ベージュ色のフローリングに、ソファーを兼ねたローベッドとテーブルにテレビ。
どれもこれも、見慣れた、那月の単身用アパートの部屋の家具だ。
けれど、いつもと大きく違う要素が、今日はある。
那月は、ふかふかのラグの上に座り込んだまま、ぱちぱちと、瞬きをして、目に溜まった涙を床に落とす。
そして、ちらりと隣に目をやる。
落ち着いた茶色の髪をした昂輝と目があった。昂輝は、見守るような表情をして、那月に微笑む。
「那月ちゃん、寒くない? 何か飲み物作ろうか?」
昂輝の言葉に、那月は、ハッとして慌てて立ち上がる。
「あっ、あの、ごめんね、折角来てもらったのに、なにもしてなかった。私、作るよ」
「そんなのいいよ。突然来たのは僕の方だよ」
昂輝が苦笑しながら、那月と共に、小さなキッチンスペースへと歩む。
那月に尋ねて、昂輝が電気ポットを準備する。那月は頬に涙の痕を残したまま、その様子をじっと見つめる。
昂輝くんが私の部屋にいる……。こんな時が来るなんて思ってもいなかった瞬間だった。
夢みたい。そう思うと同時に、ここに至るまでの経緯を思い出し、那月は、心を沈めていく。
師匠に変なチョコレート食べさせられて身体を縮められて、小さな身体を慰めに使われた。挙句に師の性器の中に入れられ、もはや人間の可視すら叶わぬサイズで、精子に抱かれてしまった。
それだけじゃない。私は、それに快楽を得ていた。悦んでしまっていた。
そして、師匠の愛人にまで、えっちなことされたのに、いっぱいいっぱい、何度も絶頂して……。
常軌を逸した今日の出来事が、那月の中を巡り、那月はぐらりと眩暈を感じる。
カチリ、と電気ポットが湯を沸かす音を鳴らし、昂輝が振り返る。
「お湯できたよ。那月ちゃん、何、飲みたい?」
そして、昂輝が、驚いて目を見開いた後、那月を覗き込む。
「どうしたの、那月ちゃん」
那月は、再び、ぼろぼろと涙をこぼしていた。
「う……、ぅう……っ、ごめんなさ……っ、昂輝く……っ」
頬を涙で濡らす那月の両腕を、昂輝がそっと支え、ローテーブルの傍へと座るよう促す。
そして、那月をやさしく抱きしめた。
昂輝の暖かな体温を、服越しに感じる。
「こう……っ、きくん……っ」
「もう大丈夫だよ。僕も此処にいるから」
昂輝の声が身体に沁み込んでいく。那月は、ぎゅ、っと昂輝の服を掴んだ後、ちらりと昂輝へと顔を向ける。
微笑む昂輝が、そっと身体を離した時だった。
背後のソファーベッドに昂輝の腕が当たり、ドサリと音を立てて、置いたままの那月の布鞄が床へと落ちた。
「あ、ごめんね落としちゃった、中身、大丈夫だったかな」
昂輝が後ろを振り返り、床に落下した布鞄に手を伸ばす。
茉莉の車から降りた時に持たされた布鞄だ。大したものは入っていなかったはず。
那月は座り込んだ姿勢のまま、身体を傾け、背を向ける昂輝を覗き込む。
そして、背筋が凍った。
昂輝が伸ばそうとしている手の先に、那月を縮めた球型のチョコレートの箱が、中身をのぞかせてひっくり返っていた。
「これチョコレート? フタ開けちゃったね、床には飛び出てないみたいだけど、大丈夫かな」
昂輝が申し訳なさそうな声をして、フタの上に落ちたチョコレートを元に戻そうとするのを見て、那月は思わず声を上げた。
「昂輝くん、それっ、──たべちゃダメっ!」
「え?」
那月が身を乗り出して叫ぶ様に、昂輝は不思議そうな顔をして振り返る。そして、昂輝に抱き着かんばかりの勢いだった那月の口元に、昂輝が、ひょいと、手元のチョコレートを当てた。
「ん、むぅっ!」
己の勢いが相まって、那月は自ら、口の中に昂輝の持つ丸いチョコレートを入れてしまう。
「んむぐぅっ、ぁ……っ」
舌に触れた途端、チョコレートが、那月の体内に沁み込むように溶けていく。
するりと、那月の唇から、昂輝の指先が離れていく。
「そんなに欲しかったの?」
昂輝が、ふふふ、と優しく笑う傍で、那月は口元に手を当て、もう自分の中に取り込まれてしまったチョコレートを感じていた。
どうしよう……。小さくなっちゃうチョコレート、また食べちゃった……。
昂輝を見れば、変わらず笑みを浮かべたまま、那月を見守っている。
那月は、そっと、口元から手を離し、昂輝を見つめる。
「あのね……、昂輝くん」
膝元に置いた手で、ぎゅっと、茉莉から借りたワンピースを握り、言葉を続ける。
「信じてもらえないかもしれないけど……、その……、このチョコレート、食べると縮んじゃうの」
那月がなんとか紡いだ言葉に、昂輝は、きょとんとした顔をする。
「縮むって、何が?」
「それは、その、……私の身体が」
「那月ちゃんの身体が、──縮む?」
昂輝が言葉を繰り返したその刹那。ドクンッと那月の身体が大きく唸る。
「きゃんっ!!」
那月は座ったまま、びくんっと飛び上がるように身体を震わせた後、昂輝の言葉に従うように、その身体を縮め始めた。
「ぁあぁ……っ、ひぃあぁんっ!」
しゅるしゅると、那月は、部屋中が、昂輝が、大きくなっていくような感覚を覚えながら、サイズを縮めていく。
そして、昂輝よりほんの少しだけ小さかった身体が、あっという間に、小学生程の一メートルと少しくらいの背丈にまで縮んでしまっていた。
「はぁっ、はぁ……っ、はぁ……っ」
那月は息を上げて、手元を見つめる。広げた小さな手は、茉莉から借りた紺色のワンピースに埋もれてしまっていた。ぱさり、と音を立てて、ハーフアップにまとめていた髪が、支えを無くし、那月の肩に零れる。後ろでまとめてもらっていたシュシュが滑り落ちたらしい。
今回は、なぜか、服のサイズは元のままのようだった。
ずるり、と肩からワンピースの襟元が落ちそうになり、那月は慌てて、ぶかぶかの袖越しに服を掴む。
「那月ちゃん……」
昂輝が那月の向かいに座ったまま、目を丸くして驚いた様子を見せる。
幼い子どもを見つめる大人のごとく、今の那月と昂輝には、サイズ差が生まれてしまっていた。
「あの、えっと、……これ、茉莉さんが師匠にあげたチョコレートなんだけど、師匠のところで食べさせられて、私、小さくなっちゃって、それであの……」
那月が、ぶかぶかの服に苦戦しながら、しどろもどろに説明をしていると、昂輝が大きな手を那月の小さな肩へと伸ばす。
幼い妹の着替えを助ける兄のように、昂輝は、そっと、那月の露わになった小さな肩とブラジャーの紐に、大きな那月のワンピースの首襟を被せた。
「本当に小さくなってるね」
昂輝は、じっと、那月の大きさを見定めるように見つめた後、口を開く。
「今日、先生のところにいたんだね。こんな小さくなってたの?」
問われ、那月は、子どものように小さな身体で、首を横に振る。
「ううん、もっと小さく縮んでたの」
「──もっと縮むって、どのくらい?」
昂輝の言葉に、再び、那月の身体が、ビクンッと震えあがる。
「ぁっ、まって、昂輝くん、ひぃあぁんっ!」
那月の叫びもむなしく、那月の身体は速度を上げて、更にそのサイズを縮めていく。
ぶかぶかの服は、那月を飲み込むように大きくなり、那月はその重さに耐えかねて、服の下にどさりと倒れ込む。それでも、那月の身体は、縮小の速度を停めなかった。
「いやっ、だめ、昂輝くんっ、停めて、私、昂輝くんの言葉で小さくなっちゃうの!」
那月が、紺色の巨大なワンピースの下で、必死で叫んだ声は、まだ昂輝には届いたらしく、昂輝の困惑した声が聴こえてくる。
「僕の言葉? 僕が言えば、那月ちゃんが縮むのが止まるの?」
応えるように、那月の身体はようやく縮小化を停止する。
那月の身体は、十センチほどにまで小さくなってしまっていた。
紺色のワンピースは、もはや舞台の幕ほどの巨大な布と化していて、那月はもぞもぞと四つん這いになり、暗がりの中、出口を探す。
身体にたすき掛けのように絡まる長い紐が進路を塞ぐ。茉莉から借りた赤いブラジャーの肩紐で、明かりの少ない、重い布の下で那月が苦戦していると、突如、布が持ち上がり、光が生まれる。
「ぁ……っ」
昂輝の大きな手のひらが、那月の巨大なワンピースの首襟から覗くのが見えた。
ゆっくりと、広げられた手が、那月へと近づいてくる。
ドキドキと上がる鼓動が身を包む。大きな指先が、そっと、巨大なブラジャーに絡まったままの那月を持ち上げた。
紺色のワンピースの布が取り払われ、那月の小さな身体は、部屋のLEDの灯りに容赦なく照らされる。
那月はブラジャーの半球型のカップに座り込み、肩紐を身体に巻き付けた状態で、昂輝の手のひらの上で、十センチの裸体を曝け出していた。
かああああっ、と那月は、小さな身体を恥ずかしさで火照らせる。
どうしよう、なんで服は大きいままなの。昂輝くんの前で、服、脱げちゃった……。
那月は、絡まったブラジャーの肩紐の上から、両手を胸元でクロスさせ、両脚を寄せる。恥ずかしさと情けなさで泣きそうになっていると、昂輝の大きな指が、那月へと伸びる。
「昂輝く……」
那月の小さな声を遮るように、昂輝の大きな人差し指が、那月の口元をかすめ、那月の小さな胸元に到達する。
交差させた那月の両手を、昂輝の大きな指先は簡単に引きはがし、那月の胸元に絡みつく、大きなブラジャーの肩紐へと爪先を引っかける。
「あ、あの……っ」
那月が小さな声を上げる間も、昂輝の指先は動きを止めることなく、那月に絡まった肩紐を解いていく。
はらり、と那月を纏う大きな肩紐が全てなくなったところで、那月は、昂輝の親指と人差し指に、そっと腰を摘ままれ、上空へと持ち上げられる。
茉莉から借りた茉莉の赤いブラジャーが、ぼとりと、昂輝の手から落ち、床に敷かれた紺色のワンピースを僅かに動かした。
那月は、昂輝の広げた左手に足を下ろされるも、昂輝の大きな右手は、那月の腰元を掴んだままだった。
十センチの身体の身とはいえ、昂輝の大きな指先と手のひらが、腰と足元に直に触れている。おまけに、那月は今、一糸まとわぬ姿だった。
那月は、小さな片腕を、もじもじと胸に添わせ、もう片方の手を下腹部に当てる。
「よかった。止まったみたいだね。……先生のところで、このくらいになってたの?」
「……うん、……このくらいの時もあった」
本当はこれでも大きなくらいだったが、元に戻る方法を先に伝えなければと、那月が言い淀んでいると、昂輝が少し悩む様子を見せた後に、口を開く。
「服、どうしてたの」
那月は、昂輝に腰を掴まれたまま、顔を上げて、大きな昂輝の瞳を見つめる。
「あのっ、その、師匠のときは、服も一緒に小さくなってたの。でも、あの……、途中で、もっと小さくされた時に、破れちゃって、それで……」
勢いをなくしていく那月の言葉を受け取るように、昂輝が言葉を続ける。
「じゃあ、……酷いこと、されたの?」
那月がビクッと身体を震わせると、それを取り消すように、那月を乗せていた昂輝の大きな手が、那月の小さな全身を包み込む。
「ふぁ……っ、こ、昂輝く……っ」
那月の小さな両腕のガードは簡単に意味をなくし、那月は、ぴたりと十センチの全身を昂輝の大きな手のひらに添わしてしまう。
十センチの身体、全身に、昂輝の手のひらの温度を感じ、ぞくぞくと身体を震わせる。
私、今、昂輝くんに、全部、包まれてる……!
今日一日で、小さな身体に叩き込まれた快楽が、再び騒ぎ出しそうになり、那月は、必死で目を瞑り、ぶんぶんと小さな頭を横に振る。
そして、昂輝を見上げる。
今日のこと、ちゃんと説明して、昂輝くんに謝らなくちゃ。
「昂輝くん、私……っ、ごめんなさい、……っ、今日、──ひゃぁあんっ!」
説明しようとした矢先、那月は、小さな身体に電流が流れるような刺激を受け、昂輝の手の平の中で、エビぞりになる。昂輝の大きな手が、ゆるゆると動き、指と指の間に、那月の柔らかで小さな胸が、巻き込まれるように挟まれていた。
「ぁっ、ぁあっ、こ、昂輝、く……っ、あぁあんっ」
昂輝の指が気まぐれに動き、指と指に挟まれた那月の胸が、ぐにぐにと形を変え、絞り出されるように胸の先端は尖りを帯び、小さな桃色が存在を主張していく。
足の付け根の横まで真っすぐにおろした両手や、手のひらから辛うじて飛び出ている両脚を、昂輝の手のひらの中でバタバタと動かすも、ビクともしなかった。
那月の虚しい抵抗で擦れる下腹部は、ヒクヒクと潤いを見せ、那月は益々、焦りを覚えていく。
小さな頬を紅潮させ、荒く息をする那月の小さな顔に、昂輝の人差し指が近づく。
昂輝の指の腹が、那月の乱れたロングヘアを頭上から、ぷにと撫でた後、那月の小さな顔をそっとなぞる。
「先生にも、こんなことされたの?」
昂輝の声が頭上から降り、那月は大きな快楽の中で、目に涙が浮かんでくる。
「はぁっ、ぁあっ、昂輝くんっ、ごめ、なさ……っ、わたし、ひぃあぁあんっ、あぁあんっ!」
言葉を紡ごうとするも、小さな身体に次々と快楽が襲ってくる。
昂輝の大きな手のひらは、やわやわと、那月の全身を愛撫するし、小さな胸は指と指に挟まれたまま、ぐにぐにと先端を刺激する。昂輝の指の腹は、気まぐれに、隙間から那月の小さな鎖骨や、腰、脚に触れていく。
那月の十センチの小さな身体は、大きな快楽で、くらくらと視界を白ませていく。
「んぁっ、はぁんっ、昂輝くんっ、昂輝くんっ! 私、私……っ、あぁあぁ、だめ、昂輝くんっ!」
那月が、ばたばたと小さな両脚を、昂輝の手のひらの隙間から動かしていると、ふいに手のひらが少し緩む。反動で少し大きく開いた脚の間に、昂輝の大きな指が滑り込む。
「ひぃ……んっ……!!」
くちゅり、と小さな水音を立てて、昂輝の爪先が那月の割れ目を刺激し、那月は、小さな身体をピンッと反らし、小刻みに震えあがる。
「ぁ……、あぁ……、ぁう……、はぁ……んっ……」
「気持ちいいの? 那月ちゃん」
昂輝は優しい声を掛けながら、大きな指先を、ゆっくりと前後に動かしていく。
「昂輝く……っ、ふぁ……っ、あぁ……っ」
那月は、昂輝の指の動きに従い、十センチの身体を前後にカクカクと揺らされていく。
ぐらりと、那月を包む手のひらが後ろへ傾いていく。
昂輝の手のひらは、ぽすんと、ソファーベッドに乗せられ、那月は、昂輝の手のひらの上に寝転がる体勢のまま、昂輝の大きな指先に割れ目を揺らされていく。
自室のベッドの上、見慣れた天井を背に、大きな昂輝が小さな那月を覗き込んでいる。
熱を帯びた目で、裸の自分を見つめて。
こんな状態で、こんな日を迎えるなんて。
那月が手のひらに収まる程にまで小さくなっても、昂輝の触れる指は、泣くほどに優しい手つきだった。
那月の小さな身体は、快楽に取り込まれていく。
くちゅり、くちゅん、くちゅんっ
「ひぅっ、あぁあっ、はぁんっ! 昂輝くんっ、昂輝くんっ!」
昂輝の大きな手のひらの上で、那月の十センチの小さな身体は、ドッと汗ばんでいく。
「私っ、イっちゃう、あぁんっ、昂輝くん、はぁんっ、あぁあ、あぁあんっ!」
那月は、小さな両脚で、昂輝の大きな人差し指を、ぎゅっと挟み上げる。
小さな腰を浮かし、ぐりぐりと、昂輝の指先へと押し付け、生まれた欲にままに振る。
「あぁあぁああっ、イクぅ、イクぅーッ! 昂輝くんっ、あぁあんっ、はぁあっ、あぁああああああああああっ!!!!!」
大きな昂輝の手のひらの上で、那月は、絶頂に達した。
「はぁっ、はぁ……っ、はぁっ……」
那月が、昂輝の手のひらの上に仰向けで寝転がったまま、大きな絶頂の余韻で荒く息をする。
呼吸のたびに、那月の尖りを帯びた先端を持つ胸が、忙しなく上下に動いていた。
全身が汗ばみ、小さな顔にはりついた那月のアッシュグレーの髪を、昂輝の指先が、そっとかき分ける。
「大丈夫? 那月ちゃん」
昂輝が心配そうな顔をして、那月を覗き込む。
那月は、昂輝のこれまでと変わらぬ優しい様に、くしゃりと顔をゆがめ、昂輝の大きな指に小さな両手を絡める。
「……うぅっ、ふぁ……っ、昂輝、くんっ」
ほろほろと、小さな涙を昂輝の手のひらに落とし、昂輝の人差し指に抱き着く。
「那月ちゃん……、ごめんね、痛かった?」
昂輝の声に、那月は首を横に振り、顔を昂輝の指へとうずめる。
「ごめ、なさいっ……、昂輝くんっ……、私、わたし……っ、いっぱい、いっぱい、師匠の家で、……っ、えっちなこと、しちゃったの……っ、昂輝くんがいるのに、私……っ」
昂輝の指に抱き着きながら、那月は小さな身体を震わせていた。
「ごめんなさい、ごめんなさい……っ」
「那月ちゃん……」
「小さい身体で、師匠や茉莉さんに、いっぱい……っ」
「茉莉さんも?!」
昂輝が少し驚く声を上げた後、人差し指に絡みつく那月の小さな頬に、親指の腹を添わす。
小さな涙をぬぐった後、那月に視線を合わせる。
「那月ちゃん。……無事でよかったよ。怖かったよね、もう大丈夫だよ」
昂輝が手のひらを自身の大きな頬に近づけ、小さな涙を流す那月に頬を寄せる。
驚き、涙を浮かべたまま昂輝を見つめる那月に、昂輝は言葉を続ける。
「本当に無事でよかった。……僕、気付けなくてごめんね。あの時、先生のところにいたんだよね」
昂輝が顔を上げ、辛そうな顔をする。
「そんなに謝らないで。助けられなくてごめん。もう大丈夫だからね」
小さな那月を撫でた後、昂輝が口を開く。
「僕は、那月ちゃんのこと、好きだよ」
「昂輝くん……」
昂輝は、涙で濡れた小さな那月に、そっと、大きな唇を寄せた。
昂輝の大きな唇が、那月の小さな口と頬に触れる。今、口を開けて舌を伸ばされたら、首元や鎖骨を簡単に舐められそうだ。そんなサイズ感の狂ったシミュレーションが、頭に瞬時に巡り、那月は、ぞわりと身体を震わせる。それは、恐怖による震えではなく、期待めいたものだったが、昂輝の大きな口付けは、すぐに 那月から離れた。
昂輝は、那月を、そっと、大きなソファーベッドの上に置くと、視線を自身が座る床へと移す。
「那月ちゃん。元に戻るのって、どうすればいいの? さっき、その大きさになったのは、僕の言葉に反応するとか聞いたけど……」
取説とかあるのかな、とチョコレートの箱へと手を伸ばしかける昂輝から、那月は目が離せなかった。
トクン、トクン、トクン、と。小さな身体は、背丈に合わない程に、大きな熱を放っている。
昂輝は優しく那月に触れて、那月を責めるどころか、介抱していて。那月の中に、嬉しいとか、大好きとか、今日身体を縮められるまでに抱いていた普通の感情が溢れていく。
その一方で。
コクン、と、那月は、小さな生唾を飲み込む。
──足りない。……もっと、いっぱい、……昂輝くんに触れたい。
小さな身体は、満たされない熱欲で、那月に鞭を打っていた。
「……っ、……──昂輝、くん」
那月の小さな声に、昂輝が、ひょいと顔をソファーベッドに小さく座り込む那月へと向ける。
手元には、チョコレートに備え付けられていたらしき、小さな説明書がもたれていた。
「那月ちゃん? どうしたの」
澄んだ綺麗で大きな瞳が、小さな那月を捕らえている。
那月はその目を見つめたまま、口を開いた。
「私……、小さな身体のまま、昂輝くんと、──えっちしたい」
大きな目を見開いて驚く昂輝に、那月は小さな全身を火照らせて、昂輝へと身を乗り出す。大きなソファーベッドのシーツがわずかに音を立て、那月の小さな胸が、小さく揺れる。
「私、小さくなってから、身体がいっぱいえっちになってるの。でも、もう、昂輝くん以外の人に触られたこと、思い出したくない」
那月の言葉に、昂輝が辛そうな顔をして、那月へと手を伸ばす。
その大きな手に、那月は抱き着く。
「昂輝くん。……いっぱい、触って」
昂輝の大きな唇が、那月の小さな胸元に触れ、那月は昂輝の手と顔の狭間で、小さく跳ねる。
「はひゃぁんっ」
その顔は、快楽で歪みきっていて、はしたなく広げた小さな両脚は、ぶるぶると震えていた。
「大丈夫? 痛くない?」
昂輝が心配そうな声を上げる一方で、那月は緩みきった頬で、へにゃりと笑い、声を上げる。
「いいのっ、気持ちいいの、おねがい、もっとキスして」
那月の淫らな声に、昂輝も次第に遠慮を無くして、小さな那月に舌を伸ばす。
べろり、と那月の身体を唾液で濡らし、その刺激に合わせて、那月は甲高い嬌声を上げる。
「あぁあんっ! 昂輝くんっ、気持ちいいよおっ! あぁんっ、あはぁんっ!」
大きな舌は、小さな那月の胸をへしゃげるように舐めてから、Mの字に広げた脚の間に達する。とろとろと愛液を零す蜜壺に、昂輝の舌が全体を包むように達し、那月は狂ったように悦びの声を上げる。
「はぁあぁああんっ!! イクうぅううっ! 昂輝くんっ、昂輝くんっ!! すき、好きっ!! 那月、イっちゃううう、あぁぁああああぁあんっ!!!」
ちゅぶ、ちゅく、ちゅぅうう。昂輝の唾液と那月の愛液が混ざる水音が響く。
「はひぃい、ひぃいんっ、あぁあぁひぃいいい、イグっ、イクぅううっ、あぁああ、あぁあああああああああああっ」
那月は、小さな身体を、カクカクと何度も跳ね上げ、昂輝の手のひらと顔の間で往復し、絶頂する。
液の糸を引いて昂輝が口を離す。手のひらで乱れまくった那月を、熱にうなされたような顔で見つめている。
那月は、絶頂の余韻を纏いながら、昂輝の顔を見つめる。
昂輝くんも、私を見て、そんな顔、してくれるんだ……。
那月は、手のひらの上で、へにゃりと笑う。
「昂輝くん……、昂輝くんのことも、私、気持ちよくしたい……」
那月の言葉に、昂輝は、ごくりと唾を飲む。
少し迷う様を見せた後、那月を乗せた手のひらが、ゆっくりと、昂輝の座り込んだ膝元へと近づく。
「……ッ、いいの?」
昂輝が、呼吸の合間で尋ね、那月はうなずく。昂輝の空いた手が、ズボンの留め具に伸びる。ゆっくりファスナーがおろされ、窮屈そうに下着におさまっていた熱源が、昂輝によって取り出される。
「わぁ……っ、……大きい」
那月は、思わず、うっとりとした声で、昂輝の手のひらから身を乗り出し、昂輝の足へと小さな手をつく。
ドクドクと血脈を震わせ、そそり立つ昂輝の陰茎は、今の那月よりも大きい。
那月は、四つん這いで、昂輝の下着の布の上を進み、熱くそびえ立つ昂輝の陰茎に近づく。
「ドクドクしてる……」
那月は、四つん這いのまま、昂輝の性器へと、そっと手を伸ばし、小さな手で触れる。
「……ッ、……那月、ちゃん……」
昂輝の声に、那月は四つん這いの体勢で、ちらりと顔を反らす。
欲を宿した目で、荒く呼吸をする昂輝が、那月を見おろしていた。
那月は、へらりと満足気に笑った後、ゆっくりと身体を起こし、昂輝の陰茎へと抱き着いた。
「~~ッ、な、つき、ちゃんっ」
ビクリと昂輝が身体を震わせる。那月は、夢中で自分より大きな陰茎にしがみつく。
ドクンドクンと、全身に、陰茎の血脈を感じ、那月を揺らす。
あんなに優しく触れてきた昂輝の中に、こんな欲の塊があるなんて。それを独り占めできているなんて。嬉しくてたまらなかった。
「うれしい……っ、昂輝くんのおちんちんっ、触れられるなんて、うれしいよお」
那月は、唸る陰茎に、小さくキスをする。大きな血管の形を唇で確かめるように、何度も口付けを繰り返し、小さな両手で側面を何度もなぞり上げ、抱きしめる。
「はぁんっ、あぁ……っ、昂輝くんのおちんちん、あったかくて、気持ちいいよお」
那月は、ぎゅっと、大きな陰茎を抱え込み、陰茎に自身の胸を何度も擦り付ける。
上下に胸を動かし、陰茎の熱と血管の凹凸に、うっとりとする。
「あぁんっ、これ、きもちいいっ、昂輝くんっ、きもちいいよおっ」
那月は、小さな手で、きゅっと、昂輝の陰茎を摘まみながら、胸を執拗に擦り付ける。
「ぁっ、はぁっ……っ、那月ちゃんっ……」
「昂輝くんの大きなおちんちん、ゴリゴリしてて、きもちいのおっ」
那月は、昂輝の陰茎に小さな腕のみならず、両脚まで絡ませる。
両手、両足で陰茎に絡みつくと、再び、十センチの小さな身体を上下へと動かす。
カリの部分に両手を添え、発情しきったメスの顔をして、那月は、自身より大きな陰茎相手に、腰を振り続ける。
「ぁんっ、ぁんっ、あんっ、あんっ! 昂輝くんっ、昂輝くんっ! イクっ、イっちゃう! 那月、昂輝くんのおちんちんで、イっちゃうううっ、あぁぁんっ」
「ハッ、はぁっ、那月ちゃんっ……、僕も……、イきそうっ」
昂輝の大きな両手が、那月を陰茎ごと包む。そして、より激しさを増して、上下へと揺らされる。
「ひぃあぁぁああぁぁあああっ、しゅごい、あぁあぁあああ、昂輝く……っ、はあぁあぁぁああんっ!!」
「那月ちゃんっ、あぁっ」
「イクぅうう、イクぅううう!! あぁぁああああああああああああっ!!!!!!!!!!」
那月の絶頂の最中。ドクドクドクと、那月の抱え込んだ陰茎が、ひと際大きく震えあがる。
そして、白い熱液が那月に降り注いだ。
「ひぁあぁあああああっ!!」
ドプドプと、暖かな液体が、那月の小さな顔を濡らしていく。
とろとろと、昂輝の両手の中を伝い、那月の全身を纏っていく。
「あぁあ……」
那月は、きゅるりと、小さな下腹部を疼かせる。
小さな全身を、昂輝の精液に浸されたことに、確かな悦びを感じていた。
それは、那月の理性が、快楽に振り切れた瞬間でもあった。
「……はぁっ、はぁ……、……ッ、ごめん僕、……汚しちゃった」
昂輝が、自身の精液に濡れた両手を陰茎から引きはがし、両手の中に寝かせた那月を慌てて見下ろす。
「那月ちゃん、本当ごめん……っ!」
しかし、両手の中で精液まみれの那月は、頬をゆるませ、幸せそうな顔を浮かべる。両手を広げ、しげしげと、精液で濡れた自身の小さな手を見つめている。
「うれしい……。昂輝くんと大きなえっち、しちゃった……」
とろんとした目をして、そう言った後、那月は、精液で濡れた身体をゆっくりと起こす。
「昂輝くん……、那月、もっと、小さくなりたい」
「え?」
「もっと小さくなって……、昂輝くんのおちんちんの中に、入ってみたいの……」
熱にうなされるような顔で、へらりと笑いながら、昂輝を見上げる。
「おねがい……。那月のこと、もっと小さくして……」
手のひらの上で、快楽に溺れ切った目をする那月に向かって、昂輝は驚きの声を上げる。
「僕の中って……、どれだけ小さくなるつもりなの? そんなの危ないよ、絶対駄目だよ、那月ちゃん」
「大丈夫だもん……、那月、ちゃんと戻ってくるから。昂輝くんの精子に運んでもらうから……」
那月は、くらくらと大きな快楽に溺れながら言葉を紡ぐ。強いアルコール漬けにでもされたかのように、視界もろれつも不安定だったが、強い快楽への渇望だけは消えなかった。
「昂輝くんの中に、那月のこと、入れてぇ……」
精液まみれの小さな身体で懇願する那月に、昂輝は、数回瞬きをして見つめた後、少し目を細めて、口を開く。
「……、先生の家でも、同じことされたの?」
昂輝の声に、那月は、こくんと小さくうなずき、ほぼ本能のまま、言葉を紡ぐ。
「那月……、昂輝くんがすきだから、昂輝くんの精子とえっちする」
昂輝の大きな両手が、少し震えて那月を抱え込んだ後、再び那月を陰茎へと添わす。
陰茎にしがみつく十センチの那月を、指の腹でひと撫でした後、昂輝は口を開く。
「那月ちゃん……。──縮んで」
ドクンッと那月は、小さな身体を震わせた後、身体を縮ませていく。
「ひゃうっ、はぁんっ、あぁああああああああっ」
しがみついた陰茎が、どんどん大きくなり、抱き枕のように抱き着いていたのが、側面にはりつくような形になっていく。
「あぁあぁあああっ、私、縮んでいく……っ!」
那月は、灼熱のように身体を熱くさせながら、身体を縮ませていく。
縮み続ける那月を、昂輝が二本の指でつまむ。
その間にも、那月はサイズを縮小させていくので、昂輝は、人差し指の腹を、くるりと上へ向け、その上に、小さな小さな那月を乗せた。
「昂輝くんっ、昂輝くんっ!」
指の腹の上で、ちまちまと蠢く那月を、昂輝が見つめる。
慎重に指を、陰茎の先端へと近づける。
トン、と先端に指先が着地した。ただそれだけの行為だが、既に数ミリ単位にまで身体を縮めていた那月には、大きな振動と化していた。
「きゃああああああっ」
縮むのを停めない微小な身体は、昂輝の指の腹から簡単に投げ出される。
そして巨大な穴の中へと落下していった。
「きゃあぁあぁあああぁあああっ!!」
那月の視界の先には、今、微小な那月が落ちた陰茎の穴が見えていた。
大きな光を漏らす穴が、どんどん小さくなっていく。那月の視界はノイズがかかるように光りを失い、暗闇の飲まれていく。
那月は、自分が落下しているのか、流されているのか、身体がまだ縮み続けているのか、分からなくなり、ぎゅっと、一度、強く目を瞑る。
息は出来ている。ふらふらと、両脚が、揺れていて、まだ自分が、どこかへと移動しているのが分かる。
今の那月は、どのくらいの大きさなのだろう。
そんなことを考えていると、背中に柔らかな衝撃を受ける。
「ひゃうううんっ!」
那月は思わず目を開ける。那月の小さな身体は、淡い光を放ち、辺りを照らしていた。大きな肉壁らしきものにぶつかり、反動で小さな身体が弾き飛ばされている最中だった。
「きゃあああああ」
那月は放物線を描いた後、ぽすんと、肉壁の床にうつ伏せで着地する。
床、といっても、ここが本来の下になるのかどうか分からない。
「ん……、うぅんん……」
那月が、そっと目を開けようとした刹那。
「んむぐぅう!?」
ドムンッと、那月の小さな口に、何かが入り込んだ。
目を開ければ、大きな大きな精子の先端が、那月の口の中に突っ込まれていた。
「ん、んんん-っ!!」
大きなロールパンを、無理やり押し込まれたかのようなサイズ感だった。
すっかり、精子と対角と言えるほどのサイズにまで縮んでしまったらしい。
那月が暴れる精子の尾を掴み、なんとか口からとりあえず離そうとするも、力強い精子は、諦めずに那月の咥内を犯していく。
「んぅっ、んんんっ、んむぅーっ!!」
那月は、力を入れるべく、うつ伏せで寝そべったままだった身体の膝を立てる。
必然的に、尻を突き出すような格好となった瞬間だった。
ぞわり、と臀部に刺激が走り、那月は、微小な身体を跳ねあがらせる。
「んひゃうぅううんっ! あぁあんっ!!」
あまりにも激しく、身体が跳ねあがったせいか、那月の口から精子が抜け出す。
身体を反らして背後を見れば、大きな精子の先端が、那月の尻を撫で上げていた。
それだけではない。
無数の精子が、那月をめがけて、こちらに向かってくるのが視認できた。
「ぁ……っ」
きゅるり、と那月は下腹部が疼くのが分かった。
大量の精子に向かって、突き出した臀部は、ひくひくと震え、期待するメスの蜜壺を示しているかのようだった。
来る……っ、きちゃう……! 昂輝くんの精子が、いっぱい……。私のところに。
那月の小さな蜜壺は、とろりと愛液を垂らし、肉壁の床に乗せた柔らかな胸は、ぴくぴくと、先端を尖らせた。
こくん、と小さな唾を飲み込むと、那月は、ふるり、と自らの尻を振った。
「……っ、き、来て……っ。昂輝くんの、精子さんたち……!」
飢えた獣のように、昂輝の精子が、一斉に、微小な那月に群がった。
「はぁああああああああああんっ!!!!!!!! んぶふむうううんっ、はひぃいいい、はぁあぁああんっ、ふきゅあああああああああ、んむうう、んむううう、ふひぃいいいいん!!!!!」
どちゅどちゅどちゅどちゅ、ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ!!!
激しい水音と共に、那月は、無数の精子に犯され続けていた。
ここに辿り着いた時に見えていた肉壁も、今はもう、大量の精子で見ることが叶わない。
那月の視界は、途方もない程の巨大な群の精子に囲まれ、それらの精子に次々と抱かれ続けていく。
「あぁあぁあんっ! んひぃいいい! イクうう、んんん、んむうううっ、ふひゃぁああああんっ!! あぁああああああああっ!!!!!!!」
ばちゅばちゅばちゅと、膣の中で昂輝の精子が暴れ狂う。嬌声を上げる那月の口に、別の精子が入り込み、咥内を犯す。耳や脇、胸の狭間、首元。小さな那月の身体中を、精子が隙あらば入り込み、激しい愛撫と化す律動を繰り返す。
「ひぃいいんっ! ひぃいいんっ! 激しいよお! あぁんっ、あぁあんっ、んふぶううう、んむう、んむぐぅううっ!!」
尻穴にまで入り込まれ、那月は腰を左右に振り、逃げ腰になるが、体勢が変わったことを鋭く嗅ぎつけた他の精子が、既に入り込んでいる先の精子にも構わず入り込み、那月はますます、余裕をなくしていく。
那月の膣穴や尻穴からは、精子の細長い尾がいくつも飛び出て、激しく蠢いている。
「あひぃいぃんっ! あぁあんっ!! どんどん入ってくるっ! こんなにいっぱい、那月、入らないよぉおお!! あぁあぁああんっ!!!」
ぷくりと、精子の頭部で、下腹部を膨らませながら、那月はめちゃくちゃに揺さぶられる。
無数の精子の群れで出来た球体。その中心部に放り込まれた小さな小さな那月は、ガクガクと雄々しい本能の欲塊に突かれていく。
普段の優しく紳士めいた昂輝からは、考えられない程にかけ離れた、荒々しい精子の集団だった。
あの昂輝くんが、こんなに激しい精子を持ってるなんて。
那月は、めちゃくちゃに抱かれながらも、不思議と興奮を覚えていた。
昂輝自身も知らないであろう昂輝の中で、昂輝の欲の塊に犯されている。
自身が、昂輝と一体化できたような錯覚すらして、堪らなかった。
「昂輝くんっ! あぁんっ!! ああぁああんっ!! んむうぅうっ、んちゅうぅううっ、はぁうぅ、あぁあぁぁあんっ! 那月っ、昂輝くんの精子で、いっぱい、イっちゃうううう!! あぁああああああああああああっ!!!」
那月が、快楽に満ち溢れ、うれし涙を浮かべながら、大量の精子の群れの中で絶頂していく。
もう何度目の絶頂になるかも分からなかった。
けれど、精子の激しい抱擁も、那月の欲求も、まったく衰えることはなかった。
人間の髪、一本の太さにすら満たない小さな塵ゴミ程の大きさにまで縮んだというのに、那月の身体は、火が付いたかのように欲熱を発し、ちっとも落ち着きをみせない。
下腹部を歪に膨らませ、無理やり、我先にと入り込む巨大な精子を、那月の膣は、貪欲にきゅんきゅんと吸い付き受け入れる。マイクロサイズにまで縮んでしまった那月は、精子の集団の上に置いた腰を浮かせ、妖麗にグラインドさせていた。
「はぁっ、はぁんっ! 私ッ、全然、えっちなのおさまらないっ! あぁあぁんっ、んちゅっ、むぐぅううっ! 私、おかしくなってるよぉおお! あぁはぁぁあああんっ!!」
精子に跨り、何匹もの精子が突っ込まれた秘部を曝け出したまま、那月は小さな身体を快楽で揺らす。
柔らかな胸が、振動に合わせて、上下に激しく揺れ動き、食らいつくように、また別の精子たちが那月の胸に巻き付いた。
人の域を超えたサイズに縮んだだけでなく、雄の欲液に浸されて、那月の人としての感性が壊れてしまったのだろうか。本能のままにメスを求める精子のように、那月は、ひたすら永遠に、周囲の雄を欲するメスと化してしまっていた。
でも、この精子は……、全部、昂輝くんの精子……。
自分と変わらぬほどに大きな精子とぎゅうぎゅう詰めにされた那月が、その中で、へにゃりと笑う。
微小な身体が再び、熱を上げていき、大量の精子に己の場所を指し示していく。
全部、全部、昂輝くん……。私、こんなにいっぱいの昂輝くんと、えっちできるんだ……。
「昂輝くんっ! いっぱいいっぱい、私のこと、えっちしてぇ……っ!」
那月が発情したメスの顔を浮かべ、精子の群れの中心で、うねうねと腰を動かす。
すぐに精子の集団が、小さな那月へ集中砲火を始めた。
「んむううっ、んひいいい、あふう、あはぁああん、おひぃい、おひいん、あっひゃひぃいいん!!!」
昂輝の精子は、次々と那月の周囲に集まっていく。
少しでも、小さな那月のどこかに触れようと、その密度は増す一方だった。
球体を帯びた精子の群れは、少しの隙間も見当たらない程に、ぎちぎちに詰まっていく。
那月は、その中心部で、マイクロサイズの身体を、めちゃくちゃにされていた。
「ふひゃぁあぁああ、あはぁぁああんっ、おひぃいんっ、あぁあぁひぅああああああっ、イクううううっ」
全身を精子の頭部と尾が、那月の肌をなぞり上げていく。
咥内も膣も、アナルも、耳すらも。那月の中へ入り込めるところすべてに、昂輝の精子が何匹も入り込み、那月に律動を与えていた。
小さな身体を大の字に広げられ、好き勝手に揺さぶられながら、那月の瞳はあまりの快楽で焦点が定まっていない。けれど、その顔はメスとしての悦びに満ちていた。
「昂輝くんっ、昂輝くんっ! はあぁんっ、大好きっ、大好き!」
那月は、目の前に連なる精子を、束ねるように抱き着き、嬌声を上げる。
やがて精子は小刻みに震えだし、共に敷き詰められた那月も、身体を揺さぶられる。
「あぁあぁ、あぁぁあっ、あぁんっ、なに、ひゃぁあんっ!!」
ぶるぶると震わせられながら、那月は、小さな身体が桁違いの快楽の階段を上りだしていることに、本能的に悟る。
「ぁあぁっ……、待って、はぁっ、なに、か、来ちゃうっ……! 私、ひぐぅっ!!」
微小な身体を汗ばませ、精子だらけの空間で、那月が背を反らしていると、震える精子が急激に、暴れ出す。
「ふぁあぁぁぁあんっ!! いやぁああっ!! こわれる、あぁあひぃいんっ!!!」
どちゅんどちゅんどちゅん、と水音を立てながら、那月は、巨大な精子の群れに高速で運ばれていく。
「あぁぁああんっ!! イクうッ、来ちゃう!! 私、こんなに小さいのにっ、精子でイっちゃう!! 昂輝くんの精子でイっちゃうのおお!! んむうううっ!! 昂輝くんっ、昂輝くん!!! イク、イクイクぅー!!!」
高速で精子と共に流されながら、那月は腰を振り、悦びの涙を流す。
もはや、自分が精子に犯されているのか、ただ、精液と共に体内を移動しているのか、分からなかった。
自分に覆いかぶさる精子の束に、那月はしがみつき、無我夢中で鳴き叫ぶ。
「あぁあぁっ!! ひぎぃいい! ふひぃいいぃんっ! もう、らめぇえぇえ!! あぁんっあんっ、あんっ、はぁんっ、イクイクイクっ、イクぅううううっ!!! あぁぁぁああああああああああああああああっ!!!!!!!!」
精子の集団の中心で、那月は視界がブレる程に、激しい高速で、上下にシェイクされる。マイクロサイズの身体、全ての細胞が、快楽に泣きわめいているかのようだった。
那月は甲高い嬌声を上げ続けながら、やがて意識を手放していった。
*
優しく自分を呼びかける声がして、那月は、そっと目を開ける。
心配そうに自分を覗き込む昂輝が見えて、那月は、ハッと意識が冴えわたる。
那月は、自室のソファーベッドに横たわっていた。服は着ていなかったが、薄手のタオルケットが掛けられていて、那月を見つめる昂輝も、部屋も、全て、見慣れた大きさだった。
「良かった……、無事で」
「昂輝くん……」
那月が上半身を起こすと、昂輝が、ギシリとベッドを軋ませ、那月に顔を近づける。
「ちゃんと外に出して元に戻せたけど、那月ちゃん、意識を失ってたから」
昂輝が泣きそうな顔をしながら、那月を優しく抱きしめる。
「僕の中で、怪我とかしたんじゃないかって心配で……」
那月の肩に顔をうずめて、そう言う彼に、那月は、慌てて声を上げる。
「私、大丈夫だよっ、あの、ありがとう、昂輝くん」
顔を上げて那月を見る昂輝を、那月は、少し照れながら、上目遣いで昂輝を見上げる。
「そのえっと……、……昂輝くんの、おちんちんの中、気持ち良かったよ」
素直に伝えた後、昂輝が、恥ずかしそうに頬を染めて一瞬、目を反らすのを見て、那月は、ようやく己の言葉の内容のすごさを自覚する。
ハッ、私、今、とんでもないことを言ってしまったのでは。
それはもはや今に限った話ではないのだが、那月も、ぱっと目を反らし、頬を紅潮させる。
そして、ふと、ソファーベッドの足もとに、茉莉が勝手に持たせた、身体を小さく縮めるチョコレートの箱が転がっているのを見つけた。
先程、那月が一つ、食べてしまったものの、長方形の箱の中には、まだ、丸いチョコレートが、いくつか鎮座しているのが見えた。
那月は、思わず、それを凝視する。そして、小さな身体で触れた、昂輝の大きな肌や、性器、そして体内に潜む雄々しい精子が、脳裏を巡り、貪欲な身体が、再び熱を上げていく。
「……──那月ちゃん」
「は、はいっ」
昂輝の声が聴こえて返事をすれば、ほぼ、同時に、昂輝が那月の頬に手を添え、那月をこちらに向けさせた。
眉をハの字に下げ、照れにほんのわずかな拗ねを混ぜたような目をしていた。
「……僕のこと、細胞レベルで愉しんでくれるのもうれしいけど、……僕自身のことも、もっと知ってくれる?」
那月は、少し間を置いてから、言葉の意味を悟り、わたわたと焦る。
「あのそのえっと、私……っ」
片手で申し訳程度に支えていたタオルケットを、自身に引き寄せると、昂輝が那月の手の上から、タオルケットを掴む。
「今度は、元の大きさの那月ちゃんを、ちゃんと見せて」
昂輝の優しい声に、那月は、こくんとうなずく。
那月を纏うタオルケットが、昂輝の手により、ぱさりとめくられ、那月の肌が露わになっていく。
無数の精子に抱かれ、常軌を逸した悦びを覚えてしまった身体を正すかのように、昂輝が、そっと、那月の口元に、唇を重ねた。
タゴシロー(改名)
2023-02-07 16:13:17 +0000 UTCタゴシロー(改名)
2022-10-15 04:13:46 +0000 UTCアズキャト(アズキ)
2022-10-12 00:38:51 +0000 UTC