妊娠して初めて診察を受けた日から数日。アミルは困惑していた。
6つ子という、そうそう見ることのない多胎児を身籠ってしまったアミルは家の洗面台の前に立っていた。ベランダで黒猫が頻りに鳴いていたがそんなことを気にしている余裕はなかった。猫に一瞬目を向けるが、すぐに洗面台の鏡に視線を戻す。洗面台の鏡に映る巨大なお腹をした自分を見ては溜め息をついていた。アミルは6つ子と診断されてから数日が経っても中々現実を受け止められずにいた。
「まさか6つ子だったなんてなぁ…このお腹に赤ちゃんが6人も居るのね…」
妊娠6ヶ月目にして、すでに一般的な臨月よりも大きくなったお腹を撫でながらアミルは独り言を呟いていた。
「クロトになんて言おう…6つ子なんて聞いたら絶対大喜びするわね…けど、同時に滅茶苦茶心配するわよね…」
多胎児の出産はたとえ双子であっても母子ともに様々なリスクがつきまとう。
そのため多胎児を身籠った妊婦は通常であれば管理入院を勧められる。ましてや6つ子を身籠ったのであればなおさらだ。しかし現在アミルは大きなお腹に四苦八苦しながらも自宅で過ごしていた。
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「あなたはおそらく6つ子を妊娠しています」
先生にそう告げられた後、より精密な検査によってアミルの6つ子妊娠は確実のものとなった。
6つ子と分かり先生からは当然管理入院を勧められた。アミルは先生におおよその入院費用を聞いたが、やはり決して安いものではなかった。
胎児の事を考えれば絶対に入院した方がいいのはアミルも分かっていた。アミルはしばらく考えた。お金の事、クロトや両親にかなりの心配をかけてしまう事、色々と考えた結果アミルは管理入院を断った。
もちろん赤ちゃんの事を思ってない訳ではなかった。先述した理由もあるが今のアミルは不思議にも、この先も自分の身体は大丈夫なのではないかと謎の安心感が存在していた
アミルの選択に無論先生は反対した。しかし同時に先生もアミルと同じ事を思っていて、そう思う根拠はアミルの身体にあった。
アミルは現時点で一般的な臨月よりも大きいお腹をしていたが、そのお腹には妊娠線と呼べるものが一切なく、その上お腹の皮膚はまだ十分な柔らかさを保っていた。
そして、アミルがただただ大きくなっただけだと思っていたおしりは、やはり妊娠前より骨盤が広く大きくなっていたことが分かった。仮に自然分娩での出産になっても十分に安産が見込める程の大きさだ。そんな成長をした腰周りから続く太ももは大きなお腹を十二分に支えられるほどに太く丈夫になっていた。
妊娠前は華奢な方だったアミルの身体は妊娠を機に普通では考えられないような変化を遂げたていた。
長いことこの仕事をしている先生だがこのような事例は見たことがなかった。
「まるで…」
先生は何かを言おうとしたが思い直したように口を紡いだ。
とりあえず様子を見ることにした先生はちゃんと定期的に診察を受けることを条件にし、仕方なくアミルの自宅療養を許可したのだった。
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アミルが住む部屋は2DKでクロトと2人で住むのに特に不便はなかった。しかし、今や妊娠し大きく前に突き出したお腹がアミルの私生活に影響を及ぼしていた。
トイレは今のアミルには少し窮屈になってしまい、あまり行きたくはないのだが子宮に膀胱を刺激される妊婦にとっては無理な話だった。
夕方になりキッチンで夕飯を作っていたアミル。お腹と巨乳で手元が全く見えず、そもそもお腹が突っかかって手が届かないので体を横にして料理をしていた。そうしてなんとか夕飯を作り終える。完成した夕飯はまるでオードブルのような量で料理の疲労で中々手が動かなかったが、お腹はめちゃくちゃ空いているので少しづつ食べ進める。
あれだけの料理を短時間でぺろりと食べ終え、少し休んだのち重い体をお風呂場へと運んだ。服を脱ぎ、体を洗う。1動作1動作に疲労を感じながらようやく湯船に浸かる。湯船に浸かるときに巨大なお腹と胸とおしりのせいで大量のお湯がこぼれる。湯船も今はまだギリギリ体が収まっているが、アミルはこれから先入れなくなる可能性があるのではないと不安を感じていた。
「んんっんぅ……はぁ…妊婦って大変」
そう言いながら大きく背伸びをする。お湯に浸かっている間だけは体の重さから解放される。しかもアミルはかなりの風呂好きで、まさに至福のひとときだった。
お腹が大きくになってからというもの、世の妊婦さんの苦労を日々噛みしめていた。そして入浴中は落ち着いて考え事ができる唯一の時間でもあった。
「うん…クロトには6つ子だったことは伏せておこう…今のところ普通に生活できてるし、先生が言うにはまだこれからお腹が大きくなっていくらしいけど、あと少しお腹が大きくなるくらいなら大丈夫、それにあと2ヶ月くらいしたらクロトも帰ってくるわけだし、大丈夫だよね…」
アミルはまるで自分に言い聞かせるように独り言を呟いていた。すると、お腹から振動を感じた。目を向けるとお腹がぐにぐにと動いでいた。いわゆる胎動である。
「んっ…最近、また激しくなってきたわね…んっ…」
アミルが初めて胎動を感じたのは妊娠4ヶ月くらいの頃、最初はポコポコとごく小さな振動をたまに感じる程度だったが、妊娠5ヶ月の頃にはその頻度が増し、振動も大きくなっていった。
それに伴い困ったこともあった。お腹に6人も居てそれぞれが縦横無尽に動き回っているせいなのか、稀に奥を突かれる時と同じような感覚に陥ることがあり思わず声が漏れることがあった。
胎動は5分ほど続き、その間アミルは赤ちゃんに応えるようにお腹を撫でていた。そして胎動が治まるとゆっくりと立ち上がりお風呂を後にする。
髪を拭きながら部屋に行くと「ニャーニャー」と、すでにカーテンを閉めたベランダの方から鳴き声がした。アミルはお風呂上がりで火照った体のまま、カーテンを開ける。そこには日中に鳴いていた黒猫が居た。
「なーご、また君ね」
アミルが『なーご』と呼ぶその猫は、いつ頃からだろうか、アミルの記憶が正しければ妊娠する少し前ぐらいからベランダに出没するようになった。
そして現れては餌をねだるように鳴いていた。アミルはそんな猫にはいつも煮干しをあげていた。そうしていくうちに頻繁に訪れるようになってしまったのである。
ちなみに『なーご』という名前はクロトが勝手につけた名前だ。
「午前中も煮干しあげたじゃない。まあ、あのときは考え事してたから一旦後回しにしちゃったけど」
「ニャゥ…」
黒猫は一心不乱に煮干しを食べている。
「ていうか君、おうちに帰ればごはんあるんじゃないの?」
アミルがそう思うのには理由がある。なーごには首輪が付いている。しかもそれは鈴紐に金の装飾がちりばめられている物だった。きっと飼い主は余程お金持ちなのだろう。しかしここまで頻繁にうちに来るのを見ると、もしかすると捨て猫なのではないかとも思っていた。
「ニャァ…」
たくさん食べて満足したなーごは近くで座って眺めていたアミルに近づき、体をスリスリとこすりつけた後、暗夜の中に消えていった。
「さて、今日はもう寝ようかな」
そう言って床に就いたアミルは大きなお腹を横にして寝苦しそうに眠りについた。
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数週間後、今日は定期健診の日だった。アミルは妊娠26週目に入ったお腹を気遣いながら支度して家を出た。
病院まで5分もかからない距離とはいえ、6つ子を妊娠した妊婦にはきつい距離である。アミルは大きく成長した下半身のおかげなのか6つ子を身籠った体でも安定して歩くことができていたが、それでもきついのは間違いなく、息を乱しがらよちよちと病院に向かった。
アミルが通院してる病院は少し街はずれな場所に位置にある事もあって、基本的に来院する人はそこまで多くはなかった。
そんな病院の待合室の椅子に長い黒髪の妊婦が座っていた。黒髪の妊婦は慌てた様子で周りをきょろきょろしていた。
「どうしましたか?」
ちょうど受付を済ませ、待合室に着いたアミルが声をかける。
「あ、ちょっとコンタクトを落としてしまって替えのコンタクトを付けようと思ったら、それも落としちゃって…あたし、かなり目が悪いから見つからなくって…周りを探そうにもちょっとお腹が大きくて…」
そう言う黒髪の妊婦のお腹は単胎の臨月よりも大きかった。アミルのお腹と比べてしまったら元も子もないが、アミルはそのお腹で動く大変さがよく分かっていた。彼女の胸は大きな方だったが、下半身は妊娠前のアミルのような華奢さだった。そうやって彼女の体を見ていると椅子の下に転がっている新品のコンタクトレンズを見つけた。
アミルは壁に付いてる手すりを掴み、しゃがんで拾おうとするが、お腹が邪魔で普通にはしゃがめないのでお腹をよけるように股を開きながらゆっくりと腰を下ろし、コンタクトレンズに手を伸ばす。手を伸ばす時にお腹に重心を取られそうになるが、なんとかコンタクトレンズを掴み、息を切らしながらゆっくりと立ち上がった。
「ふぅ…ふぅ…こ、これ、コンタクトレンズ、椅子の下にありましたよ…」
アミルは息を切らしながら拾ったコンタクトレンズを黒髪の妊婦に差し出した。
「え、見つけてくれたんですか?あ、ありがとうございます!ホントにこれがないと何も見えなくって」
黒髪の妊婦は安堵したのち、さっきまでの不安の表情とは打って変わって嬉しそうにコンタクトレンズを付ける準備を始め、アミルに話しかけた。
「私、霧子(きりこ)って言います。本当にありがとうございます。あたし双子を妊娠してて、こんなお腹だから動くのがしんどくって…あなた名前は?」
「アミルって言います。初めまして。キリコさん双子なんですね。道理で大きいなと…今何ヶ月位なんですか?」
「8ヶ月なんです…既にこんなに大きいのにこれからまだ大きくなるんですよ。そう考えると気が思いやられますけど、出来るだけ長く、この子達がちゃんと育つまでお腹の中に居させたいんですよね」
「そうですよね。分かりますその気持ち。私もまだ7ヶ月目ですけど、ちゃんとお腹で育てていきたいんですよね。」
アミルがそう言うと、キリコのコンタクトを付ける手が止まり、まだコンタクトを付けてない瞳をアミルに向けた。
(あ、やっぱり気づいてなかったのね)
アミルは薄々そんな気がしていた。アミルは今の自分の身体を見ても特に反応がなかったため、もしかしたら目が悪すぎてキリコにはアミルがただの肥満体型の人に見えているのではないか、確かに今のアミルは巨大なお腹だけならまだしも胸とおしりも大きいため妊婦よりも太った人に勘違いされても仕方ないのではないかと思った。
するとキリコは少し焦った様子で口を開いた。
「あ、アミルさんも妊婦さんだったんですね。…そうですよね、ここ産婦人科の待合室ですもんね。…ごめんなさい、あたしコンタクトがないと、人のシルエットすら曖昧で…だから……」
「私のシルエットが大きかったから、体の大きな人に見えたんですよね?大丈夫ですよ。気にしてませんし、妊娠して身体が色々大きくなったのは事実ですし。」
そう言われたキリコだったが、アミルが『太った』という言葉を避けて言っているように聞こえてしまい、相手に気を使わせてしまったと感じたキリコは、弁明しようとコンタクトを付ける手を速めた。
「いや、その違うんですっ…えっと…」
キリコはたどたどしく言葉をつなげながらコンタクトを付けた。そうしてやっと物がはっきり見えるようになった瞳でアミルの方を向いた。
「えっ⁈」
キリコの目に映るったのは同じ妊婦とは思えない身体をしたアミルの姿だった。
妊娠7ヶ月目に入り、さらに成長したアミルのお腹は大きめのビーチボールを思わせる大きさで、その上にはサッカーボールサイズ程になった巨乳…いや、もはや爆乳とも呼べる代物が乗っかっていた。その爆乳と巨大な妊婦腹でオーバーサイズのパーカーをパンパンにしていた。そのためお腹を完全には隠しきれず、おへそが少し見えていた。おしり周りもとても大きく、伸縮性のあるタイツのおかげでなんとか収まっているといった感じだった。
「びっくりしましたよね…?」
驚きで開いた口が塞がらないキリコはアミルの問いに反応できず、逆にアミルに質問を投げかけたのであった。
「7ヶ月って言いましたっけ…?そのお腹、絶対1人じゃないですよね?」
「はい…6つ子なんです…」
「6つ子⁈…うわぁ、6つ子ってこんなにお腹が大きくなるんですね…」
キリコは初めて見る6つ子のお腹に最初は驚いていたが、少しづつ落ち着きを取り戻していった。しかし落ち着いてお腹以外のところにも視線を向けるとキリコの顔は再び驚きの表情へと変わっていった。
「お腹もすごいけど、アミルさんって…なんというか…」
言葉に詰まるキリコだが、アミルにはキリコが言いたいことは分かっていた。
「お腹以外も…大きい…ですか?」
「えっ…いや、はい…すごく胸大きいなって…それにおしりも大きくってすごい安産型っていうか、すいません、初対面なのに」
「いえ、驚いて当然ですよ。大きすぎますよね…私…妊娠してこんなに色々身体に変化が起こるなんて知らなくって…」
「あ、アミルさん妊娠は初めてなんですね。初めてが6つ子なんて大変ですね。あたしは2回目なんですけど、やっぱり最初は変化に戸惑いますよね。あたし元々はDカップだったんですけど今の子を妊娠してからFカップになっちゃって、ママ友にもこんなに大きくなった人は居ないから戸惑っちゃって。しかも最近おしりも大きくなってて、まあこれはただの食べ過ぎなんですけど、妊娠中ってどうしても太りやすくなってるから仕方ないんですけどね」
アミルが初めてと聞き、経産婦としての血が騒いでしまったキリコは多弁になってしまった。
「あ、すいません一方的に喋っちゃって…」
「いえいえ、そんなことないですよ。色々参考になりますし」
「それにしても、その…アミルさんってホントにおっぱい大きいですね、Fカップがかすんで見えちゃいます…なんと言うか、ナイスバディな人が妊娠すると迫力が凄いっていうか…。しかも6つ子ですし」
「いえ…私、妊娠前は元々Bカップだったんですよ…」
「え?…それはどうゆう…?」
アミルは困惑するキリコにスマホで妊娠前の自分の写真を見せ、妊娠2ヶ月の時点ですでに巨乳になり腰回りが大きくなったと話をした。キリコはあまりにも信じられないといった具合で写真と今のアミルを交互に何度も見ている。
「…ひ、人によってここまで差があるんですかね?で、でも、流石に…」
アミルは妊娠2ヶ月目位から自分の身体はおかしいのではないかという疑念を抱いていたが、先程のキリコの話と今の反応をみて、それが確信に変わりつつあった。
と、アミルがそんなことを考えていると――
「まるで…たくさん子を産むための身体になったみたい…」
キリコはふと、そんなことを呟いた。
「えっ?いまなんて…」
ボソッと小声で言ったため、アミルはよく聞こえず聞き返そうとしたが、そのタイミングでアナウンスが鳴り響いた。
『トマリキリコさーん、診察室へどうぞー』
「あ…呼ばれましたね…アミルさん、どうか体に気をつけてくださいね。また会ったらお話ししましょう」
キリコがお腹を気遣いながらゆっくりと立ち上がる。アミル達が喋っていた待合室の向かいには大きな窓があり、窓には2人の立ち姿が映っていた。
キリコが立ち上がった時にアミルは双子と6つ子という違いはあれどガラスに映るキリコと自身の身体を見比べ、そして先ほどのキリコの話を聞いてからも分かるように、やはり妊娠の影響だけでここまで胸や下半身が大きくなるのはおかしいと、アミルはこれまで目を背け続けていた自分の身体の異常性を実感せざるを得なかった。
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健診が終わりアミルは帰路についていた。今回の健診も特に異常はなく、母子ともに至って健康だった。とても喜ばしい結果だったのだが、アミルの気分は優れなかった。
当初から自分の身体について心配だったアミルは多胎妊婦の写真をネットで見てみたりしたが、写真ということもあってかあまりピンとこなかった。しかし今日キリコという双子の妊婦を間近で見て、色々と話を聞いてアミルはいかに自分の身体が普通ではないのを思い知らされることとなった。
「先生は個人差だって言うけど、絶対違う…私の身体…キリコさんと全然違ったわ…一体どうなってるの…?」
アミルは鬱々した気分で帰り道にあるコンビニに立ち寄った。
「もう今日は作る気おきないし、夕飯の分まで買おう…」
数週間前と比べたら更に大きさを増したお腹を商品棚にぶつけないように買い物をする。ちょうど他のお客さんも1人しかいなかったので、そこまで気を使うことなく物色ができた。
巨大な妊婦腹と爆乳で体の前方に腕をまわすことが困難になっていたアミルは、右手で商品を取り、爆乳に腕を押し付けながら左手に持っているカゴに入れていた。
そんなサッカーボールサイズの爆乳をぐにぐにと変形させながら買い物をするアミルの姿を見た他のお客さんは見てはいけないと感じたのか顔を背けていた。
アミル自身もはしたないと分かってはいるが、こうでもしないとまともに買い物が出来ないアミルは顔を赤らめることしか出来なかった。
(仕方ないじゃないの…んっ…こうしないと無理なんだからっ…んっ…なんか、今日は胸が結構張ってる気がするわ…)
そうして大量に弁当を入れたカゴをレジに持って行った。
レジに居たのは若い男性店員だった。おそらく学生アルバイトだろう。若い店員は会計中、アミルからずっと目をそらし顔を赤らめていた。
理由は明白、まだ彼が遭遇したことのないレベルの爆乳が巨大なお腹の上でゆっさゆっさとで揺れているからだろう。そんな彼の反応を見てさらに恥ずかしくなったアミルはそそくさとコンビニを出た。
「はぁ…恥ずかしかったぁ…もう、人が少ない時にしか行けないわね」
アパートに着き、お弁当が大量に入ったレジ袋をもって階段を上がる。巨大なお腹で足元が全く見えないので手すりに手をかけ慎重に一段一段登っていく。そして息を荒げながらようやく自宅に入る。
「はぁ…はぁ…シャワー浴びよ…」
階段を上がっただけで大分汗をかいてしまったので洗面台に向かう。その際に鏡に映る自分を見て、さっきの店員がずっと目を背けていたもう一つの理由が分かった。
よく見ると乳首まわりの服がじっとりと濡れていた。汗ではない。母乳が染み出していた。おそらくコンビニで胸を圧迫させながら腕を動かしたのが原因だろう。
「うう…母乳パッド付けてたのに…あの刺激で溢れたんだわ…てゆうことは…私さっき、この状態でレジに…っ!!」
アミルはあまりの恥ずかしさで死にそうだった。
実は妊娠2ヶ月位の胸が急激に大きくなった頃から乳首から染み出すようになり、クロトには「随分と準備が早いんだね」と言われたが、段々と出る量が増え、定期的に出さないと胸がパンパンになって苦しかった。
そのことを初めての診察の時に先生に話すと妊娠中に出るのは厳密には母乳ではなく乳汁だと言われたのだが、アミルは本当に母乳が出ていた。先生は驚いていたがそんな人も居ると言われた。妊娠が進むにつれ、今やちゃんと毎日絞らないと母乳パッドをしていてもあふれ出すようになっていた。
「はぁ…そういえば昨日絞り忘れてたわ…」
そう言って裸になり、乳首をつねる。勢いよく母乳が出るのと同時にとめどない快感が押し寄せてくる。胸が大きくなって以来、乳首でそこまで快感を感じる方ではなかったアミルの感度はかなり増してしまっていた。その快感を堪えながら搾乳を続けるが何度絞れど母乳が止まる気配がない。
「んっ…ん……く…ふぅ……毎回…はんっ…こんなに出て…あっ…はうっ…はぁ………まるで…乳牛みたいじゃないの…っ…んあっ…」
15分にも及ぶ搾乳を終え、ミルクのにおいで満たされたお風呂を眺めながら、手で絞るのに限界を感じたアミルは搾乳機の購入を考えたていた。
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その日の夜、アミルはクロトに電話をしていた。今日は定期健診の結果について話していた。
「そうか、順調そうで良かったよ。けど、今のところは大丈夫でも油断は禁物だよ」
「分かってるわよ。大丈夫よ、クロトももう少しで帰ってくるわけだし。それに……お腹の大きさを見たらきっと驚いちゃうわ…」
クロトに心配をかけまいと6つ子のことを黙っているアミルだが、ここまで巨大になってしまったお腹だとクロトに受け入れてもらえるか不安になっていた。
「そのことなんだけど…」
今日のクロトは少し元気がない。
「どうしたの?もしかしてなにか病気に⁈」
「いや、そうじゃないよ。至って健康だよ。」
クロトは少し沈黙したのち再び口を開く。
「…実はプロジェクトがうまく進んでなくて、まだ帰れそうになくて、早くてもお産に立ち会えるがどうか…ごめん…本来なら早く帰ってアミルを支えてあげなきゃならないのに…」
アミルは黙ってしまった。もう少しで帰ってくると安心していたが故に様々な感情が押し寄せてきていた。アミルは思わず何かに縋りたくなりスマホに付けていたお守りを握った。不安が胸をいっぱいにしていくが、それでもアミルはその気持ちを押し殺しクロトに声をかけた。
「…大丈夫よクロト。私を思ってくれるその気持ちだけで十分よ。もしかしたらお産に立ち会えなくて残念かもだけど、まだ機会はあるわよ。たくさん子供がほしいんでしょ?」
「けど、その時はまたアミルに負担をかけることになる、そんなこと軽率には言えないよ」
妊娠前は散々「子供が欲しい」と言っていたクロトがそんなことを言うなんて、余程気持ちが沈んでいるのか、それとも何かしら心境の変化があったのかアミルには分からなかったが、いつものクロトらしくないことだけは分かった。
アミルはそんなクロトを慰めるように言葉をかける。
「大丈夫よ!『母は強し』よ。また産んであげるわよ…そういえばさ、具体的に何人欲しいのかは聞いたことなかったわね。何人子供が欲しいの?5人くらい?」
この問いはアミルが前から気になっていたこともあったが、今は6つ子を受け入れてくれるかの確認の意味も含まれていた。
アミルの問いにクロトは少し言いづらそうに答える。
「実は…いや、……うん、この際だから言うよ。うちは親戚が多いのは知ってるだろう?子供がかなり多くてさ、少なくても一家族3人以上はいるんだ。その中でも一番多い家族は自分の子供だけで野球チームが作れるんだ」
「えっじゃあ9人も子供が居るってこと?」
「そうなんだ。昔はよくその子達に混じって遊んでてさ、親御さんはいつも大変そうだったけどそれがとても幸せそうに見えてね。それから僕は大家族に憧れるようになったんだ」
「いい話じゃないの」
「しかも、そこの子は双子、3つ子、4つ子なんだ。けど現実的に考えたら9人兄弟なんて、連続で1人づつ産んだとしても10年位はかかるんだよ。昔の人はすごいよ」
確かにひと昔前の人たちは兄弟姉妹が多い。時代的背景もあるだろが、それでもその家族はかなり多い。しかも全員多胎児だ。それを聞いてアミルもクロトと同じ凄いという感想しか出てこなかった。
「少し前までは漠然と子供が欲しいとしか思ってなかったけど、電話でアミルから色々話を聞くたびに妊婦の大変さを考えさせられて、産むのは自分じゃないのに『たくさん子供が欲しい』だなんて自分勝手だったなって…だから…」
アミルも妊娠出産について疎かったこともありクロトの「子供が欲しい」に対してそこまで深くは考えていなかったが、クロトがここまで真剣に自分のことを気遣ってくれたことに感動して胸が熱くなったアミルは握っていたお守りをさらにギュッと握りしめた。そして、そんなクロトに応えたいと感じたアミルは口を開いた。
「ありがとう。そこまで私を気遣ってくれて。けど、私は本当に大丈夫よ。確かに妊娠生活は大変だけど、私が元バレー部なのは知ってるでしょ?こう見えても体はかなり丈夫なのよ?9人くらい余裕で産んであげるわよ!」
「ははっ、ありがとうアミル。そう言ってくれるだけでも元気が出るよ。子供が何人だろうが幸せな家庭にしような。じゃあ、明日も早いからもう寝るね。おやすみ」
「うん、おやすみ。また電話するね」
アミルは電話を終え、ベットに寝転がる。
「なんか、クロトの胸の内が聞けてよかったわ。けど、結局出産まで1人で頑張ることになっちゃったわね……さっきは思いがけず9人産んでやるなんて言ったけど、流石にちょっと言い過ぎたわね。まあ、クロトも冗談だって分かってるだろうけど」
6つ子なので出産がいつになるは分からないが、少なくともあと2ヶ月弱はお腹で育てることになる。その間もお腹は大きくなるだろうが流石にもう緩やかになっていくだろうと、この時のアミルはそう思っていた。
「あ、そういえばお守り、結構強く握っちゃったげど大丈夫かな?」
アミルは慌ててスマホに付けているお守りを確認する。何分かなり古い代物でもあり、クロトのお祖母さんから頂いた大切なものだったので駄目にするわけにはいかなかった。
「よかった、大丈夫そうね……けど…」
お守りに折れ目や破れはなかったが、何故だかお守りがかなり熱をもっていた。確かに強く握りしめてはいたが、ここまで熱くなるのかと、少し疑問に思いはしたがアミルがそれ以上気にすることはなく、そのままベットに横になり眠りについた。
アミルが寝静まって数時間後、大きなお腹で寝苦しくなり眠りが浅くなったアミルは夢現の状態で少し目を開ける。
視界にはカーテンの隙間から月光が差し込んでいるのが見える。そのカーテンには月光によって小さな影が映し出されていた。アミルはその影が何なのか考えていたが、そのまま再び眠りについてしまった。
アミルは薄れゆく意識の中でお腹の奥が熱くなり、その熱が段々と広がっていく感じがした。
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2週間後、病院の待合室。スマホで漫画を読みながら順番を待っているキリコがいた。キリコのお腹は前回よりも大きくなっており、この日はキリコ以外にも友人同士と思われる妊婦2人が待合室で談笑していた。
キリコは2人の会話を漫画を読みながらなんとなく聞き耳を立てていた。そうしていると、急に2人の会話が聞こえなくなり、代わりに「えっ」という驚きの声が聞こえるようになった。
キリコはなにか衝撃的な話でもしているのかと思っていたら、荒い息遣いが近づいているのを感じた。きっと別の妊婦さんが来たのだろうと特に気にせず漫画を読み続けていた。するとその妊婦はキリコの横に来て声をかけた。
「はぁ…はぁ…お久しぶりですキリコさん…お元気でしたか?」
キリコは声を聞いて以前会ったアミルだと分かり、挨拶をしながら顔を向ける。しかしアミルの顔に見るよりも先に大きな膨らみが視界に入った。
「あ、アミルさんですね。どうもお久し……」
キリコはそれ以上の言葉を続けることが出来なかった。
キリコの目の前には2週間前に受けた衝撃をさらに超える身体をしたアミルが立っていた。28週目に入ったお腹は前とは比にならない大きさに成長しており、まるでバランスボールのような大きさになっていた。
その上には大玉スイカを思わせるサイズのパンパンに張り詰めた爆乳がずっしりと乗っかており、そしてその爆乳にも負けてない、もしくはそれ以上の大きさの巨大なおしりと太ももがタイツをパツパツにしていた。
今着ている服がアミルが持っている服の中で一番大きいオーバーサイズのパーカーなのだが、もはやその服はアミル大きな膨らみを完全には覆うことができなくなっていた。
「ど、どうしんですか⁈アミルさん⁈6つ子だとしても、こ、こんなに大きくなるものなんですかね⁈」
その疑問は誰よりもアミルが一番知りたいのだが、そんなことを言い返す余裕は今のアミルには到底なかった。
「最近…ふぅ…なぜか急に大きくなりだして…けど、7~8ヶ月にかけてが一番お腹が大きくなるって聞いてたから…これが普通なのかと…思ってたんですけど…」
お互い6つ子がどれほど大きくなるのか知る由もなく、ただただ目に映るものを受け止めることしか出来なかったがキリコは経産婦の観点からアミルの身体の異常性をひしひしと感じていた。
前回よりもさらに大きさを増し成長した胸とおしり。そのうえ今や双子が9ヶ月目に入り妊娠線に悩まされているキリコのお腹に対し、アミルのお腹には依然として妊娠線と呼べるものが見当たらなかった。
そもそも人間の子宮が、お腹が、ここまで大きくなれるのか、何故そんな身体で動けるのかとキリコの疑問が尽きることはなかった。キリコはただ茫然とアミルの巨大な身体を見つめていた。
その様子を見ていた看護師が慌てた様子で近づき、キリコや他の妊婦さんに断りを入れ、アミルを先に診察室へ連れて行くのであった。
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「あ、アミルさん、あなた本当になんともないんですか?」
一通りの検査を終えた結果、母子ともにこれといった異状は見受けられなかった。そして、これだけ重量の身体を動かしているのに腰痛や膝痛に悩まされている様子もないアミルに先生はあまりにも信じられないといった様子で聞いた。
「私も分からないんです…もちろんお腹はめちゃくちゃ重いです。けど…」
その理由はこっちの方が聞きたい。そう思ったアミルだがベテランの先生がここまで頭を悩ませているという事は先生も今の状況は初めてなのだろうと、聞くのを諦めたていた。
身体測定も行い、現在のアミルはバスト133cm、ヒップ139cm、そして腹囲は166cmという数値になってることが分かった。
妊娠前のスリーサイズが77(UB65)-60-83だったのに対し、お腹は妊婦ゆえに仕方ないことを鑑みても驚くべき変化だ。
そして、目には見えない何かしらの変化がアミルの身体に起こっていることは間違いなかった。
「とにかく、異状はないにしてもあなたの体には不明な点が多いです。なにが起きるか分かりません。やはり管理入院をお勧めします」
そう言われ、考えるアミルだがやはり前回と考えることは同じで結論は決まっていた。しかしアミルはここ最近の加速度的なお腹の成長を見て一つ懸念が生じていた。
(ドアを通り抜け出来なくなるなんてことないよね…?流石にもう緩やかになっていくわよね…?)
仮にこの勢いでお腹が大きくなっていったら家から出れなくなってしまうのでないのかとアミルはふと、そんな馬鹿馬鹿しい想像をしてしまった。
アミルはそんなことはあり得ないと思いつつも、一応「もう少し様子を見てもいいですか?」と提案し、先生は渋々それを了承したのであった。
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診察を終えたアミルはキリコに検査の結果を話したのち病院を後にし、コンビニの前を歩いていると、後方から聞き覚えのある声で呼び止められた。
「すいませ~ん…」
そう言いながら声の主はアミルが振り返るよりも先にアミルの前方に回り込んだ。
「えっ…やっぱりアミルじゃん。久しぶり…って言ってる場合じゃなさそうね」
アミルに久しぶりと声をかけた彼女は高校で一緒にバレー部に所属していた犬島さくら(いぬじまさくら)だった。
アミルがサクラに会うのは3年ぶりだ。高校卒業後、大学生までは定期的に会っていたが就職してお互い地元を離れ、アミルは結婚しクロトの父方の実家があるこの町に引っ越したため簡単には会えなくなってしまった。ところがそのサクラが目の前に現れたためアミルは驚きを隠せなかった。
「さ、さくら⁈なんで⁈」
「おばあちゃんを病院に迎えに行った帰りにコンビニに寄ったところよ。そしたら見覚えのある顔が通ったからつい声かけちゃった」
「それは分かったけど、なんでこの町に居るの?」
「隣町に母方の実家があるのよ。それで今、長期休暇を利用しておばあちゃんがやってる銭湯の手伝いに来てるの。あと、おばあちゃんのお世話もね」
就職してからはお互いどこに行ったか詳細な場所は知らなかったので、アミルはこの町に来て数年経つがまさか隣町に友達のおばあちゃんちがあるとは知らなかった。
サクラとはバレー部の中でも一番仲が良かったのだが、今のアミルは一番会いたくない人物だった。
「それにしても、アミル…あんたそのお腹、妊娠してるってことでいいのかしら…?もし何かしら事情を抱えてるんなら話してくれない?」
この体を見られてしまったアミルはもう説明せざる終えなかった。2人はコンビニのベンチに腰掛け、アミルは妊娠してからの事をやむを得ず話していった。
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「事情は分かったわ。じゃあ、これから旦那さんが帰ってくるか、その子達が産まれるまで出来るだけあんたの身の回りの手伝いをすることに決めたわ」
アミルの話を聞くや否やサクラは開口一番そう言った。――そう、これが今サクラに会いたくなかった理由だった。
アミルが何でも自分で抱え込む性格ならば、サクラは何にでも首を突っ込んで一緒に問題を解決しようとするお節介焼きな性格だった。そんな性格がゆえにサクラがこの状態のアミルをほっとけなくなるのは分かり切っていた。
2人はバレー部の中で親友と言ってもいいほど仲が良かったのは間違いないのだが、アミルが周りに心配をかけまいと心配事を抱え込んでるのに必ずそれを見通してお節介をやくところが唯一苦手だった。しかし、その性格に精神的に救われたことがあるのも事実で、全てを話した後アミルは少し肩の荷が下りたようだった。
「でも…」
「でもじゃない。絶対手伝うからね」
「分かったわ……ありがとう…」
やっぱりサクラには敵わないなと、アミルが3年ぶりのお節介を実感しているとサクラの車の後部座席から老婆が顔をのぞかせた。
「サクラ、話は済んだかのぉ?」
「あっ!ごめん、幸実(ゆきみ)ばあちゃん!だいぶ待たせちゃったね。アミルもごめん!身重の体なのに引き留めて長話しちゃって」
気づけば2人が話し始めて10分以上は経っていた。その間、車の中でサクラのおばあちゃんを待たせてしまっていた。
「すいません!私が話し込んだせいで」
「いやいや、いいんだよ。ただ喉が渇いてね。サクラ、水を買ってきてはくれないかい?」
分かったと返事をしたサクラはおばあちゃんを送ったのちにアミルの家に来ると言い残し、コンビニに入っていった。
アミルも帰宅する前にとりあえず初対面のサクラのおばあちゃんに挨拶をするため立ち上がろうとすると、いつの間にか足元になーごが居るのに気が付いた。いつも餌を貰えてる時間に自分がないかったので探しに来たのかもしれないと思ったアミルは「今から帰るから」と足元のなーごに言って立ち上がりおばあちゃんに挨拶をする。
「初めまして猫宮愛満です。サクラとは高校の時から良くしてもらってます。それと長い時間待たせてしまってすいません」
「いいだよ、それにしてもアミルさん随分と大きなお腹ねぇ…」
「はい、6つ子なんです」
「すごいねぇ…それじゃあ、こんなばあさんに構わず早くお家へおかえり」
アミルはそう言われ「ではまた」と会釈をし、重い体をゆっくりと動かし歩き始めた。そしてアミルの後を付けるようになーごが歩いていたのだが、おばあちゃんの前で立ち止まっているのかおばあちゃんがなーごに話しかけているのが聞こえた。
「あらあら、愛猫神社がなくなってからどこに行ったのかと思ったけど、ここに居たんだねぇ…久しぶりに会えて嬉しいよぉ」
おばあちゃんの言葉に「ニャァ」と返事をするように鳴いた後、走り出してアミルをあっという間に抜かしていった。
アミルは後方でおばあちゃんがなーごに言っていた言葉が妙に引っかかったが、歩みを止めることはなくそのまま家に帰ったのであった。
「…愛猫神社?」
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あとがき
大きなお腹に四苦八苦する様々なシチュエーションが見たいので入院させると行動に制限がかかりますし、そのための理由づくりとか病院の描写は色々めんどくさいのですが多少なりともリアリティがあった方が好みなので難しいところです。
(無知や現実改変という方法もありますが)
設定などをしっかりしたい性格なので今回は設定などの地盤つくりの意が大きく、話全体が長くなってしまいました
次の話がいつになるか分かりませんが気長に待っていただけると幸いです。
今回も今後の技術向上のため宜しければご意見ご感想お待ちしております。
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