焦げ茶色の木の床を、駆け足で進み、廊下が盛大にきしむ音が響いた。
外はすっかり夜が更けていて、突き当りのガラス窓は真っ暗で、室内にいる那月を、鏡のように照らしていた。
白基調に、赤い花を散らしたワンピースが、大胆にひるがえり、膝上の肌を見せていたことに気付き、少し減速する。
走ったせいか、灰色のロングヘアが、自由に跳ねまくっている。
那月は、師匠の寝室へと繋がる、重厚かつ上質な扉の横で一度立ち止まり、ちょいちょい、と前髪をいじった後、扉をノックした。
室内に招き入れられたものの、招いた本人、師匠の顔は渋い。
両腕を組み、那月の前に立ちはだかったまま、難題の解決策を探るような面構えだ。
「うーん……」
「どうしたんですか、お師匠様。用事ってなんですか?」
柔らかな絨毯を踏み、那月は、一歩、師匠に近づき、ムスッとした顔を覗き込む。
魔力の影響で、外見年齢が青年の姿で止まったままの師匠は、整った顔立ちにしわを寄せることも厭わず、片眉をしかめる。
「いや、色気がねえなって思って」
「人を夜更けに呼びつけておいて、なんで急にディスったんですか」
那月がムッとして、師を睨みつけると、師匠は、組んでいた腕を解き、大きな手を那月へと伸ばす。ぽすん、と頭に手を置いた後、那月のロングヘアの滑らかさを確認するかのように、骨ばった指で髪をすきながら、那月の頬を撫でる。
那月は、わずかに目を細め、身をよじる。
「お師匠様、くすぐったいです」
しかし、師匠は、手をとめず、中指を那月の耳裏に添わす。那月が、ビクリと身体を震わすのもかまわず、人差し指と中指で、耳たぶを緩やかに挟み込む。
「ひぅ……ッ」
那月が息を漏らすと同時に、師匠が口を開く。
「依頼が入ってな」
「今度は、何するんですか?」
「貴族の娘を手中に収めて、情報を聞き出す」
「じゃあ、師匠なら、あっという間に終わらせちゃいますね~、んぐッ!?」
呑気な声を上げた那月の口に、師匠の大きな親指が突っ込まれる。
頬に添えられた手が、ぐい、と顔を押さえつけ、那月が離れるのを阻む。
那月は、舌で、押し出そうとするも敵わず、親指がぼたぼたと唾液で濡れていく。
「おひひょうひゃまあ」
もごもごと声を出すも、師匠は、ハァとため息をつく。
「他にも、色々、案件があってな。こんなショボい依頼くらい、弟子に任せたいところなんだよな」
那月は、両手で、師匠の腕を掴み、なんとか親指を口から引き離す。師匠の親指にまとわりついた唾液が、絨毯の床に、染みを作っていく。
「弟子に任せるって、貴族の娘さんなんでしょ。女の私じゃなくて、男の師匠が、適当にあることないこと言ってたぶらかした方が、早いじゃないですか」
那月が、師匠の腕をつかんだまま言えば、師匠がじろりと睨む。
「だから、相手が女だろうがなんだろうが、たまには、お前がたぶらかして来いっつってんだよ」
「私がですかあ? 出来ないですよ、女の人相手なんて」
男の人相手も、したことないけど。
那月が、眉をハの字にして声を出せば、師匠が那月を抱き寄せ、するりと腰を撫でまわす。
「ッ、師匠……、ん、ぅうっん」
非難すべく顔を上げると、深く口づけされた。暖かな舌が、那月の口から離れ、わずかにできた隙間から、低い透き通った声が漏れる。
「同じ女同士、どうしたら心地良いか、よくわかるだろ」
「そこは、個人差というか……」
師の唾液で、己の唇を潤わせながら、那月が言えば、笑われる。
那月は、情欲を宿した瞳に見つめられながら、ワンピース越しの愛撫に身を任す。
「はぁっ、……あぁ……んっ、お師匠さまあ……っ」
師匠のいやらしい手が、那月の臀部を包むように撫でた後、指先が柔らかな双丘の狭間をなぞり、つつつ、と背筋からうなじへと進んでいく。ゾクゾクと、那月は身体を震わせ、力が抜けていく身体を、師の胸元へと預ける。
浅い口呼吸と共に、那月は、掠れた声を出す。
「こんなの、私、できないですよぉ……ッ」
師匠の胸元のシャツを、両手で、きゅ、っと握りながら、那月が見上げて言えば、師匠は肩を震わせて笑う。
「まあ、確かに不向きではあるな。仕方ない、別の手で行くか」
気を取り直した師匠に、那月が安堵していると、師匠の大きな手が、那月の頭を撫で、頬に添えられる。
「色気が無理なら、情に訴える方向でいく。──那月。ちょっと、子どもくらいまで縮め」
「へッ!? ──きゃああぁあああ!?」
師の言葉と同時に、那月の平均より少し高い背を持つ身体は、ドクンッと唸りを上げた後、しゅるしゅると縮み始めた。
目の前で大きくなっていく師匠や、部屋の様子に、那月は困惑しながら、背を縮めていく。
「な、なんですか、これっ。師匠、やめてーっ!」
しかし叫びもむなしく、那月は、あっという間に、一メートルにも満たない、八十センチほどのサイズに身体を縮めてしまっていた。
「な、なに、私、小さくなってる……!」
師匠の腰よりも小さな背丈で、那月は、きょろきょろと辺りを見渡し、慌てふためていると、背後から大きな手が脇を掴み、ひょいと持ち上げられる。
「ひゃぁああ!?」
ぷらぷらと、小さな両足が宙に浮き、那月が驚いていると、後ろから抱えた大きな師匠が、くるりと那月を正面に向かせ、抱きかかえる。
「んー。さすがにちょっと、縮ませすぎたか? ガキくらいの背にさせようと思ったんだが、これだと、幼児だな。標的に近づく前に保護されそう」
那月は、幼い子供のように抱きかかえられながら、顔を真っ赤にして声を上げる。
「師匠! 何するんですかっ! 元に戻してくださいっ!」
じたばたと足を動かせば、那月と共に小さくなった靴が、すっぽ抜け、絨毯が敷かれた床へと落ちていく。
師匠が暴れる幼子をあやすように、那月を抱えなおしながら、しみじみと声を出す。
「あー、なんか、お前が小さかった頃を思い出すな」
「弟子入りした時、ここまで小さくなかったでしょ! いや、そもそも、私、身体が小さくなっただけで、別に年齢変わってないんだから、子どもの振りなんて、できるわけないじゃないですか」
「そこに別に違和感はないな。色仕掛けよりずっと成功率上がると思うけど」
「師匠ーっ! 失礼ですね、子ども扱いしないでください!」
那月がブチ切れていると、師匠が、ひょいと那月を抱え、大きなベッドへと座らせる。
いつもより広く感じるベッドの上で、那月が座り込んでいると、師匠が、ギシリと音を立て、那月の横に寝転がる。
幼子を寝かしつける大人のごとく、那月へと身体を向けて寝たまま、ぐい、と那月の小さな手を引き、簡単に、那月を隣へと倒す。
大きな師匠の横で、子どものように寝転がりながら、那月は至近距離で師匠に見つめられる。
「なら、そのサイズのまま、年相応に扱ってやろうか?」
楽しげに、獲物を狙う茶色の瞳が、那月を捕らえた後、那月は大きな口付けを受けた。
「はぁ……んっ、んんっ、ふぁっ、あふぅっ、んん、んーっ」
那月は、大きなベッドの上で、大きな師匠に組み敷かれながら、息を漏らす。
咥内をかき回す舌が、いつもより大きくて、生理的な涙が目尻に溜まる。
身体の年齢は変わっていないはずなのに、まるで子供に戻って、大人の師匠に抱かれているような背徳を覚えて、ぞくぞくしてしまう。
幼い頃に、密かに抱いていた師への恋心すら蘇り、那月は、いつもより確かな興奮を感じていた。
「はぁんっ、あぁ……っ、お師匠さまぁっ」
頬を紅潮させ、甘い声を出す那月に、師匠が、息を混ぜて笑う。
「小さくなってるのに、いつもより積極的だな」
大きな手が、那月の脚を撫で上げた後、するりとワンピースをかき分け、ショーツへと到達する。
すっかり潤ったそこを、大きな指が、トントン、とリズムよくたたき、那月は、小さな身体を震わせる。
「ぁっ、ひぁっ、ひぃんっ、師匠っ、あぁあっ」
那月は、怯えて大人に縋る子供のように、大きな師匠に身体を寄せて、おおよそ子供らしからぬ、欲に溺れる女の顔を見せる。
師匠が満足気に笑みを浮かべた後、大きな指が、するりとショーツをかき分け、愛液で溢れた蜜壺へと進める。
「ひっ、ぁーっ! あぁあ……っ、やぁあっ、ゆ、ゆび、大きいっ」
ぐちゅぐちゅ、と大きな水音を立てて、大きな指が、那月を圧迫していく。
那月は、幼子のように小さな身体を、弓なりに反らし、師の胸元で、はくはくと浅く呼吸する。
ぐい、と大きな師匠に抱き寄せられながら、師の大きな指が、更に中へと進んでいく。
ぐちゅん、ぐちゅん、ぐちゅん。
「ひぃあっ、あぁんっ、師匠っ、きゃぅっ!? らめっ、そこ、らめぇっ!! 那月、おかしくなるっ、あぁあっ、ひゃぁあんっ!!!」
大きな指が、那月の最奥で、側面を確かめるように擦り上げ、那月は、身体の芯を掴まれたかのような感覚を受け、嬌声を上げる。
「あぁんっ! はぁんっ! あぁあっ、イクぅっ、イクっ、師匠、師匠っ、やぁっ、らめぇっ、あぁんっ、あぁあ、ひぁっ、ひゃあ、あぁぁああああああああああああああッ!!」
カクカクと、那月は八十センチほどの小さな身体を、大きな師匠に抱かれながら揺らし、絶頂する。
ぷしぃいぃ、と音を立て、師匠の大きな指とベッドのシーツに、小さな潮を吹いた。
「あーあ。お漏らししちまって、困った弟子だな~?」
師匠が、さも楽しげにニヤニヤと笑いながら、那月から指を引き抜く。
那月は、泣きそうな顔を真っ赤にして、脱力した身体をなんとか動かし、内股を寄せる。
「ち、ちが……っ、こ、これは、師匠のせいだもん……っ」
「へぇー? 誘惑どころか、ひとりだけ気持ちよくなるんじゃ、任せられねえな~」
那月は、赤く染めた頬を、むう、と膨らませて、拗ねるような顔をする。
「こんなサイズじゃ、抵抗だってできないもんっ。そもそも、貴族の娘さんがこんなことするわけないでしょ」
「サイズねえ~、確かに、不向きかもな」
師匠が、大きな手を、八十センチの那月へと伸ばし、那月の髪をかき上げる。
長い付き合いで、那月がハッと、嫌な予感を受けた時、師匠は既に口を開いていた。
「なら、次は、──十センチくらいに縮んでみろよ、那月」
「な……っ、んぅ!? ひぁあぁぁあああんっ!!!」
那月は、八十センチの身体を、熱く震わせ、みるみるうちに、そのサイズを縮めていった。
「あぁああぁあ……っ!! やだあ、縮んじゃうっ、だめぇっ、止めてぇ、お師匠さまあ!」
那月が必死で叫ぶも、しゅるしゅると身体は縮み続け、那月は、すっぽりと師匠の手に包まれるほどにまで縮んでしまった。
「ははは。さすがに十センチともなると、小さいな」
師匠が、那月を片手で掴んだまま、ゆるりと身体を起こし、ベッドに腰掛ける。
那月は、すっかり、変わり果てた巨大な世界に言葉を失った後、自分を片手で掴む師匠へと叫ぶ。
「な、なんてことするんですか師匠!」
「このくらい小さいと、妖精とかなんとか言って騙せるかと思ってだな」
「だます前に、私、踏まれて死んじゃいますよ!! 元に戻してくださいっ」
「まあ、物は試しだろ」
「きゃああ!?」
ぶわりと、風圧を伴い、那月は大きな手と共に下降する。
ぼすんと押し付けられたのは、服越しでも、ドクドクと血脈を感じる、師の下腹部だった。
「ひぁ……っ」
スラックスの下で、確かな熱を持つその鼓動。それに呼応して、十センチの那月の身体が、ドクンドクンと、揺さぶられる。
わ、私……、今、師匠のおちんちんの上に落ちちゃってる……。
大きな目が、小さな那月を凝視する視線も感じ取り、那月は、かぁっ、と、全身を恥ずかしさで火照らす。
顔すら上げられずにいると、那月の頭上を、大きな指がかすめる。
その指は、ためらうことなく、目の前の大きなスラックスの留め具を外し、チリチリと、ジッパーを下ろしていく。
那月が、言葉を失っている間に、巨大なジッパーが、那月の横を通り過ぎる。
大きな指先が、スラックスと下着をかき分け、那月よりも大きな陰茎を、ぶるりと飛び出させた。
「きゃあっ、ひぁんっ!!」
巨大な陰茎が、反動で、那月が掴んでいたスラックスを揺らす。十センチの那月の身体には耐え切れず、ころりと、那月は後方へ転がり落ちる。
「きゃああっ!!」
小さな那月を、大きな師匠の手が受け止め、そのまま、手が那月ごと、硬い熱源を握り込む。
「ひぃあぁぁああんっ!!」
雄々しく唸る巨大な陰茎を、まるで抱き枕かのように、抱えられ、那月は羞恥の許容を超え、パニックに陥る。
「やらぁあああっ、お師匠さまああっ、らめぇええ、大きすぎますうっ! 離してぇええっ、あぁあぁんっ!」
那月は、手のひらと男根の狭間で、必死に身体をばたつかせるが、むしろそれは、ただただ、師に快楽を与えているだけだったようだ。那月ごと己を握る師の手は、動きに激しさを増していく。
雄々しい欲塊の熱と臭い、叶わない力を見せつけるかのように那月の全身を揺さぶる血脈。逃げる隙を、一ミリも見せない大きな手のひら。全てが、那月を、深い欲熱へと沈めていく。
那月は、熱に充てられた小さな身体を、なされるがまま、男根に小さな脚を巻き付ける。内股を自らこすり付け、次第に嬌声を上げていく。
「あぁうっ、はぁんっ、お師匠さまぁっ、あぁんっ、お師匠様のおちんちん、熱くてきもちいですう」
「はぁッ、……那月っ、はぁ……っ」
那月ごと掴んだ手の律動は、速度を増し、那月はくらくらと上り詰めていく。
「あぁんっ、はぁっ、ぁんっ、お師匠様ぁっ、那月っ、大きなおちんちんと一緒に、イっちゃうっ! ぁあぁっ、ああぁんっ! もうらめぇっ!! イクイクぅっ! あぁあっ、あぁぁんっ!! イク……ッ、あぁあ、あぁああああああああっ!!!!」
ドクドクドクッと、ひと際、激しく陰茎に揺らされ、那月は恍惚とした表情で絶頂に到達する。
そして、己よりも大きな陰茎から、白濁の粘液を、とぷとぷと全身に浴びた。
「ふ、ひゃぁ……っ、はあぁあん……」
どろどろと、粘液を全身にまといながら、那月は、熱にうなされた顔をして、大きな師匠を見上げる。
那月と同じように、情欲の熱をまとった目をした師匠が、精液で汚れた小さな弟子を見つめていて、那月は、小さな手で、どろどろの顔を拭う。小さな手では、拭いきれず、視界が晴れたのはわずかばかりだったが、その目は変わらず、師匠は、ふっ、と口角を上げて笑う。
大きな指が、小さな那月の顔を、そっと拭い、那月をやさしく持ち上げる。
「手の中に収めておくのも悪くないけど、小さすぎて無くしそうだな」
言葉と共に、師匠の手から暖かな魔力が溢れ出す。那月の小さな身体は、その熱を全身に受け、少しずつ、身体のサイズを元の大きさへと戻していく。
十五センチ、二十センチ、三十センチ……。手に乗るには困難なサイズにまで回復し、那月は、すとんと、ベッドに着陸する。
幼子と言われた八十センチにまで、大きくなったところで、那月は、師匠へと顔を上げる。
「お師匠様」
「うん?」
那月の声に、師匠が手を止め、こちらを見つめる。
「その、……私が、貴族の娘さんのこと、どうにかしなかったら、師匠がこの魔法、その人にもかけるんですか?」
「小さくさせる魔法を? なんでだ」
「だって、手中に収めて情報聞き出す、って言ってたから」
「発想が物理的だな。ものの喩えだろ。そこまでしたら、騒ぎになるレベルだぞ」
師匠の笑う声に、那月は、ベッドに座り込んだまま、師匠に背を向け、ほっと、安堵する。
大きな師匠の腕が、子供のような背丈の那月へと胸元を添うように伸び、那月を背後から片手で抱き寄せる。
「なんだよ、めずらしいな。師匠にたぶらかせようとさせてた奴が、縮小させる魔法には嫉妬か?」
再び、師匠の手が熱を持ち、那月の身体が、少しずつ、元の大きさへと近づいていく。
今更ながら、自分の師と、貴族の娘が接近することに、心が燻ったことを的確に言い当てられただけではなく、身体のサイズが戻っていくことにより、師匠との密着度が増し、那月は、複雑な恥ずかしさを覚える。
感情を打ち消すように、那月は、ベッドの上で、師匠に背後から腕を回されたまま、じたばたとベッドの上で足をばたつかせる。
「ちがいますよっ! こんな危ない魔法、師匠が一般人に使っちゃったら危ないと思って聞いただけですっ」
「ふーん?」
師匠が、ぱっと、那月に回していた腕を離す。いつの間にか、那月の背は、元の大きさに戻っていた。
正常なサイズを取り戻した那月は、もぞもぞと、乱れたベッドから床へと降り立つべく、足を伸ばしていると、背に師匠の声が響く。
「こんなのお前以外に使うわけないだろ」
師匠の言葉に、那月は驚きでぴたりと動きを止めた後、ゆっくりと振り返る。
「え……っ」
那月は、師匠を見つめたまま、慣れない鼓動の高鳴りを覚える。
那月以外に。それは、特別視とカウントして良いのか。いや、でも師匠のことだ。小さくさせるのは那月じゃないと面白くないとか、そういう理由かもしれないし。
ぐるぐる考えていると、師匠が、軽く息を吐くように笑い、那月の頭に手を乗せ、ひと撫でする。
「べっとべとだな。風呂、入るか」
そして、スタスタと歩き出すので、今度は、那月が、師の背に向かって声をあげる。
「えッ、一緒にですか!?」
「そのまま待ってたいなら、別でもいいけど」
「いや入りますよ、師匠のせいで、べったべただし」
那月が、隣に追いつけば、軽く頬をつねられる。
師匠って、私のこと、もしかして、ちょっとくらいは好きなのかな。
離れ業とはいえ、ここまで肌を重ねておきながら、那月は、今更な疑問を浮かべる。
師も手を焼くほど、無自覚な那月が、わずかに自覚が芽生えつつあったが、
その後の風呂場にて、師匠の「お前をものすごく縮めて標的の胎内に入れたら、お前でもたぶらかせるんじゃねえのか」の一言で、那月はその考えを改める運びとなったが、それはまた別の話である。
タゴシロー(改名)
2022-11-19 14:06:46 +0000 UTCmonta
2022-11-19 13:06:01 +0000 UTC