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楽曲「月詠に鳴る」歌詞掲載

こんにちは、Feryquitousです。


先日発表されました、SEGA様の音楽ゲーム

チュウニズムに書かせていただきましたオリジナル楽曲

「月詠に鳴る」の歌詞を掲載します。

藍月なくるさんの透き通った歌声に、自問のジレンマを乗せた楽曲でした。


※歌詞の他サイトでの転載はお控えください。

 発見した場合、こちらからサイト管理者等へ報告させて頂きます。


ーーーーー

降り頻る言葉に並んだ鷺(さぎ)の羽

彫刻を象る為 鋭角をなぞっていく

優しさは私の居ない場所で機能する

出来ることならば ああ 霧になってしまいたい


自分が消えてしまえば どう感じるだろう

飛び立てるなら どこまで行けるのだろう


悲しみに打ち拉がれる人が 居るだろうか

眩い奈落の底へ堕ちてしまえばいい

月詠に鳴る


間違いじゃないと 叫んでいる

過ちじゃないと 歌ってる

掛け違えないなら 奪ってでも

過ちじゃないと 歌い続ける

ーーーーー


Feryquitous

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フリー使用可フレーズ集(6曲)Wavデータ配布 第二弾

こんにちは、Feryquitousです。 今回は、過去にツイッターなどで練習作として投稿していたデータを公開致します。 前回のものが好評だったため、第二弾です。 Fanboxにてこちらをご覧になっている方々に 配信や動画作成などをしている方がおりましたら、こちらで配布したデータはYoutube配信や動画ジングルとしての使用を許可致します! その際、動画などで投稿する際は可能であれば私の名前を動画概要欄等に記載して頂けると幸いです。(使って頂けると嬉しいので) また、個人使用の範囲でしたらどのような場面で使用しても問題ありません。 ※ご使用に際してご質問等ありましたらコメント頂ければ可能な限り返信させて頂きます。 聞いて頂けると嬉しいです。 宜しくお願い致します。 Feryquitous

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近況報告20210721+楽曲小話

前回の投稿からだいぶ時間がたってしまいました。

申し訳ありません、、、、


改めましてFeryquitousです。

大変な世の中になっていますよね、正直まいってしまいます・・・


私はというと、、、、

すいません、ここ最近全く何も発信できていなかったのはシンプルに

激務に激務が重なっているというところがあります。

これは裏を返せば、かつてない量の制作をしているということです。

こちらはどうか発表をお楽しみに。

本当に多いです。


と、ここで長らく放置してしまっていました

リクエスト楽曲に関わる小話を。

今回は、長らく私の目標であり夢であった

beatmania iidxに収録された楽曲に関して少々お話してみようかと思います。


■Fervidex

読みは「ファヴィデックス」です。

こちらは、それはそれは思い入れのある楽曲です。

歌詞公開の声もありましたが。。。。すいません、こちらは秘密で。

そもそも、このお仕事のお話が来たとき、まさに夢か、それとも

偽の連絡なのかとすら思ってしまうほどには仰天し、連絡を受けた日はそれこそ何もできない抜け殻のような状態になっていました。

本当に信じられませんでした。

楽曲には、私がこれまで経験し、蓄積してきたノウハウと、私にとってとても大切なメロディを幾つも取り込み、

そして私自身の運命を左右した「ARTCORE」というこの文字を、あの大文字表記で筐体に胸を張って書いてやる、という意気込みでした。

多くを語ればきりがないような楽曲です。

よく聞いていただければ、何かヒントがあるかもしれません。

当初の思い描いていたすべてが詰まった曲です。

発表されたその日、筐体で音を聞いた日、死ぬまで忘れられません。


■Visterhv

「ヴィスターヴ」です。

こちらも歌詞は非公開です。

かなり実験的な試みを混ぜ、楽曲の展開などは今までとは少し違った味を出した、

iidxにおける「vシリーズ」として作成した曲です。

(納期的問題もあり)かなり切羽詰まった状況のもと生み出したものでしたが、私なりにこのゲームに対する解釈ができたのかな、と思います。

私のこの曲の一番の願いといいますか、目的は

iidxにvシリーズを、だったのです。

なお譜面が私に見切れたかどうかはお察しください。


今回はここまでといたします。

積極的な更新を心がけます、、、、、


Feryquitous


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Deemo Feryquitous collection#2 楽曲解説/小話

こんにちは、Feryquitousです。


本日はおよそ1年前の「Deemo feryquitous collection#2」に関して、ちょっとした楽曲解説など書こうと思いまして

ここに残させて頂きます。

楽曲に込めた思いなどなど書いていこうと思いますが

Deemoにおける重大なネタバレを含む為、

以下読まれる方はご注意下さいませ。


https://www.youtube.com/watch?v=P1YFLVblxjE&feature=youtu.be


① Inperfect

・「imperfect」=不完全という英単語があります。

この楽曲ではdeemoの世界観のうち、揺れ動く心の有り様、またこのお話全体は葛藤している心象風景の揺らぎがあると思っており、私の中の解釈では

不完全なものを補完するというより、不完全は不完全のままで納得して終わるような話なのではないか、と思い

当楽曲にはその雰囲気を許容ラインギリギリの転調や一部スケールアウトしたメロディを使用し、5拍子と6拍子を切り替える変則的な曲となりました。

Inという部分は元の英単語とは違いますが、内包する心象世界という点を表すために敢えて別単語にした、という経緯でした。


② Chat perdu

・こちらのタイトルはフランス語となります。

直訳すると「迷子の猫」です。

deemo世界にもキーパーソンとなる「猫」が登場しますが、この人形は無機物であるが故に感情を持ちません。

それも私の中の解釈では「気まぐれ」や「無情」というもののメタファーなのかな、という思いがあり、縦横無尽なピアノ連弾となりました。

一聴すると愉快な雰囲気ではありますが、大抵人間が疲れを感じるものも

こう言った無邪気さから来るものが多いような気がします。(悪意があるかどうかはさておき)

全く新しいジャンルに挑戦することができた事もとても嬉しく、かなりノリノリで作っていました。


③ Beyond that Notes

・直訳「その音符を超えて」となります。

これは所謂全体のお話のifルートがもしあったなら、という事をふと思ったために作られた曲でした。

Deemoのお話は特別な話ではなく、いたって普通な兄妹のお話の中で起こった悲劇的なものを美しく描き出していますが、根本的には平和な世界であったはずです。

もしあの事故がなければ、もしあの世界がそもそも存在しなければどうなっていたのか-

そう言った私の理想的な部分を詰めた結果、やはり明るい未来を目指して欲しいなと思った次第でした。しかし今考えてみれば、ifルートではなくafterの世界にも私が思ったような未来があるような気がしますね。


④ Sonitus orationis

・タイトルはラテン語になります。

直訳は「祈りの音」、兄ハンスが妹を送り出す時には一体どのような感情になったのかを私なりに解釈した曲となります。セルフボーカルもやらせて頂きました。

この曲のインスピレーション元は言わずもがな、onokenさんの「flquor」です。

あの美しい歌詞にとても心打たれ、このお話のラストを見事に彩っている素晴らしい楽曲です。私も同場面を想像しましが、ハンスの中にある「送り出す心/残された者を憂う気持ち」に焦点を当てながら歌いました。

個人的に、ここに私のDeemoへの思いが集約されているような気がしています。


⑤ALiUS

・タイトルはラテン語「別の/違ったもの」という意味から取られています。

この楽曲に関しては私がこのDeemoというゲームを、お話からというよりはコンテンツ全体からインスピレーションを受けて衝動的に制作した色が強いです。

Deemoプレイヤーの方なら聞き覚えのあるフレージングやタイトルの法則などがあるかと思います。

私もDeemoの1プレイヤーでもあります為、このゲームに何を思っていたか、またどう言ったものが面白いと感じたのか、それらを最大限のリスペクトを込めて、可能な限り詰めました。

とは言え楽曲自体に話に連動した意味は無いかというとそういう事でもなく、雪歌草様の素晴らしいイラストの通り「仮面の少女」へフォーカスを当てています。

話の中で様々な手を使ってアリスを誘惑、引き戻そうとしていた彼女ですが

私は最後の部屋に入る手前についに自分の手でアリスを無理やり引き戻そうとしたシーンが忘れられません。

Deemoに引き止められ手を引いていましたが、あの手にはきっと叫び出したいような思いがあったのではないでしょうか。

(ちなみにコーラスは私がやらせていただいております。)


この楽曲パックを出すにあたり、お声がけ頂いた際には「思うままにやって頂きたい」と言ってくださったRayArkの開発チームの方々、ならびにとても素敵なイラストを私の意図を完璧に汲み取って仕上げて頂いた

雪歌草様、本当に感謝しかありません。


Feryquitous

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【支援者限定】未公開楽曲「Selectal」配布

こんにちは、Feryquitousです。 今回は未公開楽曲のうちの一つであった「Selectal」という曲を Fanbox支援者限定でデータ配布致します。 今のところ、CD収録などの予定はない為、今回のFanbox限定とさせて頂きます。 外部サイトへの転載及び配布等、ご遠慮下さいますよう宜しくお願い致します。 Feryquitous

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近況報告20210321

こんにちは、Feryquitousです。


3月の近況報告、というより雑記に近いですが

最近やっている事などを書こうと思います。


①春M3に向けて

・自身のアルバムリリースはありませんが、ありがたい事にさまざまな方からの依頼をいただいておりす。

今回は特に歌楽曲をかなり多く書いておりますので、発表をお待ちください。

歌楽曲を作るの大変ではありますが大好きなので、色んなジャンルの曲をどんどん作りたいですね。


②ピアノの練習

・昨年末に新しいピアノ音源を買ったのです。

それがこちら↓なのですが

https://sonicwire.com/product/41160

これが本当に素晴らしく…今まで私が触れたピアノ音源の中でも

特に生音のニュアンスに近く、本当に素晴らしい音源だったので

数年触れていなかった「ピアノを弾く」行為を再開してしまいました。

ピアノはほとんど弾けないので触り出しはやはり難しいですが、弾けた時にしか分からないニュアンス、何より楽しみがあります。

いつか実演奏を曲に織り交ぜられればいいのですが。


③最近の嗜好

・本当に大変なことになって、1年経とうとしております。

未曾有の災害とも言われる前年からのこの流れですが、皆さま体調等本当にお気をつけ下さい。

幸いなことに私個人としては比較的健康に過ごせているのかな、とも思います。

私は基本的にプライベートな事は喋っていないのですが人並みな生活はしております故、何か仕事の合間にできる楽しみはないか常に模索しております。


そこで最近は映画をよく見ていますね。

さまざまなジャンルの映画を見ていますが、SFとホラーが実は好きなのです。

おすすめの映画があれば是非教えてください。見ます。


3月は年度末ということもあり、いろんなことが集中する月ですよね。

こんなご時世ではありますがだからこそ、何か楽しいことや

良いと思える作品や物事を探るアンテナだけは

敏感にしておきたいものです。


Feryquitous

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近況報告:20210214

こんにちは、Feryquitousです。


昨今は大変な世の中になってしまいましたね…

と、私はというとほぼ籠りきりで制作に勤しんでおります。


本当は2月中にアルバムを出そうと考えていたのですが、とてもありがたいことに

個人で抱えられる限界値までご依頼をたくさん頂いてしまい…誠に光栄です。

ときに近況ですが、まずは直近の発表物ですね。


◼︎Evil Bubble / Feryquitous feat. 藍月なくる [Full MV]

https://youtu.be/m_ces-y7brc


いつもお世話になっております藍月なくるさんの新曲を作詞作曲しました。


いつもとは少し違ったテイストを織り交ぜながら

歌い上げる彼女の声も、年々進化するばかりで本当に尊敬しています。

今回の歌もぜひ、皆さんに聴いて欲しいです。

どうかよろしくお願い致します。


さて、そしてこれからですが

おそらくかなりの数の告知をする時期が来ると思います。現在制作しているものはイベント合わせであったり、その他ご依頼のものが多いですが

まだまだ新しい曲を発表していくので、どうかお楽しみに。

そしてその中でも、後1週間後にかなり大きな告知ができると思います。

私がこれまで関わった中でも最大の規模のプロジェクトであり、とても光栄でした。

なんの告知かは今は伏せますが、きっとこれを見ている方の中にも「それ」をプレイしたことがある人はいると思います。

私も発表が楽しみです。


簡単ではありますが近況報告でした。

fanboxの更新頻度も徐々に上げられると思いますので、また楽曲についてのお話なども

随時更新していこと思います。


Feryquitous

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【フリー使用可】没フレーズ集(10曲)Wavデータ配布

こんにちは、Feryquitousです。 今回は、過去にツイッターなどで練習作として投稿していたデータを公開致します。 見返せば色々と作っていたので、今後こういった形で公開していこうと思います。 と同時に、Fanboxにてこちらをご覧になっている方々に 配信や動画作成などをしている方がおりましたら、こちらで配布したデータはYoutube配信や動画ジングルとしての使用を許可致します! その際、動画などで投稿する際は可能であれば私の名前を動画概要欄等に記載して頂けると幸いです。(使って頂けると嬉しいので) また、個人使用の範囲でしたらどのような場面で使用しても問題ありません。 ※ご使用に際してご質問等ありましたらコメント頂ければ可能な限り返信させて頂きます。 聞いて頂けると嬉しいです。 宜しくお願い致します。 Feryquitous

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2020年総括+個人的な話を少々

こんにちは、Feryquitousです。

fanbox更新に力が入れられず本当に申し訳ありません、、、、


年の瀬ということもあり、ここで今年を振り返ってみようと思いまして記事を拵えた所存です。


今年は色々と…本当に大変でしたね。

個人的にも激動の年でありました。

正直な所、実は今年の初め、それこそ1月時点では最悪露頭に迷うか否かの境目に立たされており、やはり音楽一本で暮らしていくのは難しいかと考えあぐねていた期間がありました。

が、幸いな事にさまざまな方が私をサポートしてくれて、今はなんとか生き長らえております。

私の本職としては作曲業ではありますが…(諸々言えませんが)それ以外の場所でも実はお手伝いさせて頂く機会などもあり、結果的に何とか先のビジョンがようやく見え始めた年になりました。

皆さんに公表している中では、音楽ゲームや企業プロダクト系PV等の今までの活動も含めつつ、さらに別ベクトルのお仕事もできたので新しい可能性も見出せたのかなと思います。


個人発信のものとしては新たなアルバム企画と、配信に力を入れた動き、などが挙げられます。

私に限らずですがこのご時世、こういった種類の職にとっては転機の年だったのかな、とも思います。


ただ反省する点も多く、大きな括りで見た中ではまだまだ自身の実力も低く、有り体に言ってしまえば素人同然の実力なのも充分承知しております。

身の回りの方々がどんどん洗練されたクォリティの作品や仕事を打ち出していく中で取り残されるような感覚もあり、未だ焦っている自分がいるのも事実です。


幸いな事に素晴らしいクリエイターの方々に囲まれている状況にいる為

周りに負けないように、常に自分自身を律しつつ

奢らないで求められるものを胸を張って届けられるような、そんな存在でありたいものです。


いろんなことを始める事に今まで億劫になっていましたが、このfanbox然り、新しい場所にも同様に集まってくれるファンの方々がいる事に只管感謝するばかりです。

いつも本当にありがとうございます。

これからも新しい事には敏感でありたいものです。

来年もまた新たな企画を動かす予定ですので、どうぞお楽しみに。


………なんだか読み返してみるとかなりありきたりな年の反省に見えますね。

「話題にレパートリーが無く、かつ平凡で面白みがない」のも私の反省する所です。


では最後に、今年印象深かったお仕事を少しだけ振り返りましょうか。


①Arcaea「Arcahv」


https://youtu.be/eNnL750ViLY


・今年、短曲でピックアップされた中ではこれは外せないですね。Arcahvです。

この楽曲の、延いてはアーケアというゲームのが力は凄まじく、恐るべき速度で告知が拡散され、未体験の情報量がありました。

アーケアファンの方々は凄いですね…

私自身、得意なジャンルに特殊なアプローチを足すことができ、非常に満足な出来でした。

出過ぎた発言かもしれませんが、アーケアのような世界観と相性のいいジャンル制作は作れると確信していたので、目標がまた一つ達成された感覚でした。

lowiroさん、またぜひ私にアーケアの曲を書かせて下さい…


②Deemo feryquitous collection2


https://youtu.be/P1YFLVblxjE


・実は前々からレイアーク様にはかなりのアプローチを入れており、collection1が出た直後からストーリーに準じたような楽曲群を是非書かせていただきたいと懇願しておりました。本当にこの作品が大好きなんです…

夢が叶いましたね。レイアーク様には本当に感謝しています。

ゲームのストーリーは当然終えておりますが、コンシューマ版別ルートも見た私は

どうしても、どうしても前回のコレクションとは違う角度からdeemoのための曲を書きたかったのです。

日々大きくなり続けるこの素晴らしい作品に、私なりの爪痕が残せたのかな、と思っています。とてもスッキリしました。

この一連の楽曲群は、主人公の視点とは別、「仮面の少女」が捉えたものが主軸となっています。

まだまだ深まっていくDeemoの世界、皆さんよろしくお願いいたします。


③富士通 LIFEBOOK UH PV


https://youtu.be/onl6vQeM_BU


・これは身の上話になります。

私は作曲業を行なって数年経ちますが

未だに家族に「音楽の仕事をしている」と信じてもらえていなかったのです。(音楽を仕事にすることを家族に理解されない方々、結構いると思うんですよね)

家族に一人も音楽関係者がいないどころか、音楽と無縁も無縁な家系なため

理解されることがないままこの活動を(半ば諦めに近い形で)容認されていました。

が、私の親が富士通に関連する仕事をしていた為、この仕事を聞いたときにチャンスだと思い

アプローチした結果、朝倉涼さん伝いで音楽をやらせていただける事になりました。

謂わば雪辱戦のようなものです。

こう言ったプロダクト系のお仕事をもらえる事にもとても感謝していますが、何よりこれが

今まで一番理解を得たかった家族への説得として、数年越しに職として、仕事として認められた事が純粋に嬉しかったです。

継続は力なり、ですね…


簡単ではありますが、こんなところでしょうか。

来年以降の野望も胸に秘めつつ、この辺りで今年の締めのご挨拶とさせて頂きます。

混乱しているご時世ですが皆様どうか心穏やかに、かつ感染症への対策、ご自分の体を第一に、温かな年末を過ごせますように。


Feryquitous

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新曲一部先行公開 20201105

お久しぶりです、Feryquitousです。 最近の激務具合に圧され、Fanbox更新が遅れてしまい誠に申し訳ございません。。。 現在作っている新曲・・・お察しの方はいるかもしれませんが 次回の「CMYKシリーズ」収録の楽曲から、 新曲「桃源郷」を一部先行公開致します。 お楽しみに。 Feryquitous

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Sonitus Orationis 歌詞&和訳

こんにちは、Feryquitousです。

今回はDeemo Feryquitous Collection2に収録されている

Sonitus Orationisの歌詞を公開します。私なりに

Deemoの世界を考えながら歌いました。


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Can you see this stairs

この階段が見えるかい

Can you see the light falling from tomorrow

明日から降り注ぐ光が見えるかい

This is the way you should walk

これが君の歩くべき道だ

I can't go, but it's okay.

僕は行けない。でも大丈夫だよ。


Hands are starting to refuse.

手が、拒み始めそうだ。

Before my heart shakes.

心が震えてしまう前に。

Now, spread your wings.

さあ、君の羽を広げるんだ。

I hear a sound that seems to collapse.

崩れ落ちそうな音が聞こえる。

Go back beyond that window.

あの窓の向こうへ帰るんだ。


Don't cry anymore I'm here.

もう泣かないで。

Give a prayer tone to your leaving hands.

離れる君の手には、祈りの音を。

The soul is with us forever.

心はいつも一緒だから。

Scoop your tears and put them on the sound of keys.

君の涙を掬って鍵盤の音に乗せよう。


Come on, don't look back.

さあ、振り返らないで。

This melody is yours.

この旋律は君のものだ。

Even if tears fill this room, I will sing with her for you.

たとえ涙でこの部屋が埋め尽くされても、僕は彼女と歌おう。

I'm always next to you, even if the next scene you see is sad.

君が次に見る景色が例え悲しいものだとしても、僕は君の隣にいるから。

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新曲「Adamant Fear of the Victim」一部先行公開

こんにちは、Feryquitousです。 今回は、リリース予定のデジタルアルバムから 1曲、新曲「Adamant Fear of the Victim」冒頭部先行公開させて頂きます。 発表まで今暫くお待ちくださいませ。 ※デスボイスは私の声じゃないですよ、こういう音源なのです。 Feryquitous

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「Quon -Extend-」冒頭~90secデモ先行視聴公開

こんにちは、Feryquitousです。 今回は、近日発表予定の新作EPより、 音楽ゲーム「Lanota」及び「Arcaea」収録の Quon Extend Ver. の冒頭を少しだけ公開します。 鋭意制作中です。 完成版の発表をお待ちくださいませ。 Feryquitous

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Arcahv 制作裏話

こんにちは、Feryquitousです。

ご要望があった為、今回は単曲にフォーカスを当てた裏話でも書いてみようと思います。


-楽曲「Arcahv」に関して-

・今年、lowiro様の音楽ゲーム

「Arcaea」内の事実上ストーリーの最深部の楽曲を作らせていただきました。

私の口からストーリーの内容の詳細は言えませんが、この楽曲を作るにあたりまず

ご依頼いただいた時点で「ゲーム中の最終点であり転機である曲」ということで

お話を頂きました。

私自身Arcaeaの世界観は知っていたので、この繊細な世界観をどう表して転機を迎えさせるのか

非常に悩みました。


が、今の自身の転機になるような曲を重ねたいという強い思いもあり、その為に一旦原点に立ち返り

得意なジャンルで詰めてみようと思い、まずは土台が完成しました。

BPM191、造語歌唱、ベースがアートコア方面である事…正直な所、(私の趣味から発展して半ば得意なジャンルになりはしたのですが)この手の楽曲は非常にカロリーを使う為、一年に一度出すか否かくらいに考えていましたし、正直なところかなり慎重になる系統の楽曲なので安直な真似はできないと恐れている部分があったのですが

この世界観の中で私を指名してここに出していただけるという事は…ということで、私も今までの中で

最高のものを作ろうと全力で作りました。


今までの自分の楽曲でやっていなかったことを、スタイルは変えないまま折り込むことを特に意識し、統一感のあるvシリーズの中でも

異端感を出しつつ、Arcaeaの世界との整合生を取りながら実験的な試みをしていました。


具体例としましては、

序盤のコーラスワークを中間に出す→中間に来る同様のコーラスフレーズで下降するコード進行(II-V)を少しだけ崩す(II-IV)、

ピアノの活用法をメインメロディから徐々にPADへ移行させつつシンセフレーズを挟む、

階段状に下降していくサビへの移行コードに内包される共通和音の数を限定させる(2)、

あらかじめ全て組まれた造語歌詞を崩して再構成させる、

フィルイン以外にあたる部分(2.3小節あたり)に擬似フィルフレーズを置き意表を突く、

サビフレーズを構成するコード進行をいわゆる分数augで締める(浮遊感へのアプローチ)、

などなど……

半ば手癖となっているところもありますが、これらを混ぜてゲームとしての楽しさ×ストーリーとの整合×私の武器をいいバランスで混ぜられたかな、と思っています。

光×対立との極地に差し込まれる霹靂と、不確定な要素が醸し出す曖昧さを出せた気がします。


そうして完成したArcahvですが、正直過去のvシリーズの中でも特に異端、そして私なりのArcaeaの世界を全力で表現できました。

素晴らしいゲームを作ってくださったlowiro様、本当にありがとうございました。


ところで今、Arcaeaは公募を行っているんですよね。

私も出したいです。


※追記※

単曲での制作のお話などで聞きたいものがあれば、記事コメント内でリクエストして頂けるととてもうれしいです。

(ブログ記事のネタに困っているので・・・・お助けください)


Feryquitous

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新曲「Danza Magia」一部先行公開

こんにちは、Feryquitousです。 今回は、リリース予定のデジタルアルバムから 1曲、新曲「Danza Magia」1コーラス先行公開させて頂きます。 発表まで今暫くお待ちくださいませ。 Feryquitous

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Ai Drew 和訳

造語歌唱「Ai Drew」の和訳です。

ゲーム関連サイト等への転載はご遠慮下さい。


inisiehter zhaler elly

朽ちぬ者 意識の淵

mallivrakey nazhr

独裁は意のまま

Ai Deu spel

従わない事だ

isac orh ofery gdjeiter

暗がりの外 引き返すべき場所

elvy rido rigahl fpheidr

もう一度だ 鉤爪をかけるのは

Ai Drew

反撃せよ

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新曲「鹿人の剥製」一部先行公開

こんにちは、Feryquitousです。 今回は、リリース予定のデジタルアルバムから 1曲、新曲「鹿人の剥製」1コーラス先行公開させて頂きます。 発表まで今暫くお待ちくださいませ。 Feryquitous

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影響を受けたアーティストに関して

こんにちは、Feryquitousです。

今日は以前より質問も多かった、私の作風に特に大きな影響を与えたアーティストを

書いてみようと思います。


1.onoken

・この方無しには私は存在していない程にとても大きな影響を受けました。

所謂同人音楽においてはパイオニアのような方で、同人における「アートコア」と呼ばれるジャンルの礎は

この方から生まれたのではないでしょうか。

人生で1番の衝撃を受けました。この人が作り出した曲がなければ本当に死んでしまっていたかもしれないと思うほどに、この方の音楽に救われ続けています。

書きたいことは多くありますが、ここではとても書ききれません。


2.Treow

・onokenさんに並び、私に大きな衝撃を与えた作曲家です。インターネットでの活動初期ではボーカロイドという括りの中で活動されていましたが、実際には枠に縛られない多種多様なスタイルを切り替えながら

他にはない楽曲の雰囲気、難解かつ複雑なコード進行を使用し、他には類を見ない独特な世界観を作られ続けています。

なかでも「REVERSUS」という楽曲は私の活動方針の根幹にあり、この作品の凄さは

またしても一言では書ききれない、創作の究極系だと思っています。

AD:PIANO6にて楽曲提供された際には、同じ作品に名前が並んだ事がしばらくの間信じられないほどに感動した記憶があります。


3.凛として時雨

・私はジャンルでいうところのロックやポップス出身者なのですが、ロックの中でも特に影響を受けたのがバンド「凛として時雨」ですね。

アコースティックなサウンドでありながら機械的かつ鋭利で独特なサウンドメイクをし、このバンドも私の礎を築いています。

年々発表する新曲もクォリティは衰えず、常に最新の音を届けてくれています。

未だに楽曲の耳コピを自主練として行っていますが、理解できない程に難しいテクニックやミキシングを毎度行っており、まだまだ研究する必要がありそうです。


4.Mouse on the keys

・インストをメインに活動されている3人のバンドであり、それぞれキーボード×2とドラマー1人という特殊な構成を取っているバンドです。

ジャズ・フュージョンの要素に加え、プログレッシブなフレーズや変拍子などのテクニックをふんだんに折り込み、ピアノセッション独特の深みのある音を展開しながら

超絶技巧に近いドラムの複雑なフレーズが絡み合い、唯一無二の音を出していると思います。このスタイルに私は大きな影響を受けており、バンドのライブにも行ってライブで行われている楽器構成を調べたりもしました。

上記に挙げているアーティスト同様ですが、日々の進化に天井が見えません。


5.school food punishment / 江口亮

・所謂ポストロック的なジャンルを限りなくポップスに落とし込み、極彩色なサウンドを展開していたバンドですね。解散してしまいましたが…

このバンドからもとても多くのインスピレーションを受けました。難解な進行と複雑なフレーズにプラスし、とても幅広いジャンルを網羅かつ、その中にアーティストの個性を司る音が確実に入っています。一聴すればSFPだとわかるくらいには独特です。

音も当然ながら、浮遊感が常に漂い続ける作詞のセンスにはかなりの影響を受けています。また、SFPの編曲家「江口亮」氏には多大な影響を受けており、その未知なる編曲技術は(SFPだけではないですが)人の心を動かす魔法のような力がありますね。


上記の方が、今のスタイルに「特に」影響を与えた方々かな、と思います。

他にも大好きなアーティストや露骨に影響を受けた方々はたくさん、それこそ書ききれないほどに居ますが

まず思いつく5アーティストを書かせていただきました。

どのアーティストも最高の音を出す方々ばかりなので、ぜひ皆さん聞いてみて下さい。


Feryquitous

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私が使用している音源・ピアノ編

こんにちは、Feryquitousです。


以前、使用音源に関る記事を書きましたが

シンセの次はピアノ音源を書いてみようと思います。


・Keyscape/Spectrasonics社

┗私の曲のピアノは現在、ほぼこの音源で鳴らしています。

 アコースティックピアノの音も優秀ですが、何よりエレクトリックピアノが

 かなり優秀かつ、ハープシーコードのような変わり種音源も

 内包されており、お得です。


・Emotional Piano/Soundiron社

┗かなり空間の広い、かつ響きが優雅でシンプルな音源です。

 シンフォニック系の楽曲との相性がいい他、

 滑らかなバッキングで厚みを持たせられる音源です。

 使用頻度は多くは無いですが、ここぞというときに

 よく鳴ってくれます。


・ALICIA'S KEYS/NaitiveInstruments社

┗こと同人での作曲者の方々で、この音源を使用しているという方を

 よく耳にします。非常にバランスのいい音が鳴り、概ねどのジャンルにも

 自然に馴染んでくれるフラットさを持っていると思います。

 音色が豊富なわけではありませんが、逆に加工などが

 施しやすいのかなと思っています。


・THE GRANDEUR/NaitiveInstruments社

┗こちらもシンプルなグランドピアノ音源です。

 デフォルトのリバーブ感が好きで使っていますが

 楽曲との相性はあると思います。


・ASCEND/HEAVYOCITY社

┗かなり最近購入した音源です。

 ピアノというよりは何とも言えない荘厳なパッド系音源、と

 いった感じでしょうか。とにかく特殊な音が鳴ります。

 視覚的にも独特なUI、特殊なゴースト制御と

 まだまだ突き詰める必要がありそうですが、かなり面白いです。


・---- / I〇〇〇〇L〇〇〇社

┗すいません、これはいわゆる企業秘密なのでちょっと伏せさせて頂きますが

 いわゆる私が多用する「リリースの無いピアノ」の音源です。

 これは有償ではなく、完全に無償音源です。偶然発見しました。

 まだもしかしたら、公式から配布されているのかもしれません。

 (いったい何年前の音源なのかも定かではないですが10年以上は前かと...)

 非常にチープかつ常用できないような電子的なアナログピアノ音源ですが、

 ディケイの荒さ加減が非常に独特で、もはやピアノとは言い難いかもしれません。

 この音源のリリースを調整することで、あの音になります。


何かの参考になれば幸いです。


Feryquitous

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未公開音源「Qimranut-PianoSolo Ver-」&MIDIデータ公開/配布

こんにちは、Feryquitousです。 アルバム「Saqriphrx」へ収録されている楽曲「Qimranut」の未公開版、ピアノソロバージョンの公開と 当該データのMIDIを配布致します。 アルバムの解釈にある種の刺激を加えられたらと思います。

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アルバム「Irui」設定全文&各楽曲ストーリー公開2


■荒廃した国 / 残された音 (Dhgh)


老婆からこの先の旅は長いから、と託された食料や荷物を背負い、さらに18日間かけて、

イルイは「喉」から北方、「最も平和」だと聞いた国へ向かう。

国の国境には立ち入り禁止の文字と、大きな壁があった。この壁は国全体を囲っているらしく、

領土は他の国と比べてもかなり小さい。都市という規模に近い。壁を前に為すすべは無いと判断したその時、門から2kmほどの地点に小さな穴を見つける。

穴は国の内部につながっていたが、イルイの様な華奢な体型でなければ抜けられない箇所があり、なんとか通過できた。

平和の意味は分かってはいるものの、想像と違う光景がそこにはあった。

荒野の中に佇む、転々とした住居地、窓からの光の屈折を受けづらい場所に位置している関係もあってか、ほのかに薄暗い。人の気配など感じられなかった。

イルイは埃まみれになった少女に出会う。かなり痩せ細っており、汚れた布を羽織った様な格好をした少女はイルイを見ると、

知らぬ言語を発しながら手にした刃を光らせてイルイを仕留めようとした。

だが、只でさえ弱っているその身体ではその攻撃は無意味となり、押さえつけられた体はぐったりと力を失った。

イルイは少女を介抱した。1つめの国で皆がそうしてくれたように、2つめの国で老婆がそうしてくれたように、

道中の青年が自分を見てくれた様に、少女にも慈悲をかけたくなった。近くの小屋へ少女を連れて、気を失っている少女のそばで、この国はなんなのか考えていた。

目覚めた少女はイルイの目を見て、共通の言語で「あなたは私達と似ているわ」と言う。

先ほどの行動を軽く謝罪すると少女はこの国について、かなり辿々しい共通言語で喋り出した。

ここには元々人がたくさん住んでいた事、上層の人間達が「過ちを正す方法」を思いつき、それによって大凡の家族が「いなくなって」しまった事、

喉を中心に各国を統治している機関がこの国に関するデマを流し続けている事、捨てられた子供達には何一つ恩恵が与えられないまま焼かれる野を只管に逃げ回っていた事、

全て約3年以内の出来事である事。

衣食住は辛うじて繋ぎ、言語は子供たちの間で独自に編み出された物らしかった。

過ちを正すという事の真相は理解していないが、親が殺されていることだけは理解していた。

子供達は大人を憎み、残された者たちで団結し、復讐を果たすために生きている事、再びこの焼かれた地に光と水を取り戻し、

自分達が間違った大人にならないために邪魔者を排除する事を、涙ながらに語っていた。

少女は酷く落胆していたが、イルイの目を見て言った言葉には強い意味があった。

どうやらここに住まう子供達は、度々大きな声を聞くことがあるらしい。それは頭の中に直接響く様で、酷く悲しい声で助けを求めている言う。

子供達はそれを「神様の声」と呼び、きっと神様も自分達と同じで、何かに縛られている、だからこんなに理不尽な世界が出来上がった、という理屈だった。

自身がその神の声とやらを届ける存在である禊である事は言わなかったが、子供達はそれを信じている。

それに疑いをかけ、逃げ出した自分に、この子供達の計画と未来を根拠のない肯定で語る事などできる筈が無かった。

少女は最後まで暗く淀んでいた。「あなたは不思議 外から来たのに敵意がない 私もあなたを殺さない」と言った。

「だけど、こんな所にいたら貴方もいずれ死ぬ。こんな不幸は、私たちの誰かが終わらせなければ」とも。自分が明日死ぬ事を分かっているような素振りで。

イルイは涙をこぼす少女の瞳を見て、以前に感じた悲しみとは全く別の、頭の中がかき回されている様な、酷く体が熱くなり、視界がにじむような激情を体験した。

何もできなかった自分が酷く惨めになった。

少女に別れを告げた後も、多くの視線を感じた。恐らく彼等が残されたものなんだろう。

この国で聞いた「声」は、涙交じりのように感じた。最早ここは国とは呼べなかった。この国の子供達は、なぜ外に出ないのか、理解出来た気がした。

イルイは怒りに触れる。


■祠 / ある監視の視点 (Vend) // 鳴石碑 (Erua)


次の国へ向かう途中、イルイは道端に祠の様な場所を見つける。今日は光が強い、ここで休む事にした。

祠は不自然であった。何を象っているのか不明な小さな彫刻物と、それに似つかわしくない大きい社。

社の背後には、大きな一枚岩の様な物が薄く灯を放っている。

これは確か…2つめの国の老婆が言っていた、「エルア」だ。なんのための造形物か分からない、遺跡の様なもの…だと聞いた。

社は人が二人入れるような大きさだ。その割に、彫刻を囲む物がない。

不自然さに気を取られながらも、体の疲弊は感じる。この辺りで、と寝床につこうとした瞬間、社の奥で光る目がこちらを睨んでいる事に気づく。

「誰だ」と声が聞こえる。イルイはその目に向かって名乗る。「変わった名前だ」と返される。

イルイは逆に名を問うが、答えようとはしない。姿もよく見えないが、何故か近づく気にはなれなかった。

妙な感覚が襲う。体験したことがあるような、まるでこの人物と会話をしたことがあるかのような。

「何故ここに来た」と目の主は問う。今日は宿がないから、と事実だけ述べるが、目の主は何も返さない。しばらくの沈黙の後、目の主はこう言う。

「死ぬだけの存在が死から逃れると、何が残ると思う」と。

イルイはこの質問が衝撃であった。まるで自分の事を知っているかのような質問だ。なんだ、これは。

イルイは答える。なら生きるだけだ、と。自分が今考えうる中で、様々な人々に出会い出た結論が、今は生きている、という事実だったからだ。

目の主は答える。「自分から逃げているだけなんじゃないのか。」違う。僕は呼ばれている。「何にだ。」分からない。

「それじゃ、本当に生きているという理由にはならない。」どうして。「目的がない。それでは、死んでいることと同じだ。なぜ、逃げた。」

何故だ。分からない。問答が続くが、どれもこれも終わりのない、無意味なものになっている。

質問が止まる。イルイは考える。近づけないこの気を持っているその存在が何なのか、なぜ自分に既視感があるのか。

考え抜いた結果、どこでこの声を聞いたのかを朧げだが思い出して来た。

暗い部屋の中、怒号のような、人の呻き声のような声にこれは混ざっていた。そうだ、僕がここに来る前に、この声を聞いた、ような気がする。

だが、詳細には思い出せない。

目の主は見えなくなった。どうやら寝てしまった様だ。それでも、とても近づく気にはなれず、イルイもまた同じ屋根の下で眠りについた。

朝を迎えた時、イルイは辺りを見渡した。窓からの光で明るくなっている為、ようやく社が見渡せる。声の主は、

イルイの背中にあった柱を挟んだ向こうに、いた。

それは恐らく、死んでいた。人の形ではあるが、それには手足がなかった。眼球すらも無かった。

だが、流血はしていない。まるでもともと無かったかの様な。殴打の跡、火傷の様な爛れと、腐臭。これは人間とは呼べない。人間の様なものがあった。

イルイはそれを見て、何故か不快にはならなかった。見覚えがあった。喉に刻まれた印、首に巻かれた赤い布、それは、イルイのそれと同じだった。

イルイは何かを察した様に社を出た。

どんな感情でいればいいか分からなかったが、自分は、ここに居てはいけない、と思った。

去る直前に立ち止まった。小さい声で、すまない、と一言だけ呟く。

背に、淀んだ声で、「殺してやる」という声が聞こえた。

イルイは恐怖に触れる。

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雑記

こんにちは、Feryquitousです。


あまり柄にもないですが偶には昨今思う事でも書いてみようかと思います。


つい先日、ツイッター上でフォロワーの方々がは15000人に、

Youtubeでは収益ノルマ達成と、このfanboxに合わせて徐々に数字が増え続け、

本当に聞いて頂いている皆さんに支えられていると実感することばかりです。


私は本当は、この名前がこんなに長く続くものだとは当初思っていませんでした。

いち趣味の作曲から一応の本職に近い形となり、

とても多くの人に聞いて頂ける機会が増え、様々な意見が可視化され

プレッシャーに押しつぶされそうになったり、偏る楽曲イメージ像に悩んだりしながらも

ここまで続けてこれで、今ではそれも幸せだと感じます。

様々な方々に助けられ、本当に頭が上がりません。


若干繊細な話題ですが、当初音楽ゲームにおける作曲から興味を持ち、

BMSというフィールドで私を拾ってくれた方々と一緒にチームを組んで曲を、BMSを発信し

結果今では、当初の最終目標であった商業音楽ゲームへの収録や

ありがたい事に、その外にも商業案件に関わらせて頂く事がとても多くなりました。


もしこれを見ている方で、何か目標があったり夢がある方にぜひ言いたいのですが

私は「夢は絶対叶う」と思っています。


私のようないち非力な人間でも、当初定めていた夢や目標は徐々に、確実に達成されています。

よく「作曲をはじめて、仕事にしたいが不安だ」等の相談を頂く事があるのですが、

こと作曲において一つだけ言えるのは、やり続けていれば絶対に夢は叶うという事だけは強く言いたいです。

根拠は私がそうであるからです。

絶対に出来ます。歩けばいいだけです。

月並みな言葉ですが止まりさえしなければ、絶対に目標は達成されます。

私にもまだまだ目標があります。私も、まだまだ頑張れます。


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しかし未だどういった振る舞いがいいのか、楽曲の方向性は間違っていないか、

求められているクォリティノルマを達成できているかなど考え始めればきりのない

悩みばかりではありますが、私なりに色々と模索して、

ここにしかない音楽をお届けできればいいなと思っています。


私は非常に不器用な人間なので、ネット上でリアクションを返さない等の事が時折起こってしまうかもしれません。

しかし、いただいたご意見や感想、アドバイス等はとてもありがたく、真摯に受け止めさせて頂きますので

どうかここから先ももう少し、私の音楽を聞いて頂けると嬉しいです。

今ではみなさんのお声が、私の原動力です。


これからもどうぞよろしくお願い致します。


Feryquitous

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未公開楽曲 限定公開 2020-0616

今回は未公開であった楽曲「Arwyn」を公開します。 とある方に向けて書いた曲です。 Fanbox以外での公開予定はありません。 とある人物と雪景色のお話です。 聞いて頂ければと思います。

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私が使用している音源・シンセ編

こんにちは、Feryquitousです。


本当は前々回の流れからIruiのストーリー更新を行おうかとおもったのですが、

ご要望がありました為、今回はDTMにおける作曲で

私が使用している音源に関して少しだけ書いてみようと思います。

制作されている方や、これからDTMを初めて作曲をしてみようという方のアイデアとなれば幸いです。


-使用DAW-

・FLStudio20

┗これに関しては、最初に買ったDAWがFLStudioだったため使用しています。

 このDAWはなかなか曲者でして、離れづらいんですよね。

 私は主に生音をメインにしている為、あまり向いていないDAWなのかもしれませんが

 ピアノロールの使いやすさは他のDAWを圧倒している部分があると思っています。


-主な音源-

(ご要望が特に多かった所謂アートコア方面の音源に関して、

私が主に使用しているものを書いてみます。)


・(シンセ系)-Ogun/Imageline社

┗きわめて金属質な音を作れる音源です。

 かなり癖が強い&特色はあれど音色のバリエーションが乏しいこともあり、

 特徴的なリードやとがったシンセ音を作る際には使用しています。


・(シンセ系)-Omnisphere 2/Spectrasonics社

┗現在ではなかなかリードシンセとして使わない音源となっていますが、

 Pad系、金属的Fxは今でもかなり秀逸なものがそろっていると思います。

 豊富なプリセットで初心者にもかなり優しいシンセと思います。

 迷ったら取り合えずこれを入れている気がします。

 (さぼりじゃないですよ。)

 

・(シンセ系)-Massive/NaitiveInstruments社

┗芯のあるリード系、グロウル系に使用しています。

 個人的にはMassiveXより旧Massiveのほうが音はお気に入りです。


・(シンセ系)-Serum/XFER RECORDS社

┗FX系統が非常に秀逸かつ見易いため、こちらもリード系や

 プラック音、オブリガードの役割で入れる事が多いです。

 クラブミュージックにおけるシンセではもはや鉄板ですね。


・(シンセ系)-Spark/NaitiveInstruments社

┗私以外にこの音源を使用している人をあまり聞いた事が無いので

 公に言うのは若干恥ずかしいですが、私はかなり気に入っています。

 アタックの調整と金属音が非常に特徴的なシンセであり、金属を割り砕くような

 強烈なプラック音がとても作りやすいです。


・(シンセ系)-BT Phobos/SPITFIRE AUDIO社

┗かなり独特なUIをしているシンセです。かつ、非常に空間表現に秀でた

 Pad音や環境音、複雑なループパーカッションなどを内包する統括音源です。

 ソフトが非常に重く、立ち上げも一苦労ですが、

 個性的なサウンドを演出してくれます。

 但し、Spitfire社独自のエンジンを採用している音源のため、

 使用Dawとの相性があるようです。

 ちなみに、FLStudioとの相性はあまり良くないように感じます。

 Spitfireさんのアップデート改善に期待です。


・(シンセ系)-Rev/Output社

┗逆波形をオシレータにアサインしている独特なシンセで、

 ゴーストトーンなどが美しい音が多く搭載されています。

 自分で作成した波形をもとに音を作成することもでき、多種多様です。

 リードにはあまり向いていないような気がしますが、

 テクニカルな音の演出をスパイスとして足したい場合に使用しています。


と、今回は使用Dawおよび使用しているシンセ系の音源に関して

書かせて頂きました。あくまで一部でありますが、使用頻度の高いものを

抜き出しました。

機会があれば生音系やFX系プラグインの使用環境も

書いてみようかと思います。


Feryquitous


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Arcahv 和訳

造語歌唱「Arcahv」の和訳です。

※下記の歌詞はlowiro様「Arcaea」からの歌詞提供ではなく、Feryquitousの独自解釈によって組み立てられたものになります。

ゲーム関連サイト等への転載はご遠慮下さい。


EH

KELEPZO IGAH

光へ沈め

KALLA THERA

空列満たす


AKARIZA

逆鱗


selra iza ganhi elev

音を鎮める儀式

ad gkazalli corsines

背後からは群蝶

vella pordzhine

起点を逃すな

le la e gurima velleza

線で構成された海を縫い繋ぎ

sheriduth EH

拒絶せよ


Arcahv

聚まれ

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アルバム「Irui」設定全文&各楽曲ストーリー公開

こんにちは、Feryquitousです。


私の3rdアルバム「irui」の設定全文と、各曲にまつわるストーリー全文を

数回に分けて公開していこうと思います。

お時間があれば曲と一緒ゆっくりと読んでみて下さい。


http://irui.diverse.jp/


【Irui】

■世界に関して

・凡そ南アメリカほどの「地上」が続く世界、人類は地に足つけて生きている。この世界の歴史は、記録上だと1100年ほど続いている。

「世界」は水中に存在しており、人々の住む地上から凡そ3km上空に、主に未知の透過性物質で構成された「窓」と呼ばれる壁が存在している。

水中には常に光子が流れており、天井から窓へ向かって降り注いでいる。降り注ぐ光子が止むとそれは「夜」とされ、人々の時間感覚バロメータとなっている。


・窓の外側へ行く手段は、北方の「窓の端」にある「終点」と呼ばれる巨大な地下空間から海面をくぐり抜ける必要がある。

しかし、この地下空間を経由し窓の外に出ると、如何なる手段を持ったとしても帰還は極めて困難である。

通信手段を持ってすれば、窓の外に出た人間との交信は可能だが、窓から大凡2km程離れると光力素の反応が消滅し、通信は途絶える。

尚、これまでこれを超えて通信、及び帰還した者はいないとされる。


・天井を見上げると窓によって遮蔽された水中を見る事ができる。

窓の付近まで登れば、窓の保護のために作られた重力均一化装置(塔と呼ばれる)にこびり付いた珊瑚や、その付近に人類とは異なる生物たちの死骸が見れる。

・1日の長さは約28時間である。

陸地は広大であり、川などは存在するが海というものが無い。いくつかの国は存在するが多数というわけではなく、凡そ5国

(国境などは無く、連邦のような統合をされている為、大きく見れば国は1つ。)なお、国の間の戦争も起こっていない。

だが、国と国との間に独立された文化がそれぞれ根付いており、隣国、他国を渡るにはそれなりに裕福な環境がなければならなかった為、

ほとんどの人々は他の国について知らない。

・この5国の大きさはかなり極端な差があり、大陸の3割程度しか土地を使っていない。

国と差別されていないこの膨大な土地に住まう人々は、大凡がもともと何処かの国にいた人々であるが、

何かが原因で人権を剥奪され、国から人民として見なされなくなった者である。(スラムのような)


・地形には限界があり、陸地の端まで行くと放射線状に下降した窓の壁に突き当たる。窓の壁の向こうは水中である。

陸地の端に向かうにつれ、重力の値が変化する。通常の人間は生身で端に近づく事は出来ず、

生身の場合身体器官が破裂して死んでしまう。その為、段階別に設けられた重力レベルによって侵入の許可を国から得る必要がある。

尚、侵入には合金で覆われた強固な輸送船(形としては車に近い)を使用する。


・先代からの遺跡として残されているのが、古代の文字を所々に散りばめた「エルア」と呼ばれる遺跡群である。

これらは各国の標高が高い山の上層部に存在し、物質はやはり解読の難しい未知の技術により構成されるもので、

年に数回起こる微弱な地震に反応し、その回路を発光させる。発光の原理は不明、エルア自体に触れることは出来るが、

地方によって「エルアに触れると喉が潰される」という言い伝えがある。同時に、ノイズのような音を放つが、これらの持つ意味は理解されていない。


■叡智に関して

・地上の人々はごく一般的な感情と個性を持っており、人間のそれと言える生活を営んでいる。

蒸気と火の他に、「光力素」と呼ばれるエネルギーを活用している(ソーラー技術と酷似)

・光力素の発展は著しく、これを利用した機械が多数存在する。「窓」の一部を元材料とし、

これを模して作られた金属(正確には粘土と金属の合金の様な素材)を用いて生活に取り込んでいる。

(窓の物質を似せて作られた物質を使用している機械が殆どで、窓自体の素材を使用している機械はごく少数。)

模造品は完全なコピーではない為、窓の代用として天蓋に貼り付けた場合、強すぎる光力素によって32日経つと崩壊してしまう。

当然、窓をサンプルとして破壊するにはリスクが大きいため、この資源は貴重品として扱われる。

窓を構成する物質の採取は「端」で行われ、人型の機械一体が稼働するために必要な量は「21g」である。

・この「純正の窓」を使用した機械はいわゆる高級品、高性能品として扱われる。この素材を用いた場合、

機械は「使用者を認識する」「視覚を持つ様になる」「使用者の需要を理解する」といったある種の知性を備える。

その為、多様性のある人型の機械に使用され、これ以外の使用は法で制限されている。

仮に違法で人型の機械以外の人工物に純正の素材を適用すると、7日間で機械は液体状に変化し、強烈な毒素を放つ。

この毒素の致死量は限りなく微小であり、通常の人間は一呼吸しただけで数分後に絶命する。

・窓を使用できる人型機械の定義は「光を吸収する物質を頭部に備えている事」「振動板を内蔵した発音部位がある事」「二手、二足である事」が挙げられる。

原因は不明だが、この条件を満たしていないと適応されない。

窓を使用した人型機械は非常に有益な働きをするが、「地震」に弱く、微弱な地震で一時的に不良となる場合が多い。

この不良が重なり、使用不可と判断された場合、国に回収される仕組みとなっている。尚、その後の処理がどう為されて居るのかは国家機密である。


・「窓」の厚さは3mほど、地上の人類の技術では製造する事ができない未知の技術で出来上がっており、

人類は圧迫し続ける水からこれを保護するための装置を随所に配置している。この窓によって守られた空間に、人々の居住空間がある。

・窓は硬く、並みの兵器や物理的打撃では微動だにしないが、「地震」によって崩落する可能性がある。

・窓が倒壊すると、例えそれが一箇所だったとしても連鎖的に周囲が倒壊し、寛大な被害を被る。

同じ物質による修復が不可能な為、倒壊によって流れ込む水の逃げ場として「喉」までの道を確保しなければならないが、これによって国の一部が破壊され尽くす規模の大災害になる。

・過去、1100年の歴史の中で窓が倒壊されたという記録は8回、つまり8箇所の「滝」が存在する。

滝は窓から水が落ちる形で構成されており、時間経過のために滝の入り口、穴の形は全て真円に近い丸型をしている。滝発生時に下方の地形はほぼ陥没状態になるため、大きな湖となる。

・最終の出口が喉に到達する様に出来ているため、大陸の中心に向かう大きな川が8つ存在する。


■喉と禊

・陸地の中央には「喉」と呼ばれる穴が存在している。穴の大きさは直径約50km、侵入口から3kmほどの深さで重力値が変化しており、

陸地の技術力での侵入は5kmまでが限界である。これを越して侵入した場合、例え強装甲の機械だったとしても手のひらに収まる大きさまで圧縮される。

・「喉」の深さを把握している者はいない。年に一度、この穴に「禊」と呼ばれる生贄を捧げなくてはならず、

大陸中にはこの禊となる宿命の少数民族が存在している。禊を捧げなかった場合、その年の始まりには大きな地震が起こり、窓の一部が倒壊するとされている。

・禊の生け贄が捧げられ始めたのは、人類が地底での生活を始めてから二百年ほど経った後であるとされる。

・この民族は禊となるために生きている。つまり死ぬ為に生きているという事になる為、一般人のような生活が与えられない。

禊は、国から必要最低限の生活と、感情を殺ぎ取るように教育され、13歳を過ぎると禊としての役割を果たせるようになり、変声期を迎え声が変わり切ると禊としての役割が果たせなくなる。

・民族は極めて少数の子供だけで成り立っている。だが、それぞれ親の情報は一切教えられず、13年間をひたすら隔離された空間の中で生きる。

・その年の節目に、適した年齢と時間の禊はこれまでの生活から切り離され、儀式のために用意された塚に入る。

ここで3日間断食をされ、4日目に塚から出て、喉の周辺にある7つの祠に7日かけて移動する。祠で行われるのは「潔」と呼ばれる儀式とされているが、内容は国家機密となる。

7日を過ぎると、その年の禊は「誰にも合うことが許されなくなる。」その後、喉へと落ちる事で禊としての役割は終わる。

この儀式は「隔世への適応化」とされているが、詳細は不明。


-Songs Story-


■1.命(Two)


・またこの音か。

静寂、暗闇の中でただ聞こえる自らの音。

鼓動の音だ。

毎日のように行われるこの習慣、ただ目を覚ましモノを食らうだけの命。

少年は自分自身がそこに居るかどうかすらも分からぬまま、ただひたすらに生きていた。

-世界の中心に空いた巨大な穴と、これを覆うようにして広がる天井と海。

この世界の中心近く、厚く白い壁で造られた奇妙な建物の中で、この禊と呼ばれる部族は

一生を過ごす。

この少年もまたその禊の一人であり、自らの運命を受け入れていたようである。

お前はこのまま役目を終えて消える、ただそれだけ伝えられてきた。

自分は死すべき為に生きている。これでいい。それ以外何もわからない。

最低限教えられた意思疎通の手段、この言葉もほとんど役に立っていない。

これでいい。


少年はある日、壁の中では聞いた事の無かった音と声を聞いた。

この声は震えているようで、少年の中に疑問を残した。まるで己の中から聞こえているようだった。

鼓膜を揺らしているのは無音の中に響くむなしい物音だけにも関わらず、はっきりと聞こえる声。

これはなんだ。


少年は疑問を抱いてしまった。自分の事、そしてこの声の主に。

彼は本能から初めて湧き出すその好奇心と恐怖に、自然と体を動かしていた。

昼か夜かもわからぬその白く高い壁を這い、抜け出した。

その光景はとても恐ろしく、今まで自分がとらえていた世界とは比較にならない広大な土地が目前に広がり、

激しいめまいと焦燥感が少年を包んでいく。

だか、これを後押しするかのように聞こえる声。

「君の目で、耳で、感じた事を、僕へと届けて欲しい」この言葉が何度も聞こえている。


少年は走り出した。

自分の輪郭をつかむ為に、声の主に会うために。


■2.働き者の国 / 優しい街(Kaldin)

少年には名前が無かった。だが、抜け出した先で出会った人々の中で自分の名前を呼ばれる事を欲し、

自身を支配するようになる。少年は「イルイ」と名乗る様になる。

「声」はイルイに、「君の目で、耳で、感じた事を、僕へと届けて欲しい」と言う。

イルイには意味はわからなかったが、1日に1回ほど聞こえるこの声を聞くと、使命感に似た感情が沸き起こり、彼の体を突き動かす。

どこへ行けば良いか理解こそしていなかったものの、体は不思議と動くようになり、気付けば走り出す。


まず始めに、イルイは1つ目の国に向かう事になる。最低限の言語は禊としての生活の中でも教育されていた為、人と会話は出来るようだった。

最初の国は、喉付近の施設から25日かかった。その間、イルイは声の向くままに只管に走り続けたが、

生きるために何が必要かを本能で理解していたイルイにとって、疲労、食用などはそれほど大きな問題にはならなかった。

当然体の限界はあるものの、道中の様々な自然によって助けられていた部分が大きい。

優しい人々が穏やかに暮らす国であった。最低限の暮らしを強いられていたイルイにとって、温もりのある雰囲気はとても新鮮だった。

国は決して裕福ではなかったが、人々は自身の生活に疑いを持たず、只管に生きる為働いていた。

女子供も自分が何が出来るかをよく考えて、積極的に大人たちに協力していた。

訪れた街中では、イルイと初めて触れる人しかいなくとも、どの人も優しくしてくれた。

寝床がない、お金もない、そもそも知識すらも無いこんな状況の自分を、無条件で生かそうとしてくれた人々がそこにはいた。

誰ともいえぬ人々が、次々に、まるで今まで自分が近くにいたかのように、垣根なく接してくれた。

イルイは働くという概念を知った。人々の笑い合い、協力し合う姿を見て、イルイは自分の輪郭を徐々に掴みつつあった。

イルイは優しさに触れる。


■3.社会の国 / 孤独と雑光(Westanie)

イルイは初めて知った笑顔の作り方を忘れないままに、28日かけて二つ目の国に向かう。

この国では、他人が他人を拒否する、会話のない国であった。一つ一つの建物から取られる異常な距離、

道はあるものの建屋を見つけるのも一苦労だった。

2日ほど歩いた先、初めて人間と出会う。人影は自分を見るなり、おぼついた足取りで逃げようとするが、暫くこちらを見つめている。

人影はこちらに向かって来た。異国の者と見なされたイルイは、そこで一人の老婆に出会う。

イルイは老婆により、歓迎を受けた。何者かと問われた時に、なんと答えればいいか分からなかったが「会わなければいけない」という理由だけ話した。

老婆はその先を求めず、ただもてなしてくれた。

3日ほど経ち、屋根を借りている最中に老婆から「わかり合うことの難しさ」を語られる。

この国では代表者たちの口論から起こる政治の縺れにより、貧困からくる人の邪悪が国を包んでいき、

最終的にはこの「人と会わない」という政策がとられたらしかった。それが例え家族であっても、である。

この国の領土は比較的広く、人口に対して与えられる「無人の距離」を保つには十分だった。

老婆は優しく、とても暖かかったが、国の人間同士での直接の会話は頑なに拒んでいた。

この国では、会話の代わりに文通を通してコミュニケーションを、果ては政治まで行っているらしかった。

老婆には身寄りがなく、政策が行われてからは家族とも離れ、数年人間と直接の会話をしていない、という事だった。

それでも、老婆はイルイには優しかった。「あなたの目には人を疑おうとする淀みが無い」多くの目を見て来た老眼は、

多くは語らないイルイのことを見抜いているようにも見えた。「私に残されているのは沢山の言葉と、虚しさだけだった。

何年も人と話していなかったけど、あなたに会えて、家族が戻って来たような気持ちよ。少しでも長くここにいて欲しいけれど、それは出来ないのは分かっている」と言った。

老婆は優しい表情であったが、声は震えていた。

他人との壁には多少の理解のあったイルイだったが、この国の人々の話をする老婆を見て、今まで感じたことのない心臓の重さを感じるようになった。

数日経って、僕はそろそろ行くよ、お世話になりました、と感謝を告げ、イルイら次の国を目指すことにした。

数日間とはいえ、暖かさがいっぱいだったその家を出る時、やはり心臓のあたりにのしかかる重みを感じた。

歩き出す背に、土を擦る音と、老婆の悲しい声が聞こえた気がした。

イルイは悲しみに触れる。


■Ex1.滝の丘 / 夢見る人(On the journey)

老婆のいる家を出て、国の国境を超えてから5日、国境線が引かれていない地域で小さな村を見つける。

ここでは、前2国で犯罪を犯したものが追放され、他国からの入国を拒まれた者たちが集う場所との事だった。

イルイは自身よりだいぶ背が高い青年と出会う。青年は体にいくつもの傷があり、痛々しかった。

だが、気さくな性格ではあった。「お前も追いやられた身か。」と問われる。違うと答えた。目指して、会う為に走っていると。

青年は笑った。それは何だと再び問われたが、自身にもよく分かっていない為、それも正直に答えた。

青年はひどくイルイを気に入り、自分達の住居へ招き入れた。感覚が鋭いイルイは、張り詰めた気の様なものを感じながら、狭い街路をすり抜けながら青年について行く。

青年はこう言う。「旅の者を招き入れるのは俺達が出来る罪滅ぼしの様なもの。」いくつも傷をつけた笑顔から悪意は感じられない。

街じゃ見られないとっておきを見せてやると、宿を借りた初日の夜に、車輪のついた機械に乗せられて、青年とイルイは荒野を走る。

一つ話を終えた辺りで、木々が茂った先を抜けた丘にたどり着く。

イルイが見たのは、窓からから溢れる光が絹の様に降り注ぐ姿だった。自分の目に写っているものがなんなのか理解はしていなかったが、

この光を見ていると何処か安らかな気持ちになった。

青年は「これは光力素が死んだ姿。俺達も、いずれこの光になって夜を照らす」と言う。

彼等なりの死への解釈を一頻り聞き、自分がこれまで何のために生きて来たのかをもう一度思い返すが、分からない。

なぜ走っているのか、なぜ会いたいのか分からないが、ただ嘘ではないことだけは分かっていた。

イルイはまた笑っていた。なぜか、とても居心地が良かった。青年の瞳に映ったその光達は、イルイの見ている色とは違っていた。

それから数日、その青年に世話になった。色々な話を聞いた、

滝の麓にある宝石の話、歌を歌う石像の話、夢を見る塔の話。全て本当かどうか定かではなかったが、それらを聞いている間は、胸の中に溢れる水の様な思いが溜まっていった。

イルイは青年に礼をし、別れを告げ走り出す。青年は笑っていた。

イルイは喜びに触れる。


次回こ更新ではお話の続きを公開していきます。


Feryquitous

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新曲「Z3R∀」一部先行公開

こんにちは、Feryquitousです。 今回の記事では、リリース予定の新しいデジタルアルバムから 1曲、新曲「Z3R∀」1コーラス先行公開させて頂きます。 さらに準備を進めています。 発表まで今暫くお待ちくださいませ。 Feryquitous

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アルバムコンセプト解説「Saqriphrx」

こんにちは、Feryquitousです。


今回の記事では、私の2ndアルバム「Saqriphrx」に関してお話ししてみたいと思います。


このアルバムは、とある神話にかんするモチーフをもとに作られていました。

それは「クリフォトの樹」です。


クリフォト、とはユダヤの神秘主義カバラにおける悪の勢力もしくは不均衡な諸力を表す概念を

神話に当て込めて図式化したものになります。

私自身、カバラ神話には創作的にかなりの影響を受けておりまして、

単曲でもテーマにすることがかなりあります。

このクリフォトを端的に説明いたしますと、

善性・美徳とされる「セフィロト(生命の木)」の複製として存在している

所謂「人が高次元へ至る為の条件」のようなものですね。

つまり、「この掟と概念を破ってしまうと、人の箍から外れてしまう」10の条件になります。

以下Wikipediaから引用させて頂きますが・・・


1i バチカル(Bacikal、無神論)

2i エーイーリー(Iweleth、愚鈍)

3i シェリダー(Sheriruth、拒絶)

4i アディシェス(Adyeshach、無感動)

5i アクゼリュス(Akzeriyyuth、残酷)

6i カイツール(Kaitul、醜悪)

7i ツァーカブ(Shakah、色欲)

8i ケムダー(Chemdah、貪欲)

9i アィーアツブス(Aiyatsbus、不安定)

10i キムラヌート(Qimranut、物質主義)


上記に則したように、10曲拵えさせて頂いた所存です。

このネガティブな感情を、私の解釈で具現化するために

統一感を持たせる工夫を織り交ぜつつ形に出来たかなと思っています。


アルバム全体を通して、これらを有機的に表す音を入れるために

生録りの音を入れている箇所が多く存在します。

水音、打音、環境音、人の声などなど・・・

これらを取り入れて、人の生々しさなどを表現できればいいなと思い制作していました。

私の中にあるネガティブな感情を、10のセフィラに即したテーマ性で

音に出来たかなと思っています。


当作品に関してさらに詳しく掘り下げて頂けるのならば、クリフォトに関して調べて頂ければ

より深い理解を得られるかもしれません。


次回以降の記事では、アルバム「Irui」のストーリーを分割しつつ公開していこうかと思います。

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新曲「Paradium」1コーラス先行公開

こんにちは、Feryquitousです。 今回の記事では、リリース予定の新しいデジタルアルバムから 1曲、新曲「Paraduim」1コーラス先行公開させて頂きます。 さらに準備を進めています。 発表まで今暫くお待ちくださいませ。 Feryquitous

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アルバムコンセプト解説「ZheleNaught」

こんにちは、Feryquitousです。


今回の記事では、私の1stアルバム「ZeheNaught(ゼーレノート)」に関してお話ししてみたいと思います。


まず私の名義では第一となったこのアルバムですが、全体のコンセプトは

「魂」でした。魂と一口に聞くとかなりシンプルなコンセプトですが

このアルバムでは1曲目から通し、脳の伝達が身体の中枢を経由して

衝動から行動へ、行動からえられる思考とその感情にフォーカスを当てつつ制作いたしました。

タイトル楽曲「Zhele」では、目まぐるしく変動する感情の動きと衝動の速度、「シナプス」をイメージしつつ魂のありかを求めて叫ぶような歌詞を書きたいと思い

あのような歌詞になりました。


制作するにあたり、デザイナーのレクさん、イラストレーターの魔界の住民さん、

WebのAirさんにも「人の魂はどこにあるかと思いますか」という議題のもと

各々の考える魂の場所に重点を置きつつ、作品を仕上げて下さいました。


※特設Webページにはとある仕掛けがあり、Airさんと私の意見が一致した「魂の場所」をとある見方をすると少しわかるようになるギミックが仕込んであります。探してみて下さいね


どこかのお話しでは、魂に質量があるかどうかの実験として

死する人体の瞬間の重さをベッド上で測定した結果、

脈拍が止まった瞬間に人体は21g軽くなる、というお話がありました。

最終トラック「21g」では、私が第一の作品を作るにあたり

情景から得られたインスピレーションをそのまま織り込みました。

21種類の環境音、それぞれ別の景観を示す音とそれらを1秒ごとに切り替え、

最終的に思考は途切れ、死の概念に向かっていく様を表現したかった、という感じです。

この21の景観がもし1gずつ割り当てられた記憶の断片だとしたら、それらは

走馬灯のような秒数で、しかし質量のある1秒なのではないかと私は思う訳です。


これは完全に余談ですが、私は当時環境音からサンプリングを行う事が多く、

今でもたまにレコーダーで外出時の音を取りながら家で編集するという事を

行っていました。21gは私がこのアルバムを作るうえで21の景観の環境音を

織り交ぜております。

※fig2参加作品「Evide」のリズムは全て硝子を割った音で構成されている等

 結構こういったことをやっていました。

 もし需要があれば・・・私が作ったサンプルをfanboxで共有公開する等も

 考えています。


当初のお話を含みつつ・・・

当初2015年は、私がBOF作品「Strahv」を制作した年でした。

私がDiverseSystemに加入した年でもあります。

思えばStrrahv制作時にこんな状況になるなど思っても見ませんでしたが

これが事実転機になりました。

第一のアルバム制作は、凡そStrahvを作った直後あたりに決定したものになります。

ここから今後のコンスタントな制作の予定がとんとん拍子に立っていき、

様々な場所からいろいろなお仕事をお貰えるようになりました。

私の転機となった、大切なアルバムです。


といった感じで制作されておりましたこのZheleNaught、現在配信等で聴くことができますので

ぜひ聴いて頂ければと思います。


http://zhelenaught.diverse.jp/


次回は「saqriphrx」に関してコンセプトをお話ししようと思います。


Feryquitous

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