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タゴシロー(改名)

タゴシロー(改名)

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更新予告(アンケート対応作品)

お疲れ様です!

8月5日に、ロリおね(縮小娘)の新作、FANBOXでアップ予定です!

タイトルは、

「幼稚園児に身体を縮められた私が、膨らんだおっぱいでネズミにお乳をあげた後、ネズミとえっちしちゃうお話」の予定です。

この作品の想い:ロリおねを書いているということを忘れないようにしながら異種姦を書きました。笑

いやー、異種姦、久々に書きましたね。わくわくしました。膨乳もあるよ!


というわけで、今回の更新で、

6月アンケートの、下記、水色部分が、埋まる予定です!



楽しんでもらえるとうれしいです! 

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【支援者先行公開 / 2021.9.14 pixivにも公開】男の先輩が作った薬を浴びて、少しずつ身体が縮みだし、身体もどんどんえっちになってきちゃう私の話

 夜が更け、騒がしい昼間とは一転し、静まり返った研究室。

 扉の開く音が聴こえ、那

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8月の挨拶と更新予告(アンケート対応作品)

8月~! 毎日めっちゃ暑いですが、お元気されてますか~!

いつも、ご支援、フォロー、いいね、ブクマ、

そして、作品の閲覧、本当にありがとうございます。

とても励みになっています。


8月2日に、

FANBOX先行公開で、「男先輩×後輩女子(縮小娘)」を更新予定です!

タイトルは、

「男の先輩が作った薬を浴びて、少しずつ身体が縮みだし、身体もどんどんえっちになってきちゃう私の話」です。


この作品の想い:白衣を着せたかった。バーン

あと、じわじわ縮んでいくのをやりたくてな……。

じわじわやりすぎて二万字超えててビックリしたわ節子。執念を感じる。

どおりで書いてて何度も、その話長なる? って自問自答したわけですね。

たっぷり味わってもらえたら、うれしいです! お楽しみに!


というわけで、6月アンケートのうち、下記の薄緑色のチェックが埋まる予定です。

8月は切手も貼り替えたよ!

今月もよろしくお願いします! 

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2021年3月のサムネイラスト公開の記事を、一部、更新しました。


2021年3月に公開済みの、小説サムネイラストに、

小説本体のリンクと、思い出話のひとことをちょろっと追記してみました。

fanbox post: creator/63990892/post/2026533

また読みたくなったなあ、という方いましたら、

ぜひ読んでいただけるとうれしいです☆


ひとこと更新にあたり、自分でも読んでみたんですが、

久々に読んで、細部を忘れてて新鮮でした笑

自作を楽しめるタイプで良かった。(自給自足に慣れたピンポイントアタッカー)


最近、むっちゃ暑いですが、

よい連休、お過ごしください~!

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小説サムネイラスト、文字なしverです②(小説本体のリンク付き)

小説サムネに使っているイラスト、あらすじの文字なしイラスト公開します。

小説本体のリンクも貼ってますので、また読みたくなったぜという方、いましたら、ぜひ、読んでみて下さい~!

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「お人形サイズに身体を小さくされた私が、キャンディーポットの中のタワーでひとりえっちした後、おしおきされちゃう話」のサムネ

(お人形サイズになっちゃった私シリーズ)

思い出話:定規を使いました。

fanbox post: creator/63990892/post/2065874



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「お人形サイズに身体を小さくされた私が、掃除機に吸い込まれながらえっちしちゃう話」のサムネ

(幼稚園児のお人形さんになっちゃった私シリーズ)

思い出話:ロボット掃除機の裏側を画像検索の上、一番エモいものを採用して話を作りました。

fanbox post: creator/63990892/post/2078620


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「お人形サイズに身体を縮められた私が、ドーナツが連なるタワーの中に詰まってローション漬けにされて、ひたすら犯されちゃう話」のサムネ

(お人形サイズになっちゃった私シリーズ)


思い出話:ドーナツに詰まらせたくて、結果、あの形を採用しました。

fanbox post: creator/63990892/post/2294978


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「小さくなってシャボン玉に閉じ込められたまま、師匠とえっちしちゃう話」のサムネ

(自覚の足りない弟子とたちの悪い師匠の話シリーズ)

思い出話:突き詰めた結果、これはシャボン玉型のゴry ぶつん ザーーー


fanbox post: creator/63990892/post/2229790



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pixivに新しい話をUpしました!(アンケート対応作品)

お疲れ様です! いつもありがとうございます☺

pixivに新しい話をアップしました!


■身体を縮めさせる黒猫を、身体を小さくさせながら追いかけて、子供に間違えられておしおきされたり、幼女に泥団子にされちゃう話

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15594857


6月のアンケートでコメント頂いていた、

「自覚の足りない弟子とたちの悪い師匠シリーズ」の、

「泥団子になってるのを師匠に助けられる前の話」になります。

今のところ、全6話あるうちの5話めにあたる話を更新という、自由な感じ。時には縛られない。


今回の話は、いつか書いてもいいなあ、と思っていたものだったので、

コメント頂けて、とっても嬉しかったです! ありがとうございました。


そんなわけで、今回の更新内容は、アンケート結果のうち、

下記(黄緑)を対応した感じですね! 


今回は、幼女も出るし、年上のお姉さんも出るよ!(宣伝文句)

ぜひ見てみて下さいね!


■身体を縮めさせる黒猫を、身体を小さくさせながら追いかけて、子供に間違えられておしおきされたり、幼女に泥団子にされちゃう話

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15594857

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【支援者先行公開 / 2021.8.12 pixivにも公開】突然、身体が縮んだ私が、子供たちに妖精に間違えられて、オヤツまみれにされた後、更に縮められる話


休日の児童公園。

まだ朝時間と呼べる時刻。

犬の散歩やジョギングする人の合間を抜けて、那月は、公園の花壇へと向かっていた。

手には、花の苗や肥料を入れたカゴがあり、近隣の学校の紋章が入れられている。

環境整備のボランティアの一種で、地元の公園の整備に来たのだ。

ボランティアメンバーに対して、近隣の公園の数がかなり多く、小さな公園は、こうして那月ひとりで担当を当てられたわけだが。

思ってたより、花壇の面積が小さい。

日中の暑い時間になる前には、終わりそうだ。

那月は、ほっと、安堵のため息をつき、公園の備え付けの水道から、備品のバケツと水差しに水を入れる。

小さな花壇に水を撒いて、土を十分に柔らかくした後に、雑草を抜くべく、土にしゃがみ込む。

ボランティアも、こんな、日差しの強い時期じゃなく、もっと、心地よい時期にすればいいのになあ。

早起きが苦手な那月が、まだ眠い頭で、そんなことを考えながら、雑草を抜いていく。

「あれ。オモチャ落ちてる。忘れ物かな」

花壇の中に、小さな黄緑色のカラーボールを見つけて、那月が手を伸ばす。

目立つ場所に置いておいたら、持ち主が気付くだろうか、とボールを持ち上げた瞬間。

ボールから、ぷしいぃいいッ! と小さな水しぶきが上がり、那月の顔を濡らす。

「ひゃッ!」

思わず目を閉じて、手からボールが零れ落ちる。

ぺたん、と尻餅をついて、顔を手の甲で拭った後、目を開ける。

「も~、何これ……。……って、……え?!」

地面に座り込んだまま、那月は絶句する。

目の前に、見たこともない巨大な植物が見えたからだ。

「え……、え……??」

きょろきょろと、左右を見渡す。

すぐ近くに巨大な石、その奥に、那月の何倍もの大きさのバケツが置かれている。

バケツの隣に置かれた、巨大なカゴには、那月の通う学校の紋章が刻まれていた。

那月は、ゆっくりと立ち上がり、巨大な石を避け、果てしなく大きなバケツに近づき、手を触れる。

「これって……、私がさっきまで持ってた、バケツ……?」

ゆっくりと、後ろを振り返ると、広大な大地が広がっている。遥か彼方に、見覚えのある遊具が見える。

那月が、先ほどまでいた公園の遊具と一致している。那月の知る大きさ以外は。

「私……、小さくなってる……」

ぽつんと呟いた声も、広大な公園には、響くことなく、すぐに消えてしまう。

しばらく、その場に、呆然と立ち尽くしていた那月だが、強風により、身体が吹き飛びそうになり、我に返る。

元の大きさでは、夏場の気持ちの良い風程度なのだが、わずか五センチ程に縮んだ今の那月には、台風にも感じるほどだ。

慌てて、バケツとカゴの影に駆け寄り、身を潜める。


どうしよう、どうしよう。なんで、こんなことになっちゃったの?


風がやむのを待ちながら、那月は不安で心が埋まっていく。

目の前を、大きな葉が、風にあおられて飛んでいく。

ぶるぶると、震えながら、那月は、懸命に、変化が訪れた時のことを思い出す。

変なカラーボールから、水しぶきを浴びて、気付けばこうなってたけど、もしかして、あれのせい……?

ただのオモチャかもしれないが、偶然の変化にしては、非科学的すぎる。

信じられないが、こうして小さく縮んでしまっているのだから、調べるだけ調べてみよう……。

強風がおさまり、那月は、そっと、バケツとカゴの合間から、身を乗り出す。

恐る恐る、足を進め、カラーボールを探す。

小石の合間を抜け、自分の背丈より大きな石の上に乗り、辺りを見渡すも、見つからない。

地面に見当たらないとなると……。

那月は、真横にそびえたつ、大きなレンガを見上げる。

このレンガの向こうにある、花壇の中に、あるに違いない。

レンガの向こう側には、先ほどまで、那月が、簡単にむしっていた雑草が、街路樹かのような大きさで、ゆらゆらと揺れている。

視界をレンガが遮って、花壇が見えないだけに、怖さも増す。しかし、ここで、とまっていても仕方がない。

「大丈夫だよね……。さっき、普通に、私が土、いじってたくらいだし」

懸命に言い聞かせながら、那月は、ぴょん、と小石から飛び降りる。

レンガは、那月の二倍くらいの大きさだ。

乗り越えるには、踏み台が要る。

那月は、目の前の大きな小石を、ずるずると、押し、レンガへとくっつける。

再び、そこに乗り、手を伸ばす。

「ん……ッ、くぅ……! もう、すこしっ!」

ぴょん、ぴょん、足場の悪い石の上で、何度も跳ね、ようやく、レンガの上部に手を引っかける。

「んーーーっ!!!」

懸垂のように、自分の身体を持ち上げ、レンガの壁に、足を乗せる。

がりがり、と砂粒を、小さな足が削り、あと少し、というところで、足が限界を迎えて滑る。

「きゃああっ!!」

滑り落ちる反動で、那月は、レンガを持つ手を離し、地面へと転げ落ちる。

「痛い……」

半泣きになりながら、那月はレンガを見上げる。

もう少し、いい足場はないだろうか、と周囲を探し、そして、自分が持ち運んできたカゴを見つける。

とてとて、と小さな足を動かし、カゴに近づく。

プラスチックの格子状のカゴは、今の那月には、ジャングルジムのようだ。

こちらの方が、登るには好都合だろう。

「よっと……、ん、しょっと……」

一段、一段、那月はカゴの壁を上っていく。

格子越しに、カゴの中に入れた、花の苗やスコップ、軍手が目に入る。

どれもこれも、今の那月には、自分より大きなものだ。

全て、自分の手で持ち運んでいたものだったのに。

「本当に私、小さくなっちゃったんだ……」

改めて実感し、那月は少し、怖くなる。そして、振り払うように首をふる。

早く、ボール、調べなくちゃ……。


レンガと同じ高さまで登った那月は、レンガの天辺へと飛び移る。

茶色の床に足をつき、立ち上がり、花壇を見渡す。

あんなに小さな花壇だったのに、ちょっとした林のようだ。

ごくり、と息をのみながら、那月は、慎重にレンガの上を歩く。

レンガを三つ分程、進んだところで、那月は土の上に転がる、小さなカラーボールを見つけた。

「あった! あれだ……。けど、どうやって降りよう……」

飛び降りるには、少し勇気のいる高さだ。

近くにそびえたつ雑草に、飛び移って、降りてみるしかないだろうか……。

大きな虫とかいたら、どうしよう……。

今は、アリですら、出会いたくないサイズに縮んでしまっている。

二の足を踏んでいると、ふいに、風が再び吹き始め、那月の背中を押し始める。

「ぅわ?! わわわわわっ!!」

レンガの上で、じたばたと、小さくもがき、バランスを取ろうとするも間に合わず、那月は、花壇の中へと転がり落ちた。

「きゃあああああああ」

ぼふん、と柔らかな土の上に、落下する。

少し前に、那月自身が、まいた水で濡れた土が、那月を汚す。

「うぅうう……」

服についた泥をはたきながら、那月が弱々しく、立ち上がる。

汚れてしまったが、水で柔らかくなっていたため、着地は事なきを得た。

元の大きさに戻ったら、まず、シャワーを浴びたい。

そう思いながら、那月は、小さなカラーボールへと近づいた。


指先でつまめる程だったカラーボールが、今の那月には、大玉やバランスボールのようだった。

恐々、ボールに触れてみるが、なんの反応も起こらない。

ボールの周囲を歩き、反対側を見てみると、ボールの曲面に小さな穴を見つける。

ここから、先ほどの水しぶきが出たのだろうか。

穴を覗きこみ、何か出ないかと考えていると、ふいに、大きな影が、那月周辺を覆う。

驚いて那月が、空を見上げると、巨大な人がふたり、こちらを見つめている。

正確には、通常の人間、それも、小さな女の子供なのだが、那月には巨人のように思えた。

「ぁ……っ」

那月が、驚きで固まっていると、一人の少女が声を上げる。

「あーーーーー!!! すごーい!! 凪ちゃん! 妖精さんだよ! 本当にいたよー!!」

「凛ちゃん。あんまり大きな声出すと、妖精さん、びっくりしちゃうよ」

「そっか、そうだね。妖精さん~、ごめんね。凛、なんにもしないよ~!」

きらきらと、目を輝かせながら、少女らがしゃがみ込み、那月を凝視する。

妖精……? そりゃ、今のサイズだと、そう見えるかもしれないけれど。

「あ、あの……、私……」

那月が、カラーボールの後ろに隠れながら、か細い声を上げるも、少女らは、はしゃぎ、那月の発見に夢中だ。

「ねえ、ねえ、妖精さん。あなた、なんて名前なの? どこから来たの?? この公園に住んでるの?」

「そのボール、気に入ったの? それ、人間が遊ぶボールよ」

矢継ぎ早に話す子供らに、那月は、慌てて声をあげる。

「待って、私、妖精じゃないの。それに、このボール、危ないから触っちゃダメだよ」

しかし、少女らは、きょとんと不思議そうな顔をするばかりだ。

「どうしたんだろ、妖精さん」

「口、ぱくぱくさせてるね。お腹、空いてるんじゃない?」

那月の言葉を、まるで受け取らない様子だ。小さく縮んだ那月の声が、届いていないようだ。

場合によっては、助けてもらえるかも、とすら思っていた那月だが、自分の非力さに、絶望する。

どうしよう……。とにかく、このボールをまず調べなくちゃ……。

もし、このボールのせいではなかったとしたら? 元の大きさに戻れないのでは……?

次々、浮かぶ恐ろしい仮定に、震えそうになりながら、那月は、再び、ボールに目をやる。

その時だった。

「妖精さーん! お水もってきたよ~」

「え?」

顔をあげると、少女が手に、水差しを持っている。

那月が、花壇の整備として、持ってきたものだった。

ほとんど、真上に運ばれた水差しが、少女の手で傾けられる。

「……ッ!!!」

スローモーションのように、大きな水の塊が、那月の上に降り注がれ、そして、那月を地面へと叩きつけた。

ーーじょぼぼぼぼぼぼ

「ん、ぐぅッ、むぅ、がッ、はぁあッ!!」

土があっという間に、泥に変わり、更に水たまりへと変化する。

那月は、泥に手をつき、必死で顔を上げようとするが、ひっきりなしに降り注ぐ水に、頭を押さえつけられ、それもかなわない。

それどころか、手をついた泥が、水たまりへと変わり、那月の身体は、浮力に従い、うつ伏せで浮き始める。

なんとか顔を、水面から上げるも、水差しの水に背を押され、水たまりの中に、身体が沈む。そして浮力で浮かび、再び水に押され沈む。

「ぅがふぅッ、んぅうッ、ひゃめ、たしゅけてッ……!」

那月は、小さな身体で、必死に水たまりを泳ぐも、水差しの水が、那月を逃さず追いかけてくる。

滝にも似た水流を那月に浴びせることで、那月に水を与えられると少女らが勘違いでもしているのだろう。

逃げても逃げても、上から降る水は、那月を追跡して、浴びせ続けた。

溺れかけながら、那月は泥水まみれになり、底に届かない程の小さな足を、必死で動かす。

ようやく、中身が空になったらしい。水差しが、大きな音を立てて、地面に捨てられる。

「かっわいー! 妖精さん、ジョウロの水で、泳いでるよ~! いっぱい、お水、飲めたでしょ! 夏はねえ、お水、いっぱい飲まないとダメって、先生も言ってたよ」

溺れ死にかけて、泥まみれで涙を流す那月に気付くことなく、少女が歓声を上げる。

那月は、なんとか、水たまりの端に辿りつき、身体を地面へとよじ登らせる。

「はぁっ、はぁ、はぁ……っ、う、うぅうう」

ぼろぼろと、涙を流しながら、那月は、キョロキョロと辺りを見渡す。

ーー逃げなきゃ、逃げなきゃ、逃げなきゃ……!

荒い呼吸をしながら、パニック状態の頭が、退路を探す。

ぼたぼたと、大きな水滴が、柔らかな土の上に、次々と染み込んでいく。

逃げなきゃ……! 

ーーでも、ボールも探さなきゃ……、ボールはどこ? 

ーーでも、このまま、ここにいたら危ない……。

混乱した頭が、次の一手を悩ませる。

その隙に、少女らが、声をあげる。

「きょろきょろしてる~! かわいい~! 何探してるの~? 妖精さん」

「今度は、何か食べたいんじゃない?」

聴こえる会話に、那月はぎくりと身体が強張る。

「そっか。お腹空いてるんだね。じゃあ、凛のお菓子あげるよ!」

那月は、少女を見上げて、叫び声をあげる。

「やめて! お菓子なんかいらない!! こっちに来ないで!」

「すごい口、ぱくぱくしてるね」

「ふふふ。大丈夫だよ! いっぱいあげるからね~」

那月の叫びもむなしく、少女がカバンからビスケットを取り出し、那月の真上で砕いていく。

ボロボロと、那月の顔よりも大きな欠片が、そこかしこに、落とされていく。

「きゃあああああっ!!!」

大きなビスケットの粉が、那月の身体に降り注ぐ。

目と鼻の先に、巨大な欠片が落ち、那月はパニックになりながら、ぐるぐると回りだす。

「うわ~、すっごい喜んでるね!」

「どれから食べるか、なやんでるんじゃない?」

的外れな観察を上空に感じながら、那月は、ビスケットの欠片の合間を抜けて、植物の影へと隠れようと走る。

しかし、小さな身体で走ったところで距離は知れており、子供らの目から逃れるには足りなかった。

「妖精さん、そっちには、お菓子ないよ」

「見えてないのかな。はい、どうぞ~」

ひときわ、大きな欠片が、那月の真上に落とされる。

「あぁああぁああっ!」

那月は、背中に大きな衝撃を受け、ビスケットの下敷きになる。

「う、ぅうう……!」

身体のほとんどを隠してしまう程の、大きな大きなビスケット。

那月は、背中の痛みに耐えながら、ビスケットの下でもがく。

ビスケットが、那月の動きに合わせて、土の上で小さく震えるのを見ながら、少女が声を出す。

「ひっくり返っちゃった。ちょっと大きかったかなあ」

那月が、力いっぱいもがいても退かせきれなかったビスケットを、幼い少女が、簡単に手で退ける。

身体の自由が得られたのもつかの間、那月は少女に持ち上げられ、くるりと身体を仰向けにひっくり返される。

ビスケットの欠片まみれの那月は、少女の大きな指の感触や、花壇の大きな雑草、那月を好奇な目で覗き込む巨大な少女らといった、常識を超えた景色に、驚きで身体の動きを止めてしまう。

那月が暴れないと認識したのか、少女は手を離し、笑いかける。そして、ビスケットの欠片を、那月に押し付ける。

「はい、妖精さん。ごはん、どうぞ~」

「んぐぅ、ふぁあ!!」

硬い大きなビスケットを口に押し付けられる。軽く押し当てるというより、ビスケットで口から顔をつぶされそうな勢いだ。

那月は、大きなビスケットを小さな手で、必死で押し返そうと抵抗する。

小さな身体に、あらん限りの力を出そうと、ぬかるんだ土に、小さな膝を立て、両脚で踏ん張る。

しかし、泥状の土は、何度も足を滑らせてしまう。

上空から、小さな那月を見つめる、少女らには、那月が、大きなエサにもがくアリのように見えた。

「ふふふ。必死で食べてるね」

「お腹、すごく空いてたのかもしれないわね」

ーー死んじゃう……! つぶされちゃう……!

泥とビスケットの欠片にまみれながら、那月が必死で抵抗していると、少女らのはしゃぐ声が聴こえてくる。

那月の様子を楽しんでいるようだ。

ふいに、ビスケットを押さえつける力が弱まり、那月は、死に物狂いで身体を起こす。

少女らに背を向け、一目散にダッシュしたのも束の間。

辺り一面が、雲に覆われたかのように暗くなる。

なぜ、と少し顔を上げたところで、那月は、冷たい柔らかなものに完全に覆われる形で、地面に押しつぶされた。

「ん、ぐぎゃぁあああ!!」

大きな衝撃を受け、小さな身体が、小さく震えながら、泥の土に押さえつけられる。

「妖精さん! 特別に凛のお菓子あげるよ~! プリンパフェだよ~」

「そんなにいいのあげちゃうの?」

「いいの~。妖精さん、かわいそうなんだもん」

どうやら、那月を押さえつけているのは、巨大なプリンと生クリームなどのお菓子らしい。

暗い中、身体の上が重すぎて、起こせない。

身体が、完全に、プリンの下敷きになってしまっている。

那月は、弱々しく、ほふく前進をして、少しずつ、前へと進む。

暑さのせいか、カスタードプリンが溶けかかっていて、那月は、プリンの合間を、なんとか突き進むことが出来た。

頭上から、プリンのカラメルソースや、生クリームが、どろどろと垂れて、身体の下の泥土と混ざっていく。

むせかえる程の、甘い匂いだ。

力尽きそうな状況だが、進むのをやめることは、元に戻ることどころか、命の保証すら投げ出すことを意味していた。

「はぁッ、はぁ……ッ、ぅ……、うぅう……」

那月は、自分の今置かれている、通常では考えられないような状況に、怖さと自身の非力さを感じ、ぼろぼろと涙を流しながら、プリンの下を進む。

「凛ちゃん。妖精さん、埋もれちゃったよ。おやつ、あげすぎだよ」

「落とす場所、ずれちゃった。妖精さん、ちゃんとプリン、食べれてるかなあ」

的外れな心配をする声が聴こえたかと思えば、

ズンッ!! と大きな音を立て、ほふく前進している那月のすぐ隣に、大きな指が現れる。

「ひぃッ」

大きな指が、プリンをかき分けて、激しく動く。

やがて、指の腹が、那月の脇腹に当たり、見つけたと言わないばかりに、指が那月を強く撫でる。

恐怖で硬直する那月をかまわず、指は、反対側の脇腹の横にも、ずぶり、と刺され、那月は、大きな指に摘まみ上げられる。

「ヒィッ、い、いやああああ!!!!」

那月は、自分の小さな身体が、どんどん、宙に持ち上げられていくことに気付き、あらん限りの叫び声をあげる。

じたばたと小さく暴れ、那月の背と頭に積もったプリンが、ぼとぼと、と泥の土に落ちていく。

「いたいた! 妖精さん、みーつけた!」

「小さくて、かわいいね」

摘まみ上げた小さな那月を、少女らは、目線の高さまで持ち上げて、じっくりと観察する。

「離して!! 離してぇえええ!!!」

那月が泣き叫ぶも、少女らは全く意に介さず、楽しそうに笑う。

「すごくじたばたしてるね! 元気な妖精さん」

「プリンから離れちゃって、驚いてるんじゃない?」

「食いしん坊なんだね」

声が聞こえないことも相まって、那月の意思がまるで通じていない。

どうやって逃げたらよいのか、那月が必死で考えている最中、少女らが会話を続ける。

「ねえ、凛ちゃん。私も、妖精さん、触ってみたいな」

ねだるように、少女が、指先で捕らわれている那月に、手を伸ばす。

「待ってよ。凛、もうすこし、妖精さんと遊びたい」

「妖精さんの場所、教えたの、私でしょ」

「でも、見つけたのは、凛が先だったもん」

「すぐ代わるから、まず少し、触らせてよ」

待ちきれず、少女が、那月の上半身を、包み込むように掴む。

「ふきゃあっ!」

那月が驚いて叫ぶが、少女らは口喧嘩をやめない。

「凪ちゃん、ちょっとまってよ。凛、妖精さんが空飛ぶところ見たいの」

「羽ついてないじゃない。きっと飛ばないよ」

「そんなの分かんないよ。凛、試してみるから、凪ちゃん、離してよ」

「凛ちゃん、ずっと、持ったままじゃない」

少女らの手の中で、那月は生きた心地がしないまま、やり取りを聞いていた。

凪と呼ばれた少女が、ぐい、と那月を自身に引き寄せ、凛が、取り返すように、那月の服を引っ張る。

泥とカスタードプリンで、どろどろに汚れた那月の制服が、ビリリ、と簡単に悲鳴を上げ、破れていく。

引っ張られたのが、制服ではなく、腕や足だったら……。

那月は、身を強張らせ、口喧嘩が一刻でも早く終わることを、祈る。

「凛ちゃん。妖精さん、壊れちゃうよ。この前も、オモチャ壊して、先生に怒られてたじゃない」

「むー。分かったよぉ。じゃあ、空飛べるかどうかは、ふたりで見よう」

凪と凛が、それぞれ広げた片手を合わせ、那月がその上に寝そべらされる。

大きな瞳が四つ、至近距離で、じろじろと、那月を観察している。

幼い子供と、自分。本来では、子供と大人のはずが、今では、あまりの大きさの違いに、那月は言葉を失い、力が入らない。

凪の大きな指先が、那月の背中を、つつつ、となぞり、口を開く。

「ね。羽、ついてないでしょ」

「でも、飛ぶかもしれないよ! 妖精さん、飛んでみて」

那月は困ったように、両手の隙間から、地面を見下ろす。

体感にして何十メートルになるかは分からない高さだが、逃げるなら、飛び降りるしかない。

どうしよう、と悩んでいると、凛が声をあげる。

「手のひらの上、気に入っちゃったのかな。ほら、飛んでみて! ふぅーーっ!!」

目の前で、息を大きく吹きかけられ、那月の小さな身体は、いとも簡単に吹き飛ばされる。

「きゃああああああああああっ!!」

ぶわり、と小さな身体が宙を舞い、足場を失い、重力に従って落下していく。

叫び声は風圧でかき消され、みるみる迫ってくるカスタードプリンの上に、那月は再び、どぼん、と落下した。

小さな身体だからか、プリンの性質なのか、身体は沈みきらず、クッションのように那月を受け止める。

那月は、震える身体に鞭を打ち、必死で身体を起こし、崩れたプリンの上を走り出す。

そして、少し離れた泥土の上に、探していた小さなカラーボールを見つけた。

きらり、と光る黄緑色のカラーボールに向かって、那月は走り出す。

溶けかけのカスタードプリンに、ずぼずぼと足を取られながら、おぼつかない足取りで進み、ためらわず泥土に向かって、小さな身体で飛び降りた。

大きなカラーボールにすがりつくように身体を預ける。那月に水しぶきを浴びさせた、ボールの小さな穴を探していると、ふわりと、身体とカラーボールが持ち上げられる。

すぐ目の前にあったはずのカラーボールが、どんどん目の前から離れていくのを見て、那月は、那月自身とボールが、別々の手で捕まえられていることに気付く。

首根っこを、凛に捕まれたまま、那月は、じたばたと暴れる。

「妖精さんは、空は飛べないんだね。このボール、そんなに好きなの? これ、食べ物じゃないよ。食べれないよ」

「離して!! 返してぇえ!!」

凛の左手に捕まえられた那月が必死に叫び、凛の右手に掴まれたカラーボールへと、届くはずもない小さな手を伸ばす。

その凛の右手に、凪が手を伸ばし、カラーボールをつまむ。

「ボールで遊びたいのかもしれないよ」

凪が、凛の手先からカラーボールをつまみ取る。

カラーボールが、凪により、那月の小さな顔の正面まで近づけられる。

「これが欲しいの? 妖精さん」

那月は、必死で何度もうなずき、小さな両手を、めいいっぱいのばす。

「じゃあ、私がいっしょに遊んであげる」

ぶしゅうう、とカラーボールが指で押され、小さな穴から那月めがけて、水しぶきがあがる。

「きゃ……っ」

那月が小さく叫んだのも束の間、ドクンッと身体が大きくうなる。

全身が熱くなり、那月は全身を、ピンッと弓なりに反らして震える。

「ひぃぁあ……ッ! あぁああ……ッ!」

そして、凛に首根っこを掴まれたまま、那月の身体は、更に小さく縮みだしたのだ。

目の前のカラーボールが、大きくなるのを見て、那月は、自身に訪れた変化が期待したものとは真逆の、最悪の変化を遂げたことに気付く。

「いやああ! いやあああ!! なにこれ!!? 戻るんじゃないの?!」

5センチ程の小指くらいの大きさだった那月が、指の関節ひとつ分ほど、更に身体を縮めてしまう。

パニック状態になり、掛けられた水を、ぽたぽたと地面に零しながら、那月は泣き叫ぶ。

しかし、対照的に、少女らは、感動するような声をあげる。

「えー!? なにこれ、すごーい!! 妖精さん、小さくなってるよ!」

「妖精さんの魔法なんだよ。小さくてかわいいね」

「凪ちゃんもっと水かけてよ! 凛、もう一回見たい!」

「ふふふ」

凪がカラーボールを、小さな那月の至近距離へと近づける。

那月は、ぞっとして、必死に小さな身体を暴れさせる。

小さな手足を懸命に動かし、カラーボールを退けさせようと試みる。しかし、少女らからすると、ボールを欲しがっているように見えたようだ。

「焦らなくても、ちゃんとボールの水、かけてあげるよ」

「凛たちが、魔法かけるの手伝ってあげるね!」

「やめて、やめてぇええ!! かけないでえぇええ!! もう小さくしないでええええ!!!」

ぶしゅうううう

那月の悲痛な叫びが、新たな水しぶきにかき消される。

那月よりも大きなカラーボールから出された水しぶきは、那月の全身を裕に濡らす量だった。

冷たい水を浴びたにも関わらず、那月の身体は、ドクンドクンと、血脈を打ち、熱を上げていく。

「ひぃん……ッ! あぁあぁ……ッ! はぁあぁああああッ!!」

ぶるぶると小刻みに震え、那月は声を漏らす。

ぐらぐらと眩暈がして、身体が熱に溶けていくように感じる。

「いや……っ、いやぁあ……! 縮まないでぇえ……! もうだめええ!」

熱に耐えるような那月の叫びもむなしく、那月は、1センチ足らずの背丈にまで、身体を縮めていた。

「ぁあぁ……っ」

場所は変わっていないはずなのに、目の前にいるはずの子供が、もはや、巨大なタワーか何かに見える。

高層ビルの上層部につるされているかのような錯覚に陥り、那月は恐怖で言葉を失う。

ここから落ちて死ぬか、指で潰されるか、足で踏まれるか。

もはや、どうすれば元に戻れるか、生きて逃れられるか、ではなく、自分の最期はどうなるのかしか、思い浮かばない。

那月は、絶望に包まれながら、自分の小さな足から、ぽたりと、遥か彼方の地面に落ちる水滴を見つめた。

「すごーい!! 妖精さん、アリさんみたい!!」

「落としちゃダメだよ、凛ちゃん」

「大丈夫だよお。まだ見えてるもん」

「じゃあ、ちゃんとまだ持っててよ」

「うん、いいよ。ちゃんといっぱいお水かけて、妖精さん、帰してあげなきゃいけないもんね」

那月に、黄緑色のカラーボールが近づけられる。

目の前がボールで埋め尽くされ、那月にはもう、少女も花壇も公園も、目に映らない。

もっとも、ここまで小さくされた時点で、那月には、全てを視界に入れられることは不可能ではあったのだが。


那月は、カラーボールの大きな穴を見つめる。

最初、公園でカラーボールを見つけた時には、目薬の水滴くらいの液量と穴に見えたのに。

いまや、那月の全身を濡らすほど大量の水を漏らす穴と化している。

少女らふたりの会話を、那月は思い出す。

《妖精さんを帰す》というのは、那月を肉眼でとらえられない程、小さくさせる、ということだろうか。

見えなくなれば、妖精が家にでも帰ると思っているのかもしれない。

これ以上、小さくなると自分はどうなってしまうのだろう。

アリに踏みつぶされるくらい小さくなるのだろうか。

もしくは、この真下にあったはずのプリンの中に落ちて、広大すぎるプリンから一生かけても出られないまま、ゴミとして捨てられるか、虫にプリンと一緒に食べられてしまうかもしれない。

いや、それより、凛に捕まれたまま縮むのなら、小さな子供の爪の中に挟まって、ゴミと一緒に動けないまま、何かの拍子に塵ゴミと一緒に捨てられたり、手を洗われた時に流されたり……。

「ゃ、やめ、て……っ!」

先程、かけられた水しぶきに混ざって、那月が静かに涙を流す。

か細い、届くわけがない小さな小さな声で、那月は声を上げるが、

――ぶしゅううう

水圧で、小さな身体が吹き飛ばん勢いで、

那月は、カラーボールの水を全身で受け止めた。


「ぁあぁああああぁあ」

那月は火に当てられたかのような熱さを全身に感じた。

身体中の細胞が叫んで、超えてはいけない一線を越えた変化を迎えているようだった。

ふわり、と身体が宙に浮かぶような感覚を得る。

空でも飛んでいるようだった。強烈な変化に、身体か心のどちらかが、もしくは両方が、ついていけなくなったのかもしれない。

物理的の浮遊なのか、意識が朦朧としているのかわからないまま、那月は身を任せる。

やがて、ひやりと全身に冷たさを感じ、懐かしい甘い香りを感じた。

地面に落ちていたお菓子の上にでも落とされたのだろうか。

那月は、小さな瞳を開けるが、目の前には、大きな黒い空しか見当たらない。

――私、どうなったんだろう……。もう死んじゃったのかな。

虚ろな目をして、そんなことを考えていると、黒い空が歪み、水滴が降り注がれる。

もしかして、この空は、カラーボールの穴なのかとぼんやり考えていると、黒い空が歪みを無くし、それと同時に那月は穴の中へと吸い込まれていった。


ざばん、と水音を立てて、那月は大海の中へと落ちる。

そこは、黄緑色のカラーボールの中で、那月は、那月を縮め続けた水の中に落ちてしまったのだが、那月は、全ての状況を正確に把握できるほどの大きさを、もはや持ち合わせてはいなかった。

水や海というよりは、溶岩にでも放り込まれたかのように、

那月は自身の身体を、熱で燃やしながら、更に小さく縮んでいった。



轟音が響き、ビリビリと地面が揺れる。

この巨大な部屋の扉が、開いたからだと、那月は悟る。

一定のリズムで鳴る地響き。これは、少女の足音。

年齢だけで考えると、那月より、ずっと年下の子供だが、大きさは、もはや、那月の何倍になるのか分からない。

那月は、虚ろな瞳で、遥か彼方の空を見上げる。

そこには、等間隔で並ぶ、大きな金属製の柱が見える。

天空の、もしくは、蜃気楼によって見える、はるか遠くにそびえたつ神殿の柱にすら見える。

あれは、ケージの柵だ。

その金属の柱に、巨大な指が触れ、キリキリと金属音を立てて、柵が上がっていく。

クスクスと聴こえる子供の笑い声と共に、その指が近づいてくる。

そして、那月が座り込んでいた広大で白の丸い空間が浮上していく。

「この黒い点みたいなのが、あの時の妖精さん?」

「そうだよ。だいぶ大きくなってきたでしょ」

「エサあげなくていいの? 凛、ホットココア、魔法瓶に入れてもらってるよ」

「そんなの入れたら、キャップからあふれちゃうじゃない。エサはもうあげてるよ。キャップの中に、パンの欠片、入ってるでしょ」

「それ、ゴミかと思ってた」

無邪気な会話をしながら、少女らが、再び、ペットボトルのキャップをケージの中へと戻す。

「妖精さん、あの時は、落としちゃってごめんね。ちゃんと大きくなってきて良かった。もっと大きくなったら、また遊ぼうね」

空から声が降るも、那月は、もう上を見上げることはなく、広大なペットボトルのキャップの中で、ひとり、ぼんやりと白い床を見つめている。

少女らの肉眼では、今の那月は黒い粒のようにしか見えないため、知る由もなかったが、

今の那月は、一糸まとわぬ姿だった。


カラーボールの中に吸い込まれ、身体を極限まで縮められた時に、制服は溶けるように四散してしまったのだ。

服が消えるそれは、分子のつながりが限界を迎えたかのような消え方だったが、その時にはもう、那月自身、全てを詳細に把握することをあきらめてしまっていた。詳細に把握するだけの精神力は、とっくに摩耗していたのだ。

服の欠片なのか、特殊な水の成分なのか、きらきらとした小さな粒子に囲まれながら、那月は小さな身体を漂わせていた。

その周囲の小さな粒子すら、やがて、巨大に変わっていった。那月の身体は永遠に縮み続けていたのだ。

それが、ある時、一転して、那月の小さな小さな身体は、カラーボールの中から吐き出された。


凛がプリンの上に落とした那月を、凪によりカラーボールの中へと吸い込ませられた後、凪により、那月は、ペットボトルのキャップの中へと吐き出されたのだ。

那月は知る由もなかったが、その時、既に、那月はカラーボールごと、凪の家へと持ち帰られていた。

ペットボトルのキャップに、那月を含んだ水を漂わせ、水を蒸発させると共に、那月の中に浸透した水が体外へと抜けるのをひたすら待っていたのだ。


虚ろな目をした那月に、子供らの無邪気な声が、響き渡る。


「凪ちゃんが教えてくれたカラーボール。本当に、妖精さん見つけてすごかったね」

「そうでしょ。パパに内緒でもらったものだから、凛ちゃん、誰かに言ったらだめだよ」

「凛、誰にも言わないよ。妖精さん、いつになったら、また大きくなるの?」

「さあ、いつだろ。教えてもらった時より、いっぱい水、かけちゃったから。私が大人になるまでには、大きくなるかな」

「えー。凛、もっと早く、遊びたい~」

「ここまで戻るのに今日までかかったんだよ。魔法の水が乾くのは、時間がかかるんだよ」

「水、かけたのって、いつだったっけ」

「夏でしょ」

「そうだっけ? もっと早く大きくならないの?」

「他のカラーボールもらわないといけないから無理だよ」

「つまんなあい。ねえ、他のあそびしようよ。凛、凪ちゃんちの猫見たい」

「いいよ」


子どもの笑い声と、鳴り響く足音が遠ざかっていく。


緩やかに、じわじわと。

那月の身体は、水分を飛ばして僅かばかり、元の大きさへと戻ろうと、サイズを成長させている。

しかし、それが完了するのは、何年先になるかは分からなかった。

ようやく、《妖精さん》にまで大きくなれたところで、また、水を掛けられてしまうだけかもしれない。


ぽたり、ぽたりと、

那月の意を介することなく。

今日も静かに、那月を縮めた水が、体外へと染み出て、那月をほんのわずかに、身体を大きくさせた。



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更新予告(アンケート対応作品)

お疲れ様です!

明日、FANBOXで先行公開の更新予定です!

今回は、アンケートで投票いただいた

「二名以上の子供×縮小娘」となります。

New children here~!!(格ゲーっぽいSEとナレーション)


今回の更新内容は、アンケートでもらった回答のうち、

下記が、対応予定です!楽しんでもらえると幸いです~!

また上記に伴い、一部の先行公開の作品を、pixivにも公開しました。

閲覧いただいた方々、ありがとうございました!

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お人形サイズに縮められた私が、ビキニを食い込ませながら小さなプールでオナニーした後、どんどん身体が縮んでしまう話


「プール行きたかったなあ……」

 子供部屋と呼ぶには、かなり大きな部屋の中。

 那月の自宅にあるものより豪華なテレビに映る、テーマパークのプールのCMを見て、幼稚園児の凛がつぶやく。

 じめじめした梅雨が終わり、プール開きとなったのは、記憶に新しい。

 凛の遊び相手として、遊びに来ている、大学生の那月は、拗ねて口をとがらせる凛を見て、口を開く。

「来週には、行けるようになるんじゃない? 夏はこれからなんだから、怪我が治ってから、いっぱい行こうよ」

 昨日、幼稚園のかけっこで作った足の擦り傷により、本日予定していたプールが延期となり、凛は大いに気分を燻らせている。

「だって、新しい水着、着るはずだったんだもん。新しいオモチャだって、いっぱい買ってもらったのになあ」

 ぐずる凛を慰めるべく、凛が懐いている那月がこうして呼ばれたわけだが、那月の言葉のみでは、凛の機嫌は直らない。

 プールなんて、久しく行ってないけど、子供の頃は、夏休みによく行ってたなあ、と幼少期を思い出しながら、那月は、再び、凛を慰める。

「オモチャ、どんなの買ってもらったの?」

「浮き輪と、あひるちゃんの競争できるやつと、あとマジカルスティック型のおっきい浮き輪!」

 凛が、部屋の隅から、ビニールで膨らませた数々のオモチャを披露する。

 丸い浮き輪以外に、鳥やアニメのキャラクターのアイテムを象った空気入りのオモチャが、勢ぞろいだ。

「へ~。こんなのあるんだね」

 つんつん、とあひるちゃんと呼ばれた鳥のオモチャを指でつつく。

 中に、鈴が入っているらしく、左右に揺れるたびに、鈍い音が響く。

 どちらかというと、お風呂場で登場しそうなオモチャだ。

 背中についたネジを巻くと、短い足が動き、泳いでくれるらしい。

「こんな小さいオモチャも持ち運んでいいの?」

 幼少期の市民プールでの記憶を辿り、尋ねれば、遊びに行く予定だったプールは、友達の家にあるプールだと言われる。

 お金持ちにはお金持ちの友達が……、と庶民らしい感想を那月は心で述べる。一方で、凛は友達を思い出したのか、再び心を沈める。

「凛ちゃん。水には入れないけど、今度、遊びに行く時の練習で、ちょっと、一緒に遊んでみる?」

 あひるのビニール人形を手に取り、ぐあぐあ、と那月が鳴き真似をする。

「小さいオモチャなら、家の中でも遊べるでしょ」

「そっか! たしかに! じゃあ、今日は那月お姉ちゃんと新しいオモチャで遊ぶ!」

 凛が部屋の一角、子供のオモチャコーナーに走った後、両手に大量のオモチャを持って帰ってくる。

 その中にあった小さな宝箱から、チョコレート菓子を一つ摘まみ、那月へと差し出す。

「ねえ、那月ちゃん。――口、開けて」

「えっ、えっと、あの……、遊ぶのは、ここでこのまま二人でって、意味だったんだけど……」

 例えば、小さな洗面器とかに、オモチャを浮かべて。

 そう説明するも、凛は意思を曲げない。

「小さな洗面器でも、《那月ちゃん》なら、そこで泳げるでしょ。はい。あーん」

「……ッ、……あ、……あーん」

 そんなつもりで提案したわけじゃなかったのに。

 けれど、チョコレートをうながす言葉に、身体はすでに期待の熱で火照っていて。

 那月は、凛の小さな手から、那月の身体を縮ませるチョコレートを口で受け取ってしまっていた。



「ひゃうッ! あぁあっ、あぁあああッ!! 身体ッ、ちいさくっ、なっちゃ、うッ! はぁああんッ!!」

 ビクビクと、小刻みに身体を震わせて、那月はあっという間に、身体を縮ませていった。

 黒い半そでのシャツが両手をのみ込み、膝丈のスカートが足を隠し、下着が身体をすり抜けていく。

 全身の細胞が、縮小していく変化。それと共に、上昇する感度。

 那月は、今日も、凛の《遊び相手》として、身体を人形サイズへと縮め、凛の《人形》へと縮んでいった。

「はぁッ、はぁ……ッ、きもちいよぉ……ッ」

 幼子を見守る姉のような表情が一転して、快楽に熱を上げた女の顔を見せながら、那月が荒い息をする。

 そんな様子を、相変わらず気にもせず、凛が、服の山に埋もれる小さな裸の那月を、ひょいと拾い上げる。

「今日の那月ちゃんは、水着を着せちゃうんだ~!」

 縮小による快楽の余韻で、未だ、内股を擦り合わせる那月をよそに、凛がビキニ型の水着を取り出す。

 かつて、凛と一緒に、オモチャ屋で入手したものだった。

 これまでの、人形ごっこで着せられた服と違い、密着度が高い。

 凛の大きな指が、ビキニと肌の間に入り込み、那月に着せ替えていく。

 本物の水着と異なり、ドール用に作られたそれは、那月には少し窮屈だった。

「この水着、伸びづらくて着せにくい~!」

 バチンッ! 

「ひぅッ!」

 凛が支える指を離し、水着が那月の肌を叩く。伸びた輪ゴムを当てられたかのようだった。

「凛ちゃん……ッ、この水着、ちょっと、小さくない?」

 ウエストのゴムは、恥骨近くまでしか上がらず、背後の布地は那月の尻を食い込ませている。

 胸を覆うはず布地も、足りておらず、かろうじて乳首を隠しているが、かえって卑猥な衣装となってしまっていた。

 更に、ぎゅむう、と那月の柔らかな胸を押さえつけられ、感度の上げられた那月には、着ているだけで、落ち着かない。

「ちょっと、今の私には、サイズ合ってないかも……」

「那月ちゃんをこれ以上、小さくしちゃったら、オモチャと遊べなくなっちゃうでしょ。だいじょうぶ! 那月ちゃん、水着、よく似合ってるよ~!」

 こんなの似合ってるとか言われても、うれしくない……。

 むちむちに食い込んだビキニを着て、下腹部をキュンキュン疼かせている自分を褒められ、那月は恥ずかしさと情けなさで泣きたくなった。

 それなのに。

「じゃあ、いっぱい遊ぼっか。凛が、那月ちゃん専用の小さなプール、作ってあげるね」

 凛に《あそぶ》と言われて、身体が勝手に反応し、熱を上げていく。

 もじもじと、腰を卑猥にくねらせ、那月は期待に満ちた目で、凛を見上げる。

「うん……。いっぱい……、那月で遊んで……。凛ちゃん」



 ボウル型の大きなガラス容器に、次々とオモチャが放り込まれる。その様子を、小さくなった那月は、凛の肩の上から覗いていた。凛いわく、肩に妖精を乗せていたアニメキャラクターがいて、真似してみたいのだそうだ。

 妖精と異なり、宙を浮かぶ羽などない那月には、不安定な肩に乗るのは不安しかないのだが、断る前に乗せられてしまい、今に至る。凛の肩紐に飾られたリボンに掴まりながら、凛が、那月専用のプールを作り終えるのをじっと待つ。

「凛ちゃん……。落ちちゃいそうだから、あんまり揺れないでね」

「うん。分かったー!」

 元気な返事を返しながら、全く内容が反映されてない動きで、凛が、ガサゴソとオモチャ箱を漁る。

「パイナップルのオモチャ、どこいったんだろ~」

「凛ちゃん! 落ちちゃう、落ちちゃう! 動かないで~!」

 凛の肩紐に、両手だけでなく、両脚も絡ませ、那月は必死で、凛にしがみつく。

 ここから落ちると、ごちゃごちゃと大量のオモチャが無造作に入れられたおもちゃ箱に、体感数十メートル上から落ちることになる。それを避けるために行ったことなのだが。

「……ッ、ん、く……ッ」

 肩紐に両手両足でしがみつくことで、サイズの小さな水着が、より一層、那月に食い込んでくる。

 しかも、胸の谷間から下腹部へと続く凛の肩紐が、凛が動くたびに、那月を擦り上げていくのだ。

 さらには、凛がおもちゃ箱を漁るたびに、那月の身体は、上下に揺らされるのであって。

「ひぁ……ッ、はぁ、んっ!」

「もー! 底で引っ掛かって取れない~! おもちゃ邪魔してる~!」

「ぁあぁん……っ! 凛ちゃ……、はぁん……ッ!」

 とにかく、まず、ここから降ろしてもらわなくちゃ、と思う一方で、那月の身体は、どんどん熱を上げていく。

 小さな子供の肩の上で、その子供の服を使って、オナニーをしてしまってる。

 頭では、一刻も早く止めろと警鐘を鳴らしているのに、身体がすっかり、快楽に反応を始めてしまった。

 きもちいい……。きもちいい……!

だめっ、イきそう……! イっちゃう!!

「はッ、ん……、く……ッ、ぃく……ッ、ん、んんんッ!!」

 かぷ、と小さな口で、那月は凛の肩紐にかじりつく。

 じわり、とわずかな量の唾液を、紐ににじませながら、那月は必死で声を殺す。

「んんッ、んんぅ、んくぅッ! んくぅッ! んんんッ、ふきゅぅうぅううッ!!!」

 紐と口の合間から、息を漏らす音を立てながら、那月が、凛の肩の上で、ふるふると小刻みに震える。

 肩紐を咥えたまま、顔を真っ赤に染め、那月は絶頂に達する。

 那月が自慰に夢中になっていることなど、まるで気付いてもいない凛は、両手いっぱいのオモチャを、次々と、ガラスのボウルへと投げ込んでいた。

「はぁッ、はぁ……ッ、はぁ……ッ」

 肩からずり落ちそうになりながら、那月が絶頂の余韻に浸っていると、凛が簡単に、肩から那月を引きはがす。

「ひゃんッ」

「那月ちゃん、お待たせ~! プールできたよ!」

 ビキニをつまみ上げ、凛が、笑顔を浮かべながら、那月を目線の高さまで持ち上げる。

 こっそりと行った自慰により、既に、感度を上げた身体に、水着が更に食い込んでいく。

「り、凛、ひゃん……。はぁん……ッ」

 那月が、隠し切れずに、嬌声をあげながら、凛の目の前で、小さな身体をもじもじと動かす。

 胸を締め付ける狭い布地の下には、ぷくりと、乳首が膨れ上がっている。

 内股には、愛液が脚を伝っていて、すっかり発情しきった雌と化していた。

 しかし、幼い凛には、那月の状態など把握できるわけもなく、不思議そうに見つめるばかりだ。

「那月ちゃん、ちょっと顔赤い? お熱、出てきちゃったの?」

「だ……い、じょうぶ……。熱かった、だけ、だから」

 だから、もっと、この小さな身体で、いっぱい遊んでほしい。

 縮んた身体で得る快楽にしか、既に、頭に入らなくなってしまっている那月は、なんとか凛をごまかす。

「そっか! じゃあ、なおさら、プール入らなきゃだね」

「うん……」

「見てみて! 凛が作った、那月ちゃんだけのプールだよ!」

 ぐい、と小さな頭を、凛の大きな指で下へと押さえつけられる。

 角度が変わることで、別の個所を締め付ける水着に、甘い声を漏らしながら、那月は、下へと目を向ける。

 そこには、丸いガラスボウルに、色水が入れられ、沢山のオモチャが浮かべられていた。

 凛が新しく買ってもらったと言っていた、アヒルのオモチャだけでなく、パイナップルや、ヤシの木、イルカや魚のミニチュアモデル。水に浮かぶ沢山のスーパーボール。ビニール製の大きなヨーヨー。

 オモチャが多すぎて、水辺の部分が、確認できない程だった。

「わあ、すごいね……。プールっていうよりは、お祭りのヨーヨーすくいみたいになってるけど……」

「ヨーヨーすくいじゃないよ~! フルーツポンチだよ!」

 どっちにしろ、プールではない。フルーツの要素は、パイナップルしかない。

 相変わらず、凛の発想は自由だ。

「さあ、那月ちゃん。プールの時間ですよ~! 飛び込めー!」

 ぱっ、と水着を引っ掴む指を離し、那月を宙から《プール》へと落とす。

「きゃああああああ」

 凄まじい風圧と共に、那月は小さな身体を落下させる。

 オモチャにぶつかる! と目を瞑るも、ビニール製のヨーヨーに身体が当たり、トランポリンのように、ぼよん、と大きく跳ねる。

 スーパーボールと魚のミニチュアモデルの合間に着水し、那月は小さな身体を、色水のプールへと沈めた。


 こぽこぽと、着水による泡が、小さな身体をすり抜けていく。

 那月は、身体をじたばたともがかせると、足が、丸いボウルの底に触れた。トン、と底を蹴り、カラフルなスーパーボールの間から、顔を出す。

「ぷはぁあッ、はぁ、はぁッ、はぁ……。し、死ぬかと思った……」

「わ~、那月ちゃん、かわいい~! いいなあ、プール」

 もはや、プールじゃない……、と思いながら、那月は、小さなスーパーボールを、浮き輪代わりにしがみつく。

 ふわり、と甘い香りを感じるプールに、那月は、プールを覗き込む凛に、声を掛ける。

「凛ちゃん。このプールの水、なあに?」

「これ、ジュースだよ! このプール、飲めちゃうの。すごいでしょ~」

「もー……。食べ物で遊んだら、ママに怒られるよ」

「那月ちゃんだからいいの~。那月ちゃん、ケーキやキャンディになったこと、あるでしょ」

「う……ッ」

 かつて、凛が用意した、お菓子の上で、散々、小さくなった身体で乱れまくったことを思い出し、那月は、顔を、色水に浮かぶオモチャで隠す。

 私、ほんと、いつもいつも、なんてことを……。

 羞恥と後ろめたさで、泣きそうな顔をする。

 けれど、身体中の期待に満ちた疼きを、もう止められそうにはなかった。



「よーし! 那月ちゃん、アヒルさんで競争だ~!」

 ひょい、と那月を持ち上げ、アヒルのオモチャの上へとまたがらせる。

「ひゃあっ!」

「ネジ巻くから、那月ちゃん、ちゃんとアヒルさんに乗っててね」

 アヒルの背中、つまりは、那月が乗り上げた場所に、刺さるように設置された、小さなネジに、凛の大きな指が伸びる。

 那月のすぐ目の前に、凛の大きな指が下ろされ、くるくるとネジを巻いていく。

「ひぅ……ッ、ん、あぁ……ッ」

 凛の指が、いたずらに、那月の脚やビキニの布に触れ、那月は、アヒルの上で、身体を小さく震わせる。

「那月ちゃん、動いたらアヒルさんから落ちちゃうよ。もっとこっち座って!」

「あぁんッ」

 ぐい、と凛の指で、アヒルの背の上から前へと押される。

 ビキニで食い込んだ那月の割れ目が、アヒルのネジに押し付けられ、那月は、アヒルの頭にしがみつく。

「行くよ~!」

「あ、だめ……ッ、こんなの……ッ」

 言葉とは裏腹に、那月の顔は、期待で緩み切っている。

「よーい、ドーーン!」

 凛の支える指が離れ、アヒルが足を動かし、前へと進む。ネジ巻き式のこのオモチャは……。

「あぁあぁああぁあああぁああッ!」

 動きと共に、那月の割れ目に押さえつけられたネジを、ひたすら回し続ける。

「あぁんッ! あぁんッ! ネジっ、当たってッ、ひゃあぁああんッ! いっぱい食い込んじゃうぅううッ!」

 那月はアヒルに、身体を上下に揺さぶられながら、ネジの刺激に喘ぎ続けていた。

 アヒルのオモチャが、ガラスのボウルの中を、泳ぎ進む。

 そのオモチャの上にまたがる、小さな那月が、甲高い声で鳴き叫ぶのを、凛が笑って見守っていた。

「那月ちゃん、乗るのじょうず~! すごーい! 進め、進め~!」

 那月は、アヒルにしがみつきながら、気付けば、必死に、ネジへと自身を押し付けていた。

 もっと、もっと……!

 次第にスピードを落としていくアヒルに、気にも留めず、荒い呼吸をしながら、ネジに秘所をあてがう。

 中に、挿れたい……ッ!

 くねくねと、腰をくねらせながら挿入を試みるも、食い込むビキニが邪魔をして、果たせない。

 はいらないよぉ……。挿れたら、絶対、きもちいいのに……!

「いえーい! 那月ちゃん、一等賞~! おめでとうございまーす!」

 那月がネジの挿入に奮闘している間に、いつしかアヒルは動きを止め、凛の中でレースは終了したらしい。

 アヒルの上から那月を引きはがし、プールの頭上で、那月を振り子のように、左右に揺らす。

「優勝だ~! 那月ちゃん、一位でーす!」

 ぶんぶん、と振り回され、ぽたぽた、と足元のプールへ、色水が落ちる。

 甘い香りが全身にまとい、那月は、物足りなさを感じながら、上空から大きなプールを見つめた。

「優勝した那月ちゃんには、パイナップル、一年分が贈られまーす!」

「パイナップル?」

 尋ねているうちに、小さな身体が再び、プールへと運ばれる。

 プールに浮かぶ、パイナップルのミニチュアモデルにまで持ち運ばれ、那月は、パイナップルの上へと乗せられた。

「ふきゃんッ」

 ごつごつしたパイナップルが、全身を撫でつけ、那月は声を上げる。

 水へと滑り落ちそうな身体を支えるべく、那月は、パイナップルにしがみつく。

 球面に身体を添え、プラスチック製のトゲが那月を刺激する。

「はぁん……ッ」

「パイナップル、うれしい? 那月ちゃん」

「うれしいれす……」

 うっとりと顔を緩ませながら、那月は、パイナップルの上で身体を揺さぶらせる。

 布地越しに、胸の先端が潰れた後に、トゲとトゲの間に挟まり、びくんっと大きく身体が震える。

「あぁんっ! 胸が……、つままれちゃうっ!」

 那月は、はしたなく、両脚を大きく広げ、割れ目をトゲへと押さえつける。

 けれど、こちらでも、那月の下腹部に食い込むビキニが邪魔をしてしまう。

「~~ッ」

 足りない。もっと、直接、触れたい。これじゃ足りない。

 水着が、もう少し大きかったらいいのに。

 それか、私がもう少し、小さかったらいいのに。

 小さくなったら、もっともっと、きもちよくなれるし、アヒルのネジだって、パイナップルのトゲだって、全部、全部、私の中に挿れられるのに。

 那月が発情しきった雌の顔をして、パイナップルの上で腰を振っている時だった。

 凛のはしゃいだ声が、頭に振って来る。

「那月ちゃんがパイナップル食べてるのかわいい~! もっと、凛、おやつ入れる~」

 どぷん、どぷん、と鈍い水音が聴こえ、那月のまたがるパイナップルが、大きく上下に揺れる。

「はぁんッ、はぁんッ! おっぱいちぎれちゃう~!」

 トゲに挟まれた胸を、大きく揺らしながら、那月が嬌声をあげる。

 那月の乗るパイナップルの横に、イチゴやオレンジのミニチュアモデルが流れ込んでくる。

 凛が追加で、オモチャを増やしたらしい。

 色水が波立ち、甘い水を全身で受け止めながら、那月はゆっくりと身体を起こす。

 こんなにいっぱい、オモチャがあるんだもん。

 せっかくだから、水着、脱いじゃおうかな……。

 快楽しか、頭にない那月が、くらくらと水着に手を伸ばす。

 サイズが小さく、那月に食い込む程のそれを、不安定な水場でひとりで脱ぐのは、困難のようだ。

 せめて、胸だけでも、ビキニをずらせないかな……。

 那月が、胸元に手を伸ばして試みようとした時。するり、と肩にかかっていた紐が、腕へと滑り落ちた。

「……あれ? 紐、取れちゃった?」

 背中に目を向けるも、結び目が存在しない水着だと気付く。

 不思議に思っている間に、反対側の肩紐も、ずるりと滑り落ちる。

 それどころか、胸囲のゴムも、キツさを無くし、隙間が生まれ、ぶかぶかになっていく。

「なにこれ……、水着、大きくなってる……?」

 呟き、ハッと気付く。

 自分がまたがっていたパイナップルも、少しずつ、わずかながら、大きくなっている。

 下腹部を覆いきれていなかった布地も、ゆるみだしていた。

 那月は、再び、緩やかに小さくなっていた。

「な、なんで……? どうして急に……。チョコも食べてない、のに……」

 言いながら、周囲を見渡し、ぎょっとする。

 プラスチック製のオモチャの合間に、那月の見慣れたチョコレート菓子が、ぷかぷかと浮いているのを見つけたからだ。

 凛が、オモチャを足した時に、混ざったに違いなかった。

 那月は慌てて上半身を起こし、叫ぶ。

「凛ちゃん!! プールにチョコレート、入っちゃってるよ! 私、もっと小さくなっちゃうから、取って!」

 身を起こして広がった視界には、凛が、机を離れて、新たなおもちゃを探している様子が映った。

 そして、さらに、プールに浮かぶチョコレートは、一つではないことにも気付く。

 那月は、サァッと血の気が引くのが分かった。

 水辺に大量に浮かぶスーパーボールのように、チョコレートが浮いている。

 ほかのお菓子と間違えたのだろうか。

 なんにせよ、チョコレートが少しずつ溶けだしているプールに落ちたら、那月は、これまで以上に小さくなってしまう。

 チョコレートを二個までなら食べたことがあるが、あの時は、小指程の小ささになってしまった。

 そして、身体の感度も、桁違いに上げられていた。

 こんなにたくさん、体内に取り込んだら、肉眼でとらえられない程に、縮んでしまうに違いない。

 こんな場所で、そうなることは、那月がもはや、元に戻れないどころか、生存すら危ぶまれることに等しかった。

 でも。

 そんなに、チョコレート、食べちゃったら私、いったい、どのくらい気持ちよくなっちゃうのかな。

 一瞬、生まれた誘惑に、那月は、ハッと我に返り、首を左右に振る。

 じわじわと、知らずに飲み込んでいた色水により、少しずつ身体が縮んでいる。

 同時に、那月の感度も上げられていて、身体が快楽を求めようとしているのが分かった。

 なにより、今日は、水着のせいで、満足していないのだ。

 ようやく、締め付ける水着から解放された身体が、那月の性欲に、拍車をかける。

「~ッ、凛ちゃん!! たすけて! 私のこと、引き上げて! 私、小さくなっちゃうよ!!」

 誘惑を振り払い、那月が再び、声を上げる。

 けれど、凛のオモチャを探す音にかき消され、声が届かない。

 ぐらぐらと、パイナップルがバランスを崩し、那月を揺さぶる。

 チョコレートの成分入りの色水がついたトゲが、那月のあらわになった割れ目に入り込む。

「ひぃあぁあッ! らめ、やめて、はぁああんッ!」

 ビクビクと、身体を震わせながら、那月は、しゅるしゅると、ゆっくり身体を縮ませていく。

 あんなに、那月を締め付けていた水着が、ぱさりと、那月をすり抜け、プールへと滑り落ちる。

 水面をたゆたう大きなビキニを見ながら、那月は、自分が小さくなったことを体感する。

 早くここから離れなきゃ。

 でも、気持ち良くて、身体が動けない。

 どんどん小さくなっちゃう。

 でも、小さくなるの、気持ちいい。

 頭で鳴る警告を、身体の快楽が、次々と打ち消していく。

「だめぇ、だめぇ……っ! あんッ、あんッ!」

 か細く喘ぎながら、那月がパイナップルの上で、腰を振る。

 最初に、この果実の上に乗った時は、ボールにまたがるように座っていたのに。

 今は、果物の上に張り付く虫のように、小さくなってしまった。

 ずるり、と色水に濡れた身体が、球面を滑り落ちる。

「あッ……!」

 ぱしゃん、と小さな水音を立てて、那月がプールに落ちる。

 ゆっくり、身体が沈むような感覚を受けて、足元を見れば、先ほどまで、自分が着ていた水着の上に落ちていた。

 水面を漂っていた水着が、小さな那月を受け止め、少しずつ、沈み始める。

 那月は、なんとか、身体を起こし、すぐ傍に浮かぶオモチャに飛び移った。

 つるつる滑る球面のオモチャに、無我夢中でよじ登り、平面部までたどり着く。

 ぽたぽた、と甘い色水が、身体から落ちる。

 また少しだけ小さくなった気がする。

 顔を上げれば、黄色い大きな曲面と、白く丸いネジが見える。

 那月が跨って遊ばされていたアヒルのオモチャによじ登ったことに、那月は気付く。

 さっきまで、白いネジを太ももで挟んで、感じていたのに。

 今では、自分自身が、ネジにしがみついてしまう程の小ささだ。

「私……、ほんとにもっと小さくなっちゃったんだ……」

 引き寄せられるように、那月は白いネジに近づく。

 ザラザラした側面に手を当て、全身を擦り付けるようにしがみつく。そして、上部へとよじ登り、那月は、ネジの上に跨り、座る。

「はぁん……ッ! ネジ、今度は、大きすぎて、挿らないよお……ッ」

 くちゅくちゅ、と水音を立てさせ、那月は、無理やり、大きなネジを、自身の中へと入れ込む。

 圧迫すら感じる程の大きさだが、那月本人は、満足そうに、息を漏らす。

「はぅ……ッ! 深くて、おっきい……っ、すごいよぉ」

 自身をネジに突き刺したまま、那月は腰を左右へと動かす。

 小さな身体で揺れたところで、那月のまたがったアヒルはビクともしない。

 安定感をいいことに、那月は、はしたなく足をM字に広げて、足裏をネジの側面に押さえつける。

 より、拡張した那月の膣が、貪欲にネジをのみ込み、那月は恍惚とした表情で、息をもらす。

「ぁはぁ……んッ! 奥、当たっちゃう……ッ!」

 両手をめいいっぱい伸ばして、アヒルの首筋に手をつき、支えを得る。

 そして、白いネジ相手に、ピストン運動を行う。

 ぱちゅん、ぱちゅん、と卑猥な水音が響き、白いネジに愛液が伝い、落ちる。

「はぁんッ! あぁんッ! いいッ! しゅごいっ、これっ、なつき、しゅきぃいっ!」

 無我夢中で、那月は、白いネジ相手に、自慰を続ける。小さな裸体を揺さぶり、那月の胸が上下に揺さぶられる。

 ずっと、焦らされていた分、快感がいつもより大きい。

 しかも、今日はいつもより、小さくなってしまっている。

 もともと、とっくに焼き切れた理性が、今更、戻ってくるはずがなかった。

 那月は、上下に激しく動くだけでなく、ネジの側面のでこぼこを味わうかのように、腰を左右へと動かす。

「あひぃんッ! きもひいいッ! ひぅうっ、なちゅき、おかひくなっひゃうう! とまらないのぉおっ! こわえちゃううう」

 はしたなく開けた口から、唾液が零れ、瞳が虚ろを映し出す。

 壊れたオモチャのように、白いネジの上に刺さったまま、那月は動き続ける。

「イクう! イクぅッ! イっちゃうぅッ! あぁああああんッ!」

 ずるり、と、ネジを押さえる足裏が離れる。

 白いネジに突き刺さったまま、那月は、身体を強張らせ、ピンと張り詰め、小刻みに震える。

 きゅんきゅん、と膣が、白いネジに吸い付き、那月は、ふわふわと、絶頂を漂う。

 やがて、波が引き、へにゃりと、快楽を味わった顔を浮かべ、那月がアヒルに抱き着く。

 きもちよかった……。

 大きな快感を得て、一瞬、状況も忘れ、緩み切った笑みを浮かべた、その刹那。

 ――ぶるんッ!!

「ふきゃんっ?!」

 那月のまたがるアヒルが震え、ネジがまかれる。

 予期せぬ大きな刺激に、那月は、一瞬、意識が白む程だった。

 しかし、間髪入れずにネジの刺激が続き、すぐに意識を引き戻される。

「ひぅッ! はぁんッ! な、なに……、きゃああああああああああ」

 そして、アヒルが那月を背に刺したまま、急激に前進し始めたのだ。

 那月が、ネジの上でくねくねと激しく自慰に夢中になっている間、アヒルを前進させるだけのネジを巻いてしまっていたらしい。

 絶頂を終え、弛緩した那月の膣は、中に入れられたネジを逆回転させる隙を与え、ずっと発進を待っていたアヒルを、ようやく出発させたようだ。――那月を乗せたまま。

「ひぁぁああぁぁあああんッ!! 止まってぇえええ!! 中ッ、中がッ、壊れりゅううううッ!!!」

 アヒルはひたすら、前進し続ける。

 スーパーボウルや、果物のミニチュアモデルをかき分け、アヒルが小さなプールを突き進む。

 アヒルに弾き飛ばされたスーパーボウルが、那月のすぐ横に着弾し、色水のしぶきが那月を襲う。

「はひぃいいんッ! あぁあひぃいいッ!」

 泣き叫び喘ぐ那月の口に、色水が入り込み、那月の身体が、ドクンと悲鳴を上げる。

「ひぃいッ! わらひ、また、小さくなっ……、だめええええ!!」

 那月は小さな身体を、震わせながら、背を反らす。

 白いネジを、膣に呑み込んだまま、那月の身体は容赦なく、縮小を始める。

「ひぎぃいいいいっ!! たしゅけて、たしゅけてえええ!! 那月、もう、はいらないよぉおおお! あぁああぁああああッ!!!」

 ぷしぃいいい、と小さな水音を立てて、那月が潮を吹く。

 縮小の加速により、那月のかかとが、アヒルの背に届かなくなる。

 ただでさえ、無理やり膣にはめ込んでいたネジだ。足の踏ん張りなしでは、那月の力では抜くことが出来ない。

 背を反らしながら、那月は、アヒルのネジの上に突き刺さったまま、喘ぎ続ける。

「ひきゃぁああんッ! 抜い、抜いてぇえッ! あぁあんッ! またイクっ、イクぅううッ!! ふきゃぁあああああッ!!」

 ガラスのボウルの中を泳ぎ続けるアヒルの上で、鳴き叫ぶも、傍からみれば、音の出る小さな人形がアヒルに固定されているようにしか見えない。

 那月の限界が近づく。

「らめぇっ! らめぇっ!! もうイクッ! イっちゃう!! たしゅけて! 凛ひゃんんんっ!! わらひ、イクっ! イっ……! あぁああああああああああッ!!!」

 ボンッと、アヒルが大きなオモチャにぶつかり、反動で、色水が那月にかかる。

 絶頂の最中、緩やかな縮小を開始させられ、那月は狂ったように、声を上げた。

「あぁあぁひぃいいぃいい!! 小さくしないでぇえええ!!! ひぎぃいいいいいい!!!!」

 なんとか届いていた足が宙に浮き、アヒルにしがみついていた手も届かなくなってしまう。

 ネジ以外の支えを完全になくした那月は、ネジに突き刺さったまま、身体を回転し始める。

「あぁあぁんっ! あぁああんっ!! あぁあぁあぁあああっ!! 凛っ、ちゃ、あぁああああっ!!」

 大きな回転を余儀なくされ、目が回る。

 ぐらぐらと視界が揺れ、大きなアヒルの黄色、ヤシの木の緑、イチゴの赤に、イルカの青、色とりどりのスーパーボール。

 カラフルな景色が、那月の周りをまわる。

 意識を飛ばしそうになった時、何かにぶつかったらしいアヒルが、ひときわ大きく揺れ、バランスを崩す。

「……ぁ……っ!」

 那月が小さく声を上げたと同時に、アヒルのオモチャは真っ逆さまに、ひっくり返った。



 ざばんっと音を立てて、アヒルが逆さまに浮かぶ。

 那月は、逆さまにアヒルに突き刺さったまま、ぐるぐると回転させられる。

 「んがはぁ……ッ、ごふ、あぁぁ……っ!」

 色水の中を、小さくかき混ぜるように回され、那月は必死でもがく。

 思わず開けた口に、大量の水が入り込み、那月の身体がドクンとうなる。

 そして、身体が熱を上げて、縮みだしていく。

 助けて……! 助けて……! 死んじゃうっ! 私、このまま、縮み続けて、溺れて死んじゃう!!

 縮小に伴う快感に、膣の中で那月ごと回転を続けるネジの刺激。水中での苦しさ。

 全て、同時に、身体に叩き込まれ、那月は水の中で声をあげる。

 その声をあげた口の中に、また水が入り、那月は再び、身体を縮ませていく。

 膣に、焼けるような刺激を感じ、身体が押し出されるような感覚を受けた。

 さすがに小さくなりすぎたのか、ネジが中から抜けたらしい。

 ごぼごぼ、と、大きな泡の音が、周囲に響く。

 那月の小さな身体をすり抜けて、泡が上へと還っていく。

 ゆらゆらと、揺れる水面が、はるか遠い、上空に見える。

 大きな黄色や、色とりどりの丸が空に浮かび、その下に泡が引っ掛かっているのが見える。

 あのカラフルな物体は、那月と共に投げ込まれたオモチャなのだろう。

 那月が見ている間にも、どんどん、大きくなっていくのが見える。

 つまり、それは、自分が、今もなお、縮み続けていることを意味した。

 私、ここで死んじゃうんだ……。

 ゆっくりと、那月は、縮みながら、沈んでいく。

 那月にとっては、巨大な海の底に沈むかのようだが、人間から見れば、ガラスボウルの底に沈む小さな虫やゴミにしか見えないかもしれない。

 凛は、那月を見つけてくれるだろうか。色水と共に、排水溝に捨てられてしまうかもしれない。

 それでも。

 かつてない程の、身体の縮小は、那月には抗えないほど、心地よいものだった。

 

 色水の底で、那月は、これまでの中で、一番大きな絶頂を迎え、大きく叫んだ。

 しかし、ガラスボウルの底には、肉眼でとらえるには困難なほど、小さな泡しか生まれなかった。



 ドクンッ

 身体に熱が生まれる。

 驚いて、水中で目を開ける。

 全身が唸るように、熱を発している。

 この感覚は、と考えた時には、既に、遠い上空に浮かぶ大粒のオモチャが、目の前に近づいて来ていた。

 私、身体が大きくなってる……!

 結論に達した時には、那月は、色水の水面を突き破っていた。


 

 がらん、がらん、と大量のオモチャが、音を立てて床に落ちる。

 色水がビシャビシャと零れる音が聴こえる。

「那月ちゃん!」

 凛が泣きそうな顔をして、ガラスボウルを覗き込んでいるのが見えた。

 どうして、身体が大きくなったのだろう、とぼんやり考えている間も、那月の身体は大きくなっていく。

 ついには、ガラスボウルに入り切れない程にまで、大きくなり、お尻をボウルにはめ込むようにして、ボウルから艶めかしい裸体と脚を投げ出してしまう。

 しかし、それすら、かなわないほど大きく、つまりは元のサイズである、成人女性の大きさにまで、那月は成長し、ガシャンとガラスボウルをひっくり返した。

 床に、大量の色水と、オモチャ、ガラスのボウル。

 そして、色水でビショビショに身体を濡らした、裸の那月が四つん這いで倒れ落ちた。

「那月ちゃん、那月ちゃん! 大丈夫?」

 ぽたぽた、と裸体を濡らしながら、那月は、駆け寄った凛を、見上げる。

「凛ちゃん……。私、どうして、大きくなれたの……?」

 尋ねながら、先ほど、臨死体験にも似た、ボウルの水底で見た景色を思い出す。

 絶対、死ぬと思ってたが、なんとか生きている。

 裸体で、色水に濡れていて、まるで、新たに生まれて来たかのような気にすらなる。

 凛は、泣きじゃくりながら、那月に説明する。

「あのねッ、凛、プールに間違えて、チョコレート、入れちゃってたの。那月ちゃんが見つからなくて、いっぱい小さくなっちゃったんだと思ったから、凛、プールに、大きく戻れる白いチョコレートも入れてみたの」

「そうだったんだ……」

 小さな身体で飲み込める量など、かなり微量なはずだが、なんとかこうして戻れている辺り、間に合ったのだろう。

 大声で泣きじゃくる凛を、那月は慰める。

「ありがとう。助かったよ、凛ちゃん。戻れないかと思ったから」

 それどころか、死ぬかと思っていたが、あまりにも大泣きする凛に、那月は小さく肩を叩いて、凛をあやす。

 しかし、凛は、泣いたまま、那月にしがみついて離れない。

「ごめんなさい、那月お姉ちゃん……。凛……、もう、那月ちゃんのお人形ごっこ、するのやめる……」

「えッ」

 驚いて、那月が声をあげる。

「だって、那月ちゃんが、小さいまま、見つからなくなっちゃうかもしれないし」

「う、うーん……」

 遊びに一直線で、自分を滅多に譲らない凛の、まさかの提案に、那月は言葉を濁す。

 自分の身の安全を考えれば、それが正当な選択だろう。

 身体を縮ませないためにも、凛の遊び相手として、この家に来ること自体を辞めようと考えていたことだってあったのだ。

 願ったりかなったりの提案に違いなかった。

 けれど。

 それって、もう、私、二度と、小さくなれないってことだよね……。

 涙を潤ませる凛の横で、那月が、色水まみれの裸のまま、先ほどの水中で得た快楽を思い出す。

 全身の細胞が叫ぶような変化。それに伴い、振り切れる感度。

 あの快楽を、今後、一切しない……。

 さっきだって、あんなに気持ち良かったのに。せっかく元に戻れたんだもん。今度は、じっくり味わえるような状況で、ちゃんといっぱい小さくなりたい……。

 そうだ……。ちゃんと、危なくないよう、気を付けてから、縮んだらいいんだ。

 凛の死角で、那月が、へらりと、顔を緩ませる。

 泣いて反省している凛に、那月が再び、秘密の人形あそびを提案するのに、そう、時間はかからなかった。





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7月の挨拶と更新予告<アンケート対応>

7月ですね!

いつも、ご支援、フォロー、そして作品の閲覧、ありがとうございます!

とっても励みになっています。


明日、ロリおね(縮小娘)をFANBOXで更新予定です!

6月のアンケートで、

 >チョコで小さくなる話で3-4個食べさせてもっと小さくなる話とか見たいです。(希望なので難しそうであれば大丈夫です)


上のようなコメント頂いてましたので、

これに沿って、もっと小さくなる内容の予定です~

コメント、ありがとうございました!暖かなお言葉つきで大変うれしかったです。


あと、7月なので、夏っぽい要素も入れてみました。

楽しんでもらえると、幸いです~!

というわけで、アンケートは、以下が対応できたかな、という状態です。

今月もどうぞよろしくお願いします!




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6月アンケート結果発表!

アンケート、ご参加いただき、ありがとうございました!

先程、アンケート、CLOSEさせて頂きました。

ご投票、項目の追加、コメント、たくさんいただき、とてもうれしかったです!

そして、大変、楽しかったです!

結果は、以下の通りになりました!


筆おろし!!

美味しい高級食材を渡されて戸惑う新米コックの気分。

うまくさばけるのか……つづく!!

幼馴染♀も美味しいですね。ありそうでなかった。

あと、どちらも縮めるとか、初じゃないですか!!一人だけ縮むスタイルだったので

ハッ……、そんな手が!! ってなりました。ありがとうございます。

シチュエーションも羅列してみました~。どれもこれも美味しいなー!(大声)


ということで、今後の更新の参考にさせて頂きます。

思いついたものから、書いていくので、

アップ順は、順位を問わない形になるかと思います。

さばけなかったらごめんです(先に謝っておくスタイル)

アンケート、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!


<おまけ>

アンケート開始当初、

男先輩×縮小娘が、あんまり票入ってなかったので描いてたラクガキ

よい週末を!

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アンケート感謝!中間のコメント返しです

アンケート、ご参加いただいてありがとうございます!

色々、投票やコメント頂いて、本当にうれしいです。モチベ爆上げ。

あなたの投票と感想で救われる命があります(号泣)

その発想はなかったな! というコメント、投票もろもろあり、大変、楽しませていただいております。


折角の貴重な機会なので、コメント、お返事させて頂きます。

(※お返事の都合上、コメント記載させてもらってますが、

 載せんといて~!って方、いましたら、アンケートのコメントやメッセージ等でご連絡ください。)


アンケートは、引き続き、OPENしておりますので、

まだの方は、ぜひ、ご参加ください。

書き忘れたことがあれば、コメント入れてくれてOKです~

fanbox post: creator/63990892/post/2384545


■以下、お返事■

>お疲れ様です。いつも楽しみにしております。

>シチュエーションしとしまして、チョコで小さくなる話で3-4個食べさせてもっと小さくなる話とか見たいです。(希望なので難しそうであれば大丈夫です)

>今後も頑張ってください!


→ありがとうございます!!楽しみにしていただいてうれしいです。

 3,4個でむっちゃ小さくなるのいいですね!せっかくあるなら使ったらいいのになと思っていました笑

 考えてみまーす!ありがとうございます☆


>いつも良い文章ありがとうございます!

>個人的には大きさがコロコロ変わる所謂多段サイズの物語が大好きです!

>自分はS寄りなので縮められてる側が嫌がっていると最高です!

>応援してます!頑張ってください!


→ありがとうございます!多段階、楽しいですよね!小説を公開してから、更に縮ませていく楽しさを覚えました。人間は進化し続けますね。

 最近、ノリノリで縮む話が多いので、また嫌がってる話とかも書きたいですね。この反省は、前にも一度した気がする笑

 応援、ありがとうございます~!!


>縮小娘はペットになり、ケージの中で長期間裸にされます


→コメントありがとうございます!

 ペット化してケージに長期間、裸ってシチュエーションはまだやってなかったですね~。

 つい、逃げ出さないように虫カゴのような、隙間のないものを使用しがちなんですが、ケージはケージで楽しそうですね。

 最近、縮小男で鳥かごを一瞬ちらつかせた話は書きましたが、縮小娘でもケージ登場させれたらいいなあと思いました。

 楽しいシチュエーション、ありがとうございます!!


>師匠に泥団子になってる所を助けられたお話の前の状態(猫を追いかけて小さくなったという物)を小説として見てみたいです!


→ありがとうございます!前振りでちらっと書いてた部分ですね、お気づき頂いて、とてもうれしいです笑

 前回のアンケート対象となるシャボン玉に入れるまでに時間かかりそうだったんで、カットしたんですが、いつか書いてもいいなあとなってたんで、コメント頂いてモチベが上がりました。これを機に筆を取りたいと思います笑

 ありがとうございます~!


>アリスの小説で知りました。どの作品も大変素晴らしいと思います。

>幼いころより女の子の変身が好きでしたが中でも縮小化が最も好きです。

>でも他のジャンルに比べあまりに希少すぎる為いつも苦しい思いをしているのであなたの作品に出会えて非常に嬉しいです。

>特に作品中の描写が私の解釈ととても近しくて最高です。変化中のシーンや困惑・戸惑う様子などがちゃんとあること、体が変わる不思議な感覚・強烈な快感に苦しむこと、などなど・・・私が今まであって当然と思いながらも出会えなかった描写がしっかり盛り込まれていて感激しました。

>今後の作品も楽しみにして応援します。


→ありがとうございます、ありがとうございます!!涙

 自分が好きで入れ込んでいるシーンを最高と言ってもらえて、こんなにうれしいことはないです。

 いや、分かりますよ、少ないですよね。お気持ちお察しいたします。

 自分もネットの海を漂いながら、検索ワードを変えては、

 魚介加工品に辿り着いたり(小女子)、人口減少の問題を論じた本に出会ったり(縮小化)、容器を包む紙の構造を学んだものです(シュリンキング)

 そして数少ない作品を舐めまわしながら、縮小中について、

 もっと!くわしく!ねっとりと!描写を!!ってなってました。飢えたモンスターか。

 探した記憶が自身にもあるだけに、感激とまで言っていただけて、本当にうれしく思います。

 好みにあった作品を提供できていたなら、何よりです。今後も、ぜひ、楽しんでいただけたらなあと思います!

 コメントありがとうございます!


>か弱かったり年下だったり立場が弱い少女が小さくなって更に危機に陥るのが好きです。もちろん元の大きさには戻れない結末が最高だと思います!


→更にピンチになっていくの、いいですよね。小さい身体をじたばたさせて、怖がったりしてるの可愛くて好きです。あと立場弱い年下が好きなのもわかります。ロマン。

 ハッピーエンド好きなので(笑)、自作品では、元に戻れるものの方が多いんですが、

 元の大きさに戻れない結末は、ここ最近、ちらほら書いて、これはこれで美味しいな、と最近思いました。もう戻れないかも、と絶望する様もよし、受け入れてそのサイズで生きていく覚悟を決めるもよし。そういうハッピーもあるよね。なんでも食べれるスキル持ってて良かった。

 コメントありがとうございます~!


アンケートは、引き続き、OPENしてます~!

投票結果は、アンケートCLOSE時に、発表しますね。

おまけのイラストです~



最初、感涙する作者の涙に溺れる縮小娘、とか考えてイラスト描いたんですが

感謝の気持ちを伝えるんなら、かわいい絵の方がいいかな、と思って、上の絵を描きました。

なんやこの悲しい差分は。誰得。


(Fanbox)


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【アンケート】今後、pixivかFANBOXであるとうれしい更新について

前回(3月)のアンケートもめでたくさばけたので、

久々にアンケートします!


今後、pixivかFANBOXであるとうれしい更新内容について、

よければ、回答、お願いします!

今回は、組み合わせに特化したアンケートにしてみました。

自由記述欄もあるので、なかったらこちらを活用ください。

原則、ひとり、一回の回答ですが、回答欄は複数選択が可能です!

ぜひ、ご参加ください~


今後の更新の参考にさせて頂きます!調理できなかったらすいません(先に謝っておくスタイル)


Google Form: 1FAIpQLSdX-s5tUPMk1uxAl00jDpsXwv90M35wI8msyff7czgf8fhZDA


(Google Forms)


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pixivにアンケート絵、アップしました(楽しい小説リンク付き)

pixivに過去のアンケート結果「今後の更新に入ってるとテンションが上がるタグ」が

反映された作品をアップした時の告知絵をまとめてみました。

https://www.pixiv.net/artworks/90660662


それと同時に、対象の作品を、pixivと、このブログの記事にリンク付けてみました。

以下の通りです。

注目すべきなのは、「はりつけ」が二回あるところですかね!笑

異物挿入もよくやってるけれども!!

まだ見てへんなこれ、みたいな作品がありましたら、ぜひ、読んでみてください~!

筆者はこの記事を通して、FANBOXのリンクってサムネ出るんやと知りました。


■「見ないでぇ」「オナバレ」

【支援者先行公開】年上の幼馴染がバイブでオナニーしていたので、リモコンを奪ってみたり、身体を縮ませてバイブを突っ込んでみたりした

fanbox post: creator/63990892/post/2107401


■「シャボン玉フェチ」

小さくなってシャボン玉に閉じ込められたまま、師匠とえっちしちゃう話

fanbox post: creator/63990892/post/2229790


■「はりつけ」、「異物挿入」

幼稚園児に身体を小さくされた私が、キャンディーポットの中のタワーでひとりえっちした後、おしおきされちゃう話

fanbox post: creator/63990892/post/2065874


■「はりつけ」

年上の幼馴染を、身体を縮めてコルクボードに飾りながら筆で弄ってみた

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15184102


■「膨乳」

小瓶の中で、ひたすら身体を縮めながら、胸が大きくなっていっちゃう話

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15062664


■「胎内回帰」

夢の中で、身体をひたすら縮められ、大きな自分にオモチャとして扱われる話

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15019913


■「無様エロ」

幼稚園児に身体を小さくされた私が、掃除機に吸い込まれながらえっちしちゃう話

fanbox post: creator/63990892/post/2078620



■「シュリンカー」

【支援者先行公開】身体を縮められた先輩男子が、後輩女子にガチャガチャカプセルに入れられて持ち帰られる話

fanbox post: creator/63990892/post/2333965


おまけのイラスト

毎日暑いからね! 涼しい格好のイラストいいよね!




(Fanbox)


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pixivに新しい話、upしました!

お疲れ様です!

pixivに新しい話、アップしました!


■マッチ売りの少女が、マッチ棒サイズに縮められて、マッチ棒で身体を暖められる話

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15412743


トチ狂ったおとぎ話を装ったシリーズです。

この初夏めいた暑い日に、冬ど真ん中の話。

夏に冬の話で避暑地に来たと思えば、それもまた一興。

主人公より年上のお姉さんは、あんまり出てなかったので、出してみました。


折角なんで、夏っぽい、絵も置いておきます。

よい週末を~!


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【支援者先行公開 / 2021.07.04 pixivにも公開】身体を縮められた先輩男子が、後輩女子にガチャガチャカプセルに入れられて持ち帰られる話


放課後、部活を終えた夕暮れ時。

静まり返った教室棟の廊下をひとり歩く。

忘れ物を取りに来た自分以外に、人気はなく、無人の教室が並ぶ廊下を進む。

朝の予報で聞いた夕立は、結局降らなかったな、と廊下の右手の窓を見上げて、ぎょっとする。

朱から薄暗い蒼へと変わっていた空が、異様な黒へと変わっていた。

いや、空というよりは、窓からの景色そのものが全て、黒一色になっていた。

思わず立ち止まり、窓の外を見つめていると、背後に花火のような光を感じる。

視線だけをそちらに向けると、光は、徐々に、こちらに近づいてくる。

大きなドットで構成されたそれは、文字を象っていた。

『ね・が・い・を・か・な・え・な・い・と・で・ら・れ・な・い・へ・や』

一文字、一文字、廊下の窓を、テロップのように一枚ずつ進み、陽和を照らす。

最後の文字が、自分を追い抜き、暗い廊下を進んでいく。

その文字を目で追っていると、廊下の突き当りに人がいることに気付く。

惹かれるように、そこへ足を進めると、その人影の正体はよく知る後輩だった。

「那月……」

「先輩! 良かった。誰もいないかと思ってました」

怖がる様子を見せ、すがるように此方に近づく。

小さな肩に、思わず手を置き、彼女を覗き込む。

「大丈夫か? なんか、外の様子、おかしいよな。窓に変な文字も出てたし」

「窓だけじゃなくて、校舎全体がおかしいんです。外に出られなくなってて……」

那月の言葉に驚き、二人で廊下を進む。

左手に並ぶ教室の扉は、堅く閉ざされているし、黒い景色しか移さない窓も開閉の自由が利かない。

つい先ほど、自分自身が利用した階段へと足を向けるも、そこには、見覚えのない壁ができていて、行き止まりになっていた。

長い廊下の中に、二人、閉じ込められている。

「なんだこれ……。どうなってるんだ」

「階段が、なくなっちゃたんです」

陽和は、見覚えのない壁を手でなぞる。冷たい感触のそれは、確かに壁の素材で、不可解な状況に顔をしかめる。

那月が怯えるのも無理もない。混乱しそうな頭に鞭を打ち、陽和は、状況を打破する方法を考える。

「窓でも割ってみるか」

「えっ」

「廊下の端の窓なら、うまくいけば、非常階段に渡れるかもしれないし」

「でも、外の様子、変ですし、何が起こるか分からないですよ」

心配そうに、陽和の袖を那月が掴み、止めに入る。

「けど、このまま、此処に待機しとくわけにもいかないだろ」

「窓ガラス割るなんて危ないですよ。先輩、怪我しちゃうかも」

ここまでの異常事態で、そんなことも言ってられないと思う一方で、必死で心配してくる那月に苦笑する。

「別に素手で割らなくても、廊下に消火器とかあっただろ」

「結構、本気で破壊する気ですね……」

「そりゃ、閉じ込められるわけにもいかないし」

そっと、那月の手を離し、陽和が、廊下の突き当りにある窓へと近づく。

他の窓と同様に、黒一色しか見せない景色を睨んだ後、窓ガラスの厚さを確認すべく、手で触れようとした時だった。

触れる直前のガラスが、花火のように光り、放射線状にドットが拡がる。そして、窓ガラスに文字が映し出される。

『STOP』

「ストップ?」

「割るのやめろ、ってことですかね」

那月の声を受け取ったかのように、文字が四散し、三角の警告マークと共に、窓ガラスに文字が流れる。

『願いを叶えないと出られません』

先程、廊下で見かけた文章が、再び提示され、顔をしかめる。

「願いって、なんのことだ?」

「願望とか、希望とか、そういうのですよね」

「誰の」

「ここには、私と先輩しかいないっぽいですけど」

窓ガラスに映るテロップの光が、那月の横顔を照らす。

不安と困惑が混ざる顔をしながら、那月が口を開く。

「先輩は、何か、お願い事、ありますか?」

「俺?」

問われて、陽和は不可解な顔をしたまま、思考を巡らす。

願いと言われても。思いついて言葉にしたところで、なんでも叶うような場所とでも言うのだろうか。

叶えないと出られない、と書かれている辺り、そんな都合の良い場所でもないような気がする。

下手に言葉にして、それが叶うまで出られない、なんて、酷いことにならないだろうか。

警戒心を強めて、言葉を濁す陽和に対して、那月は逆に積極的だ。

「小さな願い事でもいいですから、何かないですか? 欲しいものとか、したいこととか」

応援でもするかのように、陽和を促す。そんな那月に同調するかのように、窓ガラスのテロップが、ちかちかと光る。

「んー……、とりあえず此処から出たい」

口にした途端、窓ガラスがピカッと光る。

『他には?』

「なんか回答が気に入らなかったみたいですね」

「なんなんだよ、この空間。言えば叶えてくれるのか?」

イラッとしながら窓ガラスを睨むも、こんな時には光らない。

願いに好みでもあるのだろうか。

「じゃあ、金持ちになりたい、食うのに一生困らず、遊んで暮らしたい」

「大きな願望に出ましたね」

回答内容がツボだったのか、緊張が解けてきたのか、那月が小さく笑う。

窓ガラスは、うっすら淡い光を一瞬、灯し、再び、暗くなる。

「那月は? 何か願望とかあるのか?」

尋ねながら、陽和は、那月のパーソナルデータを改めて思い出す。

一つ下の後輩である彼女と、そもそも知り合ったキッカケはなんだっただろうか。

こんな異空間にいるせいか、うまく記憶を引き出せない。

働かない頭が、那月は名家だと一目で分かる程の、大きなお屋敷に住んでいることを、ふと呼び起こす。

家柄の良い彼女に対して、自分の挙げた願いは、俗っぽいものだったかもしれない。

しかし、那月は、特にそれを揶揄することもなく、陽和に答える。

「私の願望は、――先輩とずっと一緒にいることです」

「え?」

柔らかな透き通る声で、静かに言われ、目を開く。

陽和が、言葉を返す前に、ピカリと窓ガラスが光る。

横目で見れば、ぐるぐると光の粒子が回り、中心へと集まっていく。

そして、中心部の光の渦から、小さな丸いカプセルが吐き出された。

カツン、と音を立てた後、廊下を転がるそれを、那月の細い指先が捕らえる。

ガチャガチャに入れられるようなカプセルだが、中身は空だ。

光りにかざして中を覗いた後、那月がカプセルを開けようとするも苦戦する。

「開かないですね」

「中は空みたいだけどな」

言いながら、カプセルを那月から受け取り、左右にねじる。予想に反して、あっさりフタは開き、突如、手元から光があふれる。

眩しさに目を細めながら、手元のカプセルを見ると、異変が起きていた。

手の上に乗せたカプセルが、徐々に、大きくなっていくのだ。

左右それぞれの手の中におさまっていたカプセルは、手で掴みきれない程の大きさになり、手のひらの上にでかでかと鎮座する。

カプセルは大きくなり続け、片手で持ち続けるのが困難になり、落としそうに片足を半歩後ろにずらす。

そして、ハッと気付く。すぐ隣に立つ那月が、こちらをはるか頭上から見下ろしていることに。

カプセルが大きくなったのではなく、陽和自身が小さくなっているのだ。


驚きと共に、手からカプセルを落とす頃には、半分に割れたカプセルが自分の背丈と変わらない程になっていた。

想像を超えた異常事態に、陽和は言葉を失いながら、巨大な那月を見上げるが、那月は表情を変えずに、ゆっくりとしゃがみ込む。

大きな風圧を感じ、艶めかしい脚が自分の何倍もの大きさで目の前に現れる。

「先輩、手乗りサイズになっちゃいましたね」

淡々と述べた後、那月が自身の大きな指先を、陽和のすぐ傍の床へと下ろす。

「うーん。私の人差し指よりは小さいけど、小指よりは大きいですね。ふふ」

自分の背丈より大きな指が、目の前で風を作りながら、くるくると踊る。

不気味な光景と、自分の身に起きた異変に、陽和は戸惑うばかりだが、那月は特に騒ぐ様子も見せず、楽し気に笑う。

校舎の異変には怖がっていただけに違和感を覚え、その場を動けずにいると、那月が口を開く。

「どうしたんですか、先輩。そんなサイズで、そんなところにいると、危ないですよ。乗ってください」

那月が、指先を遊ばせるのを止め、床に添えるように、手のひらを拡げる。

「……、あ、あぁ」

大きな瞳で凝視されながら言われ、内心迷いつつも、那月の手のひらへと足を進める。

薄暗い廊下の壁が、高層ビルのように大きく見える。

華奢で自分よりも小柄だったはずの後輩が、巨大な影を添えて、小さな生き物を観察するような目でこちらを見つめている。

あまりに急な出来事で、考えが追いついていなかったが、こんな異常な状態を、那月はどうしてすんなり受け入れているのだろう。

驚きで麻痺していた頭が、徐々に、冷静さを取り戻し、静かに警告を鳴らしていく。

小さな片足を、那月の手のひらに乗せて、再び、動きを思わず止めていると、那月が空いた手で、床に転がったままのカプセルを手に取る。

「先輩を小さくしたガチャガチャのカプセル、中は空みたいですね。何か、外に出られるヒントがあるのかと思ったけど……」

左手に小さな陽和、右手に空のカプセルを乗せ、那月が双方に目を向ける。

そして、静かに陽和を見つめる。

「もしかして、カプセルの中身を使うんじゃなくて、カプセルの中に《何か》入れないといけないのかな」

何か、と言われ、全てを理解しきる前に、ほぼ反射的に、陽和は那月の手のひらから飛び降り、大きな廊下を駆け出していた。

全速力、無我夢中で、後ろを振り返らず猛ダッシュしていたにも関わらず、小さな身体では大きな効果は発揮できなかったらしい。

すぐ目の前に、大きな風圧と共に、白い手の甲が床を突き、進路を阻まれる。

振り返れば、大きな那月が、ほんの少しだけ上体を前にして、陽和を覗き込んでいる。

「先輩。危ないですよ。動かないで」

言葉と裏腹に、那月からは危険な空気を感じる。

陽和は、周囲を少し見渡してから、那月を見上げる。

「俺をどうするつもりなんだ?」

「先輩に何かあったら大変だから、カプセルに入れようと思っただけですよ。ここから出られる何かが起こるかもしれないですし」

「そんなところ入ったら、自力で出られなくなるだろ」

「だから安全なんじゃないですか」

何の疑いもなく、そう言われ、那月がカプセルの半分をつまみ、陽和の目の前に置く。

傾いた半球は、今の陽和には屈めば簡単に入れてしまう程の広さだった。

ガチャガチャの中に入ったオモチャと大差ない大きさに縮められたことを、改めて思い知らされる。

ここに入って、フタを閉められれば、内側からは開けられない。

那月の許可なしには出られなくなる。

ゾッとして、踏み止まっていると、那月の大きな指が、陽和の背中に触れる。

「先輩。大丈夫ですよ。私、ちゃんと丁寧に持ちますよ」

楽しそうな声で言いながら、ちょん、と背中を大きく押される。

身体のサイズ比を変えられたからだろうか。物理的に押されただけではなく、はるか頭上から期待に満ちて見守る那月の様に、大きな圧力をも感じる。

陽和は、カプセルを睨みつけながら、球体へと近づく。そして、勢いよく、カプセルを蹴り飛ばした。

「あっ」

カプセルの片割れは、那月の指先から離れ、コロコロと転がっていく。

予想外の行動に那月が驚いている隙に、陽和は再び、一目散に廊下を駆ける。

大きな那月の死角となるよう、脚下の影から廊下の隅へと目指すも、早々に背中に激痛が走る。

「ぐぁッ」

陽和が体勢を崩して倒れる。ふわりと身体が持ち上がり、大きな廊下が遠い足元へと離れていく。

後ろへ視線を回せば、陽和の背中を服越しに強く掴み、こちらを冷たく睨む那月と目が合った。

細い指先が、くるりと反転し、正面に向けられる。

「何してるんですか、先輩」

「那、月……ッ、離ッ、痛っ」

「もー。女の子の足元に駆け込むなんて、マナー違反ですよ。先輩は悪い子だなあ」

背中を桁違いの力で掴まれた上に、持ち上げられたことによって制服が首元に食い込んでいく。

痛みと苦しさで顔をしかめる陽和に、那月は配慮するどころか、少し面白そうな物を見ている様子だ。

「じたばたしてて、先輩、小さな虫みたいですね。本当に小さくなっちゃったんだなあ」

「ふざ、けんなッ! 何やって」

「あんまり暴れないでくださいよ。間違って潰しちゃったら大変じゃないですか」

簡単に、こちらの命に係わることを、なんでもないように言われる。

目の前で自分を掴む彼女は、本当に那月なのか?

つい先ほど、この異空間に怯えて怖がっていた彼女と、本当に同一なのか?

さっきまでの様子が嘘だったのか、それとも、こちらのサイズが小さくなったせいで、態度が変わってしまっているのか……。

驚きで抵抗を陽和が止めると、那月がにこりと笑って、指先を伸ばしてくる。

人差し指の腹が、感触を確かめるように、陽和の小さな頬に触れる。

力の加減が分からないのか、意図的なのか、優しい愛撫とは程遠い。柔らかなボールを強く圧しつけられているようだった。

制するよう声を出そうと口を開けるが、それも、簡単に、指の腹で塞がれる。

「んッ、ぐ……!」

大きな人差し指に、小さな自分の手を絡ませ、退けさせようと試みるが、全く力が敵わない。

「わあ。先輩の指、小さくて可愛いですね。こんなに小さくても、ちゃんと指とか爪とかついててすごいなあ」

精巧な作りの造形品を褒めるかのような口調だ。

那月の中で、小さくなった陽和は、もはや人間として認識していないことが、はっきりと分かる瞬間だった。

――逃げろ、一刻も早く。

全身が警鐘を鳴らすも、力が敵わない。

「私の爪、先輩の手より大きいですよ」

口元に当てた指の爪を見せつけられる。より押さえつけられた那月の指が、陽和の頬に食い込み、口だけではなく鼻まで押さえられる。

「っふぐッ、ぅ、うぅ……ッ!」

息苦しさに、小さな手で那月の大きな指に、必死で絡みつく。

小さな爪が、申し訳程度に、那月の指に食い込み、那月が大きな瞳を、しばたたく。

そして、ようやく察したのか、指が口先から離される。

「あっ、ごめんなさい。息苦しかったですよね。死んじゃいますもんね」

事の重大性と釣り合わない声色での詫びを聴きながら、陽和は那月の爪先に手を置き、荒く呼吸する。

ぼやける視界を、なんとか持ち上げて、大きな那月を見上げる。

「お前……ッ、俺を、殺す気か」

「殺すなんて、そんな……。そんなに怖かったですか? 先輩、意外と怖がりですね。小さくなっただけじゃなくて、ちょっと幼くなってるのかな」

幼子を見つめるような目を向けられ、話が通じない状況に、危機感が増していく。

「私、言ったじゃないですか。先輩とずっと一緒にいたいって」

陽和の背をつまむ手が水平に傾く。手のひらへ強制的に仰向けにされ、那月の大きな指先が、陽和の全身を撫で上げる。

弾力のある指の腹から、緩やかに圧を感じる。

力次第では、今の陽和の身体は、簡単に潰されることを肌で感じる。

今まで生きていて、ここまで、全身で生命の危機と恐怖を覚えたのは初めてだった。

那月が、うっとりとした顔で、陽和を見つめる。

「こんなにいっぱい、先輩と一緒にいられてうれしいな。これなら、先輩とずっと一緒にいられますもんね」

「ずっと、って」

「すごく悩んでたんですよね。もうすぐ先輩、卒業しちゃうし、ただの後輩の私のこと、どうすれば忘れずに、ずっと一緒にいられるかなって」

陽和の全身を撫でていた指が離れ、寝かされている手のひらを下から支えるように添えられる。

「半信半疑だったけど、おまじない、うまくいって良かった」

やはり意図して行われたことだった、と予感が当たったのが分かると、陽和は素早く身体を起こし、那月の手のひらから勢いよく飛び降りた。


那月が床に座り込んでいたとはいえ、今の陽和には、手のひらの上から降りるには、相当の高さだった。

「あっ!」

驚きと焦りを混ぜた声を、那月が出すが、小さな身体は、那月のスカートの上に落ちる。

正座を崩した太ももの狭間、たゆんだギャザースカートの上で、陽和は足を取られながら、走り進む。

「先輩っ、どこ走ってるんですか!」

那月のずれた抗議を上空で聞きながら、左右で大きく蠢く、太ももに恐怖を感じる。

足を止めるな、走れ! と自身に鞭を打ち、走り切る。

スカートの端までたどり着き、床へと飛び降りる。

手のひらの上よりは低いが、なかなかの高さで、身体を倒れ込むような着地だった。足をもつれさせながら、身を起こし、走り出そうとした刹那。

バシンッ! と、強い音を立てて、目と鼻の先に、大きな手のひらが床を打つ。

風圧に身体が後ろへ動く程だった。

一時的に足を止めたのを見逃さず、那月が、再び陽和の首根っこを掴む。

「危ないですよ、先輩。怪我しちゃいますよ」

優しい口調で、けれど、全く笑っていない目をして言われる。

どうする。どうすれば、元に戻れる? 焦る頭で必死に考えるも、答えが出る前に、那月が、パッと摘まんでいた指先を離す。

ぶわり、と音を立てて、小さな身体が下へと落下していく。

声を上げる前に、ぺしゃりと、予想より早い着地を遂げる。床に転がっていたはずの、カプセルの半身だった。

丸みを帯びた球体に、尻と手を突き、膝を立てる。

顔を上げた時には、既に、カプセルの片割れが迫っていた。

――ガチリ、と鈍い音を立てて、カプセルが閉められる。

「すぐ逃げちゃうんだから。先輩は、いたずらっ子、ですね」

那月が目を細めて笑う。

それと同時に、真っ暗だった窓の外が、次々と光を取り戻していく。

無音だった空間に、自然の音が生まれていく。

本能的に、不可逆の反応が終わろうとしていることを悟り、陽和は狭い球体の中で身を起こし、透明の壁を叩く。

「那月!! 開けろ!!! 俺を元に戻せ!!」

カタカタと、小さく揺れる丸いカプセルを指先で支えたまま、那月が視線より上へと持ち上げて見上げる。

大きな瞳が、きらきらと輝かせながら、こちらを見ている。

「心配しなくても大丈夫ですよ、先輩。先輩のお願い事も、叶いますよ」

くすくすと、いたずらする子供のように笑われる。

「私のお家で、飼ってあげますから安心してください。毎日、ちゃんとご飯もあげますから、先輩は《一生》遊んで暮らして大丈夫です」

陽和の手が止まり、カプセルの揺れがおさまる。

廊下の窓が全ての光を復帰させ、外へと続く階段が何事もなく現れる。しかしその頃には、陽和を入れたカプセルは、那月の制服のポケットにしまわれていて、元の風景を、陽和が再び、目にすることは叶わなかった。



べとり、と唾液が頬を伝う。

いつか自分は、この液体に溺れるか、目の前の大きな口に放り込まれるのではないか、と疲弊しきった頭が、未だ警鐘を鳴らす。

だからなんだと言うんだ。

しっかりと、全身を掴む大きな指からは、今日も逃れられそうにない。

自分が選べる選択肢など、ほとんど無に等しい。

「先輩、なんだか元気ないですね」

濃厚なキスに、応じるどころか抵抗や拒否すらしない陽和に、那月が心配と不満を混ぜて覗き込む。

「今のケージ、気に入らなかったですか? それともご飯が足りないのかなあ。透明の虫カゴだと、あんまり声が聴こえないし、ケージの方が、オモチャとか設置しやすくていいんだけどなあ」

うーん、と那月がうなり、陽和を大きな手で掴んだまま、言葉を続ける。

「あ。もしかして、一人でいるのがまた寂しくなっちゃいました? 私、いない間は、誰もいないですもんね」

陽和が言葉を返さないことに気にも留めず、那月が、スタスタと部屋の隅へと進む。

「じゃあ、今日は前みたいに、鳥かごにしますか? ここなら、ピィちゃんもいるし、寂しくないですよね」

『ピィちゃん』と那月の言葉に反応した小鳥が、鳥かごの中で大声で騒ぎだす。その声を聴き、陽和が途端に、顔を上げる。

「……ッ! やめてくれ! 鳥かごは、嫌だ……ッ!」

自分より巨大な鳥に、間近で騒がれながら、小虫のように捕食されかけた恐怖を、かごの中で徹底的に刻まれたことは記憶に新しい。

振り絞って出した声に満足したのか、那月が、ふふ、と柔らかにほほ笑む。

「なんだあ。寂しかったわけじゃないんですね。じゃあ大丈夫ですよね」

笑みを浮かべていた唇が、そっと開かれ、生暖かい舌がこちらに伸びて来る。

この部屋に来て、何日経ったのだろう。

この生活に終止符を打つ、自分の《一生》は、あと何日になるのだろう。

「先輩。ずっと一緒ですよ」

甘い声が漏れる唇から、唾液が伝い、陽和の顔を濡らした後に、ぽたりと遠い床へと堕ちていった。


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22時に、アンケートタグ対応作品、支援者先行公開します~

お疲れ様です!

「シュリンカー」タグ含めた作品、

本日の22時に、支援者先行公開します~!

以下、トリビアですが、

筆者の好物スターシステム発動で、登場人物名、同じにしてますが、

別舞台の話です。

筆者は、今回の話を通して、文鳥なら虫を食べる、ということを覚えました。


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[9173文字]お人形サイズに身体を縮められた私が、ドーナツが連なるタワーの中に詰まってローション漬けにされて、ひたすら犯されちゃう話


那月が、幼稚園の凛に身体を縮まされ、いつものように、人形ごっこをさせられた時のことだった。

今日も、凛の無意識ながら行う人形遊びに、淫らに乱れて、ドロドロになった身体がようやく落ち着き、理性を取り戻してきた頃。

「凛ちゃん……、そろそろ私、元に戻らないと」

那月は、凛の小さなテーブルの上で声を掛けると、凛は、つまらなさそうな顔をする。

「もうそんな時間? 早いなあ」

凛が、おもちゃ箱から、小さな宝箱を、そっと取り出して、個包装されたホワイトチョコレートを取り出す。

那月を、元のサイズに戻すお菓子だ。

凛の指先から、くるくると、個包装が解かれ、指に白いチョコレートが持たれる。

「はい、那月ちゃん。あーんして」

「ま、待って。ここで戻ったら、凛ちゃんのテーブルの上に座って、壊しちゃうかもだから」

今の那月には、大きなテーブルだが、大の大人が上に座るには、小さなテーブルだ。

那月は、小さな身体を、とてとてと、走らせ、テーブルの端へと動く。

凛に、床におろしてもらおうと思って近づくと、意図を察した凛が、手を動かす。

そして、その反動で、指先に掴んでいたホワイトチョコレートが、すっぽ抜けてしまう。

「あっ」

コン、コンッコロコロコロ……

音を立てて、テーブルの上を転がった後、ホワイトチョコレートが、凛のおもちゃ箱の中へと落ちる。

「あー、落ちちゃった。どこだろ」

凛が、おもちゃ箱の中を覗く。

那月も、再び、テーブルの上を懸命に走って、近くに辿り着き、大きなおもちゃ箱を覗き込む。

あらゆるオモチャが入れられた箱から、凛が、一つ一つ、おもちゃを外へ出す。

「ない~。どっか行っちゃった。新しいの開けようかな」

「お菓子、そのままにしておくと溶けちゃわない? それに、ちゃんと回収しておかないと、数合わなくなっちゃうでしょう」

一つ、ミルクチョコレートを食べて縮んだ身体が元に戻るには、一つ、ホワイトチョコレートを食べる必要がある。

ここで、ホワイトチョコレートを余分に多く消費すると、最後の一個のミルクチョコレートを食べた那月は、元に戻れなくなってしまう。

那月を縮ませるミルクチョコレートも、同じように減らせばいいのだが、凛に破棄を任せるのも不安だし、縮む機会が一度、減ってしまうのも少し勿体ない。

那月は、テーブルの端から身を乗り出して、目を凝らす。

「何かのオモチャの隙間に入っちゃったんじゃない? 入り込みそうなオモチャない?」

「うーん」

凛が、ごそごそと、おもちゃを探る。

そして、ドーナツを象った輪が、タワー上に積み上げられたオモチャを取り出す。

中から、カラコロ、と音が聴こえる。

「あっ、この中に入っちゃってるみたい」

「これ、なあに?」

「ドーナツ型だるま落とし」

「へえ~。じゃあ、外したら取れるかな」

「これ、外せないの」

「だるま落としなのに?」

「だるま落としだったんだけど、ドーナツ怪獣に改造する時に、ボンド付けて、取れなくなっちゃったの」

凛が、過去のお人形ごっこの設定が垣間見れる事情を話す。

問題のオモチャがテーブルの上に置かれて、那月は、自分の背丈ほどに積み上げられたドーナツのタワーを見つめる。ドーナツ型のリングは、サイズがまばらで、途中で小さなサイズのものが、いくつか置かれている。

本来、一番大きなものから順に底にすべきところを、順番を誤ったまま、無理やり、ボンドで固定してあり、やや不安定だ。

どこか途中で、チョコレートが引っ掛かってしまっているのだろう。

「うーん。ひっくり返したら、チョコレートだけ落ちてくるんじゃない?」

那月の提案に、凛が従うも、カラコロと、中から音がするだけだった。

ドーナツタワーを横に倒してもらい、那月が、そっと、中を覗き込む。

キューブ型のチョコレートが、小さな丸いドーナツの穴に、引っ掛かってしまっているのが見えた。

絶妙に、ドーナツの穴の直径にハマってしまっている。

「何かの棒で、押し出してみようか」

凛がうなずき、ごそごそと、おもちゃ箱を探す。

「リボンの棒でいいかな」

細長い棒に、リボンがくくり付けられたものを、凛が取り出す。

新体操で見かけるアイテムだ。なんでも持ってるなあ、と思いながら、那月がうなずく。

「うん、長いしちょうどよさそう。押してみようか」

那月が持つには、大きすぎるので、凛が、横倒しにしたドーナツタワーに、棒を入れていく。

コンコン、と中に詰まったチョコレートに到着し、その後、力を入れる。

「なんか固いね!」

「そんなに詰まってるの? 端の方、圧した方がいいかも」

那月が、もう一度、中を覗こうとした時、パキンッと音を立てて、リボンの棒がドーナツタワーを貫通する。

それと同時に、チョコレートの欠片の一部が、コロコロと吐き出された。

「あ、取れた取れた」

凛が、ドーナツタワーを縦にして、チョコレートの欠片を、テーブルの上に並べる。

那月は、そこに駆け寄るも、欠片をかき集めても、キューブとして完成していないことに気付く。

「凛ちゃん。これ、全部、そろってないかも」

「ほんと?」

凛がドーナツタワーを斜めにして、望遠鏡のように覗き込む。

那月は、反対側から、床に座り込んで穴を見上げる。

凛の大きな瞳が、天空の穴から見えるものの、途中の小さなドーナツの穴に、何かが引っ掛かっているのが見えた。

ドーナツの接合部に、わずかにはみ出したボンドに、チョコレートが引っ掛かってしまっているらしい。

凛が、タワーをトントンと揺らすと、パラパラと、少し欠片が降ってくるも、大きなチョコレートの欠片は出てこない。

「待って、凛ちゃん。揺らさない方がいいよ」

「どうして?」

「欠片が増えると、チョコレートが全部、回収できたかどうか、分かりにくくなるでしょ」

那月は、とてとてと、テーブルを走り、自分より大きなティッシュペーパーを広げる。

そのうえに、回収済みのチョコレートを並べていく。

ほんの微量なら、誤差範囲だが、あまり減りすぎると、那月が食べても、元の身長に完全には戻らないかもしれない。

粉々になったら、さすがに、破棄しないとかなあ、と思案しながら、那月は、凛を見上げる。

「とりあえず、引っ掛かった大きな欠片は、回収しないとだね」

「そのうち、溶けないかなあ」

「べたべたになっちゃうでしょ。それに、チョコレート、ほったらかしにして、変な虫とか寄ってきたら困らない?」

小さな那月が、ホワイトチョコレートを食べても、元のサイズに戻るだけだが、虫が食べたら、それは巨大化を意味する。

意図をくみ取った凛が、うーん、と顔をしかめる。

「……ママに怒られそう」

心配するところは、そこなのか。凛のたくましい耐性に少し驚いていると、凛が、那月を見つめる。

「那月ちゃん。じゃあ、那月ちゃん、チョコレート取って来てよ」

「うーん……。それもちょっと考えたけど、私、中に入れるほど、小さくないよ」

「もっと小さくなれば大丈夫でしょ」

「えッ」

凛が、宝箱から、惜しげもなく、ミルクチョコレートを取り出す。

「ね、那月ちゃん。――口開けて」



「んひゅうぅッ、あぁあッ、んぐうッ」

大きなミルクチョコレートを口に入れられた那月が、顔を真っ赤にして、声を上げる。

熱が引いていたのが、嘘のように、身体が燃えるように熱い。

半分、無理やりに近い形で、チョコレートを口の中に押し込まれ、なんとか飲み込む頃には、那月の身体は縮小を始めていた。

「あぁああぁああッ!! 縮んじゃうッ! 私、もっと小さくなっちゃうよぉ!! ひぃああぁああんッ! らめぇッ、らめぇッ!! ひゃううッ! イクの、とまらないッ!!」

テーブルの上で、那月は、小さく何度も跳ねながら、縮んでいく。

小指の長さ程に縮み、変化を終えた那月は、うつ伏せで腰を立てた状態のまま、どろどろになっていた。

凛に着せられていた、ドール用の服も、ダボダボになり、背中のマジックテープは、那月が絶頂で激しく跳ねている間に、外れてしまっていた。

凛が、皮でも剥ぐように、ドール用の服を退け、中に横たわる那月を、ひょいと持ち上げる。

快楽で溶けきった顔をしている那月を、じっと見て、口を開く。

「那月ちゃん、大丈夫? チョコレート、探しにいける?」

「ぅ……、うん……」

とろとろの熱の狭間で、那月はなんとか、返事をすると、凛が、那月をそっと、横倒しされたドーナツタワーの前へと置く。

先ほどまでは、覗き込むのがやっとだった、ドーナツの穴も、今の那月には、中を通過できるサイズになっていた。

よろよろと、ドーナツタワーの入口に、那月は四つん這いで近づく。

臀部の狭間から見える割れ目は、更なる縮小で、ヒクヒクと疼き、濡れてしまっていたが、それを恥ずかしがる程の余裕と理性は、飛んでしまっていた。

しかし、このドーナツの穴のサイズ。

身体が更に、小さくなったとはいえ、四つん這いではなく、ほふく前進じゃないと進めないかも……。

那月は、穴を見て、半分、困り顔、半分、期待を混ぜた表情をした。

でこぼこの連なる、ドーナツの中を、熱を帯びた裸体で、ほふく前進。

自然と、息が上がって、那月は、へらりと、淫らな笑みを浮かべる。

気持ちよさそう……。

こくん、と息を呑んでから、那月は、そっと、穴の中に入り込んだ。



「ハァッ……、はぁん……」

ずりずりと、ドーナツの中を進んでいく。

那月の柔らかな胸や尻が、ドーナツの窪みが撫でつける。

「きもひい……」

ドーナツの中で、那月は人知れず、快楽で緩み切った顔をして、呟く。

早くチョコレート回収しなくちゃ……。

そろそろ元に戻っておかないと、時間も遅くなっちゃうし。

ちゃんとチョコレート回収しておかないと、あとで大変なことになるし、状態次第では、縮ませちゃう方のチョコレート、一つ、処分してもらわないといけないかも。

小さくなるミルクチョコレートと、大きく元に戻れるホワイトチョコレート。

数が合わないまま使ってしまったら、私、小さいまま、元に戻れなくなっちゃうし。


でも、もし、元に戻れなくなっちゃったら、私、どうなるんだろう。

ずっと、凛ちゃんのおもちゃ箱の中で過ごすのかな。

「はぁん……ッ」

那月は、一瞬、そんなことを考え、さらに、己の快楽を高めていく。

ずっとずっと、凛ちゃんのオモチャとして扱われてしまう自分。

来る日も来る日も、朝から晩まで、小さいまま、オモチャとして……。

ぼんやりと、そんなことを考えた後、ハッと我に返り、ぎゅ、っと目を瞑る。


いけない、いけない。また、快楽に流されていた。

那月は、自分に鞭を打ち、前進していく。

艶めかしい息をしながら、なんとか、中腹部に辿り着く。

ボンドに引っ掛かった、ホワイトチョコレートに、なんとか触れられる距離だ。

那月は、小さな手を動かし、状態を確認する。

サイズの異なるドーナツが連なることで生まれた窪みに、はまり込んでしまっていたようだ。

少し力を入れると、ホワイトチョコレートが、ほんの少し、動く。

なんとか取り出せそうだ。ほっと、息を吐き、動かそうとした時。

「那月ちゃん、大丈夫?」

凛の声が、ドーナツの外側から聴こえてきた。

那月が、全身を、すっぽり、ドーナツの中に入ってしまっていて、見えないことから、不安になってきたようだ。

「大丈夫、取れそうだよ。取れたら、傾けてもらおうかな」

「えっ? なあに。あんまり聞こえなかった」

那月が応えるも、凛の声がそう続く。ドーナツが邪魔して、小さな那月の声を阻んでいるようだった。

那月は、懸命に力を入れて、声を出す。

「取れそうだから、取れたら、タワー少し、傾けて!」

「傾けたらいいの?」

凛の声が聴こえ、ぐらり、とドーナツタワーが前のめりに傾いた。

「あッ、待って、まだ、傾けないで!!」

那月が慌てて答えるも、身体が、ずるずると、傾斜に従って、前へと進む。

ドーナツの壁で支えようとするも、急な斜面に対応しきれず、那月は、身体を滑らせてしまった。

そして。

「んッふちゅぅッ」

目の前の、ホワイトチョコレートに、まるで口付けるような形で、顔をぶつけてしまった。

「ぁッ……!」

慌てて、チョコレートから離れるも、口の中に、甘い味が広がっている。

「どうしよう……」

困惑したと同時に、身体が、ドクンッ!! と唸りを上げた。

そして、那月の身体は、少しずつ、大きくなっていった。

「ゃあッ! だ、だめ、ここで大きくなっちゃだめぇえッ!」

ぎちぎちぎち、と音を立てて、穴の隙間を埋めるように、那月の身体が大きくなっていく。

両手を前に、押し出すしか隙間が見つからず、ホワイトチョコレートを押しながら、身体のサイズを上げていく。

コロコロコロ、と問題のホワイトチョコレートが、急斜面に従って、出口へと転がり落ちていった。

「ん、ぁ、あぁあんッ、き、キツイよぉ……ッ、う、動け、ない……ッ」

僅かなサイズ拡大とはいえ、小さなドーナツの中での成長は、那月の動きを止めるには十分だった。

連なるドーナツの穴の中で、那月は、ぎゅうぎゅう詰めにされて、身動きが取れなくなってしまった。

いっそ、もっと、沢山、ホワイトチョコレートを食べていれば、おもちゃを破壊するほど、大きくなっていたのだが。

「り、凛ひゃ……ッ、たしゅ、けてぇ……ッ!」

那月が、息も絶え絶え、なんとか呟くと、ドーナツタワーの傾きが元の平坦に戻る。

そして、穴から、凛の大きな瞳が覗き込んでいるのが分かった。

「那月ちゃん、どうしたの? チョコレート、取れたよ!」

「凛ちゃん……ッ、私、中で少し、大きくなっちゃったの……ッ、う、動けなくなっちゃった」

「えー!」

凛が、驚きの声を上げる。

那月は、身動きが取れない中、頭を働かせる。

もう一度、小さくなるチョコレートを中に入れてもらって、小さくなるしかないだろうか。

ドーナツの接合は、ボンドだから、何らかの大きな力を与えれば外せなくもないだろう。

けれど、中で詰まっている身としては、避けたい手法だ。

「凛ちゃん、チョコレートを……」

「よーし! 凛、那月ちゃん、押してみるよ!」

「えッ、ま、待って、私、本当に動けないから」

那月が慌てて言うも、ドーナツの外で、ガサゴソと音が聴こえ、那月は、身を強張らせる。

押してみるって、さっきのリボンのついた棒でってこと?

それって、ホワイトチョコレートみたいに、私、壊れちゃわない……?

ぞっとして、那月が叫び声をあげる。

「待って、凛ちゃん! 私、動けないから、チョコレート、入れて!」

「行くよ~那月ちゃん」

ドーナツに阻まれて、声が届かないのか、凛の無情な声が聴こえ、棒がドーナツを進む音が聴こえる。

「やだやだやだッ、私、壊れちゃう、待っ、あぁあああああああああッ!!!」

どすうッ、と棒が那月に突き刺さる。

柔らかな尻に、圧迫を感じ、那月は、ヒィヒィ、息をする。

凛が、ぐりぐりと、棒を動かし、やがて、棒は、那月の割れ目をかき分け、膣へと到達する。

「ひきゃぁああああああ!!!」

ぐちゅうう、と奥まで突き刺され、那月は、目に星が飛びそうな程の刺激を受ける。

「うぁ……ッ、あぁぁああッ……」

ぴくぴくと、身体を震わすも、身動きが取れない。

「うーん。詰まっちゃってるね~」

凛が、ゴンゴン、と何度も、棒を出し入れし、那月の中を大きくかき混ぜる。

「ぁ、ひぃッ、ん、はぁあッ!」

パクパクと、口で息をしながら、那月は返事も出来ずにいた。

何度か那月を突いた後、凛が押し出すのは無理だと判断したのか、那月に棒を突き刺したまま、棒を手放す。

カタン、と棒がテーブルに落ちる音を、遠くで聞きながら、那月はヒクヒクと、棒を受け入れる。

荒く息をしながら、なんとか身体を動かせないかと、身体を小さくよじるも、動くには難しいサイズだった。

那月が途方に暮れていると、ドーナツの外側で、凛の声が響く。

「あった~!」

パタパタと、テーブルに近づく音が聴こえる。

「那月ちゃん! 動きやすくするのがあったよ」

「動きやすくする?」

なんのことだろう、と尋ねる前に、ぐらりと、ドーナツタワーが持ち上がる。

凛が、那月に刺した棒を持って、タワーを上向きにしたらしい。

ドーナツの中に詰まってしまった身とはいえ、膣に重力が加わり、刺激に圧迫が加わる。

「はぁぅうんんッ!! や、ゃあッ! 凛ちゃんッ」

狭いドーナツの中で、那月は、もじもじと、太ももを擦らせる。

ピクピクと、身体が小刻みに動くことにより、先端の尖った胸を、ドーナツの窪みにこすりつけることにもつながり、那月は、ドーナツの中で荒い呼吸をおこなう。

苦しいのに、気持ちいい。

那月は、くらくらしながら、身体をくねらせる。

両手をまっすぐ伸ばし、身体を一直線に伸ばしたまま、ドーナツの中で動けなくなってしまっている様は、まるで何者かに捕らわれてしまったかのようだ。

もしくは、この細長い空間に、サンプルのように格納されているかのよう。

試験管の中に入れられた、小さな生物のようだ。

身の危険を案じるべき状況なのだが、与えられた快楽により、那月は、くらくらと、危機的状況をも、快楽の材料へと変えてしまう。


我を忘れ、狭い圧迫された空間で、自慰を行いそうになる刹那。

凛の声が、頭上から降って来る。

「那月ちゃん。上から、オイル、掛けてみるね」

「え……? オイル?」

「ベビーオイル。凛がね、小さい時に、塗ってもらってたやつだよ。つるつるで、ぬるぬるになっちゃうから、那月ちゃん、通りやすくなると思うよ! この前、テレビで抜けづらくなった指輪、取るのに使ってるの見たんだ!」

潤滑油のように使う、ということなのだろう。

しかし、那月は、周囲の狭さを見渡し、ぞっとする。

この狭い空間に、オイルを流し込まれる……?

「ま、待って凛ちゃん! ここ、すごく狭いから、オイルじゃなくて、チョコを」

「行くよ~」

きゅぽん、と頭上でフタを開ける音がする。

数滴、そっと垂らす、という繊細な作業ではなく、凛は、遠慮なく、ドボドボとオイルを中へ流し込んで来た。

「きゃあああああッ!!」

那月は、頭上から、ベビーオイルを浴びせられる。

顔を下に向け、ひっきりなしに流れるオイルに目を閉じる。

両腕を濡らし、頭から額や頬を伝い、首筋から胸元、下腹部、脚へと、那月の裸体をオイルが包んでいく。

どぷん、どぷん、と粘度の高い液体が、頭上から注がれているのが聴こえる。

狭いが故に、一時的に、那月の胸元や、顔周りで、オイルが溜まってしまう。

窒息を避けるために、那月は懸命に、身体をねじり、オイルを下へと流す。

「けほッ、うぇッ、かはぁッ」

オイルが入り込み、涙目になりながら、那月は、どろどろにオイルに浸されていく。

叫ぼうにも、注がれるオイルが邪魔をして、声も出せなかった。

ぐりぐり、と身体を左右に揺らしていると、さすがに潤滑油の役割を果たしたのか、ずるり、と身体が重力に従って下方へと少しだけ落ちる。

ぐちゅんッと音を立てて、那月が突き刺された棒を、更に飲み込む。

「んひぃッ!」

併せて、ドーナツの内壁に密接した胸も、落下と同時に、壁にこすりつけられて、ぐにゅりと変形する。

オイル漬けされながら、那月は、頭上から降り注がれるオイルが途切れたことに気付く。

涙とオイルで歪んだ目を、ぎゅ、っと深く瞬きをして、上を見上げれば、ドーナツの壁はオイルで濡れているが、凛によるオイルの注入は終わっていた。

「凛、ちゃ……」

那月のか細い声が、ドーナツの中で小さく響く。

それに答えるかのように、那月に突き刺さった棒が、ぐぐぐ、と下から圧を掛けてきた。

「んひゃぁあんッ!」

那月は、ビクンッと身体を震わせる。

「あッ、ちょっと動きそう! 那月ちゃん、もう少し、頑張って」

外から無邪気な凛の声が聴こえたかと思うと、更に、ぐぐぐぐ、と棒を圧される。

「んひぃいいいいッ! いひゃいッ、いひゃいよぉお、らめえ、凛ひゃんッ!」

ガクンッ、と那月の身体が少し、上へと動く。

ドーナツの内壁が、那月の全身を撫でつけ、那月は涙目を浮かべながら、オイル漬けの身体を艶めかしく震わせる。

「あぁぁああんッ!」

「やったー! ちょっと動いた!」

嬉しそうにはしゃぐ凛が、更に力を強めて、那月を棒ごと押し続ける。

――ぐちゅうううッ

「やッ、ぁ……ッ、奥、当たってッ、んはぁあッ!」

ずるんッ、と再び、那月の身体が、ドーナツ一つ分だけ、上へ進む。

「ひぎぃいッ! あぁあぁ……ッ」

胸や尻を、内壁が撫でつける。

那月は、頭上をやんわりと照らす穴を見つめる。

私……、あと、何個、ドーナツの穴、潜り抜けたら、出られるの……?

快楽と苦しさの狭間で、めまいすら感じる。

しかも、上へ行けば行くほど、穴のサイズは小さくなっているのだ。

――どちゅんッ!!!

「ひゃううッ」

大きく突かれる度に、ずるり、と身体は確かに上へは進んでいる。

しかし、狭まってくる穴に対して、進みは、遅くなりつつあった。

「また詰まってきちゃった~」

凛がそう言いながら、押し込む力を強めていく。

――どちゅんッ!!!

――どちゅんッ!!!

「ひぃあぁああッ! おぉおあぁあぁあッ!!」

一度では、進み切らない那月に、深いピストン運動を繰り返して来る。

――どちゅんッ!!!

――どちゅんッ!!!

――どちゅんッ!!!

「ひゃめッ、壊れ、るッ、あぁあひぃいぃいッ、おぉおふぉおおッ、はひぃいいんッ!!!」

那月は、はしたなく声を上げながら、強すぎる刺激に身体を強張らせていく。

徐々に、近づいてくる頭上の穴が、とてつもなく遠くに思える。

ぎちぎちに、那月を締め上げるドーナツの穴の中で、那月は喘ぎ続けた。

「うーん。端の方が、詰まっちゃうね~。もうちょっとなのに~」

凛が呑気な声を上げながら、ピストンの律動を上げていく。

比例して、那月の声は余裕をなくし、叫び声へと変わっていく。

――どちゅッどちゅッどちゅッどちゅッどちゅッ!!!

「ひぎぃいいッ、おぉおおあぁあッ、きひぃいいいッ、ふきゃあぁあああッ! らめぇえッ、も……ッ、わらひ、こわれるぅッ、ヒグゥ、ヒグゥうう、あぁあひぃいいあぁあああああああッ、あぁあああああああああああああ」

那月は虚ろな目をして、ガクガクと身体を震わせながら、長い絶頂に到達する。

快楽に包まれながら、だらりと唾液を零し、全身を弛緩させた後も、凛が那月を棒で押し続ける。

やがて、ドーナツの穴から、ずるり、とオイル漬けにされた那月が、凛に押し出された。

べちゃり、と水音を共に、テーブルの上に、那月が頭からうつ伏せで倒れ込む。

「ひぃ……ぁッ、あぁ……ッ、はぁ……ッ」

視線が定まらない目をしたまま、那月はテーブルの上で小刻みに震える。

白みつつある視界が、ぼんやりと、テーブル上の大きなホワイトチョコレートが目に入る。

那月を縮ませるチョコレートと、那月を大きくさせるチョコレート。

ちゃんと、数を合わせないと、那月は小さいまま、戻れなくなってしまう。


戻れなくても……、いいのかもしれない……。


へにゃりと、快楽に溶けきった顔を浮かべて、那月は、そっと意識を離していった。




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6月ですね!近々、更新します(アンケート対応含む)

ろ、6月!?

早い……5月は溶けるように過ぎて、びっくりしました。


いつもご支援、フォロー、そして作品を閲覧いただき、本当にありがとうございます!

日々の糧になっています……!


近々、ロリおね(縮小娘)の新作と、

3月のアンケート

『今後の更新に含まれてるとテンションの上がるタグ』

で回答いただいた「シュリンカー」タグを含めた作品を、更新予定です。

3月て!! 

というわけで、3月のアンケートで回答いただいたものは、

今回で、フルコンプ出来たかな、と思います!

いや~男側を縮めたのは、久しぶりでしたね。

テンション上がるといいんですが!

今月も、どうぞよろしくお願いします!


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小さくなってシャボン玉に閉じ込められたまま、師匠とえっちしちゃう話

滝のような水音と、心地よい温度のお湯が触れ、暖かなものに包まれる感覚で、目が覚める。

「ん……」

「あ。起きたか、那月」

「師匠……?」

大きな師匠に覗き込まれていることから、那月は、自分がいま、師匠の手のひらの上にいることに気付く。

半分、頭が寝ぼけたままの那月に気にせず、師匠がもう片方の手のひらですくったお湯を、那月にかける。

全身に、心地よいお湯が流れていき、那月は一度、目を閉じて、身を任した後、ハッと意識を覚醒させる。

「って、待ってくださいよ! なんで、私、師匠の手のひらの上にいるんですかッ。ていうか、私、なんで、いま、は、裸……」

「縮んだこと、覚えてないのか?」

「それは、覚えてますよ……」

街から戻る途中で見つけた黒猫に、変な鈴で身体を小さくされた後、猫に捕まって、それを操ってたらしき子供に泥団子で地獄のような扱いを受けた。……それは憶えている。

「正直、私、泥団子の中で一生、終えるのかなって思ってたんですけど」

きょろきょろと見渡せば、見慣れた家の洗面台だ。手洗い場の水場で、どうやら自分は、師匠に洗われていたらしい。


「師匠、助けてくれたんですか?」

手のひらの上で尋ねれば、師匠が、手のひらを横移動させる。そして、那月の上に、容赦なく泡立てられたボディソープを、ガッシャガッシャと、ボトルから押し出す。

「死にかけてたことまで覚えてるんなら、叱るのも話、早くて助かる」

「ぶわわっ! 師匠、泡、そんなにいっぱい、出さないでくださいよぉ」

頭から、泡を乗せられ、どろりと全身へ落ちていく。

目を瞑り、顔にかかる泡を退けながら、那月は小さな身体で、泡と苦戦する。

なんとか、泡を落とすも、師匠の大きな指が、すぐに泡をまとって、那月の小さな身体にごしごしと触れる。

「んむぅう……ッ」

髪と頬をまとめて洗われ、那月は顔をゆがめる。

「で? なんでお前は、あんな弱っちい魔術師に、泥団子にされてたんだ? 何度も懲りずに縮みやがって」

「それは、その……、街で見つけた猫がつけてた鈴に、変な魔法が掛かってて、小さくなっちゃったんですよ」

「街にいた猫に? その割には、辺鄙な草むらの泥団子になってたな。見つけたとき、間違えて踏みそうな勢いだった」

しれっと怖いことを言いながら、師匠が那月の髪を泡でなぞる。

洗面台に、コロコロと音を立てて、小さな小石が、那月の髪から零れ落ちる。予想以上に、かなり泥だらけになっていたようだ。

「鈴が鳴るたびにどんどん小さくさせられたんで、猫を追いかけてたんですよ。結局、捕まえそこなって、逆に猫に捕まって、あんなとこに連れられちゃったんです」

「ふーん。また面白そうなトラップ、用意したもんだな」

なんてことないように言いながら、師匠の大きな指が、那月のうなじと鎖骨を撫でる。

するすると、泡が流れる中、大きな指の暖かさを感じて、那月は、ぞくりと身体を震わせる。

今更ながら、今、置かれている状況を再認識し、那月は恥ずかしさをごまかすように声を上げる。

「面白がる話じゃないですよ!」

「確かに、自分の弟子が、ホイホイ、トラップにハマってるのを思い出すと、面白がってる場合じゃないなー」

ぬるり、と師匠の指先が、那月の小さな背中をなぞる。

「ひぅっ」

那月が、小さく悲鳴を上げるも、師匠が気にせず、口を開く。

「トラップ付きの猫、追いかけてて、逆に捕まってたら意味ないだろ。足止め喰らわすなり、色々あっただろ」

「足止めしようとしたら、弾かれたんです」

小さくされながら狙ったのもあり、何度か、標的を外した経緯もあったのだが、そこは省き、確かに当てた時のことを話すも、師匠は渋い顔をする。

「それなら、対象に印だけつけるとか、鈴ぶっ壊すとか、敵わないなら、鈴の音の作用が届かないところに離れるとか、色々あるだろ」

正論込みの説教に、那月は、うぅ、と口をつぐむ。

もともと、猫に気を取られていたのも、先日、那月自身が猫に姿を変えられ、その上で、師匠に普段とは正反対な程に甘やかされたことを思い出したからだ。

しかし、その辺りを口にする気にはなれず、ぽそぽそと声を出す。

「だって、猫が離れていっても、小さくなるの止まらなくて大変だったんですよ」

「ふーん」

「なんでここ最近の刺客って、みんな、小さくすることにこだわるんですかね。流行ってるんですか?」

話題を変えようと尋ねると、師匠が、泡まみれの大きな指を、ぬるりと那月の胸元から下腹部へと滑らせる。

「ぅひゃあッ」

ぞくりと身体が震え、那月は師匠の大きな指に絡みつくようにしがみつくが、師匠は指の動きを止めない。

目を細めて、那月を見つめながら、師匠が口を開く。

「小さくしたら、単純に扱いやすくなるからだろ。文字通り、相手が手中に収まって、魔力も威力が減るわけだし」

指の腹で、那月の裸体をなぞり、泡で擦り洗っていながら、それをなんでもないかのように、師匠が淡々と言葉を続ける。

那月は、自分がひとり、師匠の手先の動きに反応してしまっていることに恥ずかしさを覚え、なんとか平静を装いながら師匠を見つめる。

「でも、私を縮めたって、別にいいことないじゃないですか。師匠ほど魔力が高いわけでもないし」

「心優しい大魔術師が、愚かな弟子を助けに来る、って認識してるんじゃないのか」

洗脳レベルの大誤解が含まれていると思い、那月は口を出そうとするも、師匠の指先が下腹部から脚の合間へと滑り、反論もままならない。

へにゃり、と力を抜き、師匠の手のひらと指に身体を預ける。

洗面台に少しだけ溜められたお湯に、足先が届き、心地よかったはずのそれも、火照った身体には、刺激を和らげるには足らなかった。

那月の小さな身体を、泡が滑り落ち、洗面台の湯へと浮く。

ぐにぐに、と動く指が、那月の背中と臀部をなぞり、那月は、ぎゅっと、小さな手で師匠の大きな手のひらを掴んだ。

「……ッ、お、お師匠、さまぁ……! 私、もう、きれいになったから、大丈夫ですよぉ」

「そうか?」

にやりと笑って、師匠が手のひらの下に指を滑りこませ、那月の胸をなぞる。

「ふぁんッ! し、師匠ッ」

泡だらけの手のひらの上で、那月は小さく跳ね、指にしがみつき、赤らめた顔を師に向ける。

「ほらな。小さいと、扱いやすい。抵抗されても知れてるし」

大きな指が二本、那月の胸を押しつぶす勢いで撫で上げ、那月は、ぱくぱくと口を動かし、息をする。

文句を言うなり、逃げだすなり、すべきことはいくらでもあるはずなのに。

那月は自分が心地良さしか感じていないことに、混乱を覚える。

このまま、もっと触ってほしい。いっぱい、触れてほしい。

大きな指に、小さな手を乗せ、那月は、愛撫を受け入れるように、身体を揺らす。

熱く火照る身体を持て余し、見上げれば、ゆるゆると指を動かす師匠と目が合う。


茶色の瞳が、じっと、小さな那月を見つめた後、ふっと、笑みを浮かび、那月に触れる大きな指が離れていく。

那月が不思議に思っていると、大きな指先が、洗面台に溜められた洗剤入りのお湯に触れる。

ゆっくりと引き上げられた二本の指の間には、シャボン玉の膜が張られており、丸めた指が那月に向けられたかと思うと、師匠が、ふっと息を吐き、那月に向かって、大きなシャボン玉を飛ばす。

師匠の手のひらの上で、避けなければ、と那月が思っている間に、大きなシャボン玉が、那月に触れる。

ぷに、と柔らかな感触が、顔に触れる。

虹色を帯びた球体がぐるぐると回りながら、石鹸の香りを間近に感じ、思わず目を瞑ると、あっという間に全身が柔らかな膜につつまれる。

「ふぁ……ッ」

那月が、小さく声を上げている間に、むにょん、とシャボン玉が那月を飲み込む。

目を開ける頃には、那月は、シャボン玉の中に入り込んでしまっていた。

手のひらの上で、身体を起こし、小さな手で、膜にそっと触れる。柔らかな薄膜は、触れた分だけ、むにょりと突き出るが、破れない。かつて、シャボン玉に閉じ込められたことを思い出し、那月は、大きな師匠を見上げて睨む。

「何するんですか、お師匠様っ。出れないじゃないですか」

「出られるようにすると、お前、勝手に動き回って悪さするだろ」

シャボン玉に入った那月を乗せた手のひらを、師匠が傾け、那月を洗面台に溜めたお湯へと落とす。

「ひゃああッ」

ぽちゃんッと音を立てて、那月を入れたシャボン玉が、お湯の中を進む。

しりもちをつくように、シャボン玉の中に那月は座りこむも、相変わらず、シャボン玉は割れず、お湯の波に乗っていく。

柔らかなシャボンの膜が、那月が座った分だけ、お湯に沈み、膜越しに、お湯の暖かさを感じる。

洗面台のふちに辿り着き、膜越しに、ふちに触れ、那月は師匠を見上げた。

「師匠……」

熱の上がった小さな身体で、小さく声を上げると、師匠が大きな指先で、那月の入ったシャボン玉をつつく。

ふに、と少しだけ側面をへこませた後、くるくると側面が回り、洗面台の中央へと、シャボン玉が移動する。

側面が回ることで、安定を失った那月の小さな身体は、球面の中で、倒れ、コロコロと転がる。

「ひゃうッ、師匠、動かさないでっ」

那月の小さな抗議もむなしく、師匠は、洗面台のボウルに溜まったお湯を、手のひらですくい上げ、シャボン玉の上から、掛け流す。

ざばん、とお湯に押され、シャボン玉が揺れながら少し、お湯に沈む。

「きゃあッ」

那月は、四つん這いになり、お湯が流れて歪に見える球面を見守る。

湯が流れ切ったかと思うと、上部を、大きな指で押され、へにょりと天井が歪む。

シャボン玉越しに、師匠の指が、那月の頭に触れ、頭から髪、首、背となぞられていく。

「ん……っ、やぁ……ッ、師匠……!」

直に触れられるのとは、また異なり、薄いシャボンの膜が、ぬるりとしていて、那月は小さく息をする。

指で背を押す力が増し、那月は、ぺしゃりと、シャボン玉へとうつ伏せに倒れる。

膜越しに、暖かな湯を感じながら、那月は、顔を赤くして体温を上げる。

「はぁ……ッ、はぁッ、……ぁ……ッ」

師匠の大きな指が、臀部から両脚を拡げるように入り込み、那月の割れ目と太ももに触れる。

「ひぃんッ! ぁあぁ……ッ」

那月は、ビクリと身体を震わせる。水面に浮かべられたシャボン玉の中、という不安定な場所で、身体の自由が利かない。

師匠が、那月の下半身を持ち上げるように、二本の指で、那月の両脚をするすると、撫でていく。

太ももから、脚を撫で、足首へと進み、指が離れる。

重力に従い、那月の小さな両脚が、シャボン玉へと落ち、湯に小さな波が立つ。

ざばり、と音を立てて、那月の真下に、師匠の大きな手のひらが辿り着く。

手のひらは、那月をシャボン玉ごとすくい上げ、シャボン玉からは、ぽたぽたと水滴が落ちる。

くるりと、仰向けに返されたかと思うと、手のひらが閉じられていく。

球体内の空気は、上下へと押し上げられ、那月の全身は、シャボンの薄膜と共に、師匠の手のひらに包まれていく。

「はぁ……ん……ッ」

手のひらの体温を感じ、やがて、指の感触を味わい、そして、手の圧を感じる。

むにゅうう、と那月を包むシャボン玉が潰れてしまいそうな程に、上下に伸びるが、膜が割れることはなく、那月に、べたりとくっつく。

師匠の手の圧と共に、薄膜に覆われ、那月は苦し気に、息をする。

シャボン玉より先に、自分自身が、潰されてしまいそうだ。

「師、匠……」

小さく声を上げれば、手の力が弱まる。少し広げられた指の隙間から、妖しく笑う師匠が見える。

「前に縮んだ時よりも小さくなってるから、壊しやすそうだな」

どこまで本気か分からないことを言いながら、手のひらに乗せたシャボン玉を持ち上げる。

ぽたぽた、と水滴を落としながら、視線の高さが合わさり、那月は、じっと、師匠を見つめる。

「師匠……」

「うん?」

お湯の上で、じりじりと受けた愛撫のせいか、身体中が熱くてたまらない。

熱にくらくらしながら、那月は口を開く。

「私……、もっと、触って、ほしいです……」

小さな声を受け取った師匠は、目を細めて、那月を見つめる。

「そんなサイズでそんなこと言って。壊れても知らねえぞ」

「それなら、もっと大きくして下さい」

火照った身体で、荒い呼吸をしながら言えば、笑われる。

空いた手が、宙で円を描き、手の中にアンプルが出現する。

キャップが片手で開けられ、尖った先が、那月を包むシャボン玉へと近づく。

ぐにゅり、とアンプルの先だけがシャボンの膜を突き抜け、那月の目の前に到達する。

「ほら、口開けろ。――大きくしてやるよ」

那月が気を失っている間に、身体を大きくする薬剤を用意していたらしい。

何度も喰らったトラップで、その都度、師匠に元に戻してもらっているとはいえ、準備が早い。

そんなことを頭の片隅で思いながら、那月は、そっと、口を開けて、大きなアンプルの先に、口をつけた。

「ん、ぐぅ……ッ」

間髪入れずに、液体を流し込まれる。

喉から焼けるように熱を持ち、身体がドクンとうなる。

「ぁ……ッ、はぁ……ん!」

シャボン玉の中で、身体の反応に那月が悶える。

師匠が、洗面台に溜められた湯の上に、那月を入れたシャボン玉を置くと同時に、那月の身体は、少しずつ大きくなっていく。

「ぁッ、はぁッ、あぁあッ」

ばしゃ、ばしゃと、湯の音が響く。

シャボンの膜との隙間が減り、那月の顔に膜が触れるものの、シャボン玉は割れることなく、那月を包み続ける。

洗面台に溜められた湯が、最初は、小さなプールのようにすら感じたが、身体が大きくなるにつれ、小さな風呂のように思えてくる。

やがて、那月が洗面台に座り込むには、大きすぎるサイズになり、両脚が洗面台から少し飛び出す。

じたばたと脚を動かすが、起き上がるなり、床へと飛び降りるには、まだ背が足りない。

元の大きさまでもう少し、というところで、那月の変化は止まってしまう。

「やっぱり、前より小さくなってるから、量が足りてないな」

「師匠っ、シャボン玉、外してくださいっ。苦しいです」

「息は出来るだろ」

ほとんど、ゼロ距離で、伸び切ったシャボン玉が、那月を覆いかぶさっている。

柔らかで、洗剤のぬめりを持つ膜が、全身にまとわりつく。

中途半端に少しだけ大きさを取り戻した身体で、苦戦していると、師匠が、ぐい、と那月を引き上げる。

空気がわずかながら入り込んだのか、那月はシャボン玉に、ふわりと持ち上げられて、ふわふわと頼りなく、宙に浮かぶ。

師匠の目の前まで、浮かび上がったところで、両手で捕まえられる。

楽しげにこちらを見つめる師匠が、にやりと笑い、口を開く。

「なんか、猫みたいな大きさだな」

猫、という言葉に、先日、猫に姿を変えられたことを思い出し、那月は急に気恥ずかしくなる。

くわえて、シャボン玉越しに、両脇を支えるように抱えられる様が、幼い子供を抱き上げるかのようで、尚、羞恥が増す。

「……ッ、お、降ろしてください、お師匠さまっ」

「何、急に恥ずかしがってんだ? 触ってほしいんだろ」

脇を支えていた片手が、するりと動き、那月の胸に触れる。

シャボンのぬめりと共に得る、手のひらの感覚。指の腹を小さな身体で感じた時と異なり、那月の小さな身体が震える。

那月の小さな身体とシャボン玉を、混ぜ込むかのように、大きな手がゆるゆると全身を撫でる。

「ひゃ……ッ」

下腹部を包むように動いた手先が、割れ目をなぞり、愛液とシャボン玉が混ざる音が響く。

「はぁ……ッ」

ぽたり、と那月の濡れた髪から雫が落ち、シャボン玉の曲面を辿って、滑り落ちる。

師匠に支えらえたシャボン玉は、猫程の大きさにまでなった那月を入れておきながらも、浮力を持続しているらしく、師匠の手の支えのない那月の手や足は、シャボン玉に支えられて浮いてしまっている。

それは、小さな自分の裸体を、相手に曝け出していることにも等しかった。そして、身体の一部を掴まれると、逃げられないことにもつながる。

師匠の大きな指が、液体の混ざる音を楽しむかのように、割れ目を撫で上げ、ぐちゅり、と中へと入り込む。

「ひぅ……ッ! ぁ……、はぁ……ッ」

今の那月の身体のサイズでは、挿入されただけで、圧迫を感じるほどの刺激だった。

「ん……ッ、し、しょう……ッ、キツイ、ですぅ……ッ」

「もっと力抜けよ。まだ挿れられるだろ?」

「はぁ……ん、ぅ……ッ」

熱を帯びた顔を向けながら、那月は必死で、息をする。

師匠が、うつ伏せで宙に浮く那月を抱え、くるりと反転させる。洗面台の横に繋がった台の上に、那月が横たわる。

馴染みのある場所に、横になれる程、小さくなっていることや、大きな師匠に覗き込まれていることが、那月の羞恥を煽る。

幼子に戻ってしまったかのように錯覚しそうになるのに、自分がされていることは、おおよそ子供らしくないことだ。

那月は、荒い呼吸の狭間で、なんとか声を上げる。

「お師匠様ぁ……ッ、私の、こと、もっと大きく、してください……」

けれど、師匠は笑うばかりだった。

空いた大きな手を、那月の口元に当て、シャボン玉を顔に浸すかのように、那月の両頬を挟む。

「むぐぅう」

「ここから先は、微調整が要るから、また後でな」

文句を言おうと開けた口に、指を入れられる。洗剤の味がするそれを感じながら、那月は息苦しさに涙目になるも、指は更に増やされる。

「それに、縮められたら危険だって、お前に認識させる必要もあるし」

泥団子の具材のように扱われた時点で、その認識はとっくに備わっている、という抗議を出せる隙間も与えず、口に無理やり入れられた指が、かき混ぜられる。

「ん、ぅう、ふぅぁううッ」

那月が、じたばたと暴れるも、余った指先で強く、両腕を押さえられる。

膣に挿れられた指が、ぐり、と回転し、親指が女芯に触れる。

「ふぅぁあぁぁッ!」

那月は、大きな指で塞がれた小さな口から、唾液を零して叫ぶ。

シャボン玉の薄膜を、潤滑油にでもするかのように、親指の腹が、ぐりぐりと、クリトリスを撫で上げる。

徐々に、存在を主張していくそれに比例して、那月の力も抜けていく。

ぐちゅん、と潤う音を鳴らしながら、中に挿れられた指が、上下へと動く。

「ふぁぅッ、んぅうぅッ、ふひゃ……ッ! んんんぅううッ」

ビクビクッと、小刻みに震えながら、那月の身体が、大きな指を受け入れていく。

「はぁッ、あぁ……ッ、んぅうッ」

だらだらと、指を挿れられた口の隙間から、唾液が流れる。

両腕を押さえつける指の力が弱まっても、抵抗する力が出ない程に、那月の力が抜けた頃。

どちゅんっ、と膣に挿れる指が増やされる。

「ひぁ……ッ!」

大きな刺激に、那月がピンッと身体を強張らせる。

口に挿れられた指が引き抜かれ、指にまとわりついたまま、シャボン玉が那月の口から離れていく。

反面、薄膜についた唾液が、ぼたぼたと、那月の小さな顔に零れ落ちる。

「ほら、力抜け」

危険だと知らしめるため、と言っていた割には、大きな親指は、シャボンの粘膜をすり込むように、ゆっくりと突起を撫でまわす。強張っていた身体は、やがて、快楽に酔いしれる余裕を取り戻し、へにゃりと力を緩める。

那月の中に挿れられた大きな二本の指が、シャボンの膜に包まれながら、上下に動かされる。

「はぁッ……! あぁあッ! んひぃいっ、ひぐぅうッ!」

律動に合わせて、那月は、小さく跳ねあがる。気まぐれにクリトリスを撫でられ、那月は鳴き声を上げる。

「はぁ、はぁんッ、あぁ……ッ」

那月の荒い息と声が、洗面台に響く。ぷくりと実る胸の先端に、師匠の指先が伸び、ぎゅ、とつまみ上げられる。

「あぁあぁああッ!」

つまみ上げる指に柔らかな胸を押し付けるように、那月は身体を跳ね上げて叫ぶ。

「やぁ……ッ、あぁあんッ、お師匠様ぁ……ッ!」


増々、尖りを帯びる乳頭を、指先の狭間に入れ込み、ぐにょりと全体の形を歪める程に、胸を揉みしだかれる。

シャボン玉の中の空気が、再び、減ってきたのか、那月の全身に、シャボンの薄膜が張り付く。

那月は、全身をシャボンの膜でぬるぬるにされながら、大きな指でひたすら弄られる。

濃厚な石鹸の香りの中で、大きな指が、那月の蜜壺に刺激を与え続ける。

ぐちゅんッ、ぐちゅんッ、ぐちゅんッ!

「ひぐぅッ! ひぁあんッ! あぁああぁッ!」

那月は、上下に揺らされながら、視界が白む程の快楽に泣き叫ぶ。

胸を歪ませる程に弄る、師匠の大きな指に無意識のうちにしがみつく。

安定を増した小さな身体を、師匠の指が、より激しく、揺らす。

「はんッ! あんッ! あぁんッ! あぁあッ! イクぅッ! イっちゃうッ! 師匠っ、師匠……ッ! あぁあ、あぁあああああああああ」

小さな足を、指先に巻き付けて、那月が小刻みに震えて達する。

へにゃりと脱力すると、指を抜かれる。

シャボン玉と共に、大きな指が離れ、名残惜しそうに液が糸を引く様と、余韻の熱で苦し気に息をする那月を見つめる師匠。

シャボン玉の膜越しに、それが少し、歪んで見える。

師匠が、そっと、那月を覆うシャボン玉の端に触れ、そして指を離す。

少しだけ空気の膨らみを、シャボン玉が取り戻す。それを確認した師匠が、目を逸らし、立ち去ろうとして、那月は慌てて身体を起こす。

「ぁ……ッ、ま、って! 師匠」

「うん?」

くらくらする身体に鞭を打って、洗面台から軽く飛ぶと、ふわふわと身体が浮き上がる。

不安定な足場とスピードに、少し苦戦しながら、那月は振り返った師匠の胸元に、ふよふよと辿り着く。

「那月?」

シャボン玉に入った那月を受け止めながら、師匠が不思議そうな顔をする。

那月は、シャボン玉ごと、胸元に抱えられながら、小さく息をして葛藤する。

球面に付いていたお湯が垂れて、師匠の服に染み込んでいく。

どうしよう、どうしよう。

あんなに散々、いっぱい、触ってもらったのに。

まだ、足りない……。もっと、欲しい……。

そっと、顔を上げると、大きな茶色の瞳が那月を捕らえている。

「師匠、私……、……ッ、もっと、いっぱい……、触れたいです……」

熱に押されて、なんとかそう言えば、師匠の瞳が少し開かれる。ちらりと、視線が一瞬、逸れた後、ふっと那月を見て、笑う。

「危険だって言ってるのに。自覚の足りない奴だな」

大きな手が、那月の身体を撫で上げる。シャボン玉についた水滴が、ぽたりと床に零れ落ちた。



バスタブに腰かけた師匠の膝に、ゆるゆるとシャボン玉を動かして近づく。

「そろそろ元のサイズに戻すつもりだったのに」

「だって、待てないです……」

小さな手をシャボン玉の中で動かし、師匠の腰元へと伸ばせば、躾のなっていないペットを追い払うように制される。

「本当、育て方、間違えた」

言いながら、ゆるゆると、下腹部のファスナーを下ろす。中から取り出された熱源に、那月はくぎ付けになる。

獲物に近づく猫のように、師匠の膝の上を、小さな身体が四つん這いで進む。

両膝の狭間、バスタブの淵に降り立ち、そそり立つ陰茎を、両手で抱え込む。

「……ッ」

「わぁ……、暖かいです」

ぬるり、とシャボン玉の膜と共に、熱源をしごく。

石鹸の膜越しに触れる肌は、よく滑り、自然と速度が上がる。

ぬちゅり、ぬちゅり、と粘液と共に撫でる音に、師匠の吐息が混ざる。

師匠も気持ちよくなったりするんだ、と遠くで思いながら、那月は、大きく口を開けて、先端を咥える。

「~ッ、は……ッ」

「んぅ……ッ」

石鹸の香りを口内で感じながら、那月は必死で熱い陰茎を舐めまわす。

小さな口で、全てを飲み込むことは困難で、苦戦し試行する。それがかえって、律動を生み、熱をより帯びていく。

なんとか、もっと中に、と師匠により近づけた身体を、師匠がひょい、と抱え上げる。

「師匠……?」

見れば、情欲にそそられた目を、真っすぐ那月に向けて、静かに笑われる。

恐ろしい程の色香に、一瞬、呑まれていると、片方の手がするりと、那月の下腹部へと伸びる。

潤いを保ったままの割れ目に、ずぶり、と指が入り、那月がぞくりと背を反らす。

「ひゃぅッ!」

ぐにぐに、と中を引き延ばすような指の動きに、那月は静かに焦りを感じて、声を出す。

「ぁ……ッ、師匠……」

「待てないんだろ?」

妖しく目を光らせながら言われ、指を抜かれる。

ゆっくりと、腰元へと降ろされ、熱くそそり立つ陰茎の上へと置かれる。

「ぁっ、こんなの……ッ、私、挿らな……ッ、ひぐぅううッ!?」

ぐちょん、と、深い水音を立てて、先端が那月の中へとねじ込まれる。

「ぁッ、あぁッ、し、しょ……ッ、な、……かッ、無、理ッ」

師匠に抱えられながら、小さな身体を、ひくひくと震わせる。

強い圧迫感で、息も絶え絶え、声を出すと、師匠の大きな手が、那月の小さな身体をシャボンの膜の上から撫で上げる。

「那月。力、抜いて」

「はぁッ、あぁあ……ッ」

全身を優しく撫でまわされ、那月は涙目を浮かべながら、力を抜く。しかし、抜いた途端、ぐりぐり、と更に奥へと突き進められ、再び身体を硬直させる。

「ひぎぃいッ! は、はいっちゃ、だめぇえ、師匠っ、あぁひぃいんっ!」

身体を反らして思わず逃げようとするも、那月の小さな身体を抱える師匠の手が緩むことはない。

シャボン玉に膜越しに、那月の充血しきったクリトリスを指で撫で上げ、那月の抵抗を崩していく。

「ひゃめぇええっ、壊れるぅ、わらひ、壊れちゃうっ、たひゅけて、師匠っ、あぁああぁあっ」

快楽と圧迫の狭間から、徐々に、那月は快楽に呑まれていく。

どちゅんっ、と音を立てて、那月の最奥に辿り着いた頃には、那月は熱に溶けきったような顔をしていた。

那月の小さな下腹部が、限界を無理に超えたかのように、ぼこりと膨れ上がっている。

「ぁあぁあ……ッ、全部、はいっちゃった……ッ」

「動くぞ」

「待って師匠、ひぃああぁあッ」

ぐちゅんっ、ぐちゅんっ、と大きく音を立てて、動かされる。

シャボン玉の膜が、潤滑油の役割を果たしているのか、一度、侵入を許した膣は、規定値を超えた侵入と律動を、難なく受け入れてしまう。

那月は、自身の下腹部が大きく異様に膨れ上がり、そして引き抜かれていくのを繰り返し感じながら、小さな全身を上下に揺さぶられていた。

「あぁあぁああああッ! ひぎぃいいぃいいいッ! ふひゃああぁあああッ! おほぉおはぁああおぉおおッ!」

身体の全てを、掴まれたかのような感覚だった。

桁違いの快楽に、身体を溶かされていくようにすら思える。そして、小さな身体の自分は、性処理の器具になったかのような錯覚すら感じてしまう。

律動の速度が上がる。那月は刺激に合わせて叫びながら、身を任せる。

「はぁんッ! あぁひぃいッ! ひゃあぁあッ! イグゥウッ! イクうう!! 師匠、師匠ッ! あぁあッ、あぁああぁッ!」

「はッ……、那月……ッ! は……ッ」

「イっちゃうッ、あぁああぁあああああああああああッ!!」

下腹部が大きく共に震え、那月が全身を強張らせる。

全身を覆う膜と化したシャボン玉の香りを感じながら、那月は膜越しに放たれた熱で、腹部を更に膨らませる。

石鹸の膜と共に、溶けてしまいそうな程、全身が熱い。

「お師匠、さまぁ……」

身体の大きさと共に、心までも幼い頃に戻ったかのような声で、那月が声を上げる。

幼子を抱きかかえるかのように、那月を持ち上げ、ずるりと、大きな圧迫を伴っていた熱源を抜かれる。

ぼたぼた、と背丈に似合わぬ情事の液が、バスルームの床へと零れ落ちる。

寿命を迎えたのか、役割を終えたのか、パチリ、と音を立てて、那月を覆っていたシャボン玉が割れる。

シャボンの液が、那月の小さな身体を濡らす。

石鹸の膜など無しに触れてくれたらいいのに、と那月は、そっと意識を離した。



通常サイズへと戻してもらい、普段着に袖を通した那月が、自身の両手をくるくるとひっくり返して見つめている。

「何か違和感でもあるのか?」

尋ねる師匠に、那月が手の甲を指先でなぞりながら口を開く。

「全身をシャボン玉漬けにしてたからか、なんか、肌がかつてない程、つるつるなんですよ」

「……」

「ほら、すごいでしょ。師匠」

両の手の甲を、師匠に向けて見せる。那月をじっと睨みながら、師匠が手を伸ばし、那月の頬をつねる。

「いだい、いだい、いだい、痛いです、師匠!」

「確かに、厚い面の皮が、つるつるしてんなー」

「何するんですか!」

「あれだけ酷い目にあって、危機感でなく副産物への喜びを覚えることを、叱るべきか伸ばすべきか、俺は悩んでいる」

「つねりながら悩まないでください」

頬をつまむ手を掴み、那月が抗議する。

「もっと危機感持てよ。簡単に壊しそうで、さすがの俺も不安になるわ」

「なんで加害者側の視点でものを言うんですか……」

説教を選択したらしい師匠にジト目を向けて言えば、頬をつねる手が緩む。

大きな指先が、那月の頬を、するりと撫で上げる。

小さく驚き、目を開く那月に、師匠が笑う。

そっと手が離れ、意味深な笑みを浮かべた後に、師匠がその場を離れていく。

生まれた風に、ふわりとなびいた髪から、情事の名残を思い出させるかのように、

シャボンの香りが鼻先を撫で上げた。





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更新予告(アンケート結果タグ対応)


お疲れ様です!


近々、師弟の縮小娘で、FANBOX更新予定です。

pixivにも、サンプル掲載します。

3月のアンケートにあった、

今後の更新に入ってるとテンションが上がるタグのうちの、

「シャボン玉フェチ」のタグが含まれる予定です。


下の、黄色い星が更新となるので、

フルコンプまで残り、あと一つ!

引き続き、よろしくお願いします~!


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4月分の先行公開作品についてお知らせ

お知らせですが、

FANBOX、先行公開とさせていただいていた、

ショタおねの第2話、pixivにも、アップさせていただきます~

閲覧いただいた方、ありがとうございました!

ショタを書くにあたり(特に3話)、この年代の平日の生活って、どんなんだったっけ、って記憶を探りました。

おまけの落書き↓


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【支援者先行公開 / 2021.10.8 pixivにも公開】年上の幼馴染がバイブでオナニーしていたので、リモコンを奪ってみたり、身体を縮ませてバイブを突っ込んでみたりした


学校からの帰り道。

新しい通知のないスマホを見つめて、那月はため息をつく。

昼休みに、つい我慢できずに送ってしまったメッセージは未読のままのようだ。


のろのろと、自宅へ向かう途中、曲がり角の手前で、いったん、足を止めて、那月は住宅街に続く道を見つめる。

送信相手であり、那月の幼馴染である、陽和の家に続く道だった。

学校で、スマホとか、あんまり見れないのかな。塾とかの帰りに使うためだけの物なのかも。

那月より、何歳も年下の彼は、まだ、小学生なのだ。


母親同士が旧友で、家が近所であることから、

那月が小さいころから、付き合いのある幼馴染だ。

つい最近まで、年の離れた弟のようにしか思っていなかったのだが、ほんの数日前から、那月の中で、陽和の認識が大きく変わってしまっていた。


同級生と自宅近くまで一緒に帰宅していたある日。

学校帰りの陽和と会った那月は、体調を崩して意識を失っていたらしく、目が覚めると、陽和の部屋に運ばれていた。

幼いころに、何度も遊びに来た部屋ではあったのだが、目を覚ました後、那月を心配した陽和に手を触れられた途端、全身を撫でつけられたかのように、身体が疼いて仕方がなくなってしまったのだ。

その日は、慌てて、自宅へ帰った那月だったが、自分の中に生まれた桁違いの性欲が消えることはなかった。


後日、再び、陽和の家に、遊びに来た時も、いつの間にか眠ってしまっていたのだが、

陽和のベッドの上で、目を覚ました那月は、下着をぐっしょりと濡らしていて、悟られないよう必死だった。


陽和くんとゆっくり話すのも、あの日、かなり久しぶりの出来事だったし、家に自分から訪ねていったのも、数年ぶりくらいだったのに。

私……、どうしちゃったんだろう……。

ぼんやりと、彼を思い出し、微熱を放つ身体を持て余しながら、那月は、自宅へと足を進める。

あの日だって、もともと、気になっていた同級生と、初めて一緒に帰れて、うれしくて仕方がなかったはずだったのに。

今の那月には、頭の中に、ほとんど残らない程の出来事となっていた。

小学生の、しかも、うんと幼いころから知ってる知り合い相手に、私、どうしてこんな……。

ぐるぐる、と回る思考が、答えを見つけることはなく、那月は、自宅の前へと辿り着いていた。


門を開けて、郵便受けを見ると、荷物が届いていることに気付く。

宛名が自分であることに気付き、荷物の中身を悟る。

誰が見ているというわけではないのだが、慌てて、小さな段ボールを胸元に引き寄せると、那月は自宅の中へと入り込んだ。


テスト期間の最終日で、まだ陽の高い時間。

那月は、無人の自宅の階段を上り、自室へと駆け込む。

荷物と制服の上着を置いて、ちらりと段ボールを見てから、私服へと着替える。

その後、どきどきしながら、那月は、荷物の箱を開けた。

簡易的な包装の中に、仕舞われたそれは、小さな機械だった。

携帯音楽プレイヤーのようなリモコンと、それに有線コードで繋がれた、細長い棒に、柔らかな棘が並んだ小さなボール。

表向きには、マッサージグッズ、と書かれているそれは、ネットで話題の大人向けおもちゃだった。

無事、受け取れたことに安堵しながら、那月は中身を慎重に取り出す。


マッサージグッズなんだから、私が使っても大丈夫なはず。おかしくないはず。

自分に言い聞かせるように、そっと、付属の電池を入れて、試しにスイッチを押してみる。

ぶぶぶぶぶ、と低いモーター音と共に、細長い棒と、小さなボールが震える。


すごい……。こんなの、みんな、中に挿れたりしてるんだ……。


そっと、電源を切ってから、那月は、ふう、と呼吸を整える。

まさか、大人のおもちゃを手にする日が来るなんて。

ここ最近の昂る性欲と、治まらない欲求不満から、気付けば、那月は購入ボタンを押してしまっていた。

これで少しでも、欲求不満が治まれば、まだまだ幼い幼馴染への情欲もなくなるのでは、と期待して。


いそいそと那月は、ベッドにバスタオルを敷き、するりと、ショーツをずらす。

既に潤いを持った割れ目が、まくり上げたスカートの下に伺える。

こくんと、息を呑んでから、那月は、そっと、おもちゃの細長い棒を、その潤いへと伸ばす。

スイッチを切ったままの、ただの冷たい棒が、ちょんと、蜜壺に触れるだけで、那月は、ビクンッと身体が震える。

気持ちいい……。

熱と息が上がっていく。

くちゅ、くちゅ、と潤いを確かめるように、細長い棒を、ゆっくりとかき混ぜていく。

「はぁッ……、あぁ……ッ、はぁん……ッ」

那月は、懸命に、腰を少し浮かしたり、角度を変えて、自然と心地良い体勢へと変えていた。

自分の中の性欲に、段違いで変化を遂げたあの日までは、自慰など、ほんのたまにする程だったのに。

どうして、身体がこんなに勝手に動いてしまうんだろう。

まるで、自分が気持ちよくなる場所を、既に知っているかのようだった。

那月は、知らない自分に振り回されているような気持ちになりながら、夢中で自慰を続けた。

気付けば、細長い棒を、中へと、するりと挿れてしまっていて、ピクピクと、全身が震える。

指よりは少し太い程のものとはいえ、これまでの自慰で、中まで触ったことなどほとんどなかった。

こんなに簡単に入っちゃうものなの……?

那月は、息を荒げながら、簡単に飲み込んでしまった自身の膣を見つめる。

コツン、と最奥に当たる感覚がして、声が漏れる。

「はぁ……んッ、な、なんか、変な感じ……ッ」

浮かしていた腰を下ろし、正座を崩すようにして座りこむ。

つぷん、と音を立てて、細長い棒が、那月の中に入り込み、那月は「ひゃぅッ」と声を上げた。

感触を楽しむかのように、那月が、ベッドにこすり付けるように腰を左右に振る。

「あぁんッ……! 気持ちいい……ッ、中に、入っちゃってるよぉ……ッ」

うっとりした表情で、那月が嬌声を上げる。

昂る欲のまま、那月は、膣から伸びた有線コードが繋がるリモコンへと手を伸ばす。

興奮しきって、へろへろにとろけた目で、スイッチを確認する。

振動のリズムやレベルの高低を選べるものを、とりあえず無視して、電源をオンにする。

――ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ

「ひぃあぁぁああああんッ!!」

規則的に那月の中で震えるバイブに、声を上げる。

ベッドへと落としていた腰が浮き、身体が震える。

すごい……ッ! 気持ちいい……ッ!!

那月は、ぎゅ、と内股を寄せて、振動の全てを包むかのように、更にバイブを飲み込む。

「ひぅッ、はぁあんッ、きもちいいッ、いいよぉおッ」

ぽすん、と那月は、ベッドにうつ伏せに倒れ込む。

中に挿入したままの棒が、那月の膣の壁に、ぎゅっと押し当てられ、那月の中を震わせる。

「あぁああぁああッ! 中で、動いてるぅううッ!! やぁああぁあああッ! ひぐぅううッ!! イっちゃうよぉおおおッ!!」

ベッドの上で、うつ伏せになったまま、那月は、ピクンピクンッと身体を小さく跳ねさせた。

自然と、おもちゃに小さなピストン運動を生ませ、那月の快楽は頂点を目指す。

「あぁんッ! あぁあんッ! これッ、きもちいいッ!! ゃあああッ! あぁああッ! イクううッ! イクううううッ! もうらめええッ!! ぁああああぁああああああああああッ!!!!」

身体を反って、那月は硬直させる。その後、クタッと脱力し、涙目になりながら、慌てて、オモチャの電源を切った。


「ハァッ……、ハァッ……、す、すごい……、なにこれ……ッ」


ベッドに横たわりながら、目の前に置かれたオモチャのリモコンを目にする。

振動レベル、一番弱いものだったんだ……。

棘の生えた丸いボールは、確か、クリトリスに当てたりすると気持ちいいって、口コミに書いてた。

絶頂の余韻が、まだやんわりと残っている身体を休めながら、那月はぼんやりとオモチャを観察した。

既に、かなり強い快楽を得て、性欲が落ち着きだしては来たが、このあと、どうしよう……。

振動のリズムを変えられるのも少し気になるし、もう少しだけ試してみようかな……。

それとも、また、今度の楽しみにとっておこうかな。

膣内に、オモチャを挿入したまま、ベッドの上で、悩んでいると、すぐ傍に置いたままだったスマホが白く光る。


メッセージアプリによる着信で、相手が、陽和であることに気付く。


那月は、ドキリとしながら、携帯へと手を伸ばす。


「……ッ、もしもし……」

『あ、那月? ごめん。スマホに連絡くれてたのに』

「ううんっ。あんまり、学校で携帯、見れないよね。電話、ありがとう」


耳元で、陽和の声を聴きながら、那月は、ドキドキと鼓動が上がっていくのを感じていた。

そして、中に挿れたままのオモチャを、自分の膣が、きゅるりと吸い付いていることも。

~ッ、私、小学生と電話しながら、いったい、何してるの……!?

恥ずかしさと罪悪感で、泣きそうになりながらも、通話は続く。


『那月、どうしたの? なにかあったの?』

「えっと……」


外から掛けているらしく、野外の騒音が少し聴こえる。学校帰りに気付いて、すぐ連絡を返してくれたのだろう。

頭から陽和のことが離れなくて、つい、メッセージを送った那月だったが、どちらも幼い頃ならまだしも、今となっては、連絡=用事ありき、という関係になってしまっている。

お互いの立場を考えれば、当たり前なのだが、那月は、少し、寂しいような悲しいような気持ちになりながら、なんとか、口を開く。


「あの、その……、今日、テスト明けで学校、早く終わっちゃって。陽和くん、どうしてるかなって思って」

『えッ……』

陽和の少し驚く声を聴きながら、那月は、恥ずかしさと緊張で熱が上がるのを感じた。

意中の相手を、恐る恐る、誘う時のような感覚を、陽和相手に、感じてしまっている。そのことに戸惑いながらも、那月は、尋ねることを止められなかった。

ほんの少しだけ、間をおいて、陽和の声が返ってくる。

『俺は、今日、別になにもないから暇だけど。那月は今、どこにいるの?』

「私は、今、家だよ」

『じゃあ、今からそっち行く』

「えっ、あ、うん。わかった」

通話を終え、メッセージアプリをしげしげと見つめる。

那月が昼頃に送信したメッセージに加え、今しがた、生じた通話履歴が表示されていて、本当なのだと実感する。

来てくれるんだ……。

きゅん、と下腹部が引き締まるのが分かる。

すぐに陽和が来てくれるのだから、一刻も早く、身なりを整えるべきなのに。

那月は、呼吸を荒げ、再び、おもちゃのスイッチをオンにした。


「はぁ……ッ、あぁ……んッ」

ぶぶぶぶぶ、とモーター音が、那月の中で響く。

ベッドのシーツを握りしめながら、刺激に耐えるように、那月は甘い声を出す。

「ん……ッ、ぁあ……ッ」

先ほどと同じ刺激のはずなのに、那月は、より一層、感じている自分に気付く。

電話越しに聴いた、陽和の声や、こちらに来てくれるという嬉しさが、快楽に繋がってしまっているのだ。

ベッドにうつ伏せになりながら、那月は、自ら腰を、マットに打ち付けるように上下に振る。

「んッ、あぁッ、はぁんっ! きもちいい、きもちいよぉッ! あぁんッ! 陽和くん……ッ! すきっ、すき、好きッ! あぁああんッ!」

ビクビクビクッ、と小刻みに身体が震え、那月は再び、達してしまう。

脱力して、ベッドに倒れながら、カチリ、とスイッチをオフにする。

ふー、ふー、と息をしながら、那月は、とろんとした目をする。

小学生相手に、オナニーしてしまった……。

罪悪感と、それを上回る快感の余韻で、ぎゅ、と瞳を瞑る。

そして、玄関のインターホンが大きく音を立てるのが聴こえた。



ピンポーン

「ッ!!!」

ハッと、我に返り、上半身を起こす。

こんなこと、している場合じゃなかった。

身なりを整える前に、彼が到着してしまった。

服と部屋、整えて、挿れたままのオモチャもなんとかしなくちゃ。

慌てていると、インターホンのベル音が、再び、鳴り響く。

しかし、ベル音に応答するには、一階のリビングまで降りないといけない。

携帯に連絡して、少し待っててもらおうかな、と思っていると、その携帯が、通知を受信して光を放った。

「は、はいッ。もしもし」

『那月。今、那月んち、着いたけど』

「えっと、ごめん。ちょっと、手が離せなくて、待っててくれる?」

『うん。いいけど』

キィッと、門の開く音が聴こえた後、玄関扉の音が聴こえる。

『なんか、玄関の鍵、開いてるけど、大丈夫?』

「えッ! 大丈夫じゃない。閉めて閉めて」

荷物の受け取りに気を取られて、鍵の施錠を忘れていたらしい。

那月が、慌てて言うと、「不用心だな」という憎まれ口と共に、陽和が扉を開ける音が聴こえる。

「お邪魔します~」

玄関と電話口の両方から、施錠音と共に、陽和の声が聴こえる。

『おばさん、いないの?』

「うん。まだ仕事」

『ふーん。那月の部屋、行けばいい?』

「ま、待って、来ちゃだめ」

『なんで?』

面白いことを見つけたかのような口調に、那月は焦る。

「まだちょっと、散らかってるから」

『そんなのいつものことだろ』

「いつもって何よ。もう何年も来てないでしょ」

ムッとして言い返すも、陽和は笑うばかりで、それどころか陽和の足音が階段を上っていることに気付く。

まずい。部屋に向かっている。待っててって言ってるのに。

部屋の扉の鍵を掛けようと、ベッドから立ち上がろうとして、反動で那月の中に挿入されたままの棒が、ぐちゅり、と那月に刺激を与える。

「ひゃぅッ」

思わず声を上げて、那月はベッドに再び座り込む。

『那月? どうしたの』

「ぁ……ッ、えと、なんでもな……」

ふるふると、両脚が少し震えてしまっている中、再び、立とうとした矢先、ガチャリと自室の扉が開かれる音が聴こえた。



那月は、とっさにスカートの上に、クッションを引き寄せ、オモチャの一部を覆い隠す。

携帯を片手に、きょとんと不思議そうに見つめる陽和と目が合う。

どうしよう、どうしよう……。

まだ、中に挿れたままだったのに……!

バクバクと、心臓が高鳴る中、恨みがましく那月は、陽和を睨む。

「もう……ッ、待ってて、って言ったのに」

「そっちが呼んだんじゃん。片づけでもしてて、人手欲しいのかと思ったのに。寝てたの?」

「違うわよ」

どうしよう、どうごまかそう……。

とりあえず、おやつとかお茶、取りに行かせて、隙を見て、抜くしかないかな……。

那月が必死で、頭を働かせている間、陽和は、数年ぶりの訪問もものともせず、那月の部屋に入り込み、しれっと那月の隣に座り込む。

ぎしり、とベッドが軋み、那月はどきりとする。

「なんか那月んち来るの、久しぶりだな」

「うん……、そう、だね」

昔はよく一緒に遊んでいたのに。那月が、中学、高校へと進むにつれて、時間のズレも生じて、会わなくなっていった。

それが、今になって、どうして、こんなにも、心を掴まれているのだろう。

改めて、不思議に思っていると、陽和が、こちらを覗き込んでいることに気付く。

「えっ、な、なあに?」

「なんか黙ってるから、どうしたのかなって思って」

「別に、ちょっと考え事してただけだよ」

ぱっと、目を逸らすも、陽和が、ぎしりと更に身を近づける。

「なんか、顔赤くない? 那月」

「そ、そんなことないよッ、ちょっと、その、走って帰って来たから暑かったのかも?!」

慌てて否定しながら、どうしよう、と悩んでいると、陽和が、ふと、顔を下に向ける。

「あ、ごめん。なんか、俺、手で何かぶつけたかも」

「え?」

掛布団の隙間に、陽和が手を伸ばし、取り出したものを見て、那月は、サッと血の気が引く。

それは、那月の中に有線で繋がるオモチャのリモコンだった。

「? なにこれ。音楽プレーヤー?」

「あ、えっと、そう! さっき、ちょっと聴いてたから」

「へー。こんなのあるんだ。スマホのアプリより容量いいの?」

「どうだろ……」

とっさにごまかしながら、リモコンを取り返そうとするも、陽和は興味深そうに観察を続ける。

「曲、どうやって選ぶの? シャッフル?」

そして、カチリ、と電源をオンにした。

ぶぶぶぶぶッ、と指示に従い、那月の中のバイブが震えだす。

「ふひゃぁあぁんッ」

那月がベッドの上で、飛び上がるように身体を震わせる。

驚く陽和の手元に繋がる有線が、那月の動きに合わせて、クイッと動く。

少し手元を見てから、陽和が、震える那月に近づく。

「――なにこれ。那月に繋がってるの?」

「ぁ……ッ、あの、その……ッ」

那月の座る下で、ぶぶぶぶぶ、と、ひたすらバイブ音が響く。

どうしよう、どうしよう。バレちゃった……!

なんて説明しよう、と思っている間に、陽和が手元のリモコンを、カチカチと動かす。

「んひゃぁんッ!!」

那月の中の棒は、震えを強め、那月により大きな刺激を与える。

ぐりゅぐりゅぐりゅぐりゅ、と大きな振動音と水音が混ざるのが聴こえ、那月は泣きそうになりながら、陽和へと手を伸ばす。

「だ、だめッ、返してっ」

「やだ」

スイ、と陽和は那月の手を避け、リモコンを死守する。

「ふーん? 女の人って、こんなの使って、エロいことするんだ?」

「……ッ、違っ、これは、その、えっと……、……ッ、マッサージする道具なの」

「へえー? そうなんだ?」

微塵も納得していない顔が、楽し気に笑いながら、那月を見つめる。

何歳も年下の幼いはずの彼が、急に、立場が逆転したかのようだ。

那月は、自分の中で震え続ける細い棒を、抑え込むかのように、膝上のクッションを押し付ける。


「ねえ、もっと見せてよ。那月がマッサージしてるところ」

「ゃッ、だめぇッ、もう、それ、返して」

「なんで? ただのマッサージなんだろ?」

カチカチ、とリモコンの操作音が聴こえ、那月の中の棒が、バイブのリズムを変える。

ぎちゅぎちゅぎちゅ、と激しさを増したそれが那月を襲う。

「ひきゃぁぁああぁんッ!」

ビクンッとベッドの上で、那月が跳ね、へにゃりと、ベッドの上に倒れ込む。

一番、刺激の弱いバイブでも、いっぱいいっぱいだったのに、激しさに加え、陽和の前という状況は、那月の許容値を超えるには十分すぎるものだった。

せめて、陽和の前で、達することだけは避けねば、と、那月は、震える両脚を動かし、バイブの位置を変えながら、陽和を見上げる。

「ぁッ、はぁあぁ……ッ、よ、……ッ、陽和、く……ッ、止め、てぇ……ッ」

なんとか、声を出すも、陽和は、那月の上に置かれていたクッションを払いのける。

それどころか、那月の太ももに触れ、スカートをまくり上げた。

素肌に、陽和の手の温度を感じ、那月はドキリとする。

「ひゃぁッ、な、何するの……ッ」

「わあ、すごい濡れてる。ふーん」

「みッ、見ちゃだめぇえッ、離してぇ」

ほとんど泣きそうになりながら言うも、陽和は気にせず、那月のずらしていた下着に指をかけ、するすると脱がしていく。

手慣れた様に混乱しながら、濡れそぼった割れ目に空気を感じ、那月は増々、焦っていく。

「だ、めぇ……ッ、も……ッ、止めてッ、陽和くんっ!」

「もう止めていいの? もっと見せてよ。那月が気持ちよくなってるところ」

言われて、一瞬、誘惑に駆られそうになるも、那月は、ぎゅっと目を閉じ、脚を閉じる。

「おね、がい……ッ! み、見ないでぇッ!」

「イきたくないの?」

「~ッ!」

どこでそんな言葉、覚えてきたのだ、と遠くで思いながら、那月は、自身の下腹部が疼くのを感じた。

両脚を閉じてしまったことで、むしろ、バイブを中に引き込んでしまっている。

ぎちゅぎちゅぎちゅ、と、那月の中をかき混ぜんばかりの音が響き続ける。

そっと、目を開ければ、自分のベッドの上に、ここ最近、頭から離れない、陽和が、リモコンを手に、じっと那月を見下ろしている。

「見せて。――那月がイクところ」

「ぁッ……ひゃうッ」

陽和の、雄のような表情に戸惑いながらも、那月は自分の身体が悦んで感度を上げていくことを止められなかった。

こんなこと、全て初めてのはずなのに。

ぎゅうう、と両脚を更に寄せて、那月は自身を追い詰めていく。

「はぁッ、あぁ……ッ、んッ、はぁんッ! ぁ……ッ」

「可愛い。那月」

ぎしり、とベッドが軋み、陽和が近づいたのが分かり、那月は再び、目を閉じる。

「み、見ちゃだめぇッ、ふぁッ、ぁんッ! ゃあッ! あぁあッ」

陽和の手が、那月の太ももを撫でる。

那月は、嬌声を上げそうになり、耐えるようにシーツを掴み、顔を布団に伏せて声を殺す。

「んッ、ふぅッ、んんッ、んーッ、んんんぁふぅううううッ!!!」

布団を噛みながら、那月は身体を反らし、絶頂する。

達した勢いで、身体が大きく揺れ、ちゅぽん、と水音と共に、那月の中から、震え続ける細長い棒が抜ける。

絶頂と共に、ようやく、刺激から解放された那月が、余韻の荒い息をしながら、布団から少し顔を上げる。

陽和の前で、一人、イってしまったことに泣きそうになっていると、陽和が那月を覗き込む。

「隠さなくていいのに」

「~ッ!! な、何言ってるのよッ。ば、ばかッ」

再び、顔を布団にうずめて、那月は自己嫌悪に陥る。

陽和が、なだめるように背中を撫でたり、言葉をかけるも、那月は恥ずかしさでしばらく突っ伏したままだった。

ふいに、首筋に、ぴたり、と陽和の指先と共に、何かが触れる感覚がする。

不思議に思い、振り返ろうとするも、めまいに似た眠気が襲い、那月は意識を離していった。



名を呼ばれた気がして、目を開けると、大きなシーツの海の中にいた。

頭がぼんやりとしたまま、見慣れた自室が、とてつもなく大きく見えていて、那月は自室で身体が小さくなっていることに気付く。

どうして、《この部屋》で小さくなった夢を見ているのだろう。

不思議に思っていると、自分を覗き込む陽和と目が合う。

彼に尋ねようとして、ふいに、全身を揺るがすような、とてつもない振動に襲われる。

――ブィン、ブィン、ブィン、ブィン

「ひきゃぁああぁぁあああああ!?」

那月は、身体を反らし、弓なりになる。

「あ、ごめん。さすがにちょっと、強すぎた」

カチリ、と音を立てて、振動が止み、那月は、ぱくぱくと口を開けて息をする。

「は……ッ、ぁ……ッ、はぁ……ッ」

力なく呼吸をしながら、両脚の間を見れば、細長い抱き枕ほどの大きさの棒が、陽和の指先によって、那月の割れ目に充てられていた。

確か、この前、自分が購入したおもちゃだ。

どうして、こんなものを陽和が、那月の部屋で?

大きな棒が、つんつん、と那月の恥丘を撫でた後、下腹部から胸を撫で上げるように動く。

那月は、自身が一糸まとわぬ姿であることに気付き、慌てて手で胸を覆うも、大きな棒で、すぐに退かされる。

「せっかく、隠せないほど小さくなったのに。よく見せてよ」

陽和の大きな指で、両腕を押さえつけられる。

小さくなって、陽和に身体を触れられる《夢》は、何度か見たことがあるが、今回は、随分、状況が欲に直結してしまっている。

自分の中の性欲が、増しているとでもいうのだろうか。

遠くでぼんやりと思いながら、那月は、陽和を見つめた。

カチカチ、とリモコンの操作音が鳴る。

「このくらいなら大丈夫かな」

ぶぶぶぶ、と最弱の振動で、震えるバイブが那月に近づく。

「ヒィッ……!」

那月が、恐怖で後ずさりしようとするも、すぐに秘所へあてがわれる。

「んひぃッ! ひぃあぁぁああぁあああッ、よ、よひきゃひゅくぅうッ、あぁあああぁぁああああ」

最初に充てられた振動より、弱いとはいえ、小さな那月の身体には大きすぎる刺激なのは変わらない。

バイブに連動して、那月は小さな身体をガクガクと揺らされる。

「んー……。ちょっと、那月が小さくなりすぎたかな」

小さく跳ね続ける那月の両肩を、陽和の指が押さえつける。

反動で上がる脚に、親指を引っかけ、持ち上げられた膣をめがけて、太い大きなバイブがねじ込まれる。

どちゅぅうんッ!!

「ひぎぃいいいッ!! ぁ、あぁ、あぁああッ……!」

那月にとって、極太のそれが、震えながら中に挿される。

目に火花が飛ぶ程の刺激だったが、陽和はさして気にすることなく、バイブを奥へと押し進めていく。

「あ、入った入った。指、入るくらいだから、大丈夫だよな」

「ぁ、ぅッ、はぁッ、ぁッ、ぬ、抜いッ、ひきゃッ、ぁ……、あぁうッ……!!」

けろりとしている陽和に、那月は必死に声を出そうとするも、あまりの刺激に、声を出すことがままならない。

陽和が、バイブを最奥へと到達させ、内壁を確かめるかのように、コンコンと突く。

「ぁぐぅううッ! 壊れッる、わらひ、こわえちゃうッ、ひょめへぇえッ!」

ガクガクと身体を震わせながら、那月の視界が白んでいく。

震える小さな手が、大きなシーツを掴み、上下の振動に耐える。

膣からは、壊れたように愛液が溢れだしていて、陽和がバイブを出し入れするたびに、きゅるりと吸い付いている。

「イグうぅうう、イグウウうッ!! わらひ、もう、イグウウううッ、あぁあああ、おぉおおおおああぁああ、あぁあああああああああああああああッ!!!!」

小さな身体で、めいいっぱい声を上げ、感電でもしたかのように、身体を反らして那月が跳ねあがる。

その後、ピクピクと小さく震えたまま、虚ろな目をしたまま、那月は横たわった。

陽和が、ずるりとバイブを引き抜き、電源を切った後も、那月は余韻で震えたままだった。

那月を呼ぶ陽和の声にも、答えられずにいると、横たわった身体に、ぐにょりとした感触を得る。

リモコンと有線でつながった、もう一つの丸形のバイブだった。

丸い小さなボールに、棘が生えたそれを、陽和の大きな指が、那月の身体の上を、ごりごりと撫で上げている。

バイブレーションのスイッチは入っていないものの、柔らかな棘と球体が、那月を撫で上げ、那月は呼吸の狭間で、小さく声を上げた。

「はぁんッ……、ぁあッ……、んッ」

下腹部から、胸の合間を、丸い球体がコロコロと転がされる。

むにょん、と胸が押し上げられ、その胸を押しつぶすように、胸の上を球体が走る。

「ん、ぁあぁんッ! はぁ……ッ」

激しい絶頂を遂げたばかりだというのに、那月の身体が、再び熱にうなされていく。

小さな身体、全身を、陽和に見られながら、那月は嬌声を上げる。

陽和の大きな指が、那月の小さな身体を、ピンッと転がし、那月はうつ伏せになる。

背中からお尻にかけて、棘のボールで撫で上げられて、那月は、うっとりとした顔をして、大きなシーツを小さな手で掴む。

「ぁあぁんッ。きもちいい……ッ!」

背中へお尻の刺激に加えて、胸を大きなシーツに押し付けられ、那月の快楽が上がっていく。

那月の小さな腰を、陽和の指先が摘みあげ、腰を突き出させる。

ぐしょぐしょに濡れた割れ目があらわとなり、そこに、棘のボールを押し付けられる。

「はぁああぁううんッ!!」

ごりごりと、棘のボールが転がる。

心地良い刺激に、那月がへにゃりと力を抜き、自ら脚を少し開き、腰を振る。

「ぁあぁんッ、きもちいいよぉ……ッ、陽和くぅんッ」

ふりふり、とお尻を振りながら、那月が甘えるような声を出す。

陽和は、那月の様子を、目を細めて眺めながら、棘のボールを支える指に、ぐっと力を入れる。

ぐちゅり、と音を立てて、ボールの一部が、那月の中へと入り込む。

「ひぐぅうッ?! ひゃ、ひゃぁあんッ、ま、待って、こんなの、はいらないよぉッ!」

先ほど挿入させられた棒上のバイブより、少し幅広のそれだ。

那月は慌てて、身体を起こして逃げようとするも、上から指で押さえつけられる。

「さっきより、ちょっと大きいだけだから、大丈夫だよ。さっきの結局、ちゃんと入ったじゃん」

ぐぐぐぐ、と更に力を入れられ、強い圧迫を感じる。

「はぁあぁうぅうッ!!」

ぐにょり、と膣が拡げられるのを感じる。

「ぃやぁああッ! 無理ぃッ、こん、なのッ! 大きすぎるよぉおおッ!」

ヒクヒクと、蜜壺を震わせながら、那月が泣き叫ぶ。

「もうちょっと、なんだけどなあ」

言いながら、陽和が、カチリと、スイッチを入れる。

ヴヴヴヴヴヴヴ、と棘付きのボールは、無慈悲に震え始める。

「きひぃいぁぁああぁぁあああああああああッ!」

那月は、半分程、ボールをのみ込んだまま、身体を跳ねさせた。

プシィイイイッ、と愛液が零れる音が聴こえる。

「ぁあぁあぁひぃいいいッ! お腹、おかひくなりゅううううぅうう! ふひぃいいいぃいんんんッ!!」

たらたらと、よだれを零しながら、那月は、大きく揺さぶられ、視線が定まらなくなっていくのを感じた。

震えて跳ね続ける那月を押さえつけながら、陽和が、更に、ボールを、那月の中へと押し込む。

ぐちゅん、と水音と共に、那月の下腹部を膨らませながら、ボールが、奥へと入れられる。

「ひぎぃあぁああぁあああああッ、ぉおおぉおおおぉおおんッ! はぁああひぃいいいいぃいいいいッ!!」

「あ。挿れられたよ、那月。あはは。お腹、丸くなっちゃったね」

下腹部が、歪な丸みを帯びて、震え続けている。

那月は、もはや、自分が、絶頂しているのか、身体を揺さぶられているのかも、判別がつかなくなっていた。

ころり、と仰向けに転げさせられるも、振動に抗うこともできず、両腕、両脚を折り曲げて投げ出したまま、ぶるぶると震えさせている。

鳴きながら、虚ろな目をして、唾液を零す様は、捕らえられた無力な虫のようにすら見える。

「ぁあぁあぁきひぃいいいいッ、ひぐぅううぅううううぅううッ、ひょまらないぃいいいぃいいいッ!! 

ふきゃぁああぁああああッ」

プシィイ、プシィイイ、と愛液が、ぎちぎちにバイブをのみ込んだ割れ目から、零れ落ちる。

ひっくり返り、もがくことしか叶わない無力な那月を見て、陽和は、熱を帯びた目をして笑う。

「なんか、那月がオモチャになったみたいだね」

下腹部の膨らみを帯びた自身を、陽和が取り出し、震える那月にあてがう。

那月の腹部越しに、緩やかに震える振動を感じ、陽和が息を吐く。

「ぅわ、すご……。那月が震えてる」

「あぁああぁああ……ッ! ひゃぐぅうううぅうううッ!」

身体の上に、大きく重い熱を感じながら、那月が泣き叫ぶ。

中でうごめき続ける振動に、快楽と恐怖を感じ、那月は、無意識のうちに、熱く大きな陽和の陰茎にしがみつく。

陽和が、ごくりと、息をのみ、那月と自身を、より引き寄せるように手で覆う。

振動する那月に、己を激しく上下にこすり付ける。

ヴヴヴヴヴヴヴ、という大きな振動音を、那月は、自分の中から聞きながら、熱さと快楽で溶けそうになっていた。

この許容値を超えた快楽が続く先は、那月の心や身体が壊れることだと、遠くで感じながら、那月は、何度目か分からない絶頂を迎える。

「ひぐぅうううぅううううッ!! おぉおあぁぁああぁああんッ!! たしゅけへぇええぇえええッ! ふきゅぁぁあぁあぁああああああんッ!!」

「那月……ッ! 那月ッ!!」

硬い熱で、全身を擦り上げられる。

律動の激しさが増し、熱源が震えたかと思うと、手の中に白い欲が吐き出される。

全身を、べとべとに汚しながら、陽和の手の中で、那月はしばらく、虚ろな瞳をしたまま、性処理器具のように身体を揺らし続けていた。



うっすら瞳を開けると、自分が眠るベッドに誰かが座っているのが見えた。

それが陽和だと、すぐに認識し、那月は身を起こす。

「陽和くん?!」

「あ、那月、起きた」

手元のスマホから顔を上げた陽和と目が合う。

「人のこと呼んでおいて寝落ちするなよな」

言われて、那月は記憶を辿る。

私、どうしたんだっけ。

昼過ぎに、陽和へ連絡したのは憶えてる。

その後、うちに来てくれることになったのも。

そして。

彼が家に来る直前まで、ひとりでオモチャで慰めていて、それから……。

スカートの下に隠れた両脚の合間に、オモチャを挟んだままだということに、那月は気付く。

自分が幼い子供の前で、はしたなく果てたことを、一気に思い出した刹那、陽和がじっと、那月を覗き込む。

「もうマッサージ、気が済んだ?」

含んだ笑みをして言われ、ぐわっと熱が上がる。

「~ッ!!!」

「足りなかったら手伝うけど?」

「ばかっ! 何考えてるのよ!」

「そっちが先にエロいことしてたんじゃん」

口をとがらせてそう言われ、那月は、陽和の両肩に手を置く。

陽和が、少し驚き、ヤバイ怒らせた、という顔をするも、那月は、顔を真っ赤にしたまま、目を逸らす。

「……ッ、……お願い。ちょっと、着替えたいから、廊下で待ってて」

「う、……うん。わかった」

気迫に圧されたのか、素直に陽和が退室する。

扉が閉まった後、那月がドアに近づき、念のため、鍵を掛ける。

ベッドから立ち上がった際に、那月の中と繋がったリモコンが床に落ち、恥ずかしさで泣きそうになる。

部屋の姿見で、改めて自分を見ると、部屋着が随分としわくちゃになってしまっていた。

まるで一度、脱いだものを、もう一度着たかのようで、そこまで、自分は激しい自慰を行っていたのか、とため息をつく。

そっと、とろとろに濡れた下着を脱ぐと、足元に落ちたリモコンと繋がった有線コードが目に入る。

紐を引っ張ると、ころりと、棘の帯びた丸い球体が、那月の中から引き抜かれる。

……あれ? 私、丸い方、試してたっけ?

確か、細長い棒のバイブを試していたような、と思うも、そちらは、リモコンの横に、ころりと転がっている。

少し不思議に思い、記憶を辿るも、陽和に見つかった後、リモコンで振動を変えられた記憶しか浮かばない。

もしかして、自分が意識を離している間に、何かあったのだろうか。

それとも、無意識のうちに、こちらも試すよう、幼い彼にねだっていたのだろうか。

少しだけ悩み、葛藤するも、那月は、どう転んでも、いい方向にはならないと判断する。

折角来てくれた陽和を待たせているのだし、とにかく、今は、身なりを整えよう。

未だ、潤いを放ち、振動の余韻すら感じる下腹部をそっと拭った後、那月は新たなショーツへと、脚を通した。



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[12371文字]お人形サイズに身体を小さくされた私が、掃除機に吸い込まれながらえっちしちゃう話


遠い親戚にあたる、幼稚園児の凛の家。

その大きな家のゲストルームの、キングサイズのベッドの上で、那月は、ふぅとため息をついた。

いつものように、凛の遊び相手として、この家に招かれ、

いつものように、凛に身体を縮められ、人形ごっこと称して、散々、えっちな遊びをさせられた後、

どろどろの身体をリセットするために、凛と二人でお風呂に入り、更に、小さな身体を弄られて、常識を逸した絶頂を遂げたのは、全て今日の話だ。

連続した絶頂に気を失い、身体を元に戻してもらった後、のぼせたと勘違いされて、こうして凛の家に、半ば強制的にお泊りすることになったわけだが。

遠い親戚とはいえ、那月の実家とは桁違いにお金持ちの家だけあって、ゲストルームがちょっとしたホテルの部屋並みに広くて豪華だ。

通常サイズに戻っているはずなのに、ベッドも大きくて、那月はなんだか落ち着かなかった。

しかも、自分の理性を狂わすチョコレートを持っている凛の家で、一晩過ごすのだから、なおさらだ。

早く寝て、明日は、朝のうちに帰らせてもらおう。

那月が、そっと布団を被りなおした時だった。

――コンコン、と。

扉をノックする音が聴こえる。

凛の母親だろうか、と思い、返事をすると、カラカラと開くスライド音と共に、吊り引き戸からこちらを覗く凛と目が合った。


「那月お姉ちゃん。ぐあい、どう?」

「凛ちゃん。遅くにどうしたの」

「あのね、凛、飲み物持ってきたの」

片手に、マグカップを二つも持っていることに気付き、那月は扉へと駆け寄る。

引き戸を支えて、凛を招き入れながら、カップを受け取る。

「熱いからあぶないよ。一人で来たの?」

「那月お姉ちゃんと一緒に飲みたかったの」

じっと、那月を見上げて、そう言うので、ふう、とため息をついて、カップをベッドサイドのテーブルへと置く。

幼稚園児の凛にとっては、既に、眠ってもおかしくないような時間だ。

ネグリジェ姿の凛を見て、那月は手に、腰を当てる。

「凛ちゃんのママに内緒で来たんじゃないの? 見つかったら怒られるよ」

「大丈夫だもん。朝になって凛のお部屋に戻ればバレないもん」

「私の部屋で寝るつもりで来たの?」

呆れて軽く睨むも、凛は、きゃははと甲高い声で笑い、那月のベッドへと飛び込む。

「凛、那月お姉ちゃんとお泊り会、やってみたかったの! 本当はお菓子持ってきたかったけど、飲み物でガマンしたんだよ。凛、えらいでしょ」

もはや、那月の具合を気遣うことが、完全に形式だけになっている。

お菓子、つまりは那月を縮めるチョコレートを持っていないだけ、まだ良かったのかも、と那月は思いなおす。

ベッドに寝転がる凛の横に、那月は座り、凛が用意したカップを手に取る。

「もー。飲み物でも歯磨きしなくちゃダメでしょ。これ飲んで、ちょっとだけおしゃべりしたら、一緒に歯磨きして、凛ちゃんはお部屋に戻りなさい」

「えー! 凛はここで那月お姉ちゃんと一緒に寝るの」

「寝ても、凛ちゃんのこと、私、お部屋に運んじゃうから」

「むー……!」

不満げに頬を膨らませる凛に、くすりと笑う。

いつもは小さくされて、凛になすがままの那月だが、こうして見ると、凛が一回り以上年の離れた子どもであることを思い出す。

凛が、お気に入りのキャラクターが描かれたカップを手に取り、ふぅふぅと息を当てて、冷ました後、ホットミルクを飲むので、那月も手元のカップに口をつけた。

暖かなミルクに、ほんのり甘い香りと味がプラスされていて、那月は惹かれるように、こくりと飲み干してしまう。

「美味しい……。なんだか不思議な味……。凛ちゃんが作ってくれたの?」

「そうだよ」

那月からカップを受け取り、凛がウェイトレスのようにポーズを決めながら、サイドテーブルへとカップを置く。

「すごいでしょ。凛、特製のホットミルク!」

「すごいねえ」

素直に褒めれば、凛が誇らしげに胸を張る。そして、じっと那月を見つめる。

「? どうしたの、凛ちゃん」

「そろそろかなあ、と思って」

「そろそろ?」

「那月お姉ちゃんのホットミルクには、チョコレート、混ぜてたから」

「えッ」

しれっとそう言われ、ぎくり、と身体を強張らせたと同時に、那月は全身が、ドクンッと熱くなるのを感じた。


「ひぅッ! ぁ……ッ、ぃやッ、身体が……ッ!」

「何かに混ぜると、ちょっと小さくなるのが遅くなるみたい。うふふ。那月お姉ちゃんが、ホットミルク気に入ってくれて、凛、うれしいな」

無邪気に笑いながら、凛が、那月の変化を楽しんで見つめる。

その横で、那月は、身体の変化に伴い訪れる快楽に呑まれていっていた。

「ぁあぁッ! らめぇッ! 小さく、なっひゃう!! 止まって、とまってぇええ! あぁあああああああああッ!!」

ビクビクンッと身体を跳ねさせながら、那月は、ベッドの上で、しゅるしゅると身体を縮ませていく。

スリッパが足からずり落ち、ネグリジェがみるみるうちに、那月を飲み込む。

やがて縮小を終えた那月は、背襟についたサテン生地のブランドタグの上に、ぽすんと倒れ込んだ。

「ハァッ、はぁ……ッ、ハァッ」

息を荒くして、快楽の余韻に浸りながら、那月は、大きな凛を見つめる。

「うふふ。今日は、凛、那月ちゃんと一緒に寝るんだ~」

「凛ちゃん……ッ!」

ネグリジェに埋もれた那月を、凛が取り出す。

「お人形さんのパジャマも、こんなときじゃないと着せられないもんね」

密かに持ち込んでいたらしい、ドールサイズのネグリジェを、まだ熱を帯びた那月に、凛が嬉々として着せていく。

フリルとリボンのついたネグリジェを着せられた那月は、凛の手の中で、ばたばたともがく。

「もう! 急に私のこと小さくさせて、何するの、凛ちゃん! こんなことしたら、私のこと、小さくさせてるのバレちゃうでしょ」

「大丈夫だもん。朝になったら、ちゃんと戻すもん」

「それまでに、凛ちゃんのママが起こしに来るかもしれないでしょ」

「ママ、朝弱いし、いっつも家にいないから大丈夫だよ」

「それでも、私が泊まってるんだから、様子見に来るでしょ……」

那月は言いながら、凛が寂しそうな顔をしていることに気付く。

夫婦そろって、忙しいが故に、那月がこうして凛の家に、たまに来るようになったのだが、やはり寂しい想いをよくしているのだろう。

那月としては、身体を縮ませられていることがバレたら、凛も怒られるだろうし、こちらも散々、凛による人形遊びで淫らな体験をしてしまっているので、この状況は避けたいのだが。

どう説得しよう、と悩んでいると、凛は那月を抱えたまま、ベッドに潜り込んでしまう。

「明日の朝、早くに凛が起きて、那月ちゃん戻してあげるから。だから大丈夫でしょ」

言いながら、凛の声が、半分、眠気を帯びていることに気付く。

「待って、それなら、せめてアラームかけるか、元に戻すお菓子、すぐ傍に置いておいて!」

「凛、起きれるから、だいじょうぶ、だもん……」

「お昼寝のとき、いつもアラームかけてるって、前、ママが言ってたでしょ?! 凛ちゃん、待って、寝ないで!」

那月が小さく叫ぶも、凛は溶けるように、こてん、と眠りこけてしまった。


もぞもぞ、と凛の手の中から抜け出し、那月はきょろきょろと辺りを見渡す。

そして、ベッドの横のサイドテーブルに、那月は自分の携帯を見つけた。

あれで、せめてアラームをつけられたら。

しかし、ベッドとサイドテーブルの間は、今の那月の背丈以上の隙間が空いており、断崖絶壁と化している。

那月はベッドの端っこで、四つん這いになってその崖を覗き込み、そして、向かいのサイドテーブルを見つめる。

ベッドは、シーツや布団がある分、まだ、なんとか床へと降りられるかもしれない。

けれど、サイドテーブルは、つるつるの木製の板で出来ていて、なんの尖りも見当たらない。

この小さな身体で、登るのは、かなり困難に見える。

こんなに大きなベッドに、座って腰掛けてたなんて……。

那月は、改めて、自分の今のサイズを思い知る。


再び大きなベッドで眠る、大きな凛を見つめる。

スゥスゥと、規則的に寝息を立てる凛に近づき、凛と布団の隙間に入り込む。

那月を、元のサイズに戻すお菓子を持ち込んでいないだろうか。

四つん這いで、進めば進むほど薄暗くなる隙間を進む。凛のお腹の近くまで進み、那月は、必死に目を凝らしながら、凛の寝間着を確認する。

しかし、ネグリジェに、そもそもお菓子を隠せるようなポケットが見当たらない。

くいくい、と小さな手で、凛の大きなネグリジェを触るも、布が擦れる音しか聞こえず、那月は、大きな布団の中でため息をつく。

「凛ちゃんのお部屋のおもちゃ箱にしかないのかな……」

ぽつんと呟いたと同時に、凛が「うぅ~ん……」と寝言と共に、寝返りをする。

ギョッとしながら、慌てて、那月は、凛とは反対側の布団の中へ、必死で逃げる。

今のサイズで、凛に乗られると、さすがに潰れてしまうかもしれない。

薄暗く、重い布団に押し付けられながらも、必死で那月は、四つん這いで進む。

小さい頃に、運動会の障害物競争で、布の下をくぐる競技があった、と遠くで思い出していると、ふいに、ガクンッと手が、バランスを崩した。

「きゃッ……!?」

そのまま、身体全体が、引き込まれるように、下へ下へと落ちていく。

必死で、凛から離れている内に、ベッドの一番端にまでたどり着き、端から落ちてしまったのだ。

「ぁああぁああああああッ!!!」

ベッドの端と布団の隙間で、那月は叫び声をあげながら、床へと落下していく。

厚手の布団で、視界が薄暗いまま、落下による風を全身に感じながら、那月は目を瞑った。

――死んじゃう!!

覚悟と同時に、ぼふんっ、と柔らかな衝撃に包まれた。

「……?」

恐々、そっと目を開けると、フリルをあしらったリボンが目に入る。

那月が身体を縮める前に着ていたネグリジェだった。

布団の下を、ほふく前進している内に、ベッドの下へと落ちていたらしい。

ほっと、安堵してから、那月は身を起こす。


自分の背丈の何倍もの大きさとなったベッドを見上げ、それから、大きな広々としたゲストルームを見渡す。

変わり果てた部屋を一瞥してから、那月は、ぺたぺたと、裸足で床を進む。

高級そうな絨毯が柔らかな感触を返し、大きなホールの中を歩き進んでいるようだと錯覚しながら、那月は出口の扉までたどり着いた。

元の大きさに戻るお菓子が置いてある、凛の部屋は隣だ。

通常のサイズなら、なんてことない距離だが、今の那月には、果てしなく遠い。

扉の前で、那月はしゃがみこみ、木製の扉の下の隙間を覗き込む。

2センチ程の隙間から、廊下の間接照明が見える。しかし、ドールサイズに縮んだとはいえ、那月が通り抜ける程の隙間には至らない。

那月は、そっと、引き戸に、小さな手を触れる。


扉が開かなかったら、諦めよう。


そう決意してから、ぐ、っと力を込めると、引き戸は意外にも、カラカラと静かに音を立てて小さな隙間を作った。

そっと、隙間を維持させながら、那月は廊下を慎重にうかがう。

品のある間接照明が、ほんのりと長い廊下を照らしているが、静寂そのものだった。

意を決して、那月は、大きな廊下へと、小さな身体で踏み入れた。



とてとて、と小さな足音を鳴らしながら、隣の凛の部屋を目指す。

この小ささで、傍に凛がいない状態で行動するのは、初めてだった。

ましてや、今は、凛の両親もいる時間なのだ。

一秒でも早く、凛の部屋に駆け込まなければ、と那月は小さな身体で、必死に走る。

凛の部屋の前に着き、ゲストルームと同じような吊り引き戸に、那月は力を込めて引っ張る。

カラカラカラ……、と小さく音を立てて、扉が隙間を作る。

薄暗いその部屋に、那月は、飛び込むように入った。


カーテンから漏れる街灯のみで照らされた、凛の大きな子供部屋。

何度も訪れたことのある部屋に辿り着き、ほっと、息を吐く。

部屋の遥か彼方と化した、奥を見つめれば、凛の大量のオモチャが目に入る。

あの山の中にある、小さな宝箱、といっても那月にとっては大きなそれに、目的のお菓子はあるはずだ。

よし、と那月は気合を入れて、歩を進める。

もしもの時のために、何個かあわよくば持っておこうかしら。

と、今後の自分の身を守る策をふと思いつく。

そして、同じ箱の中に、きっと入っているであろう、那月を縮めるチョコレートのことにも、思考が辿り着く。

もし。

そのチョコレートも持って帰れたら……?

例えば、誰にも邪魔されない自宅で、自ら小さくなることだって可能になるのでは?

そうすれば、背徳を感じることなく、思いきり、淫らに、自分の思うまま、小さな身体で、一人で愉しめるのでは。

くらくら、と、快楽への誘惑が、頭を巡り、ハッと我に返る。

考えを振り払うように、那月は、首を左右へと振る。

何考えてるの!

とにかく、今は、元に戻ることが最優先なんだから!

この大きさになると、感度が上がるせいか、いつも、すぐに考えが淫らな方へと逸れてしまう。

深呼吸をして、落ち着かせ、そして、ふと大事なことに気付き、那月は振り返る。

吊り引き戸を、那月が通れるほどの隙間を作ったまま、歩き進んでしまっていた。

廊下の間接照明による、ほのかな光の道が、那月へと伸びてしまっている。

念のため、閉めておいた方がいい。元に戻る前に、凛の両親でも来たら大変だ。

那月は、小さな足音を鳴らして、再び、吊り引き戸へと進み始めた。

その時。


カタカタ、と小さな音が廊下から聴こえてきた。

ビクリ、と身を震わせ、思わずその場に凍り付く。なんの音だろう。どんどんこちらに近づいて来ている。

きょろきょろと周りを見つめ、どこかに隠れた方がいいかも、と考えている最中、ガタリ、と吊り引き戸の隙間から大きな音が聴こえる。

那月は扉に目をやり、そして、息を呑んで後ずさりした。

隙間から、小さな赤い光を放ちながら、凛の部屋を凝視する機械が見えた。――自動掃除機のロボットだった。

ガタン、ガタン、と何度か音を鳴らした後に、カラリ、と引き戸の隙間が広がってしまう。

それを更に押し広げるように、丸い自動掃除機が、凛の部屋の中へと侵入してきた。

部屋に入り切ると、反動で引き戸が、カタン、と閉まり切り、部屋が再び、薄暗い密室へと変わる。


ロボット掃除機の側面には、凛の両親が務める有名な研究所のロゴが、那月の顔よりも大きな文字で、描かれている。

そのすぐ下に、不気味な赤い光が、ぐるぐると方角を探るように動き、那月の足元にも、その光が届いた。


那月は、血の気が引く程に恐怖を覚え、ロボットに背を向け、全力で駆け出した。


ロボット掃除機の高さは、今の那月より、ほんの少し低い程だ。

丸みを帯びたフォルム全体は、今の那月には、ベッドにも成り得る程に大きい。

捕まれば、那月を吸い込むことなんて容易いだろう。

ウィンウィンウィン、と静かなモーター音を背後に聞きながら、那月は、泣きそうになりながら部屋の中を走り続けた。

どこか、ロボット掃除機が入り込めないような場所に逃げなければ。

吸い込まれて、ゴミと共に息絶えてしまう。


大きな凛の部屋を、走りながら、左右を見渡す。

普段から、ロボット掃除の侵入を許した作りにしているのか、ベッドもテーブルもソファーも、全て脚下に大きな隙間ができてしまっている。

ロボット掃除機の手の届かない場所に行くには、小さな那月にしか入れない狭い場所にいくか、ロボット掃除機が登れない場所をよじ登るしかない。

もともと目指していた凛のオモチャ入れなら、隠れる場所も多いし、何より元の大きさに戻れるお菓子がある。

しかし、徐々に、ロボット掃除機のモーター音が近づき、那月との距離を縮めてきている今、最奥のそこに辿り着く前に、吸い込まれてしまいそうだ。

息を切らしながら、那月は、一番近くにあるソファーの脚下へと駆け寄った。

急な方向転換にも関わらず、ロボット掃除機は、那月と同じようにソファーへと近づく。

センサーによって、確実に、那月を認識し、追跡している。

那月を、虫か何かと思っているのかもしれない。

「ハァッ、ハァ……ッ、こ、来ないでッ!」

荒い呼吸をしながら、那月は、必死でソファーの脚にしがみつき、震える身体を叱咤しながら、よじ登る。

木製の脚を少しずつ進み、革張りのソファー部分に頭をぶつける。

以前、凛の部屋に来た時に、心地よさを感じながら、このソファーに座ったことを思い出しながら、那月はソファーに小さな手を伸ばす。

革張りのそれは、つるつるした感触を返し、汗ばんだ手を拒むかのようだった。

どうしよう。大きすぎて登れない。

ソファーじゃなくて、ベッドの方にすべきだった。

――ガタンッ!

「ひぅッ!」

ソファーの木製脚に、ロボット掃除機がぶつかり、振動で那月は揺さぶられる。

――ウィンウィンウィン、ガタンッ!

――ウィンウィンウィン、ガタンッ!

「ゃ……ッ、い、いやッ! 揺らさないで!」

那月は震えながら、眼下のロボット掃除機を見つめる。

ロボット掃除機、本体の真上に降りてみようか……。

それとも、ソファーの上を、なんとか目指してみる?

恐怖の狭間で、必死で考えている最中。

――ギュイーン

何かの制御音なのか、これまでと異なるモーター音を、ロボットがうなり、那月はビクンッと驚きで震える。

そして、バランスを崩してしまった。

「ぁ……ッ!」

汗ばんた手が、木製脚から離れ、那月の身体は床へと落下し、ロボット掃除機の目の前へと、ぽとりと落ちた。


ギラリ、と赤い光に、那月の小さな身体が照らされる。

しりもちをつくように、床へと落ちた那月は、光に包まれながら、身体を動かせないでいた。

自分より大きな、ロボット掃除機が、トラックか巨大な蟲のように見える。

掃除機の両サイドに、巨大なはけが、一つの塵も逃さないよう、わしゃわしゃと蠢いている。

そのはけに、那月は大きなゴミのように捕まえられ、ロボット掃除の内部へと引き込まれていく。

恐怖から我に返った那月が、ようやく上げた小さな叫び声は、ロボット掃除機のモーター音にかき消されてしまった。



薄暗い、静かな夜。

子供部屋と呼ぶには随分と広い部屋に、一台のロボット掃除機が、ソファーの傍でひっそりと念入りな掃除をしていた。

ウィンウィンウィン、と規則正しいモーター音を立てながら、その場に留まり続けている。

傍から見れば、ソファーの脚の下のごみを取り除いているようにしか見えないだろう。

そのロボット掃除機の真下に、身体を縮められた那月が、吸い込まれかけているなんて、思いもしないだろう。


「ぃやああああぁああッ!! 助けてッ、助けてぇええええ!!」

那月は、ロボット掃除機の真下で、巨大なハケと、回転し続けるほこり吸引部分に、小さな身体をいたぶられ続けていた。

「誰かッ、誰かぁあああああッ!!」

必死で泣き叫ぶも、小さな身体での叫び声は、ロボット掃除機のモーター音にも及ばない。

ソファー下の絨毯に、うつ伏せで必死でしがみつき、吸い込まれないよう耐えながら、那月は泣きじゃくっていた。

那月をすっぽりと覆いかぶさる程、大きいロボット掃除機だ。到底力が敵わない。

誰かにロボット掃除機を退かしてもらうか、ロボット掃除機の電池が切れるまで、耐え抜くしか他なかった。

薄暗くて、よく見えないが、ほこり吸引口は、那月を吸い込める程の大きさなのだろうか。

吸い込まれてしまうと、那月を見つけてくれる可能性は、かなり下がってしまうだろう。

何より、那月の小さな身体が、衝撃に耐えられるかどうかも分からない。

吸引口の大きさを確認したいところだが、少しでも体勢を変えると、命にかかわってしまいそうで、那月は動けないでいた。

――ギュイーン

那月を、取り除きづらいしつこいゴミとでも認識したのか、ロボット掃除機の吸引力が上がる。

「ヒィッ!」

身体を震わせていると、ビリビリビリ、と背中で服が悲鳴を上げる音が聴こえた。

凛が那月に着せた、人形用のネグリジェが、吸引力に負けて、破れてしまったようだ。

ちらり、と背中に視線を向ける間にも、ネグリジェがどんどん裂けていく。

裂け目は全身に、あっという間に広がり、ギュルギュルギュル、と音を立てた後、スポンッと、ネグリジェが吸引口に吸い込まれていった。

「ぁ……ッ」

衣類を失った那月が、呆然としている最中、巨大なハケが、再び那月を襲う。

「ひぁああッ!!」

地肌に直接触れるハケが、那月の全身を撫でつける。

ほこり吸引口の、回転するハケが、那月を上からプレスし、絨毯に胸が強く触れる。

ビクビクンッ、と身体が刺激に反応し、熱が上がっていく。

「ハァッ……、ゃ……ッ、こ、こんなときに、嘘でしょ……ッ? あぁんッ!」

息苦しさの呼吸が、やがて、艶めかしい吐息へと変わっていく。

死が迫る程の危機状態にも関わらず、欲のスイッチが入ってしまった身体に、那月は泣きながら熱を上げていく。

「ぁんッ、あぁ……ッ! だめ、だめぇッ、今、それどころじゃ……、ひゃぅッ!」

掃除機に押さえつけられ、那月は身をよじる。

大きな絨毯が、胸や秘部を撫でつけ、那月は嬌声を上げる。

巨大な怪物に、獣のように乗り上げられ、乱暴されているかのような錯覚すら感じてしまう。

ウィンウィンウィンウィン

サカサカサカサカ

ギュイーン

規則的な機械音と、ハケの音が那月を包む。

那月の様子などかまうことなく、無慈悲に刺激を与え続けるロボット掃除機とは対照的に、那月は余裕をなくしていく。

「はぁッ、あぁ……ッ! も……ッ、ゆるし、て……! ぁんッ! 私、ゴミじゃないの、ぁあぁんッ!」

絨毯を掴む手が、少しずつ弱まっていく。

大きな《ゴミ》を吸い込ませようと、ハケが那月を強く押し付け、吸引口の回転するハケへと押しやる。

回転を続けるハケが、那月の全身を撫でつけ、那月の背中や柔らかな臀部が、押さえつけられる。

大きなハケが、臀部の割れ目にも入り込み、いたずらに、那月の割れ目もなでつける。那月は、ハケの下で、小さく口を開けて、快楽に呑まれていく。

「ぁあぁ……ッ! そんなとこ……ッ、掃除しちゃ、らめぇッ! あひゃぅッ!」

小さく跳ねあがる身体は、回転するハケに押さえつけられ、那月は、ロボット掃除機と絨毯の間で、小さく跳ね続ける。

傍から見れば、小さなゴミが、絨毯に引っ掛かり、掃除機に吸われかけているようにしか見えない。

しかし、那月本人にとっては、巨大なハケと絨毯の大きな毛による高速のピストンで、身体をなぶり続けられている状態だった。

ロボット掃除機と絨毯の合間を、高速で行ったり来たり。

その都度、ハケと絨毯が那月の割れ目を激しく撫でつけていく。

那月は、快楽に溶けきった顔を浮かべて、小さな身体で、嬌声を上げながら、揺さぶられ続けた。

「あぁあああああッ! 吸い込まれちゃうううぅううッ! 那月、お掃除されちゃううぅううッ!! きもちいいッ、お掃除されちゃうのに、きもちいいのぉおおッ!! らめぇえ、らめぇええ!! また身体、おかしくなっちゃうぅううッ! たしゅけてぇえええ!!!」

ウィンウィンウィン

ギュイーン

那月の喘ぎなど、なんの関係もなく、ロボット掃除機が機械音を上げる。

「あぁああんッ! あぁああんッ! あぁあああんッ! イっちゃう! お掃除されながら、イっちゃう!! いいの、きもちいいのおおッ!!! あぁあああッ、あぁあああああああああああああああああッ!!!!」

ロボット掃除機と絨毯の狭間で、那月は、小刻みに震えあがる。

ビクビクと、唾液を垂らして、目に火花を飛ばしながら、絶頂を遂げている間も、ロボット掃除機は、変わらず、那月を掃除し続ける。

無意識のうちに、那月は、身体を絨毯に押さえつけて、臀部を見せつけるように腰を上げて、絶頂していた。

そのわずかな体勢の変化を、ロボット掃除機は見逃さず、大きなハケが、那月の腹の下に滑り込んだ。

そして、快楽でとろけきり、恍惚とした表情を浮かべる那月を、大きなハケが、くるりとひっくり返したのだ。

「ふきゃッ!」

予期せぬ動きに、達したばかりの那月は対応しきれず、簡単にひっくり返ってしまう。

仰向けに寝転がった那月に、ロボット掃除機は、回転するハケで、容赦なく撫でつけてきた。

「あぁああひゃぁああああああああッ?!」

那月は、自身の柔らかな胸や、すらりと伸びた脚、絶頂で溶けきった蜜壺に、桁違いの刺激を受け、泣き叫ぶ。

絶頂で弛緩し、力が抜けた那月の小さな身体は、巨大なハケに押され、回転する吸引部の中央へと、簡単に吸い寄せられる。

しかし、那月の小さな身体は、小さいといえど、回転するハケを潜り抜けて、吸引部の最奥へと吸い込まれる程の小ささには達しておらず、回転部に引っ掛かる大きなゴミと化してしまっていた。

「あぁああぁああああッ! ひゃめへぇええええええッ! ひぁあああああああああッ!」

振動に合わせて、那月は揺さぶられながら、声を上げる。

仰向けで、絨毯の毛に掴まりながら、再び、那月は高速のピストン運動を強制的にさせられる。

脚を広げて、跳ね上げられ、吸引部の回転するハケに割れ目全体をかき混ぜられた後、絨毯の上に振り落とされる。その繰り返しだった。

柔らかな胸にも、押しつぶす程に押さえつけるハケが連続して回転と共に、襲っていく。


那月は、上下へとめちゃくちゃに揺さぶられながら、視界が白んでいくのを感じた。

自分が、絶頂を迎えているからなのか。

狭い空間で、吸引を繰り返され、呼吸が追いついていないのか。

小さな身体が、限界を迎えているのか。

もはや判断がつかなかった。


「あぁぁあぁああッ! ぁぁあぁあああッ! あぁああああぁッ!」

那月は、焦点の合わない目をして、小さな口を大きく開け、唾液を零しながら、ひたすらに喘ぎ続けた。

規則的にモーター音を立てるロボット掃除機と呼応して、ただただ、刺激に合わせて、声を出す。

やがて、連続絶頂に耐え切れなくなった那月が、ずるり、と絨毯の毛を掴む手の力を緩める。

那月の小さな身体は、《引っ掛かり》を無くし、身体がふわりと浮いて、回転する吸引部へとはりつく。

絶頂の狭間で、那月は、スローモーションのように、自分の身体が吸い込まれる瞬間を見ていた。

しかし、吸引部の隙間は、小さな那月を吸い込みきる程の大きさは伴っていない。

吸い込みきれない《大きなゴミ》を張り付けるように、ロボット掃除機は、吸引部に那月を吸引し続ける。

「あぁぁあぁあッ、離しッてぇ! ふきゃあああッ! ぁあぁひぃいッ」

全身を回転するハケで撫でつけられながら、那月は身体を反らすように吸われ続け、泣き叫ぶ。

那月が宙に浮いた今、絨毯との引っ掛かりを無くしたロボット掃除機は、大きなゴミの吸い込みが完了したと判断したのか、その場に停止することをやめて、動き始める。

――那月を、吸引部にはりつけたまま。


「あぁあぁあああッ! いやぁあああッ! 降ろしてぇええ! 離してぇえええ!」


回転するハケが、那月の身体を犯し続けられながら、ロボット掃除機が、凛の部屋を徘徊していく。

ガタゴト、と、いたずらに床や絨毯の小さな段差で揺れる振動で、那月の身体は揺さぶられていく。

必死で、那月は、ロボット掃除機から離れようとするが、吸引が強すぎて敵わない。

仰向け状態で、脚を大きく開いたまま、掃除機の裏面に張り付く様は、巨大な化け物に抱かれたまま、移動しているかのようだった。

那月は、ロボット掃除機の裏面に、吸い付けられながら、人知を超えた快楽を与え続けられる。

「ひゃめぇえええッ、もう、ゆるひへぇええッ! あぁあひゃあああッ、また、わらひ、ひぐぅううッ!!」

小さな抵抗として、掃除機の裏面から離れようと、掃除機を手が押さえつけていたが、やがて、だらりと力を無くし、その手も吸い込まれ、吸引部へと張り付く。

吸引の振動に伴い、揺さぶられる那月は、律動に合わせるかのように腰を揺らす。

もはや、逃れることを諦めた那月は、吸い付けられた裸体が揺れるたび、だらしなく口を開き、声を漏らす。

「あぁあんッ、あぁ……ッ、いい……ッ、いいのぉ……ッ! あぁああッ、ヒグゥッ! ヒグゥうっ! はぁあああんッ!」

ぐるぐると、ロボット掃除機が、那月を犯し続けながら、凛の大きな部屋を掃除していく。

那月の小さな身体の隙間から、部屋のゴミが吸い込まれていく。

それらと同じように、小さな自分自身が、ゴミとして扱われて、大きな部屋を連れまわされている。

けれど、同時に、全身を、回転する大きなハケで撫でつけられ、那月に強烈な快楽を与え続けていく。

那月の理性は、とっくに焼き切れ、自ら、腰を振り、自身の秘部を押さえつけていた。

巨大な化け物に悦んで身を捧げる小さな虫のようだ。


気持ちいい……! もう何も考えられない。

私、もう、ここから離れられない。


「あぁあひぃいいんッ! あぁああぁああッ! もっとぉおッ! もっといっぱい、那月のこと、お掃除してぇえええッ!」

恍惚とした表情で、快楽しか目に入らない雌と化した那月が、大きく腰を打ち付ける。

モーター音の狭間に、那月の小さな蜜壺から零れる水音が混ざる。

ガタガタと、ロボット掃除機が揺れる。

その揺れが、那月には、巨大な化け物が、腰を動かしているようにすら感じて、嬌声を上げる。

「あぁあああんッ! お掃除、らいしゅきッ! イクゥッ! またイっちゃうううッ!! あぁああああぁあああんッ!!」

ガタガタと、大きな揺れを伴う。

那月はかまわず、腰を打ち付け、喘ぎ叫びながら、絶頂へと上り詰める。

「しゅきぃいいッ! しゅきいいぃいッ!! 那月、小さい身体でえっちするの、大好きぃいいッ!! イクッ、イクゥうっ! あぁあぁあああ、あぁあああああああああああああああッ!!!!」

吸引部に、必死でしがみつきながら、那月は大きな絶頂に辿り着く。

ガタガタと、ひときわ、大きく、ロボット掃除機が揺れる。

ガターーンッ!!!

「あぁぁあああぁああああああああああああああああああッ!!!」


那月を張り付けたまま、ロボット掃除機は、ひっくり返った。

凛の片づけそこなったオモチャを避け続けるうちに、おもちゃの山へと乗り上げ、足を取られたのだ。

エラー音を鳴らした後、ロボット掃除機は、動きを止める。

緊急停止したことにも、那月はしばらく気付かず、ひっくり返り、止まった吸引部のハケの上で、ひとり、ハケに抱き着いていた。

未だ、吸引でもされているかのように、身体を自身で揺らしながら、腰をハケに打ち付け、恍惚とした表情を浮かべている。

虚ろな視線と共に、ひとり、ぐちゅぐちゅと水音を鳴らして動く様は、壊れた小さなオモチャのようだった。


那月の大きさを元に戻すお菓子は、結果として、すぐ傍のオモチャの山の中にあるのだが、もはやそれを食べたところで、戻るのは那月のサイズだけであり、今日一日で快楽を徹底的に叩き込まれた身体は、元には戻らないだろう。


そんなことに気付くことはなく、那月は、薄暗い大きな子供部屋で、壊れたオモチャのごとく、しばらく腰を揺らし続けていた。

溶けきった笑みとともに。


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5月ですね!近々、更新予定です

もう、5月! 早いですね~

いつもご支援、フォロー、小説の閲覧、ありがとうございます!

本当に励みになります。


ゴールデンウィーク、いかがお過ごしでしょうか。

5月3日に、ゴミの日にちなんで、ロリおね(縮小娘)、

FANBOXにて、限定公開します~!

どんなちなみ方やねんって話ですが、お楽しみにして頂けると幸いです☆

3月のアンケートにあった、

今後の更新に入ってるとテンションが上がるタグのうちの、

「無様エロ」のタグは含められる内容かな、と思います。


5月5日は、こどもの日にちなんで、ショタおね(縮小娘)先行公開できたらな、と思っています。

こちらは、「見ないでぇ」と「オナバレ」タグが含まれる内容の予定です。


今の段階で更新出来たのは、

下記になりますかね!

青いチェックが今回、更新予定分です。

今月もよろしくお願いします!



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pixivに新しい話、投稿しました!(アンケート結果タグ対応)

pixivに新しい話、投稿しました。

先月のFANBOXのアンケート企画で、

更新内容に入っているとテンションが上がるタグはどれか? に基づいて、

更新した作品です。

今回の対象タグは「膨乳」でした!


■小瓶の中で、ひたすら身体を縮めながら、胸が大きくなっていっちゃう話

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15062664


久しぶりに、アリスパロディシリーズで、更新してみました。

さりげなく、ウォッチリスト登録を多く頂いているので、たまにはいいかな、と。

このシリーズ、時系列バラバラで自由に更新してますが、きっとわかってくれるだろうと思って書いてます笑


いまのところ、3月のアンケートで、回答もらってたタグのうち、

更新できたのは、以下の花丸が対応済みになります~


「はりつけ」と「異物挿入」に至っては、アンケート後、2回もやってて、

自分のツボが何かが露呈されてるな、と自己分析をした週末です。


良い週末を~!


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pixivに新しい話、アップしました!(アンケート結果のタグ対応)


pixivに新しい話、アップしました。


先月のFANBOXのアンケート企画で、

更新内容に入っているとテンションが上がるタグはどれか? に基づいて、

更新した作品です。

今回の対象タグは「胎内回帰」でした。

■夢の中で、身体をひたすら縮められ、大きな自分にオモチャとして扱われる話

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15019913


どこにアンバースさせればええんや、となった結果、

こんな形になりました。

楽しんでもらえると幸いです!


先日、FANBOXに先行公開した

ショタおね(縮小娘)もご好評いただいてるみたいで、うれしいです!

こちらも、話を考えるきっかけは、

2月のアンケートで今後の更新にテンションが上がるものとは? に、

「ショタおね」をもらったからだったんですが、

もらった当時、ショタおねのイメージをつけるために描いた落書きが、

下の2枚になります。


《1枚目》

なんかこう……、年上のおねいさんが縮むの嫌がる感じのそれで……


《2枚目》

それがそのうち、縮むのノリノリでしちゃう感じに溺れるとかそういう……


その後、第1話に挑み書き上げたものの、

そんなシーン一回も出てこなかったな……となり、書いたのが、前回あげた二話です。

二枚目の展開は、たぶん、今後も来ませんがw


良い週末をお過ごしください。



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【支援者先行公開 / 2021.5.7 pixivにも公開】年上の幼馴染を、身体を縮めてコルクボードに飾りながら筆で弄ってみた


白いシーツが、大きな海のように見える。

自分の背丈より大きくそびえ立つ掛布団の合間を、那月は必死でもがくように走る。

けれど、すぐに背後から黒い大きな影が覆い、那月の全身を、がしりと掴む。

片手で那月を掴めてしまう程の大きな手が、那月を掴んで離さない。

ふわりと高く持ち上げられ、自分が必死で逃げ回っていた場所が、子供用のベッドだということが分かる。

大きな手の中で、振り返れば、じっと、自分を見つめる大きな瞳と目が合う。

「――どこ行くの、那月。戻れなくなっちゃうよ」

近所に住む、那月よりずっと年下の幼馴染、陽和だ。

那月は、陽和の大きな指に、小さな手を乗せて、泣きそうな顔で陽和を見つめる。

「戻りたいんだろ?」

問われて、那月は、小さく何度もうなずく。

「じゃあ、ちゃんとここにいなきゃダメだろ」

「で、でも……」

「今日は、枚数、増やすって前から言ってたじゃん」

増やす、と聞いて、那月は、ビクリと身体を震わせ、首を横に振る。

「やだ、やだ。やっぱり、いやだ。私、これ以上、小さくなりたくないっ」

じたばたと手の中で暴れれば、陽和が小さくため息をついて、手の力を強める。

「ひ、ぅ……ッ、く、苦しいよぉッ、陽和くんっ」

「那月が大人しくしてないからだろ」

手中の那月に、冷たい視線を送ってから、陽和が那月を握りしめたまま、ベッドの上へと両ひざを乗せる。

壁際に進み、壁に貼られたコルクボードに、空いた手を伸ばす。

ボードにかけられたキーホルダーのボールチェーンを、ひとねじりして、その隙間に、那月の手をくぐらせる。

もう片方の手も、同じようにして、那月をコルクボードへと押し当てる。

明らかに、これまでと異なる良からぬ展開に、那月が言葉を失い、震えていると、

陽和が、空いた手をコルクボードに伸ばし、ピン型の画びょうを手に取る。

ちらりと、那月を見つめて、画びょうを近づける。

ぞくり、と身体が震える。

虫の標本か何かのように、刺されてしまう?

「ぁ……、よ、陽和く……ッ、あの……」

「動かないでよ、那月。服破れるよ」

大きなピン型の画びょうが目と鼻の先に近づいてくる。

「ぃ……ッ、いやぁあああッ、やめて、やめて! 刺さないで!! ごめんなさい、もう逃げないからっ!」

目を瞑り、ぼろぼろと、涙を流しながら叫ぶと、とすん、と大きな針が、コルクを刺す音が間近で聴こえる。

恐る恐る、目を開ければ、那月の小さな脇の下にピン型の画びょうが来るよう、刺されている。

反対側の脇にも、画びょうが刺され、那月は、両脇の下の画びょうと、キーホルダーのボールチェーンで身体を支える形となる。

小さな涙で濡れた頬を、陽和の大きな指が、そっと撫で、涙が拭われる。

「ふふ。飾れちゃったね。本当に、那月、小さくなったんだな」

感心するように笑う顔には、邪気が見られず、逆に那月は恐怖を覚える。

自分が小さくなったことで、本来のサイズではありえないような乱暴な扱いを、陽和は無意識に行っている。

それは同時に、那月自身が、今は、いかに非力で、裁断を握られた状態であるかを思い知らされた。

ぶらぶら、と宙に浮いたままの足元を見つめる。

体感、十数メートル下は、ベッドのシーツがあるが、壁とベッドにはわずかな隙間が生まれているし、ベッドには木製の小さな柵がついている。

下手に落ちたら、柵に小さな身体を強打するか、ベッドと壁の暗い隙間に落ちることになる。

どちらにしろ、ただでは済まない。

ぞくり、と身体が震える。

ボールチェーンで雑に支えられた手首を見つめる。

陽和に貼られた赤いシール。

きっと、あれを剥がさないと、元には戻れない。

けれど、こんな不安定な状態で、自力で剥がすのは無理だ。

パニックになって、大きなベッドで逃げ回っている場合じゃなかった。

あの時、試しに、剥がしてみれば良かった。

後悔に駆られながら、那月は、陽和をなんとか見つめる。

「よ、陽和くん……。あの……、足が浮いてて怖いから、足場も欲しいんだけど……」

「足? あ、そっか。でも、すぐサイズ変わるんだし、那月の今の軽さなら、簡単に落ちないと思うよ」

けろり、と言葉を返し、陽和が、コルクボードのピンに、プラスチック製のメジャーを引っかける。

その反動で、コルクボードが軽く揺れ、那月の小さな身体も振動を受ける。

「ヒィッ……! よ、陽和くんっ、怖いよ、落ちちゃいそうで、怖いの」

「大丈夫だって。下、ベッドだろ? 那月って結構、怖がりなんだな」

笑いながら、陽和がメジャーをベッドの柵まで下ろす。

那月は、震えて汗ばむ手で、必死にボールチェーンを掴み、下を見ないように、うろうろと視線をさまよわせる。

怖い……、怖い……!

「陽和くん……」

「よし、準備できた。今で、十センチ足らずくらいかな。一枚でこれくらいか。二枚目だと、どこまで小さくなるんだろう」

「二枚貼って、本当に大丈夫なの? 私、消えちゃわない? あの、ベッドの上で測った方がよくない?」

「大丈夫だと思うよ。もらったシールは、もっと枚数あるし」

びらり、とシール台紙を見せられて、那月は絶句する。

一枚で、こんなに小さくされるのに、あんなの全部貼ったら、絶対、もう元に戻れない。

というか、シール本体は、小さくならないのだから、那月にシールを貼ること自体が不可能だろう。

もはや、身体全体より、シール本体の方が大きくなってしまう。

そんな状態で、シールを剥がすとして、自分の身体は、無傷を保てるだろうか。

簡単に折れたり取れたりするんじゃないだろうか。

トリモチに引っ掛かった小さな虫けらのように。

一気にそこまで考えて、那月は、再び、パニックに陥る。

「や、やだやだやだ、もう小さくなりたくないッ! 怖いよ、嫌だぁあッ、お願い、元に戻してええ」

泣きながら、那月が声を上げる。

反動で、コルクボードが、ガタリ、と揺れて、那月は一瞬、驚きで泣くのをやめる。

「那月、大丈夫だって。今日は、増やすの一枚だけだから。ていうか、動くとさすがに危ないよ」

「……ッ、ぅ……」

ほろほろ、と静かに泣きながら、那月は陽和を見つめる。


どうしてこんなことになったんだろう。

必死に記憶を辿るも、自分がなぜ、小さくなって陽和の部屋にいるのかが、思い出せない。

ただ、漠然と、こうやって小さくなったのは、今回が初めてではないということ。

小さくなるのは、手首に貼られている、赤いシールによるものであること。

戻るには、おそらく、赤いシールを剥がすか、青いシールを貼って陽和に元に戻してもらうか、してもらわないといけない、ということ。


それらが、那月の中には、刻み込まれていた。

「そうだ。シールで那月を押さえるようにして、コルクボードで貼ればいいよな。それなら落ちにくいだろ」

ぺり、と音を立てて、赤いシールを、陽和が指先に持つ。

無邪気かつ、どこか楽しそうな表情を浮かべたまま、静かに、陽和の指が近づく。

「ぁ……ッ、ま、待って、だめ……ッ」

那月の震えた小さな声もむなしく、ぺたり、と手首に新たに、赤いシールが貼られる。

そして、すぐに、那月は、ドクンッと身体が反応するのが分かった。

「ん、ヒィッ! あ、ぁぁああッ、か、身体が……!」

全身が熱く唸り、くらりと眩暈がする。

必死で、ボールチェーンを掴みながら、陽和をみれば、彼が大きくなっていくように見える。

いや、陽和だけではなく、部屋全体が、そうだった。

那月は、更に身体を縮めていた。

これまでにない身体の変化と恐怖に、那月は言葉を失い、反応が終えるのを待つ。

ずるり、とボールチェーンが、手から滑りおち、那月の身体は重力に従って、下へと落下しかける。

身体が小さくなりすぎて、脇を支えるピン型の画びょうと、ボールチェーンまでの長さに、小さな那月の腕が届かなくなってしまったのだ。

慌てて、ピン型の画びょうを掴もうとするも、片手だけ赤のシールでコルクボードに固定されているため、バランスを崩し、那月の小さな脇は、ピンから滑り落ちる。

ガクンッと、より大きな反動で、那月の身体は落下する。

「きゃあああッ」

那月は叫びながら、思わず目を閉じるも、コルクボードと那月の片手を固定した赤いシールにより、落下は不発に終わる。

片手だけを、赤いシールで貼り付けられたまま、反動でぐらぐらと振り子のように、小さな身体が揺れる。

「た……、助けて……」

小さく叫ぶも、陽和は、那月のすぐ隣にメジャーをのばし、数値に目を向けている。

「ふーん。五センチくらいになってる。どういう割合で縮んでいくんだろうな、これ」

不可解な顔を浮かべながら、陽和がつぶやく。

ゆらゆら、と那月の身体の揺れは収まらない。更に縮められたということは、先ほどより、ベッドの柵や床は、更に遠くなったということになる。

那月は、震える身体に鞭を打って、必死で口を開く。

「陽和く……、もう、元に、戻してぇ……」

「そうだなあ。さすがに、いきなり、これ以上、増やすのもなー」

うーん、とシール台紙を見つめて、陽和が呟く。

そして、ぺり、と青いシールを一枚、取り出す。

「那月が戻りたいって言うなら、青いシール、貼ってもいいかな」

赤を剥がす、のではなく、青を貼る、方法で戻すようだ。

那月は、ふいに、自身の中のおぼろげな記憶が、少しだけ鮮明になった。

あの青色を貼ると、冷静を保てなくなる。

自分の立場や状況を忘れて、ただただ、ひたすら、性欲に溺れてしまうだ。

そうだ。

前にも、青色を貼った時、自分は淫らに小さな身体で、陽和と肌を重ねたのだ。

どうして忘れていたのだろう。

元に戻ったときに、陽和に触れられるだけで、身体が反応してしまい、かつてない程の情欲が自分をむしばみ、耐え切れず、那月は自ら、この部屋に足を踏み入れたのだ。

なぜ、自分より、何歳も下の、まだ子供と呼べる陽和相手に、自分の身体が淫らに反応しているのか、分からなかった。

何度も何度も、迷い、自分自身を止めようとしたのに、この部屋へ陽和を訪ねに来てしまった。


――身体を縮められていた時のことを、自分は忘れてしまっていたのだ。


「ま、……待って、陽和くん」

「那月。反対側の手首、見せて。そっちを今度は、青いシールで固定してあげる」

にこりと笑って、陽和が近づく。

前よりも小さくなっている身体で、自分が理性を失うシールを貼られるとどうなってしまうのか。

那月が身体を動かせないでいると、陽和が、小さな那月の腕を壁伝いに持ち上げる。

そして、べちゃり、と。

青いシールを張り付け、コルクボードへと固定する。

「ひぃ……ッ! ぁ……ッ、あぁあぁあッ」

ドクン、と那月の身体が震え、熱が上がっていく。

恐怖が性欲に呑まれていき、不安定な拘束状態だということも、那月の中で次第にどうでもよいことに変わっていく。

むしろ、酷くされていることすら、熱を上げる材料へと変わる程だった。

呼吸を荒くして、頬を熱で染める那月を見て、陽和は妖しく笑う。

「怖がってるのも可愛かったけど、そっちの那月、俺、好きだな」

「ハァ……ッ、ハァッ……、陽和くん……! いっぱい、触ってぇ」

「いいよ」

両手を拘束されたまま、那月が腰をくねらせる。

陽和が、机上のペン立てから、絵筆を取り出す。

「五センチの那月は、初めてだから新鮮だな」

言いながら、筆先を、那月の小さな頬に充てる。

柔らかな毛がふわり、と那月を撫でる。筆先が頬から、首筋へと流れ、那月は身体を反らす。

「ふぁ……ッ」

制服のシャツ越しに、筆が那月の胸をなぞる。

むにゅう、と胸の形が変わる程に、押し付けられて、那月は目を輝かせながら、嬌声を上げる。

「はぁん……ッ!」

胸の周囲を、筆が円を描き、腹部から脚へと伸びる。

スカートの下の脚に、毛先が直接触れ、那月は身体を震わせながら、脚を開いていく。

那月の期待に応えるように、陽和は、那月の脚の合間へと絵筆を忍ばせていく。

膝丈のスカートがめくりあがり、パステルカラーの下着があらわになる。

既に、布地が液に濡れて色を変えているのが見える。

そこを重点的に、太い絵筆が下から何度も押さえつけられる。

「ひぅッ、あぁあッ、あぁああんッ!」

動きに合わせて、那月が声をあげて悦ぶ。

ぐちゅ、ぐちゅ、と布越しにも拘わらず、愛液が増していく音が小さく響く。

ぐりぐりと、絵筆の動きを上下から、前後へと動きを変えれば、那月が連動するように腰を動かす。

「あぁあんッ、気持ちいいよぉっ。もっと、もっといっぱい、那月のこと、触ってぇえ」

すっかり青いシールで我を忘れている那月が、欲に溺れた笑みを浮かべながら声を上げる。

陽和は、筆先で、那月のスカートをたくし上げ、腹部と下着の隙間に、絵筆をねじ込む。

「ひぃああぁんッ」

那月が身体を反らし、コルクボードを小さく鳴らすのもかまわず、絵筆を奥へと進ませ、下着を膝へとずらす。

そして、無防備となった那月の秘部へと、毛束を進める。

恥骨近くに、筆先を束ねる金属部分が当たり、冷たさに那月が声をあげる。

「やぁあぁん……ッ」

その様子に、陽和は、小さく笑みを浮かべ、筆の向きを縦から横へと傾けていく。

たくし上げられたスカートが筆の支えを無くして下がるのを、陽和の大きな指が阻み、指先でぺらり、とスカートをまくり上げる。

ぐしゅり、と、毛束が那月のクリトリスを包むように触れ、那月は、ビクリッと身体を大きく震わせる。

「ひぁあぁぁあぁあッ!!」

秘芽の形を確かめるかのような動きで、絵筆が小さく前後へと動かされ、那月は小さく小刻みに震えながら、短く息をする。

「ぁッ、ぁあッ、ぁんッ、ひゃめっ、ぁあぁッ、よしか、ずっ、く……ッ、あひゅぅうんッ」

絵筆を、ぐるりと上へ突き上げるように傾ける。ビクビクと存在を主張する小さな秘豆を、毛先で側面すべてをなぞるように円を描いて撫であげる。

「ひぃあぁああぁあんッ! ぁッ、あぁッ、らめぇえッ、来ちゃうっ、わたし、イっちゃう……ッ!!」

カタカタ、とコルクボードを鳴らし、那月が両手を磔にされたまま、身体を強張らせていく。

陽和は、熱を帯びた目で、那月の様子を見ながら、筆の動きを増していく。

「あぁああッ、イクゥ! イっちゃうッ、やぁあッ、あぁあああああああああああああッ!!」

ヒクヒク、と身体を硬直させた後、那月が、カクンと脱力する。

とろとろ、と絵筆の筆先から、柄を伝って、那月の愛液が糸を引き、小さな雫が、シーツの海へと落ちていく。

液を吸い取るかのように、ぐり、と陽和は筆を、液が溢れ続ける蜜壺へと動かす。

難なく侵入を許すその奥へと、筆を進めていく。

「ひゃぁうッ! ぁッ、あぁあッ、は、入っちゃううう」

刺激で再び熱を上げる那月が、絵筆を挿されたまま、じたばたと小さく脚を動かす。

こすん、と大きな絵筆は、すぐに最奥に達する。

くりくり、とかき混ぜるように筆を回すと、那月は身体を反らして鳴き叫ぶ。

「あぁぁあああああッ! な、中……ッ、私の中……ッ、かき混ぜ、ひぁああんッ!」

ひたすら増していく水音に、陽和は笑みを浮かべながら、律動を上げていく。

那月が大きく口を開けたまま、はくはく、と息をする。

液は絶えず、溢れているものの、少し、筆を回しずらくなり、那月が筆を締めつけているのが分かる。

抵抗するように、ぐり、と側面をなぞれば、那月が大きく身体を反らして、叫び声をあげる。

「ひきゃあぁぁあああんッ!!!! ら、め……ッ! そこッ、わらひ、壊れるぅぅう!! ひゃめ、あひぃあぁあああああッ、ひゃめてえぇえええッ、あぁああああッ」

那月の反応を格段に変えるそこを、執拗に撫で上げ、速度を上げる。

液がどろどろに溢れ、那月は、膝を立てて、足を壁に押し付けながら震えて跳ねる。

カタカタと、コルクボードを鳴らし、跳ねるたびに、那月の柔らかな胸が、揺れる。

「あぅんんッ、あぁあぁあんッ、たしゅけてぇええッ、おかひくなっちゃう! 那月、壊れちゃうのぉおおッ! あぁあんッ、やぁあああああッ、イっちゃう! イっちゃうよぉおお!! あぁああッ、あぁああああぁあああああああッ!」

大きく泣き叫びながら、那月が達する。

背を反らして、ひくひく、と震えた後、ずるり、と壁を押さえていた足が離れる。

だらり、と身体をシールの拘束に預け、瞳に光を無くしていく。

やがて、そっと、その目が閉じられ、那月は意識を離していった。



透き通るような声で、名前を呼ばれ、那月は、そっと目を開ける。

意識が混濁する中、見慣れないベッドに、ふわりと慣れない香りを感じて、ハッと意識が覚醒する。

まぶたをしっかり開けば、眠っていた那月を、じっと覗く陽和を間近に見つけ、慌てて身体を起こす。

「ひゃッ、よ、陽和くん?! あれっ、ここ……」

「俺の部屋だけど」

「なんで、私、またここで寝ちゃってたの?!」

尋ねながら、必死で自分の記憶を辿るも、全く思い出せない。

自分が悩みに悩んで、自ら陽和を訪ねて来たことは憶えている。この部屋に入ったことも。

けれど、そこからの記憶が、ふつりと消えている。

そして、ベッドに座り込み、那月は自分の下着が酷く濡れていることに気付き、かぁああああ、と頬を赤く染める。

一瞬、陽和の寝具の残り香にすら、反応していた自分を思い出し、那月は慌てて、陽和へと顔を向ける。

「陽和くんっ、私、その……、ね、寝ちゃう前、変なことしてなかった?」

「変なこと?」

那月の言葉を復唱し、楽しそうに笑う。

「なにそれ。たとえば、どんなこと?」

「えっと、そのあの……」

自ら年下の彼に迫ったり、この子供部屋で自分の醜い欲を晒したり、とか、そういうことを。

……聞けるわけない。

那月が言葉を返せずにいる様を、どう受け取ったのか、陽和は楽しそうに口を開く。

「なんか寝言は言ってたよ」

「えッ、な、なんて……」

「あはは。秘密。……那月、そんなの言ったりするんだ~って感じの奴」

「なにそれ、教えてよ!」

真っ赤になりながら、那月は、ベッドから降りて、陽和の腕をつかんで睨む。

笑って逃げる陽和を、那月が追いかけ、ベッドの布団が少し揺れる。

その反動で、壁のコルクボードが小さく、カタリと音を立て、ピンにかけられたボールチェーンが床へと静かに落ちた。



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[9175文字]お人形サイズに身体を小さくされた私が、キャンディーポットの中のタワーでひとりえっちした後、おしおきされちゃう話


ホワイトデー当日。

昨日の夜、淫らな夢を見た後、散々、自慰に明け暮れた那月は、今日も予定通り、凛の家を訪ねに来ていた。

幼稚園児の凛の遊び相手として、この家に招かれるのは、もう何回目になるだろう。

凛の持つ、不思議なチョコレートで、身体を縮められ、《お人形ごっこ》という名目で、小さな身体に淫らな行為をされるのは、何回目になるのだろう。

すっかり、《お人形ごっこ》に、夢中になってしまった身体を引きずって、那月は今日も、凛の子供部屋の扉を開ける。


昨日の夜、夢の中で、小さくされた自分が、散々、淫らな行為に明け暮れた、

ホワイトデーのキャンディーポットを、カバンに入れて、那月は凛の部屋へと、足を踏み入れた。



「那月お姉ちゃん~!」

部屋に踏み入れた途端、凛が那月へと駆け寄って、抱き着く。

凛の小さな手が、那月の大きな手を掴み、部屋のソファーへと導く。

「今日ね、凛ね、ホワイトデーのお菓子、渡したいんだっ!」

ソファーの傍に置かれたローテーブルに、透明のセロファンとパステルカラーのリボンでラッピングされたお菓子が置かれている。

「わあ、可愛い。ありがとう」

「あとね、これは、えへへ。おてがみだよ」

凛が、そっと、折り紙を折って作った手紙を、那月に渡す。

少し歪さが残る折り紙を開けば、可愛らしい文字と絵が描かれている。

『なつきおねえちゃん、いつもいっぱいあそんでくれてありがとう! りん』

子どもらしいそれに、那月は微笑み、同時に、《あそぶ》という言葉に、身体が目ざとく反応してしまう。

初めて、凛の遊び相手に招かれた時から、ずっと、那月は、凛に身体を縮められて、人形として遊ばれている。

縮められたことにより、那月の感度は振り切れ、通常のサイズでは、味わえないような淫らな体験を、これまで数えきれない程、身体に刻み込まれてきた。

凛は、いたって無自覚なだけに、那月の罪悪感と背徳感は増すばかりだ。

もらった手紙を、見て、じわじわと、身体が熱を帯びていくのを感じながら、那月は、そっと顔を上げた。

「ありがとう、凛ちゃん。……えっと、そうだ。私もね、凛ちゃんにホワイトデーのお菓子、持って来たんだよ」

「えー! ほんと?! やったー!」

まるで、昨日見た、淫らな夢のように、凛が無邪気に歓声をあげる。

那月は、こくん、と息を呑んでから、カバンを開ける。

中には、本来、凛のために用意していたホワイトデーのお菓子がひとつ。

そして、昨日、夢の中で、小さくなった那月が、散々、乱れて喘いでいたキャンディーポット入りのお菓子がひとつ。

熱が上がっていく身体が、少し悩んでから、本来のホワイトデーのお菓子を取り出す。

市販のそれは、動物の顔を象ったパッケージで、凛は、観た途端、テンションを上げる。

「かっわいー!! ありがとう、那月ちゃん!」

凛が小さな手で、パッケージを開封する。繊細さをまだ持ち合わせていないその手が、セロハンテープをうまく剥がせず、ビリビリと、一部の外装紙が破れてしまう。

この小さな手が、いつも、私の身体を……。

昨日の夢でだって、あんな……。

気付けば、那月の思考が、そちらにシフトしていて、ハッと我に返る。

凛は、那月の様子に気付くこともなく、パッケージされていた動物型のクッキーを取り出し、机に一枚、一枚、並べている。

「可愛いなあ。クッキー入ってた箱も、おもちゃ入れようと思ってたけど、破けちゃった」

凛が頬を膨らませながら、破れてしまった箱を、指先でつつく。

「おもちゃ……、入れるの?」

「うん! 幼稚園のね、発表会で、前、小さい箱に、小さいオモチャいっぱい入れてるの作ってた子がいたの」

話を聞くと、ミニチュアモデルの模型で、街か何かを再現していたらしい。

凛は、動物の小さなフィギュアを使って、動物園が作りたかったらしい。

小さなオモチャ、と聞いて、那月の身体は、ますます、熱を帯びていく。

どろどろと、頭が淫らな考えで満たされようとしている中、わずかな理性が必死で、那月に呼びかける。


昨日の夢で見たようなこと、本当に、凛ちゃんにさせるつもり?

こんな小さな子供に、あんな姿、見せるつもり?

それに、昨日みたいに、何段階も小さくなったら、いつか本当に戻れなくなるか、間違えて潰されて死んじゃうかもしれないでしょう?


けれど、既に、スイッチが入ってしまった那月の心には、どれも響かず、すり抜けていく。

昨日の夢を思い出し、また、夢から覚めた後も、明け方までひたすら、自慰に明け暮れて、寝不足の頭は、それよりも、目の前の快楽に飛びついてしまう。


「それなら……、いいものがあるよ」

那月は、そっと、カバンの中から、キャンディーポットを取り出した。



ハート形のツマミと、猫足を持つガラス容器のキャンディーポットを見て、凛は目を輝かせる。

「少し小さいけど、この中に、ちょっとだけなら、オモチャ入れて、飾れるんじゃないかな」

「すごい、すごーい! かわいい~!! お菓子もかわいくて、食べるの勿体ないよぉ~!」

凛が夢中になってはしゃぐ。

「じゃあ、お菓子も少しだけ、残して飾ってみる?」

ドキドキしながら、提案してみれば、凛が大きくうなずく。そして、キャンディーポットに手を突っ込み、中に入れられていた飴玉と金平糖の一部を取り出す。

凛がくれたホワイトデーのお菓子が入っていた透明の袋に、それらが、バラバラと入れられる。

昨日の夢では、この小さな、飴玉と金平糖の表面に、那月は裸体を押し付け、散々乱れていた。

この袋の中に、小さくなって入れられて、かき混ぜられるのも、気持ちよさそう……。

那月の、もはや正常な判断力を失った頭が、全てを縮小された自分が淫らに遊ばれるものに変換して見てしまう。

那月が淫らな妄想に取りつかれている間に、凛が、おもちゃ箱から、ミニチュアフィギュアを持ち込んでいた。

バラバラ、とローテーブルの上に、動物のフィギュアが置かれる。

「動物園、作るんだ~」

凛が、小さな指先で、クマやウサギ、牛にトラの小さなフィギュアをキャンディーポットの中へ並べていく。

動物が並べ終わると、真ん中に、観光地で見かけるような、タワーを象ったキーホルダーが、どすんと置かれ、脚が金平糖へと沈む。

さらに、小さなブロックで出来た樹のオブジェを、ひとつ、金平糖の海へと、凛が差し込む。

スケール感は、少し歪ではあるが、動物たちの真ん中に、タワーが置かれ、床には金平糖がバラまかれていて、それなりに形が整っている。

完成したキャンディーポットを見つめて、凛が満足気にうなずく。

一仕事終えたかのように、凛が、キャンディーポットに入っていた飴玉を、ひとつ、手に取り、ぽい、と口に入れて舐める。

那月は、小さな飴玉が、簡単に食べられてしまう様子に、目が離せなくなってしまう。

私も……、あの飴みたいに、小さくなってみたい。

「凛ちゃん……」

「ん?」

掠れた声で、そっと声を出せば、凛が飴玉を口で転がしながら、くるりと振り返る。

「あの、私……。……凛ちゃんが作った動物園に、小さくなって、入ってみたい、な……」

頬を赤く染めて、なんとかそう言えば、凛が、ぱちくりと、瞬きをする。

「那月ちゃんが動物園に入ってくれるの?! いいの?!」

「う、うん……。可愛いから、ちょっと、入ってみたいな」

「やったー! 入って入って~!」

凛が、おもちゃ箱へと走り、那月を縮めることができるお菓子が入った宝箱を手に、戻って来る。

個包装に包まれたミルクチョコレートが、くるり、と解かれる。

「じゃあ、那月お姉ちゃん。――口、開けて。あーん」

那月は、熱に溶けるような笑みを浮かべて、そっと、口を開けた。

「あーん」



ドクンッと身体がうなり、那月の身体が、しゅるしゅると縮んでいく。

「はぁッ、あぁああんッ! きもちいいよぉッ! 小さくなるの、気持ちいいのぉッ! あぁああぁあんッ!」

那月は、甘い声を上げて、身体を震わせる。

ソファーの足元に着いていた足が、届かなくなり、足元にスリッパとタイツがするすると滑り落ちる。

ロングワンピースが、だぼだぼのサイズになり、やがて、那月を飲み込んでしまう。

タイツに続き、ロングワンピースと、ショーツとブラジャーが、床へと流れ落ちそうになり、那月が服の海で、慌てていると、凛が、那月をすくい上げた。

那月が、縮小化の余韻で、ぼんやりとしている間に、凛が、那月に人形用の服を着せていく。

黒基調のミニドレスで、フリルとリボンがあしらわれている。

凛の手のひらの上で、那月は、徐々に落ち着きを取り戻し、じっと、着せられた衣装を見つめる。

「これって、魔女の衣装?」

「うんっ。でもね、今日の那月ちゃんは魔女じゃないんだよ!」

そのまま、凛に両手でつかまれ、キャンディーポットの中へと入れられる。

とすん、と裸足が金平糖の中に少しだけ沈む。

先に入れられていた動物のフィギュアは、かなりリアルに作られたミニチュアモデルだった。

しかし、一段階、小さくなった那月と比べると、那月のサイズの方がまだ大きく、クマや牛が、那月の膝丈ほどの大きさになっている。

動物の周りに置かれた樹木は、那月の腰ほどの大きさだし、中央に置かれた、観光地で有名なタワーのキーホルダーも、那月よりほんの少し高いほどの高さだった。

那月は、自分が、縮んでいるはずなのに、巨大化したかのような錯覚を覚える。

いつもは、小さくなって、巨大化した日用品に囲まれているだけに、新鮮だった。

「凛ちゃん……、私、ちょっと大きすぎない?」

あわよくば、もう一つ、チョコレートを食べて、更に感度を上げても、と密かに思いながら、凛を見上げる。

凛は、テーブルから、キャンディーポットの中の那月を覗き込んで、ほほ笑む。

「いいの~! 今日の那月ちゃんは、悪い子になってもらうの」

「悪い子?」

「那月ちゃんはね、突然、現れた巨大怪人で、動物園をおそっちゃうんだよ!」

「せっかく作った動物園、襲っちゃうの?」

「いいのー! 昨日、観た、テレビの悪い怪人のお姉さんが、かっこよかったの!」

何かの影響を受けたらしい凛が、目を輝かせて、那月を見つめる。

「ほら、那月ちゃん! 襲ってみてよ! ドカーンッて」

「えっと……」

那月は、きょろきょろと、キャンディーポットの中を見渡す。

ドカーンッと言っても、凛のオモチャに、あまり乱暴な真似をするわけにもいかない。

普段、そのオモチャを使って、乱れに乱れまくってることを棚にあげて、迷いながら、そっと、樹木のオブジェに近づく。

「えっと、えーいッ!」

腰ほどの高さの樹木を、そっと両手で押すと、カタンと音を立てて、ポットの中に、小さな樹木が倒れる。

反動で、底に敷き詰められた金平糖が、コロコロと転がる。

「もっと、いっぱい、めちゃめちゃにしてよ、那月ちゃん」

「あんまりすると壊れちゃうよ」

「大丈夫だよ、オモチャだもん」

「でも……」

「もー! じゃあ、凛が見本、見せてあげる」

不満げな声をあげて、凛が、大きな指先を、那月へと伸ばし、那月の腰を掴む。

「わッ」

那月の腕を掴んで、伸ばさせると、ガシャーンと、音を立てながら、樹木と動物のフィギュアを倒していく。

ぐい、と足を掴み、倒しきれなかった動物へとぶつけ、間接的に、那月の蹴りにより、フィギュアを倒す。

なんだか、フィギュアが可哀そう、と、那月は小さくされて、気持ちがオモチャの方へ向いてしまう。

「ガオーッ! 街のタワーなんて、こわしてやるうー!」

凛が、那月を持ったまま、中央に置いたキーホルダーへと突っ込んでいく。

「り、凛ちゃん! ぶつかっちゃう、きゃああッ!」

那月の声を気にすることなく、凛が、タワーに、那月をぐりぐりと、押し付ける。

タワーを形作る、鉄骨の模型が、那月の身体に服越しに当たり、那月は、身体をくねらせる。

「ぁん……ッ!」

「気に入ったぞー! このタワーは、私のオモチャにしてやるのだー!」

凛が、那月をタワーですりおろすかのように、擦り付ける。

服の下で、那月の柔らかな胸が、鉄骨模型部分に、ぐにょぐにょと潰されていく。

「はぁん……ッ! ぁあぁんッ」

那月は、両脇を閉じて、両手をあげながら、刺激を胸で受け止めながら、嬌声を上げる。

凛を制することもせず、されるがまま、快楽に身を任せていた。

ぐりぐり、と強く、タワーへと那月を押し付け、凛が声を上げる。

「ほら、那月ちゃん! もっといっぱい、襲って! 那月ちゃん、悪い子なんだからね!」

「は、はい……ッ」

那月は、熱を帯びた身体で、ふらふらと、目の前のタワーに抱き着く。

自身を、タワーに押し付けながら、自慰行為に熱を上げていく。

顔はゆるみきっていて、笑みを浮かべている。

「えへへ……ッ、このタワーは……、私のものなんだから……」

息を荒げながら、ぐりぐりと、胸を押し付ける。

ミニドレスから見えていた谷間が、少しずつずれ、那月の胸があらわになる。

しかし、那月は気にすることなく、胸の先端が、鉄骨部分にあたるよう、こぼれた胸を押し当てながら、タワーに抱き着く。

やがて、物足りなくなったのか、両脚をタワーに巻き付け、ぐりぐり、と自身の割れ目を擦り付けだした。


私……、大きな展望タワー使って、オナニーしちゃってる……!


那月の瞳は、完全に快楽で溶けきっていた。

腰を揺らしながら、タワーの展望室部分に、唇をよせて、口づけする。

「ん、ちゅうッ、はぁあんッ! 気持ちいいッ! 那月、タワー、大好きッ! これ、那月のなんだからぁッ!」

那月の腰使いが早まっていく。

くちゅんっ、くちゅんっ、と音を立てながら、太ももを伝い、那月の愛液が、底にちりばめられた金平糖へと零れていく。

「ぁんッ! ぁんッ! あぁんッ!! イっちゃう! タワーで私、イっちゃうのぉッ! しゅきッ! しゅきいいッ!! 展望タワー、らいしゅきいいいいいッ!! あぁあッ、あぁああああああああああああああッ!!!」

ガクガクガクッと、タワーにしがみついたまま、那月は、絶頂に達する。

へにゃり、と力を無くして、タワーに身体を預ける那月を、引きはがすように、凛が那月をつまみ上げる。

「ガオーッ! このタワーはもう、那月のものなのだーッ!」

絶頂し緩み切った顔をした那月の腰を、凛が掴んで、左右に揺らす。

ぐらぐらと、足と腕を揺らされながら、那月がぼんやりしていると、凛が更に動きを増す。

「ここは、乗っ取ってやるー!」

そして、那月を、勢いよく、タワーの先端に、どちゅんッ、と突き刺した。

「ひきぃああぁあぁあああああああッ!!!!」

ふわふわと、意識を漂っていた那月が、突然の刺激に泣き叫ぶ。

ずぶずぶと、濡れそぼった膣は、難なく、タワーの先端を受け入れる。

三角柱のタワーを、跳び箱にでも跨ったかのようなポーズで、那月は座らせられる。

「はッ……、あぁ……、はぁあんッ……!」

不安定な先端で、ぶるぶると身体を震わせながら、那月は、なんとか脚の合間の鉄骨にしがみつく。

金平糖の下地に埋め込んでいるせいか、意外にも、タワーのキーホルダーは、那月が乗り上げても、揺れることなく、那月を受け入れている。

タワーの上から那月は、自分が掴んだ鉄骨部分に、自分の膣からひっきりなしにあふれる愛液が、とろとろと零れ、金平糖へと零れ落ちるのが、見えた。

タワーの周囲には、先ほど、那月が凛によってなぎ倒した樹木や動物のフィギュアが倒れていて、自分が、まるで本当に巨大化して、暴れた上に、タワーの上で自慰行為をしているかのように思えてしまう。

ぎゅ、と鉄骨を握りなおし、那月は、ゆるゆると腰を動かし始める。

「ん……ッ、はぁんッ! 深くまで、挿さって、きもちいいッ……あぁあんッ!」

ぐちゅぐちゅ、と水音を鳴らしながら、那月は、再び、簡単に快楽を積み上げていく。

「いいッ、いいのッ! あぁあんッ! またイっちゃう! 那月、タワーでまた、おかひくなっひゃうよぉおおッ!!」

ぱちゅんッ、ぱちゅんッと、愛液がタワーの鉄骨を滴り落ちる。

「イクう! イクう! もうとまらないよぉッ! あッ、あッ、あッ、あッ、はんッ、はんッ、はんッ、はんッ、ぁ……ッ、あぁあぁ、あぁあああああああああああああああああッ!!!!」

タワーの先端に突き刺さった那月が、鉄骨を握りしめたまま、ぎゅっと両脚で挟み込み、ビクビクと身体を震わせ、絶頂する。

ぴしゃぴしゃ、と潮吹きの液が漏れだし、タワーと地上の金平糖を、濡らしていた。


タワーの先端に乗り上げたまま、うっとりと余韻に浸る那月に、凛の声が降る。

「こんなところでお漏らししちゃうなんて、那月ちゃんは、本当に悪い子ね」

「ハァッ、ハァッ、ご、ごめんなしゃい……」

恍惚とした表情を浮かべて、なぜかうれしそうに、那月は詫びる。

しかし、凛の厳しい口調は終わらない。

「街の平和を乱す悪者は、凛が懲らしめなくっちゃいけないね!」

ガサゴソと、物音が聴こえるのを遠くで聞いていると、ふいに、那月の前で、凛の大きな指先が目に入る。

「くらえー! チョコレートアタック~!」

「ぁ……ッ、んむぅううんッ!」

那月の小さな口に、凛の手で、無理やり、ミルクチョコレートが押し込まれる。

それは、那月のサイズを縮めてしまうチョコレートだった。

那月は、タワーの天辺に突き刺さったまま、ミルクチョコレートを無理やり、飲み込まされ、身体の縮小化が開始される。

「んひゃああぁあああんッ!!! ぁあああッ! こんなところで、私ッ、ち、小さくなっちゃ、ぁぁあああんッ! らめえ、らめえッ、わらひ、中に、タワーが挿さって、ぁあああんッあぁあああああッ!!!!」

ビクンッビクンッと、那月は、何度も身体を震わせながら、タワーの先端で、身体をどんどん縮ませていく。

ぎちゅぎちゅッと、那月の膣が、卑猥な悲鳴を上げながら、容量を超えた鉄骨部分を、濡らしながら吐き出していく。

「ヒグゥッ、ヒグゥうう!! わらひ、ヒグのが、とまらないのぉおお、おおぉおおおんッ、ひゃぐうううううううッ!! もう壊れてるからぁあああ、わらひ、もう、おかひくなっへるのぉおおお、ゆるひへぇええええええッ!!!」

視点が定まらない目をして、口を緩みきらせながら、那月が何度も絶頂を遂げる。

凛が那月に着せた、悪い巨大怪人の衣装の、黒いミニドレスも、すっかりぶかぶかのロングドレスになってしまった。

胸元や脚が、もともと淫らな行為ではだけきっていたが、サイズの合わない今、大きな黒い布を裸体に被せているだけになってしまう。

やがて、縮小が終わり、小指の長さ程の小ささになった那月が、タワーの先端部分に突き刺さったまま、快楽に溶けきった笑みを浮かべて、一人、腰を動かしていた。

凛は、タワーの先端で自慰を続ける那月を、勢いよく、引き抜く。

「ふひゃぁあんッ!」

ちゅぽん、と水音と共に、黒いミニドレスが、地上へと落ちていく。

甲高い悲鳴を上げる那月をかまうことなく、凛は、那月の背中を、タワーに押し付ける。

タワーの半分ほどの大きさになってしまった那月は、ぶらぶらと、宙に浮いた足が揺れてしまう。

「巨大怪人の悪い子は、凛が小さくして、捕まえちゃいます! みなさん、安心してくださいね!」

ぐりぃっ、と那月をタワーに更に押し付けた後、凛が、ローテーブルに置かれていた細いリボンを取り出す。

ホワイトデーのラッピングに使われていたものだ。

それを使って、ぐるぐると、タワーに那月を縛り付けていく。

「あぁッ、あぁあんッ」

裸体に食い込むように、キツくリボンを縛り付けられ、那月は甘い悲鳴を上げる。

「動物さんたち、怖かったでしょう? 那月ちゃん、ほら、ごめんなさいして!」

「はぁんッ、ご……ッ、ごめ……なさい……」

絶頂の余韻と、細いリボンの食い込みによる胸の刺激で、那月は、かすれた声で、なんとかそう言う。

すると、凛が、鋭い目をして、タワーをつまみ、大きく揺らす。

「もっと、大きな声で、ちゃんと謝りなさい! 悪い子のままじゃ、許してあげないんだからね!」

ガクンッガクンッと揺らされ、リボンの食い込みが、割れ目にずれ込み、那月の愛液で、リボンが濡れだしていく。

那月は、うっとりと、新たな快楽に溶けながら、なんとか、声を出す。

「ごめんなさいぃッ、な、那月……、悪い子ですぅ! 許してください」

割れ目に入り込んだリボンを、引き寄せるように、那月は内股を揺らしながら、謝罪する。

縛り付けられ、歪な形になった胸が、反動で少し揺れている。

「もっと、動物さんたちに、いっぱい謝って!」

凛が、厳しい口調でそう言った後、ピシリッと、タワーを指ではじく。

タワーが、ぐらりと大きく揺れ、縛り付けられた那月と共に、金平糖が敷き詰められた床へと倒れていく。

「きゃあああああああああああッ!!」

ドシャンッと、小さく音を立てて、那月はタワーごと、金平糖の海へとうつ伏せで倒れる。

縮められたせいか、痛みはさほどなかったが、縛られているので、身動きが取れない。

金平糖とタワーの狭間から、そっと、視線をあげれば、動物たちのフィギュアが、那月を見守るかのように、設置されていた。

最初に、キャンディーポットに入れられた時は、那月の膝丈ほどのサイズだったそれが、今は、那月より少し大きくなっている。

「ほら、那月ちゃん。動物さんたちにごめんなさいは?」

遠い空から、凛の声が降ってくる。

那月は、金平糖とタワーの隙間で、なんとか身体を動かしながら、声をあげる。

「ッ、ごめんなさいっ!」

「ちゃんと、みんなと、仲良くできる?」

「仲良くしますっ、本当にごめんなさい! 那月、悪い子ですっ。ごめんなさいッ」

小さい身体で声を張り上げて、そういえば、満足したらしい凛が、笑う。

「いい子ね、那月ちゃん。じゃあ、仲直りした印に、みんなでおやつにしましょう」

凛が、那月の周りに並べられた動物フィギュアを、次々と、頭を押さえて倒していく。

後ろ足をあげて、顔を地面に突っ伏しているかのようなポーズだ。

那月が、不思議に思っていると、凛の声が降り注ぐ。

「今日のおやつは、美味しい美味しい、金平糖ですよ~! 那月ちゃんも、動物さんたちと一緒に食べましょう~! これでみんな、なかよしね」

期待に満ちた凛の声を聴き、那月は、視線を下に向ける。

自分の身体の下には、色とりどりの金平糖が敷き詰められている。

那月が、乱れまくり、愛液で濡れたものも含んだそれだ。

そして、那月は、今、両手両足を縛り付けられている。

凛の、お人形ごっこを終了する声は、聞こえてこない。

きっと、《仲直り》をするまで、終わらないのだろう。

「ぁ……」

那月は、少しだけ困惑した顔を浮かべた後、頬を染めながら、小さな口を開いた。

そして、そっと、床に散りばめられた金平糖に、口を寄せ、大きな金平糖をひとつ、口の中へと入れた。

周囲に並べられた家畜の動物と、同じような食べ方。

それなのに、なぜか、那月の下腹部は、きゅるり、と、食い込んだリボンを、締め付けていた。

「那月ちゃん、いい子ね」

凛の無邪気な声を遠くで聴きながら、那月は、こくん、と金平糖を飲み込んだ。




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4月ですね!近々、更新予定です☆

4月ですね~!

今月も、ご支援、フォロー、小説の閲覧、ありがとうございます!

本当、うれしいです。励みになっています。


4月2日の0時に、ロリおね(縮小娘)の小説、FANBOXにて、限定公開予定です。

ホワイトデーの話の続編になります。

楽しんでもらえると嬉しいです!

来週あたりに、ショタおね(縮小娘)の先行公開も、アップできたらな、と思ってます。


今月もよろしくお願いします!

突然の挿絵 ↓


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