へと転がり落ちる。
「はぁッ、はぁ……っ、ん……」
那月は、荒い呼吸をしながら、そっと顔を上げ、眠る師匠を見つめる。
「お師匠、さまぁ……」
那月は、もぞり、と靴を脱ぐと、ベッドへと正座を崩すように座り込む。
ギシリ、とベッドを軋ませながら、那月は、眠る師匠へと顔を寄せる。
そして、ためらうことなく、師匠の唇に口づけをした。
「ん……っ、はぁっ……、んぅっ……」
ちゅ、ちゅ、と音を立て、那月は、熱い身体を持て余しながら、師にキスを繰り返す。
どうしちゃったんだろ、私。師匠に触りたくてたまらない。
頬を赤く染め、ぼんやりとした顔を浮かべる。なんとか自身を律するように、上半身を起こした時だった。
──ドクンッ!!
「ふきゃあぁあ!」
ひと際大きく、身体が震えあがり、那月は声を上げた後、しゅるしゅるとその身体を縮めていったのだ。
「な、なにこれ……っ、身体が、私、小さく……っ、きゃあああ」
赤いショールと白いワンピースが、だぼだぼに膨れ上がり、那月は巨大な布に呑み込まれていく。
「むぐうっ、んーっ!!」
ばさり、と重い布の下敷きになり、那月は、小さな裸体で、ばたばたともがきながら、出口を目指す。
ほふく前進に近い体勢で、巨大な襟首から小さな那月は顔を出す。
何もかもが大きくなった世界が、十三センチほどにまで縮んでしまった那月の視界に入り込んできた。
片手に乗る程だった薄紫色の小さな箱の贈り物は、那月の半分ほどの大きさになって、ベッドの上にずしりと転がっていた。
巨大なビルを覆う防音カバーほどの大きさのベッドカバーが、延々に続いている。
「私……、小さくなっちゃった……」
那月は広大なベッドにうつ伏せで寝そべったまま、驚きで、ぱちぱちと瞬きをした後、恐る恐る、視線を横へとずらす。
そこには、広大なベッドにふさわしい巨大な師匠の巨大な脇腹があった。
白シャツと黒のスラックスが、規則的な寝息に合わせて、大きく上下に動いている。
いまや、那月と師匠には、十数倍に至るサイズ差が生まれていて、師匠の全貌を見ることは叶わない。
那月は、そっと、十三センチの小さな身体を起こし、広大なベッドの上に立ち上がる。
胸元に心許なく片手を添えて、きょろきょろと辺りを見渡しながら、師匠の大きな腰元に辿り着く。
立っても向こう側が師匠で見えない……。
那月は、小さな手を、そっと伸ばし、スラックスのベルト通しのわっかを握る。
くいくい、と引っ張りながら、那月は、小さく声を上げる。
「お師匠様……っ、私、身体が小さくなっちゃいました。助けてください~っ!」
たぶん、師匠へのプレゼントのせいだよね。
那月は、自分が小さくなる直前のことを思い出す。プレゼントが破裂して、それから……、師匠にキスもしちゃったけど。
考えながら、那月は、かぁっと、頬を赤く染める。
なんであんなことしちゃったんだろ。寝込み襲ったせいで小さくなった、とかだったら、どう言い訳しよう。
那月は小さな裸姿で、ぐるぐると考えるも、やがて、首を横に振る。
「とにかく、元の大きさに戻らなくっちゃ」
キスなら前にもしたことあるし、関係ないはず。
恥ずかしさを紛らわすように、那月は、そう結論付け、大きなスラックスとシャツを小さな手で掴む。
「お師匠様っ、起きてくださいよ。助けてください」
くいくいと布を引っ張り、小さく叫ぶも、師匠は起きない。
元の大きさの時ですら、起きなかったしなあ。どうしたものか。
那月は、師匠の腰元で、大きなシャツを掴んだまま、小さくむう、と口を尖らせる。
そして、ふと、那月が小さく引っ張ったせいで、シャツがずれ、師匠の素肌が僅かに見えていることに気付く。
くすぐったりしたら起きるかな。
元の大きさでは一度もしたことないけど。
那月は、そっと、小さな手を、シャツがはだけた師匠の大きな脇腹へと伸ばす。
こしょこしょと、那月は、小さな右手を動かす。
この大きさじゃ、小さすぎて、触っても分からないかなあ。
そんなことを考えながら手を動かしている時だった。
ふと、人生で一二を争うレベルで危機的気配を感じ、那月は、ハッと顔を上げる。
ぶわり、と強大な風圧と共に、巨大な腕と手のひらが、上空から那月へと近づいて来ていた。
「きゃ──ッ!! 潰れちゃう!!」
那月は、十三センチの小さな身体をめいいっぱい動かし、全速力で大きな師匠から離れる。
ずしん、と、激しい振動と共に、那月のすぐ背後に、師匠の巨大な手のひらが落ちて来た。身体に張り付く小さなゴミ(那月)を無意識に払いのけようとしたらしい。
「ひゃあぁあ!?」
那月の小さな身体が、反動で跳ねあがり、ぽすん、と大きなベッドに転がり落ちる。
「痛い……っ、顔から落ちちゃった」
うつ伏せでベッドの上に転がったまま、那月は、涙目をこする。
ちらりと横を見れば、師匠の巨大な手が、すぐ傍に置かれていた。
弟子をゴミのように払いのけようとしておいて、未だ、眠っているらしい。
那月の全長すら超える程の大きな手は、指先の力が抜け、丸みを帯びている。
那月は、巨大なシーツの大きなシワを、きゅっと握り、四つん這いになると、もぞもぞと、師匠の大きな手へと近づく。
灰色の長い髪が、那月の素肌を撫で、背中から肩へと零れていく。柔らかな胸が、たぷん、と揺れる。
「大きな手……」
那月は、横倒しされた師の大きな手のひらの下に寄り添う。
大きな手のひらでできたかまくらに入る小動物のごとく、那月は小さな身体を丸ませる。
「暖かい……」
暖をとる猫のごとく、那月は、師匠の大きな指に、すりすりと小さな頬を寄せる。
すごく幼かった頃。この大きな手が、すっぽりと那月の小さな手を包むように握っていた。
あの頃より、もっと小さくなっちゃったけど。
那月は、当時より、ぐっと大人びた身体つきをした裸体をもぞもぞと起こし、折り重なる師匠の指に、十三センチの裸を押し付ける。
「はぁ……んっ」
ごつごつとした大きな手のひらの内側から、ぴょこりと小さな顔を出し、那月は甘い声を上げる。
小さな手で、師匠の大きな手の甲を掴み、すりすりと、小さな裸体を手のひらにこすり付けていく。
「ぁんっ、はぁっ、あぁ……っ、師匠の手、大きくて気持ちいいよぉっ」
暖かな手にひっつき、素肌全体に、師匠の体温を感じ、那月は再び、熱を上げていく。
ふらふらと、熟睡中の師匠にキスした時のように、那月は夢中で、大きな手に身を寄せる。
「はぁっ、あぁ……んっ、お師匠さまぁっ。あぁはぁんっ」
ぷくりと尖りを帯びた乳首が、師匠の大きな手のひらに押し付けられ、柔らかな乳房に呑まれるように沈んでいく。
ぐりぐりと、那月が上下に裸体を怪しげに動かし、乳頭を擦り付ける。
「あぁぅっ、おっぱい、きもちいいよぉっ」
那月は、きゅっと目を瞑り、頬を赤く染め、口から息を漏らす。
桃色に潤んだ唇をそっと開き、目の前の大きな手のひらに、ぱくりと小さく吸い付く。
「んむぅっ、んぅっ、ふぅはぁっ」
師の大きな手の甲を、僅かばかり濡らしながら、那月は、小さな内股をすり寄せ、昇り詰めていく。
「んぅうっ、ふぅっ、ふひぃっ、はぁんっ」
イクっ、イきそうっ、私、師匠の手のひらの中で、イっちゃうっ!!
絶頂まであと少し、という刹那。
──ぎゅむううっ。
「ひゃぁああっ!?」
大きな手のひらが、突如、那月を握りしめ、那月は驚きの声を上げる。
ごつごつした指が、那月の小さな身体をぐるぐる巻きにするがごとく、那月に巻き付き、那月の柔らかな胸も尻も太腿も、むにゅりと指に押し付けられる。
大きなシーツについていた小さな足が、ふわりと宙に浮くと、那月の小さな身体は、大きな手のひらに持ち上げられていた。
「ぁ……っ」
大きな手がくるりと向きを変えたかと思うと、那月は小さな横顔全体を、大きな親指に、むに、と押され、強制的に顔の向きを上げさせられる。
「──何、してんだよ」
そして、大きな大きな師匠が、寝起きMAXの機嫌の悪さを伴う顔をして、小さな那月を睨みつけているのが、目に入った。
大きなベッドに横たわったまま、小さな那月を掴んだ手だけを持ち上げ、厳しい茶色の瞳が、那月の答えを待っている。
さすがに起こしちゃった、謝らなくちゃ。
頭の片隅で、通常の思考が働くも、那月は、目の前の大きな師匠から目が離せなかった。
桃色のもやが全身を覆い、強い快楽への渇望に、身体の制御を奪われたかのように。
「お師匠さまぁ……っ」
那月は、師匠の大きな手のひらの中で、悩まし気に腰を振り、甘い声を上げる。
密着度が増した手の中で、那月が、もぞもぞと動き、息を荒げ、朱色の瞳で、じっと、大きな師匠を見つめる。
師匠に見つかったところで、自慰を止めるどころか、その目は、淫らな期待で満ち溢れていた。
「那月……」
師匠の鋭く睨みつけていた目が、ふと緩められ、小さな那月を凝視する。
小さな那月を握り、持ち上げていた手が、ゆっくりと師匠の顔へと近づいていく。
那月は、大きな手の中で、きゅ、っと師匠の指を握り、大きな師匠を見つめる。
師匠に近づけば近づくほど、鼓動がトクトクと高鳴っていった。
大きな口が、ゆっくりと開かれ、那月の顔よりも大きな赤黒い舌が、ぬるりと現れる。
「師匠……っ。はぁんっ」
その舌は、べちゃりと、小さな那月をたしなめるように、那月の小さな顔をつついてきた。
「んぅっ、あぁ、ふはぁっ、あぁぁっ、ふぅうんっ!」
那月の小さな口に、師匠の大きな舌先が、無理やり入り込む。
ぼたぼたと、大きな唾液が、那月の小さな唇を伝い、師匠の大きな頬へと落ちていく。
大きな指が、ぐにぐにと妖しく動き、那月の十三センチの小さな身体を撫で上げる。
「はぁっ、あぁっ、んぅっ、お師匠様ぁっ! 気持ちいいですぅっ。好きっ、好きっ!」
那月は、全身を熱く火照らせ、悦びに満ちた表情を浮かべる。
舌先で、小さな那月の柔らかさを味わいながら、師匠が、ふっ、と呆れを混ぜた笑みを浮かべる。
ぎしりと、ベッドを軋ませ、師匠がベッドに座り込むようにして、上半身を起こす。
立てた膝に那月を掴んだ手を置き、師匠が手の中に寝させた那月を覗き込む。
その目は、熱を宿し、獲物を楽し気に見つめる色に変わっていた。
全身に絡みつく大きな指が解かれたかと思うと、空いた手が近づき、大きな人差し指が、那月の小さな裸体へと伸ばされる。
「ひゃぅっ!」
むにゅりと、柔らかな胸が、師匠の指の腹に押さえつけられる。
「師匠の寝込みを襲うとかいい度胸だな」
むにゅ、むにゅ、むにゅ。大きな指の腹が、那月の小さな胸を、弾力を味わうように、上下に動かされる。
「ぁっ、やぁっ、ひぁっ、お師匠っ、さまぁっ、あぁんっ!」
那月は、大きな手のひらの上で、ぴくぴくと、身体を震わせる。
手のひらから、那月の灰色のロングヘアが、さらさらと零れ、ゆらゆらと那月の動きに合わせて揺れる。
那月は、小さな手を、師匠の大きな手に添わせ、すらりと長い脚を、もじもじとすり寄せる。
大きな甘い刺激に耐えるかのように、那月は、ぎゅっと、小さな瞳を強く瞑る。
執拗に、那月の小さな胸をこねくり回す指が離れたかと思うと、ふいに桁違いの刺激が全身を襲い、那月は、叫び声を上げた。
「ひぃっ、きゃああああああぁあんっ!!」
ぬるり、と、師匠の大きな舌が、那月の小さな裸体を舐め上げていた。
大きく暖かで柔らかな舌が、ぐにゅりと、那月の胸を圧し潰し、尖った乳頭を舐め上げた後、にゅるりと、腹を覆い、下腹部へと進んでいく。
「あぁ……っ、ひ……っ、ぃあ……っ、あぁぁっ」
那月は、小さな身体をぴくぴくと小刻みに震わせながら、身体を反らす。すり寄せていた両脚の力が抜け、僅かにできた隙間を、師匠の大きな指が、割り込む。ぐいと小さな足を押さえ、大きく開かせる。
「らめぇ、師匠っ、ひぃぁっ!? あぁあ、あぁあああああっ!!!」
ぐちゅり、と大きな舌先が、那月のとろとろに濡れた蜜壺に到達し、那月は、小さく叫び声を上げる。
ちかちかと視界が白み、大きく甘い快楽に、全身を揺さぶられていく。
「ひぃあぁんっ! あぁあぁんっ! 師匠っ! ひいぃんっ、あぁひぃあぁあっ! 激しっ、ぁあぁっ、らめぇぇえ、那月っ、イっちゃううっ!」
那月は、カクカクと、小さな全身を震わせ、熱を帯びた身体は、ドッと汗ばむ。
あまりの快楽の強さに、手のひらの上で、小さな身体を左右に揺らし、逃げようとするも、師匠の大きな指先に押さえつけられる。
大きな手のひらの上で、両手と、Mの字に開かされた脚を、大きな指で拘束され、ひたすら昇りつめていく。
「あぁあぁっ、らめぇえっ、お師匠さまぁっ! イクぅっ、イクぅっ!! あはぁぁんっ!!! 来ちゃうっ!! もうらめぇえっ!! ぁあぁあっ!!! イクイクイクっ!! ひぁあぁっ、あぁあ……っ、あぁああああああああああああああっ!!!!」
ガクガクガクッ、と那月は、小さな身体をひと際大きく震わせ、大きな舌に押さえつけられたまま、絶頂に達する。
「ひぁ……っ、ぁあぁあ……っ」
ぷしゅぅっ、と。
大きな舌に密着したままの蜜壺が、小さく潮を噴き、きゅるりと下腹部が疼いていた。
師匠が、舌なめずりをして、口元を濡らした那月の愛液を拭いとる。
手のひらの上で、荒い呼吸をする那月に、大きな指先を伸ばすと、唾液まみれの小さな裸体を、胸元から腹部へいたずらに撫でていく。
「誘うなら、もっとでかい時にしろよ。──で? 何があってそうなったんだ?」
那月は、ぼんやりと、瞳を甘く緩め、唾液に濡れた身体を起こし、師匠の手のひらに座り込む。
そして、小さな手を伸ばし、師匠の人差し指に、小さな腕を絡ませる。
「お師匠さまぁ……」
すりすりと、小さな裸体を添わし、甘い声を上げる。
「那月、もっと欲しいですぅ……」
すっかり色欲に染まった目をして、師匠にねだる様に、師匠が少し驚き、目を見開く。
「お前……」
スッと、指を那月から離そうとする様に、那月は、慌てて、師匠の指に小さな身体を絡ませる。
「やだやだっ、離れちゃダメですっ。那月、もっと、まだ足りないですう」
那月のしがみついた師匠の指は、駄々をこねる那月を乗せたまま、ぶわりと動き、小さな足が、宙に浮く。
はぁ、と師匠は小さくため息をつき、ぽつりと呟く。
「まあ、小さいお前も嫌いじゃないけど」
師匠の空いた手が、小さな那月を横切り、師匠のスラックスのジッパーへと伸びた。
ずるりと、雄々しく唸る陰茎が、緩んだスラックスから現れる。
「わぁ……っ」
那月は、うっとりとした表情で、声を上げ、師匠の手のひらから、師匠の下腹部へと降り立つ。
唾液でべたついた小さな裸体で四つん這いになり、那月は、じりじりと巨大な男根へと近づく。
ドクドクと唸るその振動が、下腹部越しに響き、那月の淫らな期待が溢れていく。
「今の私よりも、大きい……」
小さな手を伸ばし、猛々しい熱源に、そっと触れる。
ドクン、ドクン、と大きく脈打つ鼓動を直に感じ、那月は、ぼおっと、熱に充てられた顔をする。
炎に惹かれる虫のように、那月は、自身と変わらぬほどの大きさの、巨大な陰茎にしがみついた。
「ぁあぁんっ、熱くて、大きくて……っ、気持ちいいっ!」
那月は、巨大な陰茎にしがみついたまま、くねくねと小さな身体を揺れ動かす。
両手と両足を絡ませた陰茎は、ドクンドクンッと大きく唸り、小さな那月を揺さぶり、那月に大きな快楽を与えていく。
「あぁあぁっ、お師匠様のおちんちんっ、大きくて気持ちいいのぉっ!」
那月は、夢中で腰を動かし、淫らな嬌声を上げる。
カリを小さな手で掴み、小さなキスを繰り返す。
「ちゅむっ、んちゅぅっ、ぁはぁんっ、那月っ、お師匠様のおちんちんで、えっちしちゃってるっ! あぁぁあぁんっ!!」
雄の熱と匂いを放つ陰茎に、小さく群がる弟子の様を見て、師匠は、僅かに熱を混ぜた息を吐き、大きな指先で小さな弟子をなぞる。
那月の艶やかな灰色の髪と、きめ細やかな白い肌を持つ背中を、するりと撫で、忙しなく振る小さな臀部を、指の腹で押し上げる。
「ふきゃぁあぁんっ」
ぐにゅりと、己の秘部が巨根の側面に、より密着し、那月は、小さな嬌声を上げる。
「こんなに小せぇのに、かつてない程、乱れてんな……っ。何があったんだか」
師匠の大きな指で、ぐりぐりと、尻を撫で上げられ、那月は、恍惚とした表情を浮かべる。
「ぁんっ、あぁっ、はぁんっ! お尻とあそこが、おかしくなっちゃうっ、あぁんっ!」
側面に浮き出た血管が、那月の割れ目に食い込み、那月は、ビクビクッと小刻みに震える。
ドクドクと唸る振動を直に当てられ、強い快楽に目が眩むほどだった。
「ぉおぉあぁあんっ! 那月っ、イクぅっ! イっちゃう! ぁっ、あぁっ、あぁっ、あぁんっ! あぁぁあああああああああああぁぁっ!!」
師匠の大きな陰茎にはりついたまま、小さな那月は、快楽を昇りつめ、絶頂を遂げる。
「ぁあぁひぃ……っ、那月、またイっちゃったですぅっ……」
へにゃりと顔を緩ませ、消えない快楽の余韻をまとったまま、那月は、ゆっくりと顔を上げる。
しがみついたカリの更に上、先端部。ぷくりと、先走りの粘液が、大きな粒となって、湧き出ているのが目に入った。
熱を帯びた頬が、淫らに歪ませ、那月は、欲に満ちた粘液の粒に、目を輝かせる。
「那月?」
師匠の不思議がる声が、頭上から降る中、那月は、もぞりと小さな裸体を動かし、陰茎の先端部に、小さく柔らかな胸が乗るほどに、よじ登る。
お師匠さまの、精液だ……。
那月は、小さな口を、めいいっぱい、大きく広げ、大きな粘液の粒を、くちゅり、と飲み込んだ。
「んぅ、むぅっ、んぐぅっ」
小さな口をあっという間に満たす先走りの液を、那月は躊躇いなくゴクンと飲み込む。
そして、更なる欲液を求めるがごとく、那月は、小さな舌を、欲を放つ穴へと入れ込ませた。
「おい、何して……、──ッ!! ぅ、くっ、……バッ、那月!!」
ガクンと、師匠が身体を揺らし、思わず声を上げるが、那月は動きを止めなかった。
先端部の尿道を、小さな唇で塞ぐかのように吸い付き、チロチロと、小さな舌を出し入れさせる。
ビクビクッと、師匠の大きな脚が震え、巨大な陰茎が、これまでと桁違いに那月を揺さぶっていく。
那月は、小さな手に力を込め、巨大なカリにしっかりとしがみつく。
「んっ、はぁ……っ、んちゅぅっ、ふはぁんっ、お師匠さまぁ……」
大きな陰茎に揺さぶられながら、那月は、無我夢中で、尿道の穴に吸い付く。
とろとろと溢れる粘液を、水を飲む小鳥のごとく、尿道に小さな舌を繰り返し入れ込み、飲み込んでいく。
「は……ッ、那月……っ」
師匠の大きな息遣いを上空に感じていると、大きな手が背後に回される。
暖かな体温に包まれ、那月が、とろりと瞳をやわらげた時だった。
──ドクンッ!!
「ひぁあっ!?」
那月は、師匠の手のひらと陰茎の狭間で、大きく跳ねあがる。
全身が燃えるように熱くなるや否や、那月は、再び、そのサイズを縮め始めた。
「ぁあぁぁあ……っ!」
掴んでいたカリが巨大化していく。那月の小さな口で塞いでいた尿道の穴が、じわじわと大きくなる。
バランスを崩し、側面から腹部へと落下しそうになる那月を、師匠の大きな手が受け止める。
指一本で事足りるほどの、五センチくらいまで縮んでいた。
「ずいぶん縮んだな。なんでまた……」
人差し指に、五センチの那月を引っかけたまま、師匠が不思議そうにつぶやく。
那月は、師匠の指先に、力なくだらりと身体をうつ伏せに預けたまま、ちらりと視線を動かす。
最初に縮んだ時よりも、身体の熱も欲も、より酷くなっていた。
「もしかしたら」
那月は、小さく呟き、師匠の指先から、目の前の大きな熱源へと足を伸ばす。
ちょこんと、カリに小さな足を置き、ぽとん、と、陰茎の先端へと降り立つ。
すっかり、先端部に座り込める程にまで、那月の身体は縮んでしまっていた。
那月は、赤黒い先端に、正座を崩すようにして座り込み、大きな師匠を見上げる。
「お師匠様の体液、飲んじゃったからかも」
那月の仮説に、師匠が眉をしかめる。そして口を開く。
「仮にそうだとして、それなら、お前、最初どうやって縮んだんだよ」
「それは……」
獣のように師匠の寝込みを襲って深い口づけをしたから。
と、本人を前にして言うのは、熱欲が上がった那月であっても、言うのをためらってしまう。
元の大きさに戻るには、事情を正確に話して、師匠に戻してもらうしかないのだから、言い淀んでいても仕方がないのだけれど。
那月は、言葉に悩み、うつむく。
そして、小さな膝の傍に、粘膜をまとう尿道が目に入る。
那月は、こくん、と小さく喉を鳴らすと、その穴に、小さな手を伸ばした。
「──ッ、っつ、那月!」
たしなめる師匠の声を無視して、那月は、つぷり、と、小さな指を内部へと進める。
きゅ、と柔らかな圧を返す肉壁に、へらりと笑みを浮かべ、那月は、肉壁の手触りを楽しむかのように、小さな指をくるくると動かす。
「……っ、く……ッ」
ぶるぶると陰茎が大きく震え、師匠が息をもらす。
那月は、小さく縮んだ身体にも関わらず、あの師匠から主導権を握れたようで、ぞくぞくと興奮を覚えていた。
挿れる指を、二本に増やし、ぐに、と内部で指先を広げる。
ぶるんっ、と陰茎が震え、那月は振り落とされないよう、先端部を掴む。
ぬめりのある掴みづらいそこを、なんとか握り、挿れていた小さな指先を引き抜く。
とろりと糸を引く指先を、うっとりと見つめながら、那月は小さな口を大きく開く。
「んぅ……っ」
ちゅぷり、と、粘液にまみれた小さな指を、那月は舐める。
「ん……っ、むぅ、ちゅ……っ」
ぺろぺろと、指先を舐め、那月は、再び、自身が昂っていくのを感じる。
あ……、私、また縮んじゃう。
本能的に、そう感じ取ったのと、ほぼ同時に。
──ドクンッ!!
那月の五センチの身体は、大きく唸りを上げた。
「ひぃっ、ひゃあぁあぁんっ!!」
那月は、師匠の陰茎の先端部で小さく跳ねあがると、ビクビクと身体を震わせながら、身体を縮めていった。
「ぁっ、あぁあっ……! また、小さくなっちゃう……」
ガクガクと、震えは強まり、視界が揺さぶられていく。
揺れる視界の中、尿道の穴が、どんどん巨大化していくのが見えた。
己の震えに、那月は、ガクンッとバランスを崩し、大きな粘液に押され、小さな身体を滑らせる。
「きゃあっ!!」
尻餅をつくように、両脚をあげたまま、那月は身体を縮ませながら、大きな尿道へと滑っていく。
「那月っ」
師匠が声を上げる間も、那月の縮小化は止まらない。
「ひゃあぁぁあぁぁああっ!」
指先を挿れて遊んでいた尿道は、あっという間に、那月を裕に呑み込むほどの大きさと化し、那月は、尿道の中へと滑り落ちていった。
「ぁあぁぁあぁあ──ッ!!」
那月は身体を縮ませながら、肉壁越しに、陰茎内部を滑り進んでいた。
当初は、那月を締め上げるように包んでいた肉壁も、那月の縮小化に伴い、隙間を増やし、那月を難なく、奥底へと促していく。
「ぁあぁひぃあぁあぁ──っ!! でこぼこが、いっぱい当たってるぅ──っ!!」
那月は、両脚をはしたなくMの字に広げたまま、どんどん巨大化していく尿道の中を滑り落ちていく。
肉壁の凹凸は、遠慮なく、那月の秘部を乱暴に撫でつけていく。
内部にまとわりつく粘液は、突如侵入し逆流する那月を、潤滑油のように迎えるのみならず、滑り進む那月に、水しぶきのごとく飛び上がり、那月の小さな全身を、ずぶ濡れに浸していく。
「ふひゃぁあぁっ、私……っ、溺れちゃう……っ、ぁあぁひぃ……っ!!」
とろとろの粘液に、全身を浸しながら、那月は、陰茎の奥へと滑り落ちていく。
体内に入り込んでしまう程にまで、己の身体が縮小しているにも関わらず、人智を超えた快楽に襲われた那月は、事態を把握する理性は消し飛び、嬌声を上げる本能の塊へと成り下がっていた。
「ぁあぁあぁんっ!! イクぅっ! イクぅっ!! 那月、お師匠様の中で、イっちゃうぅう!! あぁあぁあぁあああああああっ!!!」
ガクガクッと、粘液をまとったまま、那月は、陰茎内部を滑り落ちながら、絶頂に達する。
絶頂の最中、はくはく、と、小さな口を動かす。
那月をまとう粘液が、大きくなり、小さな那月の全てを包み込む。
那月の爪ほどだった小さな気泡が、那月の手のひらサイズへと変わり、更に顔をすっぽりと包むほどへと膨れ上がる。
さらに気泡は大きさを増し、那月は、気泡の中へと入り込む。
那月は、小さな身体を、快楽の余韻で、ひくひくと震わせながら、自身の縮小化がまだ続いていることに気付く。
気泡の中に入り込み、泡の表面に映る、一糸まとわぬ姿で淫らな顔をする自身の姿が目に入る。
私……、今、どこまで小さくなっちゃったんだろう。
頭の片隅で、そんなことを考えている時だった。
──ばちんっ、と。
気泡が割れる音がして、どぷんっ、と、大きな粘液が流れ込み、那月は更に奥へと流されていった。
「ひゃぁあぁあんっ!」
那月は、勢いよく大きな肉壁へとぶつかる。
どろどろの粘液まみれの、小さな全身を、ゆっくりと起こす。
薄暗いそこは、全景がよく拝めない。
粘液をまとう、自身の裸体のみが、ぼんやりと光っているようだった。
自分が、今いる場所に、どこから来たのかもよく分からなかった。
「師匠の中に……、入っちゃった……」
ほとんど闇に近いそこで、那月は、ぽつんと呟く。
ここが、師匠の中。
もう、外には出れないかも……。
ぼんやりとそんなことを思っていると、ふいに視界の隅に、わずかな白い光を捉える。
那月が、そちらに目を向ければ、暗闇の奥に、小さな光が、少しずつ、近づいて来ているのが見えた。
光は、ひとつではなく、ぽつぽつと、少しずつ数を増し、それらが全て、大きくなっていく。
那月を目指して、近づいて来ていた。
「……? なあに、あれ」
那月が不思議がっている間に、それはすぐに那月の傍まで辿り着いていた。
白く、細長い尾を持ち、尖りを帯びた頭部を持つそれ。
全長は、今の那月の倍ほどにもいたり、大海を泳ぐウミヘビのごとく、すいすいと優雅にうねり、那月の目の前へと辿り着く。
神秘的に、白い光を放つそれは、那月のまわりに、くるくると、尾の軌跡を残しながら、那月の両手におさまりそうな程の大きさをした白い頭部を、那月の顔の前に向ける。
那月は、小さな裸体に、白い光を当てられながら、きょとんとした顔をして、小さく口を開く。
「これって……、精子?」
ぽつんと呟くその唇に、目の前の精子は、しゅるりと泳ぎ、那月の口元に、軽やかなキスをした。
「んっ、ぅ……っ」
ちゅ、と、音を立てた後、精子が那月の口元から離れる。
那月は、小さな裸体に白い光を当てられながら、カァッと、全身が火照るのが分かった。
師匠の精子とキスしちゃった……。
ドキドキと鼓動を高鳴らせながら、那月は恥ずかしさにうつむく。
こんなに小さく縮んでしまったのに。塵ゴミと変わらぬほどにまで、小さくなっているのに。
雄の本能の塊である細胞に、恋人のようなふるまいをされ、那月の中に、メスとして求められる喜びが沸き立つ。
そっと、上目遣いで、目の前の大きな精子を見上げると、大きな精子は、するりと泳ぎ、再び那月の口元へと進む。
そして、ちゅ、ちゅっ、と、ついばむような軽いキスを繰り返してきた。
「んっ、んんっ、ふぇ……っ」
那月は、されるがままに、小さなキスを受け入れ、目を甘く細める。
恋人を甘やかすようなキスに、那月はすっかり、とろけてしまっていた。
目の前の細胞の主の、師匠にだって、こんなのされたことないのに。
那月は、そっと、小さな口を開くと、近づく精子の頭部に、舌を伸ばす。
「ん、ちゅぅ……っ、ふぁぅ……、はぁん……」
小さな那月の口に、くちゅり、と大きな精子の先端が僅かに入り、那月は、くちゅくちゅと、先端を舐め始める。
うねうねと動く長い尾が、白い光の軌跡を描く。
大きな精子の頭部を、那月は小さな両手で優しく包み込み、咥淫に勤しむ。
「んっ、んふぁっ、ふはぁっ、ひゃうっ!」
那月の小さな口の中で、精子の頭部が、ぶるぶると暴れ出す。
「んぅ、んんっ、んむぅっ、ふひゅぅうっ、んぁっ、あぁっ!」
精子の頭部が、那月の小さな両手と咥内を、素早く出入りする。
「ぁうっ、ひゃうっ、んぁ、ふぁっ、ふひゃぁあっ」
精子の激しい動きに押され、那月は、どさりとその場に、仰向けに倒れてしまう。
肉壁の床を背に、目を開ければ、辺り一帯の視界が、すっかり明るくなっていることに気付く。
「ぁ……っ」
それは、周囲一帯に、白い光を放つ無数の精子が、那月を取り囲んでいるからだった。
那月が仰向けに倒れ込んだまま、もじもじと内股をすり寄せ、気おくれしていると、先程那月を押し倒した精子が、しゅるりと泳ぎ、那月に口づける。
「んぅ……っ」
ちゅ、と音を立てた後、ぐちゅりと、那月の口を開かせるように、精子の頭部が咥内へと侵入してくる。
「はぅ……っ、んはぁ……っ」
那月が、とろりと瞳をとろかせ、熱を上げると、周囲の精子らも、ゆっくりと那月に近づいてきた。
「ふひゃ……っ、はぁんっ」
すりすりと、他の精子が、那月の全身を撫で上げる。
灰色の髪や、赤く火照った頬、ぷくりと桃色の乳頭を実らせた胸、くびれた腰に、すらりと伸びた脚。
那月の肌の柔らかさを確かめるように、むにむにと、撫でていく。
「んぁ……っ、ひゃぅ……っ」
那月は、小さな口に、大きな精子の頭部を咥えたまま、心地よさに身を任せていく。
小動物が甘えてすり寄るような、それでいて、愛しい者を大きな手で優しく守ってくれているような愛撫だった。
気持ちいい……。溶けちゃいそう。
こんなに小さくなっちゃったのに、なんだか師匠に甘やかしてもらってるみたいで、くすぐったい。
へにゃりと緩めた口元から、唾液が糸を引き、零れていく。
「お師匠さまぁ……、ふひゃぁんっ」
言葉を紡ぐ口に、すぐに精子の頭部が入り込み、ぐちゅぐちゅと、那月の咥内を犯していく。
次第に、那月の全身を愛撫する精子たちの動きも、激しさが増してきた。
那月の乳首を、乳房の中に埋め込むごとく、精子の頭部が、ぐりぐりと先端を押し潰す。
白く光る、細長い尾が、那月の乳房と太ももに絡みつき、きゅるりと締め上げていく。
「やぁんっ、あぁ……っ、あぁあぁんっ」
那月が、腰を左右に振ると、どんどん精子が那月のもとへ集まってきた。
脚に絡みついた精子の尾は、ぐい、と引っ張り、那月の両足をはしたなく開脚させる。
胸元に置いていた両手も、左右それぞれに、精子が絡みつき、ぐぐっ、と広げさせられてしまった。
「ひゃぁっ」
那月の脳裏に、那月がまだ十三センチだった頃に、師匠の大きな手のひらの上に押さえつけられた記憶が過り、下腹部がきゅるりと疼きだした。
お師匠様の指で、触ってもらった時と同じだ……。
ひくひくと、期待が溢れる蜜壺に応えるように、大きな精子の頭部が、勢いよく、那月の秘部を突き始めた。
「ぁあぁんっ!」
ぐちゅんっ、ぐちゅんっ、と入口を掘り当てるかのように、大きな精子の頭部が、那月の濡れた秘部を、何度も突き続ける。
「ひぅっ、ひぃあぁんっ! やぁあっ、らめぇっ、挿いらないからぁっ!」
突かれるたびに、那月は、精子の尾に縛られた身体を、ビクビクと震わせる。
小さな那月をなだめるかのように、咥内を犯していた精子が、那月の口を離れ、頬をすりすりと撫でる。
「ふぁ……っ、んんっ、ひゃぁ……っ」
愛撫は、頬から首筋、うなじへと移り、すりすりと背中を降りた後、腰から胸の谷間を進んでいく。
「ぁんっ、はぁあぁんっ」
那月に、大きな愛撫を施す精子は、数を増していく。
小さな那月の身体に、ぐるぐると、何匹もの精子が、那月を撫で上げ、那月は、精子の尾に縛られた小さな裸体を、ぶるぶると震わせ、力が抜けていく。
「精子に、なでなでされるの、きもちいいよぉ……っ」
那月が、へにゃりと呟いた時だった。
ぐぐぐ、と秘部にあてがわれていた大きな精子が、愛液で満たされた割れ目に入り込み、大きな精子の先端部を、中へと進めていったのだ。
「んぁあぁあっ!! ぉ、ひぃいぃんっ!!」
桁違いの圧迫に、那月は、思わずはしたない声を上げる。
精子は、一向に進行を止めず、頭部を愛液で濡らしながら、ずちゅずちゅと、那月の小さな中へと侵入していく。
「ぁあぁ……っ、こ、こんな……っ、大きいの、挿いらないよぉ……っ! ひぅ……んっ!」
ふー、ふー、と那月は、息を吐きながら、大きな精子の挿入に、生理的な涙を浮かべる。
圧迫こそあるものの、小さな那月の身体は、大きな精子の頭部を、少しずつ飲み込み、下腹部をぼこりと膨らませていく。
──どちゅぅんっ!
「あぁあぁんっ!!」
やがて、大きな精子の頭部は、那月の中に、完全に挿入されてしまった。
大きな侵入を許した那月の小さな膣は、ドクドクと、熱を放ち、小さな那月の全身を熱くさせる。
こんなに大きい精子が挿いっちゃうなんて……。
私の身体、どうなっちゃったの?
那月は、頬を熱に染めながら、膨れ上がった自身のお腹を見つめる。
大きく広げられた脚の狭間からは、那月の中に挿入した精子の尾がにょろりと飛び出ていて、優雅に泳いでいる。
尻尾が生えちゃったみたい。
呑気にそんなことを考えていると、ふいに、那月の中に入り込んだ精子が、ぶるりと震えあがる。
どちゅ、どちゅ、ぐちゅうっ!
「ふきゃあぁああっ!!」
那月は、大きく丸みを帯びたお腹を、びくびくと震わせながら、嬌声を上げる。
小さな全身を揺さぶらんばかりの揺れだった。
腹部に入り込んだ精子の動きに呼応して、那月に絡みつき愛撫する精子も震えあがる。
ぐちゅぐちゅ、にちゅ、にちゅ。
「ひぁっ、ひゃぁああぁっ、ふひゃんっ、あぁぁあんっ!!」
精子はぐるぐると那月を取り囲みながら、どんどん数を増していく。
ここが、師匠の体内、陰茎の中だということを忘れてしまいそうなほど、白く光る精子に囲まれ、視界が白で埋め尽くされる。
細長い尾が、小さな那月に次々と絡みつき、にゅるにゅると那月を撫で上げる。
柔らかな胸が絞り上げられ、尖りを帯びた乳頭を、精子の先端が、ぐにぐにと押し倒す。
ぶるぶる、ぐにゅぐにゅ、にゅるにゅる、にちゅぐちゅ、ずちゅう。
「ぁあぁああっ、らめ……っ、那月っ、こわれちゃう……っ! ふひゃあぁあんっ!」
小さな那月を中心に、球体のように集まる精子の中で、那月は、大の字になり精子の尾に縛られながら、激しく攻められていく。
エサに群がる動物のような、本能めいた激しさだった。
那月に挿入された精子の頭部が、中で暴れて震え、那月は、尾に縛られ歪な形をした柔らかな胸を、がくがくと揺らす。
「ぁあふぁんっ! 激し……っ、からだ、溶けちゃうっ! はぁひぃいっ、那月、那月……っ、もうらめっ、イっちゃう……っ! お師匠様の精子で、イっちゃうのぉおぉっ!!」
那月は、焦点の合わない目をして、巨大な精子にされるがまま、揺さぶられ、昂っていく。
ぶぶぶぶ、ばちゅばちゅ、ぎにゅにゅにゅにゅ、ずちゅんっ!!!
「ぁあぁあはぁあぁっ!! イクっ! イクっ! イクぅううっ!! おっきな精子で、那月、イクぅうううっ!!! ぁんっ、あぁあっ、あぁんっ! ひぁっ、ふひぃっ、ぉひぃいっ!! ぁあぁあ、っ! あぁああああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!」
精子の群がりの中心。微小サイズにまで縮んでいた那月が、激しく揺さぶられながら、大きな絶頂に辿り着く。
ぼこりと腹を精子の頭部で膨らませた那月は、絶頂に伴い、更に貪欲に、精子にきゅるりと吸い付く。
那月に応えるかのように、那月に巻き付く精子も、ぎゅむりと、那月をしっかりと縛り付ける。
「ぁあぁ、ひぃ……っ、ふひゃぁ……っ」
絶頂の余韻で、かくかくと震え、身動きの取れない那月にも構わず、那月を取り囲む精子は、那月を縛り付けたまま、ゆらりと、大きく泳ぎ出す。
「ひぅ……っ」
精子の球体越しに、那月は、振動を受け、ひくりと身体を揺らす。
振動は徐々に激しさを増し、移動速度が上がっていることに気付く。
「ぁあぁ……っ、流されちゃう……っ、たすけてぇ……っ」
那月は膨れ上がったお腹をぷるぷると震わせ、再び熱を上げていく。
「ぉひぃいっ、私っ、また、イクっ、イっちゃぅううっ、あぁあひぁぁあぁんっ! ぁあぁんっ、イクぅーっ!!!」
微小な身体は、燃えるように熱くなり、那月は激しい快楽に呑み込まれていく。
ヒクヒクと身体を震わせながら、那月は、耐えるように、ぎゅ、っと、己に絡みつく精子の尾を握る。
「イクぅっ、イクっ、きちゃうっ!!! らめぇっ、あぁあぁっ、あぁぁあんっ、ひぃああぁああっ、あぁあ……っ、あぁあああああああああああああっ!!!!」
激しい絶頂を伴いながら、那月は、精子と共に、流されていった。
〇
絶頂と共に、ほとんど気を失いかけていた那月だったが、ふいに、自身を縛り付けていた精子の尾の力が緩み、全身を襲っていた流動がなくなる。
ゆっくりと瞳を開けると、絡みついていた尾が、しゅるしゅると力を失い、縮んでいく様子が見えた。
尾に縛られ歪んでいた胸は、ぶるりと、元の曲線美がよみがえり、拘束されていた手足も自由を取り戻す。
どさりと、手足を下ろし、お腹を見れば、ぼてりと膨らんでいた腹も、少しずつ元に戻っていく。
那月の艶めかしい太ももの狭間から、にょろりと飛び出た精子の尾も、少しずつ、小さくなっていた。
「私……、もしかして、今、大きくなっていってる?」
那月が、自身の秘部からはみ出た精子の尾を見つめながら、そっと呟く。
那月の疑問に応えるかのように、精子の尾は、少しずつ縮み、那月の中の圧迫をなくしていく。
そして、ハッと、那月は我に返る。
「ま、待って……っ、な……っ、中に入っちゃだめっ。外に、出てっ」
那月は、慌てて縮んでいく精子の尾を掴もうとするが、素早く動きながら縮んでいく精子の尾を捕らえるのは、困難で、つかみ損ねるうちに、精子の尾は、吸い込まれるように、那月の中へと消えていった。
「私の中に、挿いっちゃった……」
那月は、かぁっと頬を火照らせながら、正座を崩すように座り込み、己の下腹部を見つめる。
恥ずかしさをごまかすように、視線を反らせば、胸元や腕に、小さな精子がはりついている。しかし、それもやがて、可視できない程にまで縮み、とろりとした液体に変わる。
那月が、ぼんやりと、肌にまとわりつく精液を見つめていた時だった。
──がしり、と。巨大な指が、那月の身体の側面全体を掴む。
「きゃぁあっ!?」
那月が驚きの声を上げている間に、小さな身体は、ふわりと浮き、那月は、ようやく周囲を認識する。
「──見つけた」
そこには、那月を摘まみ上げた本心。師匠の姿があった。
〇
「お師匠様……!」
那月は、師匠の大きな指につままれたまま、きょろきょろと辺りを見渡す。
巨大なベッドの上に座り込む師匠の指に捕らえられていることを悟り、ここが、師匠の部屋であり、身体の外だと気付く。そして、自身のサイズが、一センチほどにまで回復していることも、師匠の爪と自身のサイズを比較して悟る。
「私のこと、出してくれたんですか?」
那月は、大きな師匠を見上げて、小さな声を張り上げて聞けば、師匠の大きな指が目の前に近づき、一センチの那月をピンッと、弾き飛ばす。
「きゃああ──っ!!!!」
那月は、塵ゴミのごとく、師匠の指先から吹き飛び、激しい風圧に煽られながら、重力に従い、ベッドに落下する。
ぽすん、とシーツの上に辿り着いた時には、身体のサイズが、十センチにまで回復していた。
「痛いっ、何するんですか、お師匠様!」
「何、じゃねえよ。勝手に人の体内に入り込むな。俺を殺す気か」
ブチ切れた顔を浮かべる師匠の視線を浴びながら、那月は、むう、と大きなシーツを握り、座り込む。
どちらかというと、死にかけたのは自分の方では、と思うも、確かに、しっかり体外に出してからサイズを戻さないとさすがの師匠も死んじゃうかも、と納得する。
那月は、大きなシーツの上に、ひょこりと立ち上がり、てくてくと大きな師匠の元へと歩み寄る。
黒いスラックスに包まれた、師匠の大きな膝の布を摘まみ、ちらりと師匠を見上げる。
「ありがとうございます。私のこと、助けてくれたんですね」
那月が、おずおずとお礼を言えば、師匠が、ふう、とため息をつく。
「身体の中に、弟子入れっぱなしにするわけないだろ。死にかけといて礼言ってる場合かよ」
「でも……」
那月は、身体にべとつく乾きかけた精液をちらりと見つめてから、再び、ぎゅっと師匠の膝を握る。
「師匠の精子、すごく優しく助けてくれましたよ」
那月の言葉に、師匠が咽て、呆れたような顔を向ける。
「俺も知らない細胞レベルのデータを弟子が掌握してる……」
師匠の声を他所に、那月は、すぐ傍に、元の大きさだった頃の自分が落とした小箱の贈り物が落ちていることに気付く。
那月は、師匠の膝から手を離し、大きな薄紫色の小箱に近づく。
「お師匠様、私、師匠に渡さないといけないのがあって」
小さな裸体のまま、那月が、自身の背丈と変わらない小箱に手を伸ばすと、師匠が「あ」と声をあげる。
「それ、俺の机にあった奴か?」
「え? 違いますよ。あっ、師匠の机にあった同じ色の箱は、窓開けようとした時に爆発しちゃったんです。ごめんなさい、頂き物だったのに」
「あぁ……。……それで、お前、そうなったんだな」
師匠がようやく納得する声を上げ、那月は、ぱちぱちと瞬きをする。
「机に退けてた奴は、全部、やべー術がかかってるものだよ」
「えっ、そうだったんですか」
てっきり、お気に入りだったのかと。那月は、うーん、と小箱の横で唸っていると、師匠の指が那月の小さな頭を撫でる。
「で? それはどんなやべーのが入ってるんだよ」
「入ってないですよ! 私が師匠のために用意した普通のチョコです」
那月が、両手の拳を握って主張した後、いそいそと、赤い大きなリボンを解く。
よいしょと、大きな小箱のフタを開けると、中に、丸型のチョコレートが詰まっていた。
那月は、もぞもぞと、つま先立ちで小箱を覗き込み、大きなチョコレートを一つ、抱え込む。
巨大な西瓜でも抱えているような気分だ。
那月は、丸いチョコレートを抱え直し、大きな師匠を見上げる。
「ほら、普通のチョコレートでしょ。師匠にあげようと思って……ひゃぁっ!?」
那月が言い切る前に、那月は、師匠の大きな手に腰を掴まれ、持ち上げられる。
ゆっくりと、那月の小さな身体は、師匠の顔に近づいていき、那月は、丸い大きなチョコレートをぎゅっと持ったまま、身を強張らせる。
那月の様を見て、大きな師匠は、にやりと笑った後、口を、あーんと開き、那月の持ったチョコレートを、ぱくりと唇ではさむ。
小さな那月の手を、ぬるりと唇でなぞった後、ころりと、那月のチョコレートを口の中へと奪っていった。
「ふぁ……っ」
那月は、小さな手を師匠の大きな唾液で濡らしながら、呆然と大きな師匠を見つめる。
「へぇ……、美味しいな」
大きな茶色のたれ目が、ぎらりと妖しく光っている。大きな舌が、唇を舐めた後、小さな那月へと伸びてきた。
今度は私、食べられちゃうかも。
そんなことを頭の片隅に思い浮かべながら、那月は、師匠の大きな愛撫に、身を委ねていった。