大学のサークルの先輩であり、みんなのマドンナ的存在であったミサキ先輩に告白したのが1年前。オッケーをもらえたのは奇跡だった。
それから1年間、ミサキ先輩……ミサキとは、沢山の思い出を作ってきた。
そんなある日。学校終わりにミサキを家に呼んで、濃厚なセックスをする、いつもどおりの日常。
ミサキが帰った後、彼女のスマホが部屋に置きっぱなしになっているのに気づいた俺は、急いで後を追った。
ミサキはなぜか、人目につかない茂みの中で立ち尽くしていた。声をかけようとした、その瞬間。
ぐぱぁ。
──僕の愛しているミサキは、2か月前からすでに、ミサキではなくなっていた。
僕はこの時、彼女と付き合い続ける事を選んだ。
その選択が、寄生されているミサキでも変わらず愛せるという自信からくるものだったのか、拒否したら食われるかもしれないという恐怖からくるものだったのか、自分でもわからなかった。
数か月前より、世間を賑わせている「パラサイト」。
宇宙より飛来した生命体が人間に寄生し、そのまま擬態する。その理由が繁殖と捕食のためであることは、既に解明されている。
そのため、擬態したパラサイトに捕食されるという事例が、後を絶たない。
パラサイトとなった人間は駆除対象であり、見つけ次第報告するのが義務となったのだが……
自分には、ミサキを見殺しにすることはできなかった。
セックスをした帰り道、ミサキは“産卵”をしようとしたらしい。
ミサキはこの2か月間、僕とセックスをする度、僕の精子で卵をつくり、帰り道、人気のない場所で産卵をしていたようだ。
パラサイトを解説した資料によれば、タマゴは他の女性に産み付け、直接寄生させるのがメジャーらしいのだが、パラサイト警戒令が敷かれて以来、パラサイトも学んだらしい。
ミサキによれば、その行為もリスクが高くなってきており、最近はタマゴを排水溝の裏など目立たないところに産み付け、寄生は生まれてからの寄生体に任せるようだ。
かくして僕は、ミサキとセックスするときは毎回中出しを要求されることになった。人類の敵であるパラサイトの、共犯者となってしまったのである。
そういえば、ミサキがパラサイトであると発覚するまでは、コンドームをつけていたはずだが、ミサキはどうやって受精したのだろうか……?
yutom
2023-04-09 15:30:52 +0000 UTChelpedkane
2023-03-20 17:58:06 +0000 UTChelpedkane
2023-03-18 22:19:54 +0000 UTCだにえる.
2022-04-27 11:09:54 +0000 UTCだにえる.
2022-04-27 06:31:28 +0000 UTCスイレン
2022-04-27 03:50:44 +0000 UTC