SakeTami
UsagiSentai
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好きなシチュ小説 1

前回投稿した好きなシチュイラストを基にした短編小説です。 小説は得意ではないので、お見苦しい点があると思いますがご了承下さい。  兎原愛満(とはらあみる)は困惑していた。  街はずれのアパートの一室。洗面台の鏡の前に愛満は立っていた。ここに立ってからどの位時間が経っただろうか。愛満は自身のお腹を撫でていた。ベランダで黒猫が鳴いているのが聞こえた。愛満は一瞬だけベランダの方に顔を向け、黒猫と目が合う。猫が見た愛満の表情は曇っていた。愛満は猫を見て少しだけほほを緩ませるが、すぐに視線を鏡に戻す。そして、そこに映るものを見て再び顔を曇らせた。鏡には愛満を困惑させる原因が映っていた。鏡には当然の如く愛満自身が映っているのだが、そこに映る愛満のお腹はとても巨大なものだった。  今から約2年前、愛満は幼馴染の猫宮黎斗(ねこみやくろと)と結婚した。黎斗は年下のいとこがかなり多く、小さな子と振れあうことが日常茶飯事だった。その影響なのか黎斗は大層な子供好きで、自分の子供を持つことが憧れだった。そんな黎斗は早く子供が欲しいがため愛満に頼み込んで2人は夜な夜な子作りに励んだが、中々実ることがなかった。とにかく子供が欲しい黎斗に対して愛満は別に子供が欲しくないわけではないのだが、自分自身の凹凸の少ない貧相な体を見ながら「自分に出産なんてできるのか」「そもそも出産出来るまでしっかりお腹で育てられるのか」「ちゃんと母乳は出てくれるのか」と、愛満の頭の中はそんな不安でいっぱいだった。それでも愛満は彼のためを思い、前向きに頑張っていた。  そんな中、黎斗が新しい妊活用サプリを持ってきた。彼が言うには、無花果の成分を使ったサプリとのことで味がおいしいらしい。すでに様々なサプリを服用していた愛満は特に気にも留めずにサプリを受け取った。しかし、受け取った物は病院で薬を出される時の小さな紙袋のようだった。その中にはPTP包装がされた赤い丸薬が入っていた。  「これ、どうしたの?買ったの?」  渡されたサプリが明らかにお店で買った物には見えなかった愛満はたまらず彼に聞いた。  「僕の父さんが薬剤師なのは覚えてる?妊活の事を話したら父さんが調合 して作ってくれたんだ。」  「へぇーすごいわね。父親が薬剤師だとそんな恩恵があるのね。」  「今回だけだよ。多分、父さんも孫の見たいんだよ。」  その言葉を聞いて愛満は少しプレッシャーを感じつつも、薬剤師が作ったサプリだと分かったので安心して服用した。  「あ、それと、これも父さんから渡されてさ。これは父さんのお母さん、つまり僕からすると祖母ちゃんから渡された子宝祈願のお守りなんだって。」  そう言って黎斗は随分と年季の入ったお守りを愛満に渡した。お守りを渡された愛満はその年季の入りようを見てあることを思い出した。  (そういえば、黎斗のお祖母さんは昔、神主だったって聞いたことがあったような…その時のお守りなのかな?猫の模様が描かれててかわいいわね。)  愛満はそのお守りに代々受け継がれる家宝のような特別感を感じ、お守りをスマホケースに括り付けた。  それからも2人は妊活に励んだ。そしてある日の事、愛満は胸が張っているのか、乳房に少し痛みを感じていた。その日から生理に違和感を感じ、もしかしてと思い妊娠検査薬を使った。結果はあたりだった。愛満はついに妊娠したのであった。  妊娠が発覚してから1週間がたった。妊娠が分かってからというもの黎斗は大喜びして生まれてくる子供のためにより一層仕事を頑張っていた。一方で愛満は妊娠したとはいえ流産の可能性も考え、彼の希望で家で安静に過ごしていた。    妊娠発覚から2週間程が経った頃、愛満はお風呂場で自分の体に違和感を感じる。万年Bカップだった胸が少し大きくなっていた。『妊娠すると胸が大きくなる』そんな聞きかじった程度の知識を思い出した愛満は妊娠の影響とはいえ胸が大きくなったことが嬉しかった。しかし、よくみるとおしりも少し大きくなってるような気がした。愛満は最近食欲がすごかった。お腹に赤ちゃんがいるせいなのか食べる量が日に日に増えていた。そのこともあって改めて考えると胸もおしりも太っただけなのではないかと、この時の愛満はそう思っていた。  妊娠2ヶ月目、愛満は洗面台の前に立って鏡に映る自分を見ていた。数週間前は太っただけだと思っていた愛満の胸は今や103cmもの立派な巨乳と呼べる代物にまで成長していた。おしりも同様に目測で100cmは超えてそうなほど巨大になっている。それに伴ってか太ももも歩くときに互いに擦れあってしまう程に太くなっていた。そんな一見すると太ったような身体を摩りながら愛満は独り言をつぶやいていた。  「当然よね、毎日あんな量食べてたらね。けど、私って…本当に『太った』のかな…?」  愛満は食べる量が以前よりも多くなっており、1日に4~5食も食べる日が続いていた。しかし愛満は自身が太ったのだと断言出来ずにいた。何故なら、先述した身体の部分以外には変化がないからだ。お腹周りは妊娠によって多少お腹は出ているものの依然として細いままで、確かにおしりや太ももは太ったように見えるのだが、どちらかと言うと腰回りの骨格自体が大きくなったような気がしていた。この一連の身体の変化は妊娠の影響なのか、仮にそうだとしてもこれほど極端に大きくなるものなのかと、試しにネットで検索をするが、妊娠によって同じような体の変化を経験した人はいれど、ここまで極端に胸やおしりが大きくなった人は見当たらない。疑問が絶えない愛満をよそに、黎斗は急激にグラマラスな身体になった愛満に驚きもせずにただただ興奮してた。愛満は不安を感じても周りを心配させないようになんでも一人で抱え込んでしまう性格ゆえに、きっと個人差があるんだと自分に言い聞かせていた。  そんな愛満は実は妊娠に対しての理解度が低く、妊活をしてはいたものの半分くらいは彼に流されるままといった感じで、妊娠による体の変化、症状、妊娠してからの立ち回りなどの知識が乏しかった。そのため、妊娠してからまだ一度も病院に行っていなかった。そして、このタイミングで黎斗が会社から突然の単身赴任を宣告されてしまった。半年という比較的短い期間ではあったが2人は話し合い、悩んだ末に金銭的な事も考えて愛満は「私は大丈夫だから」と彼の背中を押し、送り出したのであった。不安を感じていない訳ではなかった。彼のためにと虚勢を張ってしまった愛満は自身のお腹を触りながら少し後悔していた。しかし、そんな愛満をよそに無情にも時間だけは過ぎていった。 妊娠6ヶ月目に入った愛満はあれから流産することもなく、お腹の赤ちゃんはすくすくと育っていた。しかし、愛満はその成長に違和感を感じていた。胸とおしりの成長は緩やかになったものの、それに代わるかのようにどんどんお腹が大きくなっていった。妊娠6ヶ月というと、やっとお腹が目立ってくる程度の大きさなのだが、愛満のお腹はすでに一般的な臨月と呼ばれるサイズにまで成長していた。愛満もさすがに6ヶ月にしては大きすぎるお腹を見て、もしかしたら双子なのかもと思い、たまらず病院に駆け込んだのであった。  「愛満さんだっけ、検診は初めてなの?」  駆け込んだ病院の医師は愛満のお腹大きさを見るや否や、すでに準備していた経膣エコーを取り止め、改めて経腹エコーの準備をしながらそう聞いた。愛満は流産を気にししいてはいたものの、なんとなく妊娠してもすぐには病院に行かなくて大丈夫だと思っていたので、先生はそんな自分にあきれているのだと勝手に罪悪感を感じ、怒られた後の子供のように愛満は答えた。  「はい…妊娠してもすぐには病院に行かなくてもいいと思ってて…無知ですいません。」  「いや…まあ、それは仕方ないんだけど、妊娠したと思ったのはどのくらい前になるの?」  「多分、6ヶ月位前だと思います…」  「6ヶ月?それにしては大きいねぇ…」  申し訳なさそうに答える愛満とは裏腹に、淡々と診察をする先生を見て、無知が故に自分が週数を勘違いしているのではないかと思った愛満。一方で先生は愛満が妊娠したタイミングが分からず、何となくで答えているのだと思っていた。愛満を診察している先生はベテランの風格を漂わせる年齢の男性医師だった。実際、本当にベテラン医師の先生は今まで様々な人を診てきた。そんな先生からすれば週数の勘違いなどよくあることだった。しかし、エコーあてた瞬間、そんな先生の表情が変わった。それは険しさを感じさせるような顔をしていて、少し驚きの混じった声色で話し出した。  「た、確かに胎児の成長具合からみるに大体6ヶ月位だね…」  「え、それじゃあ…もしかして双子なんですか?」  先生はエコーをぐりぐりと動かしながら念入りに調べて愛満にこう告げた。  「愛満さん、落ち着いて聞いてくださいね…あなたはおそらく6つ子を妊娠しています。」  愛満はその日の夜、まったく眠れなかったのを覚えている。 あとがき 前回投稿したイラストの続きのイラストが描けたので簡単なSS(ショートストーリー)を付けて投稿しようと思っていたのですが、前回のイラストから新規イラストに繋がるように話を考えていると、前回にもちゃんとストーリーがあった方が繋げやすいなと思い、設定やらなんやらを追加していたら、SSを書いていたつもりが気が付いたら普通に小説くらいの長さになってしまってい全然新規イラストのところまでたどり着けなかったので前回の分のストーリーだけ先に上げることにしました。続きはもう少し待って下さい。 文章力に関してもですが、妊娠についてやその病院周りの知識が勉強不足な点があると思いますので、今後の技術向上のためにも宜しければご意見ご感想をお聞かせください。

好きなシチュ小説 1

Comments

コメントありがとうございます! 名前の表記は自分もどっちがいいか悩んでるところではありました。 やっぱり、カタカナ表記の方が読みやすいですよね。 6ヶ月に飛んだ理由はあとがきにも色々書いていますが、最初は新規絵のために前回のイラストに簡単なSSを付ける程度の予定だったので、最小限にまとめるため前回の3枚のイラストに書いたセリフのタイミングの描写だけになってます。 しかしもう、ここまで小説に振り切ったのならもう少し書いても良かったですね。 単身赴任の期間と妊娠期間ついては想像するに難しくないですね。 ご意見ご感想ありがとうございました。

UsagiSentai

更新お待ちしておりました!ありがとうございます! 文才についてツイッターでも気にされてましたが私はむしろめちゃくちゃあると思います!流れもとても良いです! ただ思った点が3点あります。 1つ目は名前の表記方法です。最初に漢字表記なのは紹介の為なので問題ないと思いますが、それ以降ではカタカナ表記にする方が読みやすくなると思います。 2つ目は病院に行く理由についてです。これは2ヶ月から6ヶ月に一気に飛んだからかもしれませんが、通常4ヶ月か5ヶ月目には胎動が起こり始めます。特にアミルは6人もお腹にいるため、顕著に感じやすい状態にあると思いますのでそのことに触れるとよりリアリティが増すと思います。 3つ目ですが、クロトの単身赴任期間です。 これは今後の展開で「トラブルが起きたから赴任期間が伸びる」とする予定なのかと思われますが、現状では8ヶ月目に帰ってくることになります。この際なら出産当日まで返ってこさせない方がアミルの妊娠に詳しく無い、困っている事を抱え込むという特徴を活かせるとおもいます。 あとこれは私が好きなシチュなだけですが、10ヶ月で出産させずに、妊娠期間を1ヶ月か2ヶ月ほど長引かせてみるのもよりアミルの特徴を活かせますし、身体の変化に困惑するというコンセプトをより活かすことができると思います。 続きを楽しみにしております。 長文失礼致しました。

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